ポケットモンスターspecial 氷の少女 作:眠猫の玉手箱
材料:(八個分)
・オレン、オボン(これだけでは味に特徴がないので他のきのみ(例えば甘くしたければモモンのみ、酸味を強くしたければナナシのみ等)を混ぜることを推奨)適量
・砂糖 お好み(50gくらいが適量)
・無塩バター お好み(20gくらいが適量)
・薄力粉 適量
・レモン汁 適量
道具
・最低限切れる包丁
・パイシート
・煮るための鍋
・オーブン
その一:
きのみを一口サイズに切る。
その二:
鍋に木の実と砂糖、レモン汁、バターを入れ
レンジ(600w位)で中火で焦がさないように時々混ぜながら水気が飛ぶまで煮て、冷やしてコンポートをつくる。
その三:卵をとく
その四:まな板に打ち粉をし、パイシートでコンポート
を挟む
その五:表面をその三でつくった溶き卵を塗り200℃で
余熱したオーブンで15~20分程度焼く。
完成後は適当にお好みで飾り付けましょう。
なおこのレシピ及び作中内に出てきた料理は全て作者が適当に作成及び描写したものです。真似はしない方がいいです。
レモンside
オーブンをあけて中の様子を見る。そこにあるのは宝石のように綺麗に焼けた8つの小金色のオボンパイ。我ながらなかなかの出来である。
マヨがわぁっと感嘆の声をあげる。
「一つ食べてみる?マヨ」
「食べたい!」
ものすごい速さで頷くマヨ。しょうがないなーとは思いつつも、私も食べたいのでありがたい。
「危ないから少し離れててね」
防火手袋をつけて、オーブンから天板ごとオボンパイを出して、カウンターの上に引いといた新聞紙の上に置く。
ちなみにこの耐火対冷手袋本来なら炎タイプのカロと氷タイプのアコの世話用である。私は他の人に比べると皮膚が弱いらしく炎タイプのカロや、氷タイプアコを皮膚で直に触れると、やけどや霜焼けを起こしてしまう。
もっともカロに信用されてなかった昔はともかく今はアコはもとよりカロも気を使ってくれるんだけどね。.....ごく稀に一切加減をせずに突っ込んでくるけど。
今回ケーキは時間的に無理だったので代わりに作ったのはオボンパイ。大きさは割りと小さめ、具体的に言うならばだいたい学校給食のタルトとかティラミスなどと同じくらいだと言えば分かってもらえるだろうか。
今回使ったきのみは名前からわかる通りオボンのみを主に、そしてそれを補助するオレンのみ、そして甘くするためのモモンのみを使った。そして、パイの上には買ってきたイチゴをのせている。私にとって初めて試してみる組み合わせだが、相性は悪くはない筈だ。早速一つとったマヨの様子を見ると
「美味しい」
よかったマヨは美味しそうに食べている。さてじゃ私も一ついただくとしますか。
そうニコニコしながら手に取り。
「っ!!」
瞬間的に右手に取ったタルトを出来る限り高く上げる。
コンマ一秒後先程タルトがあった場所に突っ込んでくるのは先程までアコとじゃれあっていた筈のカロ。危ない。危うく全部とられるところだった。
無事に床に危なげなく着地したカロはこちらをみて 寄越せよ と言わんばかりの目線をこちらを向いてくる。
「悪いけどこれは全部はあげられないよ。1/4サイズにに切り分けるからそれで我慢してカロ」
カロがしょうがないなーという目をして
そういえば先程までカロと一緒にじゃれあっていた筈のアコはどこに..まさか?!
慌てて後ろを振り返るのを予測したかのようにまさにその瞬間に顔に冷たい粉雪を当てられる。ワフッっと思わず顔を背け、そして右手から何者かにタルトをもぎ取られた感触。
やられた!先程のカロの目線は誘導。今までの経験からああすれば私が後ろを向くと分かっていたから、そのタイミングに合わされたこなゆき。完全に私の行動が読まれてた。
悔しがる私の前でアコとカロはタルトを3つに分けて、明らかにちいさなほうのタルトをこちらに投げてくる。
もし、ここにいる人が私だけなら遠慮なく取り返しにいってただろうが、さすがにマヨの前でそんな行為に及ぶわけにはいかない。体は8歳程度でも精神は高校生位なんだからその辺のプライドくらいはある。
だからこそ、ここでは
あとで覚えておきなさい。
と思うだけにしておこう。まったく、カロ達は。私から奪っただけでカウンターの上のやつには一切手を着けていないのが、小癪なというかなんというか。
とりあえずこちらに投げつけてきた(一応言っておくが技としてのなげつけるではない)パイを食べる。一口どころか半口で終わった。
壁にかかっている鳩時計ならぬホーホー時計を見ると11時35分。そろそろパイをマヨと一緒に作り終わった以上マヨパパに連絡しなければならないだろう。
私はポケギアなどの携帯電話を持っていない。一応お守り代わりにこの世界に来たときに持っていたスマホ____ただし実質的に電子部品の残骸___は持ってはいるが使えるはずがない。だから、ここで電話を借りよう。
そう思いマヨに電話を借りようとしたところ
プルルル プルルル
「あっ電話だ、もしもしマヨです。」
折り悪くちょうど電話ががかかってきたので言い出すタイミングを逃してしまった。とりあえず帰り支度をまとめ、
「警察?.....エエハイマヨです。.....ェッおとうさんが? えっ?
聞こえてきた『逮捕』という言葉に驚きのあまり、おすそ分けしてもらったきのみを入れたタッパーを取り落としかける。タイホって罪を行った人が捕まるあの逮捕?
「 来てくれ?分かったすぐ行く。 レモンちゃんお願い連れてって」
「場所は?」
「2の島警察署」
というわけでやって来ました2の島警察署(
マヨにばれないようにこっそりため息をつく。ここは私、いや全未成年ポケモントレーナーにとっての天敵と呼ぶべき人間が存在するのだ。帰りたい。けれどマヨをほっとくのもそれはそれで心配である。
そして唐突に
「ふん。またお前か氷の少女。今度は何の与太話を持ち込んできた。」
冷徹そう呼ぶにふさわしいそんな男。シゲユキ警部補が現れた。(余談だか階級とかは前の世界とほぼ同じようだ。)
「与太話とは酷いいいようですね。実際の出来事を話しただけなのですが。」
相変わらずだなこの人。まぁそれは私も同じだか。
「ふん。壊滅したはずのロケット団の残党の男がなんかよくわからん宇宙人のようなポケモンを追いかけてて、その男に襲われた。なんて思いっきり眉唾な話。信じれる筈はないだろう。」
確かに私も自身が体験したんでなければ、冗談だと笑い飛ばしたところだ。というか今からでもいいから笑い飛ばしたいよ!ロケット団め!
「でも残念ながら事実ですよ」
正確には残党どころかロケット団のボスそのものなんだけどね。それを言うとまたどこで知ったんだ。という話になりかねないので言えなかったが。
「そうだよ!レモンお姉ちゃんはうそなんてついてないよ!」
それにマヨの援護でシゲユキ警部補はめんどくさそうに
「はいはい分かった分かった。一応お偉方にちゃんと報告書出しといてやったから」
答える。
実はこのシゲユキ警部補割りと本土の方の高い役職にいたらしいのだが色々あってこのナナシマに流されてきたらしい。優秀ではあるのだろうが法に過剰なまでに厳しく私も何回か逮捕されかけている。私は無実だ!悪いのは法のほうだ!未成年がポケモンもって何が悪いんだ!
「そのお偉方って自称元都会のエリートさん(笑)を辺境に飛ばせるほど偉い人なんですか?」
とりあえずケンカをうる。特に意味はない。強いて言えば日頃から
「ぶっ殺してやろうか?このくそガキ」
「言質いただきましたー。お巡りさんここに殺害未遂の現行犯が居ますよー」
「俺がお巡りさんだ。で、用件は..そいつはあの男の娘か。奥の会議室に行け。」
こんなのが警察やってるとか本当に世も末。いやむしろそれほど世界が平和ということなのか?ゲーム基準で考えるならこの後、他の地方例えばシンオウやイッシュではギンガ団のボスであるアカギがディアパルを呼び出したり、プラズマ団のボスのゲーチスが高らかに
『ワタクシだけが ポケモンを使えればいいのです!』と宣言する後ろで
\ゲエエェェチス♪ ゲエエェェチス♪/
というコーラスが流れるなどといった
世界を揺るがすような大事件が起こってるが、カントー地方では特に何も起こらない筈だしな。
それ以前にそもそもナナシマ自体がソウルシルバーででてきてない。つまり実機基準で考えるならば、ナナシマでは、最低でもカロス地方(でよかったよね?
そうこう思ってるうちに警察署の会議室につき、
マヨパパを見つけた瞬間
「マヨ無事だったのかよかった!よかった~~~」
マヨパパが先導していた私を押し退ける形でマヨをギュウと力強く抱き締め、
「ちょっと、パパ苦しっ」
「無事なんだな。よかった。お前もいなくなったかと不安だったんだ。よかった」
「マヨパパさん。マヨちゃんの顔が青くなってます早く離してあげないと!」
マヨの顔がだんだんと黄土色に近づいていったのであわてて近くにいた女性警察官と一緒に引き剥がした。
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で、どうして逮捕されたんですか?
私の声が狭いコンクリートの部屋に響く。
あの後ひとまず立ち話もなんだからという理由で所内の部屋を借りてマヨパパと話すことになったのだが室内にいる四人(マヨ、マヨパパ、そして傍観者の私と監視のシゲユキ巡査部長)のうち誰も話そうとしない。ので、しょうがないので私から口火を切る。
「いや、厳密に言うと逮捕ではない。任意同行だ」
「なるほど断ったら業務執行妨害で逮捕される任意同行ですか」
「お前の場合逃げようとするからだ」
「それはあなた方の誤解ですね。...それでなんで任意同行されたんですか?」
観念したようにようやくマヨパパが息を吐き出す。
「レモンちゃんのアドバイスどおり公園でマヨを探してたら不審者と思われて通報された」
.....マヨの恐らくの居場所は分かってたけど、ケーキをサプライズとして渡したかったから適当なことを言って時間を稼ごうとした私としては罪悪感を感じるので手を合わせてゴメンなさい、という。心の中だけでだが。
「そんな。パパはそんな子供に酷いことをする人じゃないよ!」
マヨにとっては流石に自分の親が不審者扱いされたのは納得がいかなかったようで我がことのように怒る
「マヨ落ち着きなさい。ひとの本質は見た目では分からない。むしろ私は逮捕されてある意味安心したとすら思う。」
「.....どういうことパパ?」
意味が分からなかったマヨが問い直す。私も分からないので、シケシゲとマヨパパを見る。シゲユキ巡査部長も『はい?』と言う顔をする。
「それは危険な人が居ても直ぐに確保できる環境がしっかりと揃っているということだよ。僕はマヨという素晴らしい娘を持っている。そんな娘がもし何かあったらと考えると恐ろしい。だからこういう風に警備がしっかりしてると分かると少しだけでも安心できるんだ。
.....もっとも今回のような誤解は勘弁してほしいところだけどね。」
なるほど。分からないことはないかもしれない。腰に着けているヤドンが入ってるはずのモンスターボールに目をやる。ヤドンを傷つけるサイコパス例えばロケット団のようなやつらが居なくなるという保証がもしも得られたのなら、そのときはものすごく安心するだろう。
「本当にそうですね。特に誤解のところとか誤解のところとか本当に何とかしてほしいですね、そう思いませんか?シゲユキ巡査部長さん?
「.....ふん。相変わらずいやみなクソガキだ」
私の言葉にシゲユキ巡査部長は思い出したくないことを思い出したような顔を一瞬する。まぁあのロコン、カロの件は
「それじゃあ誤解ということはもう解けてシャバに出れるんですか?」
「いや、もう少し手続きがあるとかでもう少しここにいなければならないんだ。」
シゲユキ巡査部長の言葉にマヨパパはため息つく。きっとこのお役所仕事がとでも思っているのだろう。(※注あくまで個人的な推測です)
「それに関しては後もうちょっと待ってろ。後それと、そこの暇そうにしている氷の少女」
「.....何ですか?」
「出てこいダルマッカ」
シゲユキ巡査部長がモンスターボールを投げ
出てきたのはダルマポケモンのダルマッカ。たしかイッシュ地方の砂漠のところで出てきたポケモンで、命中率の下がる特性を持ってたような気がする。
「どうせ今日も『親から借りた』ポケモンを持っているんだろう。少しばかしバトルに付き合え。」
一応皆(含作者)が忘れてそうなので改めて言っておきますがレモンのポケモン本編の知識は4世代5世代の内容以外ほとんどありません。(6世代というかXYに関してはタイトルと御三家と地方名しか知りません。)
カロとアコの加入回も書きたいんだけどな.....
構想自体はあるんだけどね。いつになることやら。
さて、次はバトル回だ!恐らく次の更新もかなり遅れます。