ポケットモンスターspecial 氷の少女 作:眠猫の玉手箱
人間だったらいいなって思ってたけどこれはないだろ
私は隠れながら文句を心の中でいう。
出てきてたのは4人の男性と1人の女性。皆ロケット団の格好をしている。周囲にはゴルバットやゴローニャ、スリーパーなどの手持ちと思われるポケモンたち。うん見つかったらやな予感しかしないね。いきを潜めて通り過ぎるのを待つしかないや。
そしてリーダー格と思われる女性が
「探せ。この辺りから声がした。警察がいるとは思えんが、確認しといた方がいい。」
と言った。
多分さっきの悲鳴を聞かれたのだろう。
迂闊だったな。
「でもこんなナナシマなんていう辺鄙なところにトレーナーなんていますかね。」
ナナシマ?どこだ?そんなの(ゲームに)あったっけ?
ナナシマ、7つの島があるってことかな?
にしてもさっきまで見かけたポケモンのほとんどが初代からいるポケモンだったことや、
ロケット団がいたことから、
なんとなくここはカントー地方なのだろうかと思ったのだか、
ハートゴールドで(カントー地方に)行った時はそんなのなかったよね。もっとも数年前のことだから忘れてる可能性もあるけど。あるいは記憶操作の可能性もあるしな。
記憶が信用できないって割とツライ。自分自身のことすら分からなくなってくる。
それは(再び)置いといて今はロケット団のことに話を戻そう。
「警察が居るかもならとっとと逃げた方がいい気がすんですが。」
「いや、居たとしても2.3人だろうから後ろから攻撃される前に潰しといたほうがいいわ。まさか解散している筈のロケット団に対して国際警察なんか来るわけないでしよ。」
とっとと逃げろよ。と私は心の中で吐き捨てる。
何かイレギュラーなことが起こったらとっとと逃げるが一流の空き巣だろ。このど三流が。
そんなことを思っている間にも、話をしながらロケット団達が近づいてくる。
「ねぇヤドンテレポートって出来る?」
ダメ元でヤドンに小声で聞いてみるが
「やぁーン」
無理そうです。ゲームでも覚えなかった気がするし当たり前っていったら当たり前か。
どうしよう私が思考している間に、後数メートルかそこらまで近づいている。
そして
「そこの子供おとなしく出てこい。」
呆気なくバレた。
「出てこないならお前が隠れている木ごと破壊すー「出ます出ます」はやっ。」
このままだと本当に殺されかねないそう思った私は手を上げて出てくる。
「わぁー君可愛ー「ロリコンは死ね」ギャー」
なんか変な男が女に吹き飛ばされた気がしたが気のせいであろう。目の前に居るのは男3人と女性1人。あれ?さっきよりも減ってる気がー 気のせいだろうな。うん気のせいだ。
「ねぇお嬢ちゃん私たちのこと知ってる?」
女が声をかけてくる。さっきの男(ロリコンの方ではない。)が鞭だと例えればこの女は飴だろう。
もっともコイツら、背がかなり高く、見下ろされている感じなので結構怖いが。
「えっと 分かりません。」
わざと間をとってあなた方の正体なんて知りませんと言外でアピールする。
「どうしてお嬢ちゃんはここに居るの?」
「迷いました。ところで道をお尋ねしたいのですが港はどちらの方向でしょうか?」
少し面食らったようだったが
「あっちよお嬢ちゃん。」
指先で示してくれた。
「ありがとうございます。行こうヤドン。」
お礼を言って私はそちらの方向に歩き出した。
そして後ろから攻撃された。
「逃がしてくれるとでも思ったのかしらぁー?」
女が残酷な笑みを浮かべながら近づいてくる。逃げようとするが、足をやられたみたいで歩けない。出血はしてないようだが、
「実はさぁーこのスリーパーってさぁー、人のウソを見抜くことができるんだよねぇー、知ってて言わなかったんでしょ、私たちロケット団のことを、そうなのよねぇー。」
スリーパー、そういやエスパータイプだったが。人のウソを見抜くことができるってだだのチートだろ。そう思ってせめてもの抵抗でスリーパーをにらめつけた。
「スリーパー催眠術」
それがいけなかった。真正面からまともに振り子を見てしまった私は指一本動けなくなってしまった。
「さぁーてこの女の子どうしようかなぁー」
「えーそりゃやっぱり「R-18系は禁止よ」.....なんでもないですイサギさん。」
やっぱりコイツロリコンだ。(ちなみにさっきのスリーパーへの指示を出したのもコイツである。)
「さぁーてどうしよっかなぁー。」
そして女はまるで幼児のように無垢で残酷な笑みを浮かべながら
「よぉーし決めた。」
ナイフを投げてきた。
しかし
そのナイフは私のすぐ近くの地面に突き刺さった。
どういうことだ?まさかこの女はほんの数メートル先の的(私)に当てることもできないのか?
一瞬本気で考えるが、
「いっとくけどぉーわざとよぉー。
こうするためぇー。」
どういう意味かは直ぐに分かった私の手が勝手に動く。
まさか
「そうねぇーじゃあそのヤドンのしっぽを切り落としてもらおうかしら。」
嫌だ、嫌だ、止めて、そう思いながらはた目には私はなんの躊躇もせずにヤドンのしっぽを切り落とした。
「ヤァンーン」
辺りにヤドンの悲鳴が鳴り響いた。
「嫌だ嫌だ嫌だ嘘でしょ嘘でしょ嘘だよねどうしてどうして」
何でどうして何でどうしてなんで、どうして。
「これで終わらせないわよぉー続けなさい。」
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あれから何分たったのか。それとも何時間もたったのか。私は叫ぶ気力すらなくなっていた。目の前にはピンクの『ブッタイ』が一つだけ。ーコレハナンダッタケ。
あぁソウダ、コレハワタシが傷つけているヤドンだ。いやヤドンだったナニカか。
ヤメナイトヤメナイトヤメナイトヤメナイトヤメナイト
ヤメナイトヤメナイトヤメナイトヤメナイトヤメナイト
それでも私はナイフを一定のリズムを持って叩く。叩くたびに自分のナニかが壊れるのをカンジナガラ。
いつの間にかロケット団は姿を消していたがそんなのはドウデモイイ。
ハヤクヤメナイトヤメナイトヤメナイトヤメナイトハヤクハヤクハヤク。
イヤダイヤダヤリタクナイヤリタクナイヤリタクナイ。
ダレカ、ハヤク、止めテ、クダサイ。
「ジュゴンれいとうビーム。」
そして私は凍っていくのを感じながらようやく止まれたと、思いながら意識を手放した.....
ちょっと黒くしすぎたかなぁ?
反省はしているコウカイはしている。
後、作中では描写してませんがロケット団が木の後ろに隠れている主人公を見つけたのは、ゴルバットの超音波です。