異世界転生物語~運命の世界に招かれし魔法使い   作:GAWAIN9694

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タイトルについて一言

「ヴァンガードは関係ありません」



たしか士郎の家って結界張ってありましたよね…?

9月29日 修正しました。


騎士王降臨

「一体何がどうなってるんだ・・・?」

 

赤毛の少年・・・衛宮士郎は自宅の居間で壁にもたれかかっていた。

 

(学校にいたのは間違いなく遠坂だった…でもあの二人はいったい・・・?)

 

思い出すのは青の全身タイツ…いや、ここはボディスーツと言っておこう…の男と黒の鎧のような男の戦い。同じ人間とは思えない動き。

 

(それに俺は槍で心臓を貫かれたはずなのに…!?)

 

カランカラン…

 

士郎の家に張られていた『悪意を持つ者』の侵入を感知する結界が反応し、士郎は身構える。

 

(そうだ…あの男は口封じの為って言って俺を刺したんだ。生きてるってわかったらまた来るに決まってる…何か武器は無いか!?)

 

士郎が目を付けたのは、姉のような人物が持ってきたポスター。士郎はそれを丸めて自身の魔術を行使する。

 

「頼むから成功してくれよ…同調、開始(トレース・オン)

 

士郎が持つポスターが硬質化し、士郎の魔術が成功した。士郎はそれを構え、周囲を警戒する。

 

「さあ、来い!」

 

士郎がそう言うのと、天井が吹き飛んで、男が攻撃を仕掛けるのは殆ど同時だった。

 

ガン!!

 

「ち!まさか一日に同じ奴を二回も殺す羽目になるとはな。俺なりに苦しまないようにしてやったつもりだったんだが・・・」

 

士郎は何とかポスターでガードして、男…ランサーに向き直る。

 

「しっかし…そんな丸めた紙でいくら加減したとはいえ俺の槍を防ぐとは…魔力を通して強化しやがったか。」

 

そこまで言うとランサーは士郎に向き直り、言い放つ。

 

「お前、魔術師だな?」

 

「………」

 

ランサーの問いかけは疑問形ではあるが確信の響きを含んでいた。士郎はそれに応えず、無言で警戒を深める。

 

「俺と殺り合おうってか?そういうのは勇気じゃなくって無謀って言うんだぜ?ま、嫌いじゃないけどなぁ!!」

 

ランサーが吠えると同時に士郎が土倉まで吹き飛ぶ。放たれたのは槍ではなく蹴り。だがその威力は下手をすれば死につながるような威力。士郎は日ごろの鍛錬の成果で受け身を取り、咄嗟に制服を強化することによって何とか意識を保っていた。

 

「クソ…早く起きないと…」

 

「残念だがもう遅せぇよ。」

 

士郎が見上げるとそこにはランサーが立っていた。その槍はすでに士郎の心臓に狙いを定められている。

 

「ま、運が悪かったと思って諦めろや。もしかしたらお前が七人目だったのかもしれないな。」

 

ランサーの槍が士郎の心臓に向かって動き出す。本来なら目にとらえるのも難しい速度だが、士郎にそれがスローモーションのように見えた。

 

(ダメだ…まだ死ねない。こんな所で死んだら…)

 

士郎の頭に過るのは今は亡き養父との約束

 

‐安心しろって。爺さんの夢は、俺がちゃんと形にしてやる。約束だ。‐

 

‐そうか…安心した…。‐

 

(正義の味方になれない・・・!!)

 

ランサーの槍が士郎の肉体に届く瞬間、床が光り凄まじい風が吹き荒れる。

 

「な、なんだ!?」

 

「まさか本当に七人目だってのか!?」

 

ランサーが一度距離をとるため土倉の外に飛ぶ。そして風が収まると…

 

「問おう…貴方が私のマスターか?」

 

其処には金紗の髪に、青砥銀の鎧をまとった一人の少女が立っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

「なあ、凛。」

「なによ?」

 

司と凛は遠坂邸に戻っていた。司はテレビの前のソファに座りテレビを見ていたのだが、ふと気になっていたことを聞いた。

 

「あの少年…間違いなく殺されたと思うんだがどうしたんだ?」

 

「…助けた。おかげで貴重な切り札の宝石が無駄になったわ。笑う?」

 

「別に人助けは悪い事じゃないから良いんだが…どうやって助けたんだ?ランサーの事だ、心臓でも貫かれただろうと思っていたんだが…」

 

「ええ、だから心臓を再生したのよ。死後間もなかったし、心臓以外に破損がなかったから何とか助かったわ。・・・どうしたの?」

 

司は目を見開いて凛を凝視していた。

 

「・・・魔術とやらは人を生き返らせることができるのか…?」

「普通は無理よ。今回は幾つも偶然が重なったから何とかなったけどね。貴方が居た世界ではできないの?」

 

凛からすれば魔術で出来る事なのだから魔法が当たり前にある世界なら普通だろうと思っていた。だが司の反応は違った。

 

「出来ないことは無いが…ロストロギア…失われた古代技術を幾つも集めて何とかできる可能性がある…しかもそれは集めること自体が違法行為な上に、失敗する可能性の方が圧倒的に高い。しかも下手すれば辺りに存在する並行世界を幾つも巻き込んで大規模次元震を発生させて、次元世界ごと消滅。なんてことになりかねんらしい。俺も資料でしか見たことは無いが…」

 

「ぶ!?」

 

凛は自分が思っていたこととかけ離れたことを言われ、思わず噴き出した。よく分からない単語もあったがとんでもない事だと言う事は理解したらしい。

 

「っと、話がずれた。あの少年の記憶は消さなくていいのか?」

 

凛は一瞬何のことかといった表情をしたが思い当ったが・・・

 

「記憶消しておくの忘れた…まあいいわ。記憶を消すだけなら明日にでもできるし…」

 

「じゃあランサーがまたあの少年を狙う可能性は?」

 

「・・・・・・」

 

「・・・忘れてたわ。」

 

「お前は馬鹿か!?」

 

「うっさいわね!家系よ!急いでいくわよ!」

 

急いで先ほど脱いだコートを羽織る凛と玄関を出てオーラを起動する司。そして凛が玄関を出ると司が凛に聞く。

 

「どっちの方向だ!?」

 

「あっち!急ぐわよ!」

 

「ってちょっと待て!」

 

今にも走りだそうとする凛を司が止める。

 

「なによ!?急がないと私が宝石使ったの本当に無駄になるじゃないの!?」

「走るより飛んだ方が早いだろ!?」

 

司はごく普通の意見を言った。確かに飛べば壁だろうが家だろうが無視して直線で行ける。確かに早いに決まっている。だが凛にとってはそうではなかった。

 

「……アンタ、空飛べるの?」

 

「?魔法使いの基本だろ?むしろ凛は飛べないのか?」

 

司にとっては基本中の基本の一つ。だが凛にとっては違った。

 

「私が飛べるわけないでしょ!?そんなの魔術よりも魔法に近いことよ!?」

「だからさっきランサーに追われてると解りながら着地なんてしたのか!?何で飛んで帰らないのかと思っていたが疑問が居間解けたよ!!ええい、俺が運ぶから背中にのれ!」

 

 

司は急いで凛の言った方行に飛んだ。

 

 

 

「ねえ、司。あんたさっきはアッサリ諦めたのに何で今度はアイツの事助けようとしてるの?」

 

空を飛んでいるという初めての感覚に、非常時にも拘らずある種の感動を感じながら私は気になっていたことを聞いた。

 

「俺はランサーに追いつけない。だからあの時追いかけてもあの少年は助けられないことが分かっていたからアッサリ切り上げた。だが今回は違う。間に合う可能性はある。犠牲者は少ないに越したことは無いんだから急ぐに決まっている。」

 

私が思っていたのと随分違う答えが返ってきた。接していた時間は長くないけど司は私が思っていた以上に英霊らしくない。人間らしいと言うか何というか・・・

 

そんなことを考えながら少しすると目的地に着いた。玄関で無駄に時間使っちゃったから間に合わないかと思ったけど状況を見る限り衛宮君はまだ生きてる。でもランサーと戦ってるあの女の子は・・・?

 

「今日の所はここまでにしておかないかセイバー?」

 

「馬鹿を!このまま貴方を倒します!」

 

あ、あの女の子がセイバー!?って言うか衛宮君が魔術師!?私そんなの聞いてないわよ!?

 

 

 

へぇ、あれがセイバーか。剣が見えないがどんなカラクリだ?

 

『司さん、あの女の子…セイバーですか?手の辺りにすごい風纏ってますよ!私ほどではありませんがあれほど風を使いこなすとは…侮れませんね。」

 

なるほど。風で見えなくしてるのか。後で文に何か褒美でもあげよう。ランサーも追い払ったし結構強いな。シグナム辺り闘いたがるかもしれないな。

 

って一回土倉に入ったセイバーがこっちに構えながら向かってきてるんだが…

 

 

 

 

セイバーはランサーを追い払った後マスターである士郎の元に一度戻った。

 

「マスター、もう一体サーヴァントの気配があります。治癒をお願いします。」

 

「えっと、すまん。俺普通の魔術は使えないんだ。」

 

「そうなのですか。ではこのまま戦ってきます。ご安心ください、必ず聖杯を手にしてみます。」

 

「ちょ、おい!?」

 

セイバーは先ほど感じた魔力とサーヴァントの気配、そして己の直感で大体の辺りを付けその方向に走り出す。するとそこには凛と司が立っていた。セイバーは剣を振りかざし司に切りかかった。

 

「ハァァァアア!!」

 

当たれば致死のダメージを負うであろう斬撃。それを司は・・・

 

「危ないな。」

 

片足を半歩ずらし、体を逸らして回避した。

 

「!?やりますね、なら!!」

 

セイバーが再び切りかかろうとした時、声が響いた。

 

「やめろ!!」

 

その声に無理矢理止められるようにセイバーの攻撃は止まった。

 

後方には手の甲を光らせた衛宮士郎が立っていた。

 

 

 

 

 

 




最後司君がセイバーの攻撃をあっさり見切りすぎたかと思ったんですが
1、セイバーの攻撃が大振りだったこと
2、少し前までランサーと戦っていたので素早さに慣れていたこと
3、そもそも敏捷のステータスで勝っている事
4、シグナムが剣を使う為、手の角度で大体剣の位置が判ること等色々あったのでまあできるかと。

感想で「魔導師の魔力は生まれつきで受け継がれるものではないから神秘がない。よって、サーヴァントに攻撃する事は出来ないのではないか?」と言う旨の事を言われました。

・ガイアメモリーズ
 大昔、地球(世界)が自らの意志で生み出した伝説のデバイス。

・オーラ(栄光の原点(オリジン・オブ・グローリー))
 神様が司君の為に作った特製のデバイス。

神秘・・・無いですかね?

そもそもリリカルキャラってfateの世界でも普通にサーヴァントと戦えるんですよね。(公式)
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