ポケットモンスターspecial 氷の少女 作:眠猫の玉手箱
今回は二つの視点から構成されているのですが、時間軸がおなじなため被るところが出ているため、若干手抜きっぽくなってしまいましたがご了承願います。
後マヨの一人称が『マヨ』だったため、いつもの通り書くと三人称視点とまぎわらしいので、今回は便宜上マヨsideと書いております。
マヨside
いっしゅんでレモンお姉ちゃんがふきとばされたのを見てマヨは友人を心配すると共におどろいていた。
レモンお姉ちゃんは、 多分だけどナナシマの中でもっとも有名な女の子はだれか?と聞かれたらいのいちばんに出るのはかのじょの名前だろう。
それほどかのじょは知名度は高い。
長い黒髪と、それなりに整った顔で目立つし、ポケモントレーナーに成れる年じゃないのに3体のポケモンを持っているだけでもすごいが、(本人は
そんな彼女がまるで道の小石をはね飛ばすような気軽な感じで、避けることすらできずに吹き飛ばされた。あの初めてみる、野生の『宇宙人みたいな」ポケモンに。
そして、その『宇宙人』は直ぐ間近まで迫ってて、バイクにのってる人たちも当てにならなそうだし、(自分を人質にとってた人達を当てにするのもへんな話だけど)逃げることもできない。
だきしめていたノコッチがじたばたした。
「ウィンディはじけるほのお」
そう思ったしゅんかんに視界が炎一色に染まる。
上空にはピジョットとがいて、その上にウィンディと、チャラそうなおにいさんが格好よくポーズを決めていた。
「おれさまは「(自称)」世界でいちばん強いトレーナー「(を目指している)」ジョンだっ!ってジャックさらっとおれさまの声に被せんな!」
と後ろからもう一人リザードンにのった赤いおにいさんが居たらしく、その人に向かってチャラそうなおにいさんージョンが、後ろを向いて文句を言う
「(ジョン後ろからアレが来てる)」
と、とりあえず動けない暴走族に興味を無くしたのか、はたまた身の危険を感じたのか『宇宙人』がおにいさん達の方に突っ込む。
「えっ? ウワッ」
しかしけい戒していたピジョットが、こうそくいどうでからくもよける。
「もっもちろんわかって「(ない)」ぜ!おれさまを誰だと思って、だから被せるの止めろジャック。」
「(ウン分かったこれからも続けるよ。後そこのハゲてる人。)」
「俺ははげてねぇ!次世代のイカした髪型のスキンヘッドだ!」
赤いおにいさんージャックさんが言ったハゲという言葉に激しく反応して怒っているハゲてる暴走族の人を見て他の人が
「やっぱりアイツが」
「スキンヘッドに変えたのって」
「後頭部の10円玉ハゲを気にしてたからだろうな」
「ああいう髪型にしたら幼女にモテるとか言ってたけどやっぱり強がりか。髪の毛ないのは嫌だって前に酒飲みながら独り言でいってたし、髪がなくなって床屋代浮くと思ったら、かえって維持に金がかかるって言ってたし」
「散々からかって悪いことしたな。」
ひそひそ話をしていたのが聞こえたのか
「俺はハゲたんじゃない。自分の意思でスキンヘッドにしたんだ!」
と狼狽えて言っているが暴走族の皆さんに哀れみの目線で見られるだけだった。
なおこの間数回『宇宙人』と、おにいさん達の激突があり、一人で相手していたチャラいお兄さんのピジョットが倒れかけている。
とここで、デオキシスの隙を伺っていた赤いおにいさんが振り向いて、
「(茶番が終わらなそうだから言うけど、
『.....エッ?』
とたんにそこにいたジャックさんと、いまだに起き上がってこないレモンお姉ちゃん以外の全員がそちらを向く。見るとバイクのかなりの部分が火におおわれていた。
「これガソリンの方に引火してねぇか。」
誰かが、おそるおそる言う。
「ボケッとすんな全員逃げろおぉー!!ゴルバット吹き飛ばせえぇー!!、後もっと早くに言えてめえぇ!!」
その声に弾かれるようにして、ゴルバットが吹き飛ばした方向と逆方面に、つまりレモンお姉ちゃんがいる方向に全力で逃げた。その数コンマ後、バイクが爆発し、唯一逃げ遅れたスキンヘッドが爆風で吹き飛ばされた破片に当たって尻に火がつく
「あちあち誰か消火してくれ!」
なるほどこれが文字通り尻に火がつくか。そんなずれてることを考えてるマヨに対して
「とりあえず海に向かって走れ!」
誰も水タイプのポケモンを持ってないのか先程のバイクを吹き飛ばした暴走族が、即断で叫ぶ。
「はぁその必要はないよ。ヤドン水のはどう。」
「ヤァァン」
と、ハゲの暴走族が走り出そうとした瞬間、なぜかどこかにためらいの様子を見せながら立ち上がったレモンお姉ちゃんのヤドンが
結果として、ハゲの暴走族の尻の火は消化されたが、代わりに彼は吹き飛ばされて地面とあついキスするとことなった。その様子をレモンお姉ちゃんは歯牙にかける様子はなく、堂々と、勇ましく、橙と白のロコンを従え、ヤドンを抱きしめ
「さて逃げよう。マヨヤドンテレポート。」
小声で逃げようと言って、一緒にテレポートで、その状況はそのままに遠くに逃げ出した。
「あっそういえばノコッチ抱えたまm「えっ?」
少し時はさかのぼる
レモンside
デオキシスに吹き飛ばされて数秒後、受け身を取ったとはいえ結構強く打ち付けられたため痛く、声に出さずに痛かったと呟く。
柔らかい草地で助かった。これが整備された道なら骨にヒビが入ってたかもしれない。
起き上がらずに視線だけ動かして回りの状況を把握する。背の高い草が邪魔だ。
意外なことにデオキシスは暴走族の方には突っ込まなかったようだ。暴走族はどうなってもいいというか、一回ぶっ飛ばされろとは思うが、マヨが怪我をしてもいけない。なのでよかったと思うことにしよう。
とりあえず先程置いたモンスターボールを即回収して、ヤドンとアコを出す。直ぐに手に取れる場所に置いておいて良かった。
ところでデオキシスは何処に行ったのだろうか。恐らくもうこの場には居な と、そこまで考えたときようやく暴走族+マヨの上空にデオキシスがリザードンと、ピジョットと対峙しているのを目撃した。
リザードンは確かヒトカゲの最終進化系。まさかあの上に乗ってる二人のトレーナーはレッドとグr「おれさまは「(自称)」世界でいちばん強いトレーナー「(を目指している)」ジョンだっ!ってジャックさらっとおれさまの声に被せんな!」
.....こっらの思考まで被された。
なんだ勘違いか。よく見ればジョンさんとジャックさんである。あの
ピジョットが高速移動を使って紙一重で、最小の動きで避けた。そしてリザードンがデオキシスに火炎放射を打つ。
「重いから戻れ!ウィンディ」
ジョンさんがウィンディをボールに戻した瞬間に150kg位の重りが無くなったおかげかピジョットの速さが増し、デオキシスとの一瞬の交錯、ピジョットが押され、一旦距離を取る。
アタックフォルムってうちのヤドンとは正反対に、防御面があまりよろしくない代わりに攻撃面と素早さが凄かった筈だ。
そこに降り注ぐは炎の渦。リザードンの攻撃だ。しかしデオキシスはディフェンスフォルムに変身してダメージを最低限に抑える。
「炎の渦」
ここで、リザードンが炎の渦を先程と違い一ヶ所だけでなく、あちこちに造り出す。
外れたのか?いや違う。デオキシスの移動を制限するためにわざと外したんだ。立ち止まるデオキシス。
「その好機貰った!」
何故か暴走族達の方に向かって何か言ってるジャックさんを差し置いて、
「やったかって、危ね!」
が、一度も揺れずに出て来て、スピードスターを受けてピジョットが気絶しかける。気絶したとは言っていない。
「(立ち止まっていたのは めいそう のためであり特殊が上がっていたからか)」
と、ジョンさんが呟く。
「ァン?」
「ヤドンどうした?」
「ヤァン」クイクイ
私が上空のポケモンバトルを見ていると、ヤドンが変な声をだし理由を聞くと、暴走族の方を向けと仕草で現されたのでアコと共にそちらを向くと、
暴走族のバイクの一機が爆発を起こし、暴走族+マヨがこちらの方向に逃げて来た。なんで爆発したんだ?デオキシスの攻撃?ウィンディがやったことに気づかなかった私はそこで思考を打ち切り、
そろそろ隙を見て起き上がって、マヨを連れて逃げようかと考える。
当然ながらデオキシスとは戦わない。
そもそも伝説、幻等の呼ばれてる連中はめったに出会えず、総じて実力が高く、私程度じゃどうにもならない。
事実として私が偶然唯一出会ったことのあるあの『氷の鳥』は、冗談抜きに尋常じゃない強さであり、ヤドン以外は凍える風(と言う名の吹雪)で一発で倒された。降参したら逃がしてくれたものの、もしあのまま追撃されてたらどうなっていたのか分からない。
.....とりあえず今からでいいからチート能力よこせ。と神様に言いたい。転生にチート能力はテンプレじゃないのか?まぁ無い物ねだりしてもしょうがない。
話を戻すがそんなわけで今の私がデオキシスに挑んだところで全くもって勝ち目がないどころか逃げられるかすら怪しい。ポッポが初代ミュウツーに挑むようなものだ。
なので逃げる。今、デオキシスがあの二人に注意を引かれてる今が絶好のチャンスだ。戦況はジャックさんたちが劣勢かな?
「あちあち誰か消火してくれ!」
そして、なぜかスキンヘッドの暴走族の尻に火が付いている。
そして、ボンと音をたててカロが出てきて、スキンヘッドの暴走族にひのこを撃とうとするのをアコと一緒に押さえる。
「コラ、勝手に出てこないカロ。火だるまにしちゃダメだからね。」
まったくこやつは。本当に血の気が多いのは出会った時から変わらないね。
軽く彼の頭を撫でて。ようやくこっちを向いたヤドンに
小さく軽くため息をついてから立ち上がり
「その必要はないよ。ヤドン水のはどう。」
「ヤァァン」
水鉄砲ではなく、威力の高い水のはどうを使ったのはせめてもの意地。目の前で暴走族が火だるまになるのを見ていられなかった良心と、どうせ幼子を人質にとるような×××なんかそのまま苦しんで××という、
「さて逃げよう。マヨヤドンテレポート。」
そして、私は静かに小さくなって、ヤドンにテレポートしてもらった。
最後に見えたのは劣勢がほぼ明確になっても、諦めずにデオキシスと対峙するリザードンと、ふらふらのピジョット。
私もいつか伝説のポケモンと真っ向勝負できるだけの力がつくのだろうか?億が一、今度転生直後に起こったあんなことが起こっても、それを余裕で逆襲出来る実力が。
「えっ?」
「なんだお前たちは」
そして、テレポート先にいたのは胸にRの文字が書かれた服を纏う男性、前トキワジムジムリーダーにしてR団ボスのサカキだった。怖いサカキの雰囲気が。今までの覚えている記憶の中で一番怖い。マヨが何か言っていたが恐怖のせいで私の脳内に入って理解されることはなかった。
今回出てきた新キャラの元ネタはーまぁ言わなくてもなんとなく分かってる人が多い気がします。
念のため下に書いておきます。読みたかったら反転してください。
彼らの元ネタは初代主人公の名前の候補の一つです。レッドと、サトシ、グリーンと比べて知名度は落ちるかな?
一応ゲームと性格は近くしている(つもり)です。
さて、いよいよサカキさま登場。しゃべり方復習しとかないと。