無職転生if ―強くてNew Game―   作:green-tea

27 / 132
今回の内容には多分にオリジナル設定が含まれます。


第027話_開店準備と転移ネットワーク

---広告:ルード商店はちょっと垢ぬけたオシャレな雑貨屋になる予定です---

 

3つ目のイーサを作成し終えた明くる日の朝食後に、俺が食堂を出ようとすると、入り口の食堂側に執事のアルフォンスが立っていた。普段はフィリップとともに執務室へついて行くはずの彼がこうして待っているということでだいたいの察しは付いたが、立ち止まる。

 

「ルーデウス様、店舗のご用意ができましたのでフィリップ様の元で地図をお受け取りください」

 

「判りました」

 

ようやく開店準備に取り掛かることができる。ロア到着から10日が過ぎていた。

 

アルフォンスの言葉に従って俺はフィリップの執務室に行く。そしてフィリップから店舗の場所を示す手書きの地図を受け取ると、感謝の気持ちを表すために2つの事についてフィリップに伝えることにする。

 

「フィリップ様。店舗をご用意してくださったお礼と言うとおかしなことなんですけど、2つのことをお伝えしたいと思います」

 

「なんだい?改まって」

 

「災厄についてはサウロス様からどのように聞いておられますか?」

 

「このフィットア領が無くなる可能性があると聞いている」

 

「そうですか。サウロス様にも後ほど報告しますが、赤い珠に関するもっとも信のおけて造詣の深い者に調査を依頼するかもしれません。その時はその者の関係者がこの屋敷に入ることになります」

 

「へぇ、魔術ギルドの人?ウォーレンが来るのかな」

 

「いえ、甲龍王ペルギウス本人かもしくはその(しもべ)のいずれかです。一番可能性が高いのは光輝のアルマンフィでしょう」

 

「すごい大物の名前が出てきたから一応聞いておくけど、まさか面識があるのかい?」

 

「ありません。私が伝えたかったのは、『彼らは普通の人間の常識では測れない世界の住人ですので、突然やってきて何事かを調査することがある』ということです」

 

「とても信じられないが、いや君ならありうるのかな。分かったよ。それでもう1つの話は?」

 

「赤い珠に対する私の分析では、災厄を免れることは非常に厳しいと考えています。その場合、避難計画と復興計画が必要になるでしょう。災厄が起こった場合、サウロス様はボレアス家の資産を全て()ぎ込んででも復興を行うお人柄だと思いますので、その点に配慮した計画が必要となります」

 

「なるほどね。僕はロアの町長に過ぎないけど、父からフィットア領全体の計画をするように頼まれるのは目に見えている。先に教えてくれて助かったよ。さっそく取り組むことにしよう」

 

「よろしくお願いします」

 

--

 

店舗を用意してもらった俺は次の作業を進めなければいけない。新店舗の準備だ。

俺は地図を見ながら町を歩き、迷うことなく目的の建物に辿り着いた。何しろ南門からまっすぐの大通り沿いの建物で、サウロス邸から来てもただ大通りを南下するだけなのだ。いくら俺でも間違えようがなかった。

俺の前世ではここには本屋があったと記憶している。『シグの召喚術』が買えず、魔神語で書かれた本を購入した店だ。ああ、急に思い出したがナナホシからもらった本が『シグの召喚術』だったな。そうかロアで買いそびれたやつか。

話を戻すと、あの本屋を見たのは時期としてはもっと後だから、あの店より早くここを借り受けたと考えれば何もおかしいことはない。俺がここに出店することによってどこかの魔術師が『シグの召喚術』に出会えなくなる可能性もあるが、そこまで考えていたら何もできなくなってしまう。気にしていてもしょうがない。しかし、そのことについては日記に書いておく必要があるだろう。

 

店となる建物は大通りに面した西側の区画の一番南側の端にあり、角店舗となっていた。建物の東側、つまり大通りに面した部分には両開きの扉があるが、これは斜めに材木が張り付けられていて、利用されていない建物であることを如実に示している。前世の記憶でもこれがメインの入り口である。辿り着く直前にチラっと見たところ北側には窓はない。まぁ窓があっても隣の建物との隙間は人が一人で通るのがやっとの通路だから不要である。そのまま建物の南側にまわると脇道側には採光のための窓が付いている。ここの窓にも材木が同じように張り付けられている。そして最後に大通りから反対側にある西側へと来ると北側の通路と同じく狭隘(きょうあい)な道があり、そこに裏口が用意してあった。

 

裏口には簡単な錠前付きの扉が付いていて、それを俺は魔術で開錠する。すると、建てつけが悪いのか扉が内側へと勝手に開いた。この建物は傾いているのかもしれないな。あとで水平を確認する必要があるだろう。

入り口も窓も材木で封鎖されているため昼間でも薄暗い。感覚的にはシャリーアで初めて屋敷を手に入れたときに近い。あのときはザノバとクリフと一緒に夜番をして動くゴキブリホイホイと戦ったんだよな。懐かしい。そう思いながら、初めての自分の店舗に入っていった。

 

まず外から見て、店は地上2階建てだと判る。建物の中に入ると、1Fの裏口方向から地下へと向かう階段が見える。

 

店の中の構造を把握するために歩こう。床は多少ギシギシと音を響かせるモノの腐っているということもない。1Fと2Fを見終わって地下へと降りていくと、地上階の床面積の半分の広さの地下1階が存在する構造となっている。1Fは販売スペースとトイレがあるから地下の面積が半分なのはトイレから下水への接続があるということだろう。2Fは商人自身の住む場所、B1Fは在庫置き場にするのが妥当だ。ただ俺はここに住むわけじゃない。夜は神獣を置いて商品を守る必要があると算段した。転移ネットワークが完成したらブエナ村の地下室に毎日商品を片付けてもいいかもしれない。

次に間取りや動線、ディスプレイを確認する。基本的には昔みた書店と同じベーシックな作りで良いだろう。つまり、店の奥の裏口や地下の階段に入れないように建物の西側3割くらいを仕切るカウンターを用意。あとは北側の壁に沿うように本棚。販売スペースの真ん中には島台を置き石のコップを置くスペースに。南側は、窓より低い平台を置いてアロマや石像をならべる計画だ。先の話になるが、完成の暁には精力剤はカウンター横に置くことにしよう。

それ以外にも置こうと考えていた商品はあるが、処々の事情で置けなくなった。例えば、魔石はイーサや人形精霊に使うため在庫がなく、魔力付与道具(マジックアイテム)は鑑定していないため損をするのが嫌で置けなかった。

こうなると商品の種類はむしろ足りない。そこで俺は販売スペースを埋めるべく、石の皿(大中小)、深い皿、石で作った乳鉢と乳棒のセットを追加することにした。乳鉢と乳棒はお茶の粉を作る時に自作したものだが、魔法陣用の特殊塗料を作ったり、この世界でも絵を描く人たちには需要がある気がする。

 

ここまで確認や店舗イメージをしてみたことで一つの問題が浮かび上がった。それは、この店舗が暗いということだ。この世界の常識的な店造りは、前前世の常識を持った俺からすると照明不足な気がする。暗い店舗には入りにくく、敷居の高さを感じる。これがこの世界の一般的な店の形態であり、露店ならそこまで照明を気にしなくても良いのだが。俺の中の凝り性な部分が(うごめ)いた。

俺が想定しているのは前前世のお店だ。この世界には電気がないし、透明度の高いガラスはベガリット大陸でしか売っていない。あるのは曇った磨りガラスのような窓だけだから店舗の中に入るタイプだと部屋の光量をもっと増やしたい。灯の精霊もあるが、ネットワーク向けにイーサを回すので今は使うのが厳しいだろう。

という訳で2Fはどうせ使わず、天井を高くしたほうが解放感もあるので2Fの磨りガラスの窓を完全に固定した後、2Fの床と1Fの天井を外して、梁と柱だけを残すことにした。構造物の破壊は人形精霊にやらせ、破壊しきれなかった細かい端材の処理を土魔法で行う。最後に重力魔術でゴミを固めて1Fの壁際に寄せ、採光の問題はひとまず終わった。天窓を用意する案も考えたが、水漏れすると大変なことになるのでやるなら炭鉱族の職人に相談すべきだろう。

 

先の作業で廃材が山のように集まってしまった。廃材は夜中に人形精霊を使ってゴミ置き場に移動させるにしても、今日のところはゴミが邪魔過ぎて店舗の準備はできない状況だ。1Fと2Fの仕切りを破壊して判ったのは、家の躯体はワボンの木を()り出した木材で、その木材が見えないようにレンガで外壁と内壁が作ってあるということだ。建築様式の知識も前前世でちゃんと興味を持って勉強していたら便利だったろうな。

そういえば、1Fの床の水平を確認しないといけないんだった。いやその前に裏口の玄関扉自体の金具などを確認しよう。

俺は裏口玄関の金具をしげしげと見てみる。うーん……わからん。何か壊れているのではないかと観察してみるも原因は判らない。仕方がないので、ここ数日の町の探索で見繕っておいた炭鉱族の内装業者のところに出向いて、確認の依頼をしよう。そうだ、その時に天窓についても相談すれば良い。

よし、建物の中についてはこれで終わりだろう。それで後は看板を用意する。看板屋も目星はついてる。店名はルード商店だ。その寸法を測っておこう。

最後に商売をするならお釣りや釣銭入れも用意しないとダメだな。

 

こうして俺の店舗準備の初日は終わり、いつのまにか昼に近くなっていたので俺は屋敷に昼食を食べに帰った。昼食を食べた後、炭鉱族の内装業者の所に行き、天窓の話をしてみたがやったことが無いということで取りやめになった。ただ、とりあえず水平確認はしてくれるというので一緒に店までやってきた。入り口まできた職人は目を見開いて立ったまま中に入ってこなかった。

 

「おい、2階はどうした?腐って落ちたのか?」

 

「あぁ、店舗の雰囲気を変えようと思いまして、少し改装しました」

 

俺はシレっと言った。

 

「そ、そうか。で、水平確認だったな?」

 

「えぇ、お願いします。裏口の扉が勝手に内側に開くんです」

 

「どれどれ」

 

炭鉱族の業者は扉を開け閉めし、扉の立て付けを確認する。

 

「あぁ、あんたは知らないだろうがこりゃ水平問題じゃないと思うぞ。一応、確認はするがな」

 

そういうと炭鉱族の業者は身をかがめて水平器を使い水平を確認し始め、程なくしてし立ち上がった。

 

「やっぱりな。これは通りを抜ける風のせいで勝手に開くんだよ。商店用の狭い店舗ではこういうことは良くある。風が強い日は開閉に注意するこったな」

 

「どうも確認していただいてありがとうございます」

 

「いや、お代だけちゃんともらえれば文句はいわんよ。それと天窓についてはこちらで少し研究しておく。たしかに店舗が明るいと店の雰囲気が良いのが良くわかる。天窓とやらでもっと店の中を明るくできるんだろう?」

 

「えぇ、そう思います」

 

「施工の自信がついたらフィリップさんのところに連絡しておけばいいってことだな?」

 

「よろしくお願いします」

 

そう言って俺は、彼に大銅貨3枚を渡した。

 

「んじゃまたな」

 

帰り道で看板屋に寄り看板を注文し、砂時計と掃除用具を買い込んで店に戻った。看板は注文通りの物ができるまで5日かかるという話だった。

 

--

 

ここからは転移ネットワークを構築する作業だ。地下室はレンガで囲んであったが、床のレンガ部分を外して更に下へと階段状に掘り進んでいく。下水にぶつかったり、湧き水が怖いので作業は慎重に行った。4メートルほど下がったのを確認して部屋となる空間を作る。B1Fの更に半分くらいのスペースを用意。壁、床、天井にはそれぞれ土を圧縮して作った板に泥を付けて圧着し、酸欠にならないように注意しながらスチームドライで乾燥させると、床に台をつくり転移魔法陣を設置した。

作業を終えて2Fから差し込む日の強さを確認する。まだ日は高い。この後の作業はあまり人目につくと困るので日が傾くまで休憩とした。

 

--

 

俺は夕方に店の地下にある転移魔法陣のところに戻り、魔力を込めた小型の人形精霊を臨時で設置する。その人形精霊に30分用の砂時計を渡して『砂時計の砂が落ちきるごとにひっくり返す作業を6回すること。最後の7回目の砂が落ちきったら魔力結晶を魔法陣に設置して活性化せよ』と命令した。

一方で俺は店を出て東の城壁へと辿り着くと重力魔術を使って城壁を飛び越える。その後は、しばらく歩いてからスパルナに乗り、ブエナ村を追い越して東の森にある地下室に来た。

地下室に入ると手早く土人形を作成し、用意していたイーサを結合する。最後に人格を付与した精霊を土人形へと定着させた。マリアと名付けたこの人形精霊には転移ネットワークを管理せるための細かい指示を命令しておく。また、転移魔法陣を設置し、イーサを取り付け活性化する。起動を確認した後、その上に載るとそこはもうロアのルード商店だった。

最後にルード商店の地下室で役割を終えた臨時人形精霊を片付けた。俺は転移ネットワークが正しく機能したことに小さくガッツポーズをした。

 

夜更け、ロアの町で怪しげな人形精霊たちが開店前の店から廃材をゴミ捨て場へと持っていったのだが、その姿を見た者はいなかった。

 

--

 

11日目の早朝、俺はいつもの体力トレーニングと剣術修行、新剣技の開発のための調整訓練をしていた。俺が訓練を終えて一段落すると、エリスが近寄ってくる。今日は彼女も訓練をしている。この中庭に来るのは彼女の方が早かったくらいだ。当然、この場にはギレーヌもいる。

 

「ねぇ、そろそろ対魔法剣士について教えてほしいんだけど!」

 

「待ちきれないのかい?」

 

少しイジワルな感じで聞いてみた。

 

「待つのは好きじゃないわ。焦らさないでよ」

 

「わかったわかった。せっかちさんなんだねエリスは」

 

前世のエリスを知っている俺には予想通りの反応だ。でも焦って一足飛びの答えだけ伝えても意味はない。一段一段根気よく積み重ねてもらおう。

 

「そうだね。まずは初級編といこうじゃないか。魔術師ってのがどんなものか分かるかい?」

 

「火とか水とかを手から出したりする人たちでしょ」

 

「そうだね。汝の求めるところに大いなる氷の加護あらん、氷河の濁流を受けろ、『氷撃(アイススマッシュ)』っと、こんな風になる」

 

問答無用でギレーヌに攻撃魔術をぶっ放して、それを簡単に回避される。俺だって当てようと思ってはいない。ギレーヌに向かって飛んで行った氷の塊を目で追いかけて行ったエリスは、その行先を見届けてからこっちに顔を戻した。

 

「エリスなら今の魔術を使う魔術師にどうやって戦う?」

 

「その呪文?が完成する前に叩くわ」

 

「それが基本だね。魔術師は後衛だから普通はパーティとしての前衛がいる。それを振り切って詠唱の完成までに倒せば良い。相手の魔術師がもう少しまともなら攻撃魔術ではなく、行動阻害系の魔術を使ってくるよ。前衛に時間を稼がせた上で土や氷の壁を出したり、地面を沼に変えたり、砂嵐や濃霧を発生させることもできる」

 

「厄介ね」

 

「そう。剣士からみれば魔術師ってのは防御力は弱いし、剣の間合いに相手を入れることができれば簡単に倒せる。けど一度(ひとたび)行動阻害系の魔術を完成されたら不利な戦いになることを覚悟したほうが良い」

 

俺は一旦区切るとギレーヌに視線を送り、特に意見がなさそうだったので話を続けることにした。

 

「ではステップ2だ。氷河の濁流を受けろ、『氷撃(アイススマッシュ)』」

 

同じ魔術を詠唱短縮して発動し、エリスの足元に打ち込んだ。

 

「さっきより早いわ」

 

「最初のが一般的な魔術師だとすれば、この世界にいる魔法剣士はこの程度の詠唱短縮をするんだ。なぜだかわかるかい?」

 

「うーん……なぜかしら?」

 

エリスが余り考えもせずにギブアップしたので、俺は肩をすくめてギレーヌに顔を向けた。

 

「剣士の戦闘機動を長い呪文の詠唱をしながら行うのは不可能だ。もし一回の呪文詠唱ができても、二度三度と続けて行うことは難しい。呼吸が乱れて、リズムを崩し、負ける」

 

「さすがはギレーヌ。ギレーヌの言った通り、剣士の戦闘では呼吸が重要だから長い詠唱が必要な魔術は呼吸を乱す結果を生み併用が難しいんだ。だから詠唱短縮した魔術を使うことが前提になってくる。ただし、詠唱短縮の技術は高度な技術だから魔法剣士っていうのは相当数が少なくなってくるよ。まぁ声を出しながら走る訓練くらいはするけどね」

 

「まて、ルディの魔術は詠唱短縮なのか?とてもそうは見えないが」

 

「僕のは無詠唱魔術です。たぶん世界中で僕と僕の弟子とラノア魔法大学に一人いるかいないかくらいです。僕の魔術の先生がそう言っていました」

 

「やはりな……私も魔術を詠唱無しで使ってくるヤツなんてあの一戦が初めてだった」

 

俺は少し蚊帳の外に置かれたエリスに向き直った。

 

「その他にもミリス神聖国には、詠唱短縮はできないものの上級魔術や混合魔術を使いこなす水神流の上級剣士が複数人いて連携攻撃をする部隊がいるし、ギレーヌと同じ獣族の中には吠魔術といって相手を麻痺させる魔術を使う者もいる」

 

「詠唱短縮ができないなら怖くないじゃない」

 

「違うよ。さっきの例でいえば、魔法が使える前衛の剣士と回避や防御に優れた後衛の魔術師のパーティになるから前衛を抜いて後衛の魔術師を狙おうとしても魔術師自身が防御してきて、有効打にならなくなる。しかも抜いたはずの前衛が後衛に切り替わり、攻撃魔術で追撃することになる」

 

魔法剣士というより魔法戦士だが、リニア・プルセナの戦い方を思い出しながら言った。

 

「どうやって倒せばいいのかしら」

 

「そうだね。接近戦に持ち込む戦闘センスと相手に有利を取らせない速度、それに水神流の防御を貫くことができれば勝てるよ」

 

「なんだか相当難しそうね」

 

「ギレーヌが体得し、エリスが教わっている剣神流はそもそも攻撃速度と貫通力が持ち味だから相手より技量が上回れば勝てるってことだよ。あとは戦闘時の瞬時の判断。ちなみに僕に勝ちたいなら剣帝レベルを目指してね。僕もまだ強くなるつもりだから剣神レベルと言った方が良いかな。ハハハ」

 

そういって悪そうな笑顔で締めくくった。講義はもう御終いという意味で中庭を立ち去ったが、少しして後ろから大きな声が聞こえてくる。

 

「目指すなら最強よ!」

 

最強か。闘気が使えるなら俺も目指してもいいかもしれない。エリスと二人で。

 

 




次回予告
ルーデウスは店主の器ではない。
本人がそう思っているのは実体験を通した彼なりの真摯な自己評価だ。
異世界知識で大儲けしたナナホシ。
商会はザノバ、傭兵団はアイシャ。
非凡な彼らに比べれば。
竜退治や吸魔石の臨時収入があってもリニア一人買い取るのに
大金を積んでしまうのが俺。
手慰みのロキシー人形は何十倍もの値段で取引される始末。
儲け話に気付けない男に、毛ほどの商才もありはしない。

次回『新装ルード商店』
ルーデウスは店主の器ではない。
周囲の者も皆、そう思っている。そして。
彼は大商人になる男だ、とも思っている。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。