「流星く~ん!」
寝ている僕の上に千歌が乗ってきた。
「グハッ!...急に乗ってくるなよ...どうしたの...」
「今日は何の日でしょうか!」
「ん~別に普通の日じゃないの?」
「ブッブ~!何で分かんないの!」
千歌は頬を膨らませながら僕に言ってきた。
「じゃあ何の日?」
「正解は...クリスマスでした~!」
「そっか~もうクリスマスか~...おやすみ~」
「ってまた寝るんかい!」
すると千歌は布団の中に入ってきて僕に抱きついてきた。
「なぜ入ってくる。」
「起きないから」
「この布団から出ないと...襲っちゃうよ?」
「え...///」
「嘘だよ」
千歌は顔を赤く染めながら少し落ち込んでいるようにも見えた。
「分かったよ。起きるから。」
「やった~!」
「それで今日は何したいの?」
「二人きりで出かけたい!」
「いいよ。じゃあ準備するから待ってて。」
僕が立ち上がろうとした瞬間、千歌が僕の袖を掴んだ。
「出かけるのは夕方からだから、まだ準備しなくていいんだよ~」エヘヘ
「そうなの?」
「うん!だからそれまで遊ぼう!曜ちゃんと梨子ちゃんもくるから!」
遊ぶ計画を立てるのは早い。
「おっじゃまっしま~す!」
「おじゃましま~す!」
曜と梨子が来た。
「ガチャ...おはヨーソロー!」
「おはよう~千歌ちゃん、流星くん!」
「二人ともおはよ~!」
「おはよ~」
「あれ、流星くん眠そうだけど大丈夫?」
「バカチカが朝早くから僕に飛びついてきて大変だったんだよ。」
「違うよ~!流星くんが起きないからだよ~!」
「こらこら~二人とも喧嘩をしない!今日はクリスマスなんだから楽しまなきゃ!」
「そうだよ~二人とも今日はクリスマスなんだからね~」
やっぱり曜と梨子は千歌と大違いだ。
「今みかんとお茶持ってくるから待っててね~!」
千歌は立ち上がった。
「あ、僕持ってくるから千歌たちはここで待ってていいよ」
「ほんと~!ありがと~!」
そういって僕は部屋を出た。
僕は人数分のお茶とみかんを持ってきた。
「持ってきたよ~」
「「「ありがと~!」」」
「モグモグ...ねね~流星くんギターで何か弾いて~」
曜はみかんを食べながら僕に言ってきた。
「私も聞きたいな!」
曜に続き梨子も言ってきた。
「私も!」
千歌もかい。
「分かった。ちょっと待ってて。」
そういって僕はギターの準備をした。
そして僕はAqoursの曲を弾き語りをした。
「あ!これ『夢で夜空を照らしたい』でしょ!」
千歌が僕に指を指して言う。
「正解!僕この曲好きなんだよね~」
「え!?ほんと!?流星くんがAqoursの曲を好きになってくれるとは~!」
千歌は僕に抱きついてきた。
曜と梨子は少し笑いながら僕のほうを見てきた。
「またイチャイチャして~!でも、まぁ、今日くらいはいっか♪」
曜。僕の大変さを分かってくれ。
~午後7時~
「よし...準備オッケーっと...」
トントン
ノックの音が聞こえた。
「いいよ~」
千歌が入ってきた。
いつもとは違って少し大人っぽく見えた。
「流星く~ん!準備できた?」
「あ、うん...」
「どうかな...今日の服装...」
「かわ...似合ってるよ!」
「ほんと~!ありがと~!」
まさかこんなに可愛い子とクリスマスに出かけられるとは思っていなかったな。
「じゃあ行こ!」
そういって千歌は僕の手を握って部屋を出た。
「あら、二人とも今からデート?」
玄関の前で千歌のお母さんに見られた。
「あ、いや...その...」
「うん!流星くんと今からデートしてくる!」
「そうなのね~楽しんできてね~」
千歌は少し頬を赤く染めながら僕の手を掴み外へ出た。
すると外は雪が降っていた。
「うわ~!雪だ~!」
「ほんとだ~!」
四季の中でも冬が好きな僕にとってもテンションが上がった。
そして二人は雪を踏みしめながら家の周りを散歩していた。
「あの~千歌さん?」
「ん?どうしたの~?」
「クリスマスって普通もっと街中のほうに行くもんじゃないの?」
「もしかして、こんなところより街中の方がよかったの...?」
千歌は少し悲しそうな顔をしていた。
「あ!いや、そういうことじゃなくて。千歌が楽しめてるか心配でさ。」
「全然楽しいよ!だって流星くんがいるんだもん!」
「...ほんと?」
「うん!流星くんと一緒にいられるだけで私幸せだもん!」
千歌は笑いながら僕に言ってきた。
「そっか。僕も同じだよ。千歌と一緒にいられるだけで僕も幸せ。今日は人生で一番幸せなクリスマスを過ごせたな。ありがと。千歌。」
千歌は頬を赤く染めながら笑った。
「じゃあ楽しも!流星くんと過ごす『最後の』クリスマスの日を!」
ん?今『最後の』って...
ちゃんと受け入れてくれたんだ。
そう思いながら千歌の顔を見ると、千歌は僕に隠すように涙を流していた。
僕は後ろから千歌に抱きついた。
「ありがと。千歌。」
「流星くん。」
「ん?」
「ーーちゅっ」
僕が振り返ってみると千歌の顔が近かった。
3秒間、千歌と僕の唇が重なり合った。
「これからも私のことを好きでいてくれますか?」ニコッ
千歌は可愛らしい笑顔で僕に問いかけてきた。
「もちろん。これからもよろしくね。」
僕はそう千歌に返事をした。
「うん!」
そういって千歌は僕と手を繋いで家へ向かった。
千歌はいつもより強く僕の手を握っていた。
千歌は海のほうを見て僕に涙を見せないように隠していた。
「千歌、大丈夫?」
「クスッ...大丈夫だよ!」
「千歌...」
僕は涙をこらえて千歌のことを抱いた。
「家に帰ろっか」
「うん!」
僕と千歌は涙を堪えながら家に帰った。