カレル離宮に囚われている人々を救うため、離宮に突入したレト達は人質がいると思われる3階の大広間に足を踏み入れていた。
「え……」
「君達は……!」
驚きの声が聞こえてきた。 片方の壁がガラス張りになっており、大広間の中央に……エリゼとカール、そして皇帝陛下と王妃が立っていた。
「に、兄様……本当に、兄様なんですか……?」
「ああ……! 良かった、無事で……!」
「父さん、無事だったか!?」
「ああ、陛下共々ね」
リィンとマキアスが家族の無事にホッとする中、レトは気まずい感じに声をかける。
「えっと……その、ご無事でなによりです」
「フッ、そなたが殊勝な心掛けをするような男でもなかろう。 いつものように、堂々と構えておればよい」
「もう、あまりレミスルト殿下を虐めてはいけませんよ。 殿下、アルフィンはお元気でしたか?」
「はい。 いつも通りに」
それを聞きプリシラ王妃はホッと息をつく。
「さて、トールズのVII組。 よくぞ来てくれた」
「どうやら全員、ご無事のようで」
(…………? セドリックの姿が……)
無事には無事だが、セドリックの姿が見えない事をレトは不審に思う。 そう考えながら歩み寄ろうとした時……
『——ここは通せません』
少女の制止の声が、レト達の歩みを止めた。 すると突然、レト達の前の空間が一瞬歪み……黒い傀儡の腕に腰をかけた黒装束の少女……アルティナ・オライオンが現れた。
「あ……!」
「君は……!」
「黒い戦術殻使い……」
レトを含めて初対面の者も多いが、敵である事には間違いなかった。 アルティナは黒い戦術殻……クラウソラスから降り大広間に降り立つ。
「……18日ぶりですね、リィン・シュバルツァー。 パンタグリュエル号以来ですか」
「ああ、と言いたいところだが。 どうやら俺達が来るのを予想していたみたいだな……?」
「ええ、ルーファス卿の指示を受けていましたので」
「くっ……さすがと兄上と言うべきか」
領邦軍の参謀であるルーファス・アルバレア、この日に皇帝陛下が救出される事くらい読めていたようだ。 アルティナとクラウソラスをジッと見つめていたミリアムが質問をする。
「ねーねー、キミ。 ちょっと思ったんだけど。 ひょっとしてボクの“妹”だったりする?」
「なっ……!?」
歳の近さや戦術殻の共通点から無関係とは思わなかったが……姉妹とまでも思ってもみなかった。
そして、その質問にアルティナは少し考え込み……
「——ある意味では。 貴方と私では“用途”が異なりますが」
「んー、なるほどねー」
「一体何を話ている……」
「意味不明」
「——君の正体は気になるが……今、それを質すつもりはない」
気にはなるが、これ以上の問答は無用という風にリィンは太刀を抜く。
「だが、立ち塞がるならば何としても退いてもらうだけだ!」
「ああ……悪いが全力で行かせてもらう!」
「最初に謝っておく……手加減はできないから!」
「兄様……」
「マキアス……」
「………………」
「レミスルト殿下……」
リィンに続き、マキアスとレトも武器を抜く。
「交渉終了ですね。 不本意ではありますが……少々、彼らの
すると、アルティナは片手を上げて指を鳴らし……彼女の左右にRFビルで現れた同形の人形兵器が出現した。
「これは……!」
「RFビルにいた!」
「厄介なものを……!」
「兄様、皆さん……」
「お二方、どうかお下がりを……!」
「うむ……」
「——ナァー」
「え……ルーシェ?」
「ナァオン」
いつの間にかプリシラ王妃の足元にルーシェが座って降り、エリゼ達を守るように前に出て座った。
「形式番号Oz74、《黒兎》アルティナ——これより迎撃を開始します」
「あ、本当に1個違いなんだ。 それじゃあ行っくよー! ガーちゃん!」
ミリアムが駆け出すとアガートラムもその背を追いかけ、アルティナも走り出す。 そして、2人は右腕を振りかぶり、2機の傀儡もその動きをリンクさせて右腕を振りかぶり……
「とりゃー!」
「えいっ!」
大広間の中央で白と黒の傀儡の拳が衝突した。 衝撃は拮抗する事なく2機の拳は弾かれる。
「ミリアム!」
「ぜんぜん大丈夫!」
「行きなさい」
アルティナの指示で2機の人形兵器……G・ゼフィランサスがレト達に向けてレーザーを放つ。
「来たぞ!」
「——ケルンバイター」
迫るレーザーをレトは出現させたケルンバイターを一振りし、消滅させた。 そしてすぐに鉤爪ロープを取り出して投擲、2機のG・ゼフィランサスに巻き付けた。
「取り巻きはこっちで始末する。 皆は黒兎の方を!」
「分かった!」
「無用な気遣いだとは思うが、気をつけたまえ!」
レトが2機のG・ゼフィランサスを引き付けている間に、リィン達がアルティナに向かって走り出す。
「そこだ!」
「ひゅ」
「——バリア、展開します」
マキアスとフィーが銃撃を放つと……アルティナは腕を交差し、クラウソラスがアルティナを守るように両腕を回し……彼女の周りに赤黒い障壁が展開された。
銃弾は障壁によって弾かれ、アルティナは右腕を横に振り上げる。
「メーザーアーム、オン——斬っ!」
障壁が消えると同時にアルティナと同じポーズで構えていたクラウソラスの右腕から赤いレーザーが照射。 アルティナが腕を振り払い、クラウソラスのレーザーが剣のように振り抜かれる。
「させるか——斬っ!」
ユーシスが導力を剣に纏わせて振り抜き、レーザーの剣を受け止めた。
「はあっ!」
「うっ……!」
その隙にリィンが肉薄、太刀を斬りつける。 クラウソラスが防御するが、衝撃はアルティナに伝わる。
「っ……ブリューナク、起動準備」
「ガーちゃん!」
すると、2機の傀儡の眼に光が集まりだし……
「照射!」
「ビーーム!!」
左右から相手に向けて同時にレーザーが照射。 そして赤と青のレーザーは衝突し、相殺され消滅した。
「……アークス、ドライブ開始」
アルティナはレーザーが相殺される前にアークスを取り出しており、駆動を開始していた。
「させるかっ!」
「——ターミネートモード、起動します。 トランス——フォーム……!」
「なっ……ぐあっ!」
「ユーシス!」
危険を察したユーシスが斬りかかりに行くが……その前にアルティナはクラウソラスを変形……推進器の着いた剣へと変形させて飛翔、走って来るユーシスを弾き飛ばした。
「よいしょ」
「
「来るぞ!」
アルティナは旋回して彼女の元に戻ったクラウソラスの上に乗り、上昇。 大広間の天井ぎりぎりまで登り……剣先を下に向けて急降下して来た。
「これで終わりです。 ラグナ——プリンガー!」
蹴り上げるようにクラウソラスから飛び降り、クラウソラスは一気に加速、リィン達に向けて振り降りてくる。
「リィン!」
「レト——ああっ!」
G・ゼフィランサスを九割破壊して戻ってきたレトは槍を横に振りかぶるように構えると……意図を察したその槍の上にリィンが飛び乗った。
「よい……しょっ!!」
槍を思いっきり振り上げ……リィンを重力に引かれて落下しようとするアルティナに向かって投げ飛ばす。
「せいやあっ!!」
「うあっ!」
リィンはアルティナに斬りかかるが……良心が出て来たのか、刃を返して峰を出し、峰打ちを繰り出した。
「ガーちゃん!」
「これで終わらせる」
その間にもクラウソラスは地上のレト達に向かってくる。 対抗しようとミリアムはアガートラムを変形させてハンマーに変え。 フィーが弾幕を張り軌道を制限させている隙にアガートラムを大きく振りかぶり……
「イッケーーー!」
ロケットの噴射で推進力を得たハンマーを振り抜き、クラウソラスを打ち上げ……落ちて来たアルティナを受け止めるようにぶつかり、そのまま一緒に落ちて来た。
「くっ……」
「こいつはオマケだ!」
「吹っ飛べ!」
追撃をかけらようにユーシスが剣を振り、マキアスがショットガンをゼロ距離で撃ち。 後方にいたG・ゼフィランサスをアルティナに向かって吹き飛ばした。
「……っ……」
それで限界が来たのか、2機のゼフィランサスはアルティナの左右で爆発四散した。
これ以上の戦闘続行が無理と判断したのか、クラウソラスに乗って離脱……高い位置にある回廊まで後退した。
「……目標クリア」
「ひゃっほー!」
「しかし、学院で相手にしていたものとはまるで比べ物にならなかったな」
「そこんところは、ミリアムと似たり寄ったりってところだね」
障害を退けた事でエリゼがリィンに向かって駆け寄り、感動の再会と抱擁を交わし……一瞬で2人だけの世界を作っていた。
マキアスも父の元に向かい、レトも2人の元に向かった。
「ご無事で良かったです。 本当に」
「フフ……そなたに心配される日が来るとはな」
「そういえば……レミスルト殿下、その髪は……?」
レトの橙色の髪はケルディックでの事件後、金髪になってしまった。 その事を指摘され、レトは自分の髪を摘みながら苦笑いする。
「ああ、うん。 髪の色を変えていた魔女の術が解けたみたいで……これが本来の髪色です」
「まあ、なんて素敵なプラチナゴールド……かの《槍の聖女》を彷彿とさせます」
「《獅子心皇帝》と《槍の聖女》の息子……強ち虚言でもなかったわけか」
「って、信じて無かったのですか!?」
「半信半疑だ」
「ナァー」
と、そこへVII組B班が大広間に入ってきた。 離宮入り口の制圧が完了し、ここに来たようだ。
「リィン・シュバルツァー。 ならびにVII組の一同よ。 改めて礼を言わせてもらうぞ」
「いえ、帝国国民として当然の働きをしただけです」
「それと、士官学院全体の団結があってこそですから」
「そうか……誇らしいものだ。 我が母校が、ここまで頼もしい後進を育んでいたとは」
その言葉に、リィン達はトールズのOBである事気付く。
「も、もしかして……」
「陛下もトールズのご出身でしたか……」
「うむ、元より皇族の男子はトールズにて学ぶのが慣わし。 オリヴァルトもそうであったし、レミスルトの場合は色々と揉めたがな」
「そういえば、第一希望であった《帝國学術院》の入学を反対されトールズに……」
「あ、あはは……当時は理由をあれこれ作って反発してたけど……今となってはトールズに入ってよかったと思っている。 こうして皆と出会えた訳だし」
「レト……」
トールズ入学当初は流されて入学していたが、今は感謝していた。 と、そこでレトはある事を思い出す。
「っと、そんなことより……父さん、セドリックはどこに?」
「そういえば……」
「……皇太子殿下はどちらにいらっしゃられるのですか?」
「ああ。 ちょっと可愛い感じの」
「こ、こらフィー!」
「ふふ、それがセドリックのチャームポイントだからね」
「あはは、そうみたいだねー」
少しでも場を和まそうとするが……余計だったようだ、うんともすんとも言わない。
「……先日、この離宮から移されたばかりでね。 帝都の何処かとは聞いたが……」
「そ、そうなんですか?」
「ちょっと心配ね……」
「——皇太子殿下なら《皇城》へお連れしました」
この場にセドリックがいない質問を……先程から頭上で見下ろしていたアルティナが応えた。
「皇城……バルフレイム宮に……?」
「い、一体どうして……」
「カイエン公が執り行うという儀式……それに協力して頂くために」
「ぎ、儀式……?」
「しかもカイエン公が……」
「………………」
「……まさか……!」
儀式と、何やら不穏めいた単語が出てきた。 そしてレトはある予想を立ててしまい、深く考え込んでしまう。 思考の渦に飲まれそこからの会話が頭に入って来なかったが……突如として、その思考を阻害するように頭に直接、歌が流れてきた。
「こ、この歌声って……」
「あ、あの時と同じ……」
「チッ、一体どこから……!?」
「どうやら空からのようだが……」
「……フシャァア……」
「こ、この唄は……そんな……そんなのって……」
この歌声は、以前にも耳にしたことがあった。 VII組の教室で……
「エマ君?」
「エマ、どうしたのだ?」
「——ッ!」
しかし、エマだけは歌声の持ち主よりも唄の歌詞に驚き……絶望した。 それと同時に、突然レトが胸を抑え、蹲ってしまう。
「レト!」
「ど、どうしたのだ、急に苦しみ出して……」
「——魔女の眷属に伝わり、最大の禁呪とされた“唄”……とこしえの闇から“緋き絶望”を呼び出すもの……」
「それって、まさか……!」
「
唄の歌詞を口にした瞬間……異様な雰囲気とともに地鳴りが起き始めた。
「こ、これは……」
「まさか、地震……!?」
「——皇城の方か。 まかさ250年前の再現をするつもりとはな……」
「え——」
「それって!」
大広間のガラス張りの壁越しに見えるバルフレイム宮。 皇城が目で視認できるほどの紅の霊力を溢れ出させ、地中から黒い蔦が伸び出し……皇城は大樹が立つような巨大な赤黒い城へと変貌を遂げた。
「な、な、な……」
「なんだアレは……!?」
目の前に起きた現象に目を疑う。
「それでは私はこれで。 最後の任務が残っていますので」
「っ……」
リィン達が皇城の変貌に気を取られている隙に、アルティナはクラウソラスに乗り、フィーが銃口を向ける前に背後にあった窓を突き破って逃走した。
「……ゴメン。 逃げられた」
「あ……そういや捕まえるんだっけ」
「……いいさ。 もうそれ所じゃない」
「一体あれは……あの巨大な建物は……」
「あれは……《煌魔城》……テスタ=ロッサの……もう1つの半身……《紅蓮の魔王》としての緋の騎神を呼び起こしたのか……!」
ユーシスの疑問に答えるようにフラフラしながらも立ち上がったレトが答える。
「レト! 喋るでない……」
「紅の起動者として、共鳴しているのでしょう。その影響で……テスタ=ロッサにかけられている呪いも、レトさんを蝕もうとしています」
「そ、そんな……」
「その《紅蓮の魔王》を目覚めさせる儀式とやらに皇太子殿下は協力させられているのか……」
「皆さん、ご無事ですか!」
そこへ、憲兵隊を引き連れながら銃を構えたクレア、トワとアンゼリカが大広間に入ってきた。 大広間の扉は留め金が撃ち抜かれており、床に倒れていた。
「あ、クレアだ」
「会長とアンゼリカさんも……」
合流したクレア達とリィン達と話し合う中、レトはエマの魔術によって呪いの進行を抑えてもらっていた。
「っ……やはり抑えるので限界ですっ。 呪いの大元である《紅蓮の魔人》をどうにかしないと……」
「くっ……せっかくローゼリア殿の協力もあって2つに分けられる事で封じた紅蓮の魔王……これ以上、好きにはさせん!」
「え……」
「——レミスルト殿下。 そのお体ではもう……わたくし達と一緒に避難を……」
エマは呆けた声を出してラウラの言葉に耳を疑い……心配してか、横からプリシラ皇妃はレトに手を差し伸べる。 しかし、レトは差し出された手を取らずに首を振った。
「心配は無用です。 こんな状態ではおちおち休んでもいられませんし」
「殿下……」
「皇妃、止めてやるな。 今この時……レミスルトは己自身で選択しなければならない。 正直、《獅子心皇帝》と《槍の聖女》の手前、我らはではレミスルトの親代わりでは力不足であろう。 だが、それでも父親として、見送ろうではないか」
「陛下…………はい…………」
「……ふふっ、感謝します。 父上、母上」
レトは、育ててくれた両親の事を本当の親として呼んだことは無かった。 ドライケルスとリアンヌに対してだけ“父上”“母上”と呼び。 ユーゲンスとプリシラは“父さん”“母さん”と呼んでいた。
そんなレトが2人の事をそう呼んだ事に、プリシラ皇妃は目尻に少しだけ涙を浮かべた。
「さて……行くとしますか」
「ま、待ちたまえ! まさか1人で行く気じゃないだろうな!?」
「無茶だよぉ!」
「——レト。 俺も……俺とヴァリマールもあの城に向かう」
仲間が止めようとする中……リィンも共に行こうとする。
「リィン!?」
「……感じるんですね。 クロウさんと《蒼の騎神》を」
「あ……」
「……そういう事か」
「うん……そうなんだろうね。 あの城はリィンとクロウが戦う“最後の舞台”なんだと思う」
「ああ……250年前の《獅子戦役》すら単なる一端に過ぎないような……そんな巨大な“宿縁”のために用意されたもののように感じるんだ」
「……その表現はあながち間違ってなさそうね」
起動者しか感じ取れない感覚が、2人を呼んでいる。 巻き込みたくなかったが……
「それじゃあ、わたし達にとっても他人事じゃなさそうだね。 リィン君も、レト君も、クロウ君も——同じ士官学院の一員なんだから」
「会長……!?」
「ま、そういう事さ。 もはやこれは、君だけにとっての宿縁じゃない」
トワとアンゼリカは起動者の関係ではなく、士官学院生の関係として協力しようとする。
「……私達もそうよ。 同じVII組のメンバーとして、貴方やクロウの“仲間”として」
「ただ見届けるだけではなく、巻き込ませてもらう資格がある——」
「そう言い張らせて欲しいものだな」
「…………あ…………」
「そ、そうだよ! 水臭いことは言いっこなし!」
「因縁がある相手がいるのはリィンだけじゃないし」
「兄の思惑を見極めるためにも、最後まで付き合わせてもらうぞ」
「ボクも、ボクも! なんか色々と分かってきたし!」
「そもそも帝都がとんでもない事になりそうなのに他人事ではいられないからな」
「みんな……」
他のVII組の面々も協力を惜しまなかった。
「……やれやれ。 アタシ達だけでもと思ったけど」
「ふふっ、VII組の絆は使命より強いという事でしょうね。 もちろん私も含めて」
「エマ……アンタ変わったわね」
「ふふっ……」
使命よりも、責任よりも大切な仲間達……この10ヶ月の間で、それを見つける事が出来た。
「——それじゃあ、後のことはアンタに任せたわよ。 どうせTMPの連中を市街に潜入させてるんでしょ?」
「ええ、お任せください。 レクターさんも戻ってきましたし、目処が付きしだい、応援に駆けつけますから」
「……………………」
話がまとまる中、エリゼが無言でリィン達を見つめていた。
「これまで学院で培ってきた全てを活かしてくるといい。 そうすれば道は拓けるだろう」
「……女神の加護を。 無理だけはしないでください」
「承知しました。 知事閣下、皇妃殿下も」
「セドリックのことも、必ず助け出してみせるから」
「……ありがとうございます」
カールとプリシラ皇妃から激励の言葉をもらい、次いでユーゲンス皇帝が一歩前に出る。
「征くがいい——有角の若獅子達よ。 帝国の未来ではなく、そなたら自身の明日を掴むために。 そして一人も欠けることなく皆の元へと戻ってくるがよい」
『
大きな声と意志で応え、レト達は走り出した。