異世界転生物語~運命の世界に招かれし魔法使い 作:GAWAIN9694
遠坂凛は自室で目を覚ました。
「う~・・・牛乳・・・」
何時ものように一杯の牛乳を飲むためにリビングに向かう。毎日の日課のようなものだ。だが、リビングは何時もとは明らかに違った。
「あ、おはよ・・・?凛さん?顔色が良くないけど大丈夫?」
「大丈夫よ・・・何時もの事だから。牛乳もらえる?」
ごく自然に話しかけてきた少女に、凛は幽鬼のような顔のままごく自然に答える。少女が持ってきた牛乳を実に漢らしい飲みっぷりで飲み干して凛は状況を確認する。
「ミツキ、そこの皿をとってくれ。」
「えっと・・・これね。はい、司さん。」
昨日の夜召喚した自分のサーヴァントがキッチンで朝食を作り、見知らぬ銀髪巨乳の女性がそれを手伝っている。
「眠いのら~」
「シャンとしなさい。眠くても朝は起きるものよ。あ、動かないで。」
見知らぬ金髪の少女に、同じく見知らぬ金髪巨乳の女性が付き添って髪をすいている。
「司さ~ん、新聞とってきましたよ~」
見知らぬ黒髪の少女が新聞を持ってニコニコしている。
「マスター、人数分の椅子と机が用意できました。」
「もう拭き終ったから飯運んでもいいぞ~」
少し暗い銀髪に、前述の二人を超える巨乳の見知らぬ女性と、見知らぬ赤髪の少女が人数分の椅子とテーブルを用意し、掃除をしていた。
「・・・って誰よ貴方たちは!!!??」
凛の心からの叫び声が、遠坂邸に響いた。
「朝から騒がしいな。」
「普通驚くに決まってるじゃないの!いったい誰なのよこの人たちは!?」
凛からすれば当然の疑問。いくら聖杯戦争なんて言う非日常が始まろうとしているとはいえ朝起きたら住人が自分が召喚したサーヴァント以外に七人も増えてるなんて誰が想像するだろうか。しかも七人とも女性、更にほとんどが巨乳に分類されるであろう美女、美少女。
「・・・?ああ、そういえば言っていなかったな。凛、こいつらはお前に解りやすく言うと・・・宝具?に分類される。聖杯とやらからの知識に当てはめればの話だがな。」
「全員宝具!?7つ・・・7人も!?アンタって実はすごいサーヴァントなの!?」
思わず立ち上がらんばかりの勢いで詰め寄ろうとする凛をなだめ、自らの宝具を紹介する。
「黒髪のそいつは文。」
「はいはい、清く正しい文です。以後宜しくお願いします。凛さん。」
「え、ええ。宜しくね。」
「そっちの子供は舞夜。夕方ごろから大きくなるから何か頼むなら夕方以降のほうが良い。」
「む~、言い方は良くないけど仕方ないのか~?まあ宜しくなのだ~」
「大きくなるってどういう事!?」
・・・・・・・・・・
「・・・で最後にこいつはオーラ。俺の魔力制御を行う、宝具の中でも最も大切なものだ。こいつが居ないと真面な戦闘は無理だと思ってくれ。」
「えへへ~聞いた?文ちゃん、リゲルさん。私が一番大切だってさ。」
「・・・もう何も言わないわよ私は。」
全員の紹介が終わったと思った時、凛はあることを思い出した。
「って肝心なアンタの事を何も知らないじゃないの!自己紹介しなさい!」
「む?俺は天宮 司。普通に司と呼んでくれ。クラスは・・・キャスター?ってのになるらしい・・・どうした?」
司がキャスターと言った瞬間、凛は目に見えてテンションが下がった。
「キャスター・・・終わった。私の聖杯戦争が始まる前に終わった・・・」
「おいおい、随分失礼だな。クラスがどうかは知らんがやりようはいくらでもあるだろ?」
司の言う事は尤もだ。確かにキャスターはお世辞にも強いとは言い難いが、強みもある。
「そうよ!キャスターには『陣地作成』のスキルがあるじゃないの!司!アンタはどんな工房が作れるの?」
「工房?なんだそれは?」
司の一言で、凛は希望が砕けたように崩れ落ちる。
「(最弱のクラスで、尚且つ数少ない利点に関しては知りもしないって一体何なのよ!?いったいなにができるの?・・・そういえば私まだ司のステータス見てなかったわね・・・)」
そう思い直し、凛は司をマスターとしての目で見て、またしても驚く。
天宮 司/キャスター
魔力 EX
筋力 B+
耐久 B
敏捷 B
幸運 E
宝具 ???
保有スキル単独行動 A+
クラススキル 陣地作成 E
「・・・・はぁ!?アンタ本当にキャスターなの!?何なのよこのハイスペックは!?まるでセイバーみたいなスペックじゃない!って言うかキャスターが単独行動って・・・名前は明らかに日本人なのに聞いたことないし・・・一体生前はどんな英霊だったのよ?」
「生前って言うか・・・俺は現在進行形で生きてる人間だ。お前の召喚の儀式に巻き込まれてこの世界に来たんだよ。」
「・・・もう私は突っ込まないわよ。で?司はいったいどんな魔術が使えるの?」
「・・・期待にそえなくて悪いが俺は魔術とやらは使えないぞ?」
「・・・・・・アンタ一体何なの?」
「俺は魔術師じゃなくて、魔導師、だ。分かりやすく言うなら魔法使いとも言うがな。」
「・・・え・・・?」
まるでなんでもない事のように言う司に、凛は信じられないかのように固まった。
どうでしたでしょうか?司君のスペックはネットでfateを調べながらこんなもんかな?と付けました(オーラのみ装備状態)。ぶっちゃけ使っている宝具で変わるんですけどね。
参考までにリリカルキャラのランクを
シグナム
魔力 A
筋力 B
耐久 B-
敏捷 B+
幸運 B
宝具 B
フェイト
魔力 A
筋力 C+
耐久 C-
敏捷 A
幸運 B
宝具 B
全体的スペックではシグナムの方が上。しかし敏捷で勝っている為、総合的には互角。