異世界転生物語~運命の世界に招かれし魔法使い   作:GAWAIN9694

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さ~てお久しぶりです。最近のどの調子がおかしくてご飯も食べるのが辛いです。皆さんも体調には気を付けて下さい。では、更新です。


聖杯戦争 開幕

夜も更けた時間、司と凛は外にいた。

 

「で?あなたはどういった戦い方が得意なの?」

 

「俺はオールラウンダーだからな。遠近中距離のどれでも割と戦えるぞ。」

 

凛と司が居るのは町を一望できるビルの屋上。地理の把握は戦いにおいてとても重要なことは素人でもわかる。なので、凛は司をこの場所へと連れて来たのだ。

 

「・・・ほんっとうにおかしなサーヴァントよね。キャスターにも拘らず魔術は使えないし、霊体化もできない。かと思えばどんな距離でも戦えるとか。しかもかなりお洒落だしね?」

 

「俺はファッションとかは無頓着な方なんだがな・・・」

 

今の司の服装は黒いロングコートに黒いジーンズ。それだけなら決してお洒落とは言えないだろう。だが司は顔立ちは整っており、身長も男性の平均身長より高い為、様になっている。だが、凛がお洒落と言ったのはそこではない。司が身に付けているアクセサリーだ。首元のペンダント、両手に指ぬきグローブが付けられており、右手には小さいながらも宝石のような物が付いた指輪が三つ、腰から下がっているベルトには十字架、鎧、銃を模ったブローチが付いている。(まあ、アレだ。仮面○イダーウィ○ードが全体的に黒っぽくなったと思ってくれればいいかと。)

 

「一応聞いておくけど、今どこにサーヴァントがいるかとか探知できる?」

 

「無理だな。相手が魔力を垂れ流しながら移動しているならとにかく・・・ん?」

 

「どうしたの?」

 

返答の途中で司が振り向き、凛が問いかける。すると司は一点を指さし、言った。

 

「凛、今しがたあっちの方向で不自然な魔力を感じた。誘いか、何らかの細工をしているか、まあ、どちらにせよ行ってみる価値はあるかもしれんな。」

 

「そうね。細工だとしたら妨害したほうが良いものね。行くわよ、キャスター。」

「ああ。」

 

ずんずんと自分の先を進む凛の後を追い、司も屋上を後にする。

 

(リゲル、大体の距離は分かるな?そこに何があった?)

(凛が通ってるって言う学校があったわ。犯人は案外凛の知り合いかもしれないわね。)

(面倒なことにならなきゃいいんだがな。)

 

司にしか聞こえない声が、ベルトについている銃の形のブローチから聞こえた。司はそれに応えながらも歩く。

 

(今日のテレビ…見たかったな…)

 

心の中で別の事を考えながら。

 

 

「嫌な結界が張られてるわね。」

「そのようだな。細かい事は分からないが、なんとなく禍々しいように感じる。しかも学校にか・・・犯人は昼間に発動する気満々らしいな。夜に発動しても警備員か当直の教師しかいないだろうし。」

「どこの馬鹿よこんなの・・・取り敢えず基点が幾つもあるから完全には消せないけど邪魔位はしておきましょう。」

 

そう言って凛が見つけた基点の一つに手を添えようとした時、それは聞こえてきた。

 

「消しちまうのか?」

 

若い、男の声。ハッと凛と司が振り向くと其処にいたのは深紅の槍を持った長身の男。

 

「ランサーのサーヴァント!?」

 

凛がそう叫ぶと男は獰猛な笑みを浮かべて声を出す。

 

「それが判ってるってことは…俺の敵ってことで良いんだよなぁ!!」

 

凛が険しい顔をして次の手を考えている時、隣の司が驚きの色をあらわにして声を出した。

 

「凛、変態だ!変態がいるぞ!?全身タイツだぞ!?なまじ顔が良いから変○仮面よりも変態っぽいぞ!?」

 

凛の険しい顔が一瞬消え、叫んだ。

 

「こんな時に何言ってるのよあんたは!?大体○態仮面って何よ!?」

「知らないのか!?パンツ一枚に網タイツ履いて、女性物の下半身の下着を頭にかぶって戦う正義のヒーローだ!」

「知らないわよそんなの!?」

 

「……俺をそんな変態と一緒にするとはいい度胸じゃねえか…」

「「あ」」

 

ランサーの顔から表情が消え、代わりに青筋が浮かんでいた。凛はすぐさま振り向き、フェンスに向かって走りだし飛び降りた。

 

「着地お願い!」

「?ああ。」

 

凛が校舎の屋上から自由落下している最中司が追い付き、一瞬の浮遊感の後、二人は無事に校庭に着地する。すぐさま走り出すが、ランサーはすぐに追いついた。

 

「さすがに最速のランサーからは逃げ切れないわね・・・」

「俺もあそこまで言われちゃあな、素直ににがしゃしねえよ。」

「人気漫画の主人公を超えていると言ったんだから喜んでもいいと思うんだがなあ…」

 

「んな変態と一緒にすんなって言ってんだよ!!

 

マイペースな司の発言に流石に口をはさむランサー。仕方なく司も臨戦態勢をとる。

 

「オーラ、セットアップ。」

 

『いっくよ~、セットアップ!』

 

司が小さな声で言うと同時にペンダントが光り、司にしか聞こえない声が響く。光が晴れるとそこには先ほどまでのコートとジーンズではなく、黒を基調とし、金色をあしらった鎧・・・バリアジャケットを展開した司が立っていた。そして司が右腕を軽く振ると、青紫の魔力が剣の形を成し、魔力刃が形成される。

 

「ほう…魔力がそのまま剣か。ってぇ事はお前がセイバーか?」

「いや、キャスターらしいぞ?」

「って何素直に答えてんのよ!?」

 

ランサーは答えるはずがないと思っていた質問に素直に答えが返ってきたことに驚いたが、それ以上にもう二つ驚いていた。

 

「ほう・・・そいつは驚いたな。イレギュラーってことか?二体目のキャスターなんてなぁ!」

 

そう、二体目。今回の聖杯戦争ですでにキャスターは召喚されている。にも拘らず司はキャスターのクラスで呼び出された。それが一つの驚き。

 

「キャスターが二人!?一体どうなっているの・・・?」

「凛、一人目だろうが二人目だろうが関係ない。どうにせよこいつを倒さなきゃいけないんだろ?」

 

二つ目の驚き。それは・・・

 

「そして、ランサーである俺に剣で挑んでしかも勝つ気で居やがる!さっきまでの変態発言は気に入らねぇがいい度胸してるじゃねえか!」

 

魔術師が槍兵である自分に正々堂々挑んでいる事。

 

「簡単にくたばってくれるなよぉ!」

 

ランサーのその発言と共に闘いが始まった。

 

 

 

ギィン!!ガギン!!ギャィイン!!

 

 

司の魔力刃とランサーの槍が交錯し音を奏でる。その様を凛は見惚れていた。

 

(すごい・・・これがサーヴァント同士の戦い…それに司もキャスターなのにランサーとほぼ互角・・・)

 

闘っている二人は殆ど互角。だが若干ランサーが有利であった。

 

(素早さで俺が若干勝ってるから俺の方が有利だが・・・力はあっちの方が強ええな・・・ったく、本当にこいつはキャスターかよ!?)

(っく・・・コイツ・・・フェイトと同等の早さか…カウンターが決まれば一気に持って行けるんだが…)

 

このままでは自分が不利になると悟った司は左腕に魔力を溜め、ランサーの手前の足元に放った。

 

「ブレイク」

「っちぃ!?」

 

司の言葉に反応し、魔弾が爆発する。ランサーは舌打ちと共にその場を飛びのき、体制を整える。だが、司が臨んだ時間は稼げた。

 

「行くぞ、サイクロン!ジョーカー!」

『もう~ひやひやしましたよ司さん。』

『久しぶりの出番だし、楽しめるかしら?』

 

緑色の石がはめ込まれた指輪と、十字架のブローチが光り、その光が晴れた時にはもう司の姿は変わっていた。

 

鎧は鋭角的になり、魔力の塊だった魔力刃は中心に十字剣がそえられ、刃も一回り大きくなっている。そして背中からは黒い、カラスのような翼が装備されていた。

 

「おいおい・・・何なんだそれは?」

「俺の宝具だよ。さて、俺はさっきより強いぞ?」

 

司はそういってランサーに切りかかった。

 

ガギィン!!

 

ランサーは槍で受け止めたが内心驚いていた。

 

(まだ何とか俺の方が早えぇ・・・だが、さっきよりも早いうえに力が更に上がってやがる!?それに・・・鎌鼬だと!?)

 

魔力刃は槍で受け止めたにもかかわらずランサーの頬には切り傷が付いていた。

 

凛は驚いていた。司が宝具を使った時にマスターとしての目で司を見た。ランクが変わったのだ。

 

筋力はB+からA-に、敏捷はBからA-に。敏捷はまだランサーに及ばないもののさっきまでよりも差はなくなり、筋力は更に上回った。

(まさか本当に・・・キャスターが近接戦闘でランサーに勝てるの?)

 

だがその時、乾いた音が小さく、だが確かに聞こえた。

 

二人は一度戦闘を中断し、音の発信源を見る。そこには一人の赤毛の男子生徒と、その生徒が踏み折ってしまったであろう小枝が落ちていた。

 

「目撃者か・・・おいキャスター…って言うのも二人いるから分かりずれえな。」

 

「俺の名前は司だ。好きに呼んでいい。ただし、言いふらすなよ?クー・フーリン。」

 

「っち、お見通しか。今回の勝負は預けるぜ、司!」

 

そう言い残し、ランサーは男子生徒を追っていった。口封じをするためだろう。

 

「さて、早く家に戻ってテレビを見るぞ。凛。」

「あんた何勝手に名前教えちゃってるのよ!?っていうかどうしてランサーの名前が判ったのよ!?」

「別にかまわんさ。名前から素性が割れて、そこから弱点につながるからだろ?俺はそんな心配はないからな。ランサーは一目見た時にすぐ判ったさ。あの槍は有名だしな。(って言うか昔見たし)」

 

闇の書事件の際とある馬鹿が使っていたのを見ていたため司には容易に特定できた。だからと言って司があの馬鹿に感謝することは無いのだが。

 

「・・・わかったわよ。それから、アナタは一応ランサーを追ってみて。拠点が判れば儲けものだわ。私は一度さっきの生徒を見てくるから。」

 

「(今から帰れば見れるのに・・・仕方ないか。)了解。期待はするなよ。」

 

 

 

学校の廊下、凛は倒れている男子生徒のそばにしゃがんでいた。男子生徒はすでに心臓を貫かれ、こと切れていた。

 

「なんでアンタが・・・アンタが死んだらあの子が悲しむじゃない。ごめんなさいお父さん。切り札になり得る宝石…使います。」

 

 

凛が去った後、男子生徒…『衛宮士郎』は生き返った。

 

 

 

 

 

 




今回ガイアメモリーズの説明をちょっと。宝具としてのランクはA

サイクロン 

対人宝具 レンジ1 最大捕捉1

敏捷+1 魔力変換に風属性追加

ジョーカー 

対人宝具 レンジ1 最大捕捉1

筋力+1 敏捷+1

オーラ ランクC

司の魔力制御補助がお仕事。神様特性の司君専用にも拘らずCランク。・・・キ、キットホントウノチカラハフウインサレテイルンダヨ!ウン!

今回の司君のステータスの変化

筋力 B+から一段階UPでA-に。

敏捷 B→B+→A- と言うように二段階UP

ジョーカー(十字剣)について

見た目は十字剣ですが司君が使う剣は腕の延長線上に魔力刃が出ている(オメガモンやガンダムエクシアみたいな感じ)なのでふつうに構えるのではなく、魔力刃の中心に入っています。イメージで言うならばシャーマンキングのスピリット・オブ・ソード(人間サイズ)で、司君の腕がフツノミタマノツルギにあたり、ジョーカーは春雨に当たります。

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