なんだかカトレアさんの時に比べると最後しまりが悪いかもしれませんね・・・・
今後の展開次第でまた書き直すかもしれません・・・(((゜Д゜;;)
では、どうぞ
「・・・・・・ん?」
朝、いつものベットの中でリオがふと何かに気づいたように声を上げる。現在彼は隣に眠るラーニャに体温を分けているところだ。自分の体にはグルグルと蛇の尻尾が巻きついている。
「どうかしましたか~?」
リオに尻尾を巻きつけたラーニャはまだ体温が上がりきっていないのか、寝ぼけた様子で首をかしげている。
それを無視して、リオは巻きつけられた彼女の尻尾をまじまじと見つめ・・・
「ラーニャ、なんか尻尾がカサカサする・・・というか、少し変な感じだよ?大丈夫?」
「!!??」
寝ぼけたまなざしを向けたラーニャが一瞬にして覚醒し、リオに巻きつけた自分の尻尾を触って確かめる。
そして、冷や汗を流し始めた。
「り、リオ君~。私少し用事が出来たので・・・今日はこの部屋にいますね。」
「・・・・わかったよ、ご飯はどうする?」
「あ~、多分すぐに終わると思うので後で食べます~。」
ラーニャの様子からは彼女が何か隠している。というよりはまぁ、何かあるのは理解できるが、リオはそれを追及したりしない。
別に話したくないことくらいいくらでもあるだろうし、ある程度は予想が付く。知られたくないというのなら、リオはいつも通り接してあげようと思い、ベットから起き上がり扉へと向かう。
「ご、ごめんなさい~・・・」
「謝ることなんてないよ。それじゃ、僕はご飯作ってくるからね。」
出来るだけ優しく言葉をかけると、リオはそのまま部屋を出て朝食の準備にとりかかった。
朝の出来事からどれくらいの時間が経っただろうか、リオはリビングに用意された朝食を前に頬杖をついていた。
ラーニャが出てきてから一緒に食べようと待っているのだが、一向に彼女が顔を出す気配はない。
「り、リオ君~~~」
そろそろ部屋に様子を見に行こうかと考えたところで、ラーニャの声が聞こえた。どこか弱弱しい、というか恥ずかしそうな気がするのは気のせいだろうか。
とりあえずリオは呼ばれた二人の寝室の前まで移動し、扉は開けずにノックをして声をかける。
「ラーニャ?どうしたの?」
「あ、あの~・・・じつは少し問題がありまして~・・・・それで、て・・手伝ってほしいんですけど。」
「え?うん。大丈夫だよ。とりあえず中に入ってもいいかな?」
「ちょ、ちょっと待ってください!!・・・・・・すぅ・・・はぁ~」
何か中から深呼吸する音が聞こえるのだが、そこまで覚悟が必要なことなのであろうか・・・
「ど、どうぞ!」
「そ、それじゃぁ・・・」
なぜか入る自分も緊張してしまった。そうして扉をあけるとそこには、ベットに座るラーニャ。とくに何かが変わった様子もないが何やらラーニャが顔を真っ赤にして伏せたまま、こちらを見ようとしない。
少し待ってみてもラーニャが動く気配はない。そこでリオから口火を切ることにした。
「えっと・・・・それで、手伝ってほしいことって何?」
リオの言葉に体をびくりと震わせるラーニャ。そのまま真っ赤な顔をこちらに向けると、人差し指を絡ませながら気まずそうに、まるで消えてしまいそうな声で呟いた。
「あ・・あの・・・脱皮を・・・てつだってほしいんです・・。」
「・・・脱皮?」
「は、はい・・・普段は1人でできるんですけど・・・なんだか今回は上手くいかなくて・・・むこうとすると痛いんです~。」
確かに蛇は脱皮をしてその体を大きく成長させていく、それを考えれば下半身が蛇であるラミアラミアのラーニャが脱皮をするのはおかしいことではない。
朝、リオが感じた違和感というのはどうやら脱皮のために古い皮が浮いてきていたのだろう。
「成程、わかった。じゃあちょっと見せてもらっていいかな?」
今まで出来ていたことが急にできなくなるなんてことは絶対に何か理由があるのだろう。まずは原因の究明から・・・
と、考えたリオはラーニャの脱皮状態。浮かんだ古い皮の状態を確認してみようと、ラーニャの下半身に手を伸ばす。
と・・・
「――――っ!!!」
「はっ?」
ラーニャが一瞬にして尻尾を後ろに引き体の後ろに回して隠してしまった。
「・・・・・・」
「あの~、とりあえず見せてもらわないことには手伝いようが・・・・ないんだけど。」
「そ、それはわかってるんですけど~・・・」
そう言いながらも尻尾を出してくれる気配がないラーニャ。とりあえず無理に聞き出すことはせずに彼女の言葉を待ってみる。
すると、何回か深呼吸をした後、意を決したように口を開いた。
「は、恥ずかしいんです!!」
叫ぶようにそう言ったラーニャの顔はもはやトマトのように真っ赤に染まっていた。
「恥ずかしいって・・・尻尾を見られるのが?」
「・・・・脱皮してるのを見られるのが恥ずかしいんです~。」
「まぁ確かに・・・人にしてみたら服脱いでるのを見られるようなものなのかな・・・」
「裸の方がまだましです!!」
「そんなに?」
とは言ってみたもののリオもラミア達の常識には疎い。人間にも人間の風習や常識があるように、ラミアにもそう言ったものがあるのだろう。
だからここでリオが強引な手段にでるようなことはしない。異種族間では自分たちの気の使い方では逆に失礼に当たる場合も少なくない。異種族間交流での付き合いには必要なことだ。
「なら、無理にしなくていいよ。もしかしたら時間がたてばむきやすくなるかもしれないし・・・今日は様子を見てみたら?ご飯なら持ってきてあげるから、ベットに居てもいいし・・・・ね?」
リオはできるだけ優しく声をかける。このことに関してはリオは自分の意見を言うだけ、決定権は全てラーニャに任せ、自分は絶対立ち入りすぎてはいけない。
今のリオにできる精一杯の優しさだった。
「い、いえ・・・・放っておいたら痒くなっちゃいますし・・・早いうちに終わらせておきたいので・・・」
そんなリオの言葉を聞いて逆に決心がついたのだろうか、相変わらず顔は紅いままだが、ラーニャは後ろに引いた尻尾をリオの前へと動かしてきた。
「・・・良いの?」
念のため最後の確認だった。リオはラーニャの顔を見詰めたまま、少しの無理も見逃さない様に問いかけた。
「はい。リオ君になら・・・良いです。」
「ん・・・恥ずかしいこと言わないでよ。」
「私の方が恥ずかしいです~。」
相変わらずのラーニャの言葉に少し安心しながら、リオはラーニャの体に手を伸ばした。
「・・・んっ・・」
リオの手が触れた時ラーニャから声が漏れるが気にしない。表面を軽くなでてみると普段のすべすべとした感触は伝わってこない。
「少し向いてみても大丈夫?」
「は、はい~・・・」
一応確認をとってからラーニャの腰まで手を伸ばし、軽くはがれた部分をつまみ、すこし力を込める。
確かに少し抵抗がある気がする。脱皮を手伝ったことが無いのでわからないが、もっとこうぺりぺリと簡単にはがれていくようなイメージだった。
「あっ・・!」
「ごめん。痛かった?」
「はい・・・」
ラーニャが声を上げたのですぐに手を話すリオ。ラーニャの顔を見れば表情をゆがませていた。
「確かに剥けずらいね。痛みもあるみたいだし・・・・。」
「やっぱり無理なんでしょうか・・・」
気まずそうに顔を伏せるラーニャ。恥を忍んでリオに助けを求めたのに、結果ダメでした。ではあまりに可哀そうすぎる。
しかし、リオにはひとつ作戦が思い浮かんでいた。
「う~ん・・・ちょっと湿らせてみようか。」
「え?」
数十分後、寝室はとんでもない湿気に包まれていた。
押し入れからありったけの加湿器を持ってきてフル稼働。急遽お風呂を沸かせて盥にお湯を張り、それを床に並べ大きめのタオルを浸してからラーニャの下半身にかける。
暑さが無い分まだましかもしれない。そこまで準備を整えるとリオはラーニャにかけたタオルを少しめくって皮の様子を確かめる。
「・・・いけそう・・・かな?」
「ど、どうでしょうか~。」
少し不安そうなラーニャ。それを少しでも払えるようにリオは笑顔を浮かべた。
「少し剥いてみるね。痛かったらいって。」
「・・・・は、はい。」
そう言ってラーニャは目を閉じる。
そこまで怖いのだろうかと、リオは思ったが。リオ本人も注射とか打つ時は目を逸らす派だ。それと同じと考えれば特に不思議ではない。
少しめくれた皮をつまみはがす。今度は先ほどのような抵抗はなく、簡単に皮が剥けていった。
ラーニャも痛そうにするよううもない。
「どう?痛くない?」
「大丈夫です~・・・」
「良かった。それじゃ、一気に行くよ?」
「えっ!?ちょ、ちょっと待っ―――――――」
ラーニャの制止を聞く前にリオは一気に掴んだ皮を引き下ろす。これは彼なりに気を使った結果だった。
現在の室内の湿度はとんでもなく高い。そんな状態の部屋に長いこといればラーニャが辛いのではないかと考えたのだ。
しかし実際のところ熱帯雨林などに多く生息する蛇は湿度にはある程度耐性があるためそれほど苦ではない。
上半身が人間なのでそれでも少し蒸し暑さを感じたラーニャもそれは例外ではない。
完全にリオの気の使い方が空回りしてしまっていた。
{早く終わらせてあげなよう。}
そう思った結果、彼は手加減を忘れたのだ。
「ひゃうっ!!~~~っ!!!」
リオが皮を剥いていくたびにラーニャの体が跳ねる。声が出ない様にしているのだろう。顔を真っ赤にしながら手で口を押さえている。
目の前の作業に集中してしまっているリオはラーニャの様子に気づく様子もなく手を動かしていく。
「あっ、ダメ!あぁ!!そ・・こは・・・あんっ!!」
片手で口を押さえもう片方の手でシーツを強く握るラーニャ。自然と呼吸が荒くなり汗が流れる様子は実に扇情的だが。リオは黙々と作業を続けていく。
やがてリオの手はどんどん下に降りて行き、ついに残すは尻尾の先端部分のみとなった。
彼のいらんお節介のおかげでここまで数分で終わらせることができたが、ラーニャ本人は普通の数倍体力を消耗していた。
両手は力なくベットに投げ出され髪は汗のせいで頬に張り付き、着ていたTシャツも暴れたせいでお腹の上まではだけこれも汗で体に張り付いている。
目はトロンと蕩けており息を荒げる口元からは少し涎が垂れている。
「ジゴ」などという言葉がぴったりな現状である。どんな漢字変換にするかは読者の皆様にお任せしようと思う・・・・
そんな様子のラーニャには目もくれず、最後に残った尻尾の先に手を伸ばしその皮に触れる
「っ!!!??り、リオ君!そこはホントに待って―――――!!」
力なく横たわっていたラーニャが勢いよく上半身を起こしリオの手を止めようとする。
しかしその行動はあまりに遅く
「これで、最後!!」
今までの作業の最後にふさわしくしたつもりなのだろう。リオは力いっぱいに腕を引き下ろした。
「~~~~~~~~っ!!!!!」
直後、まるでラーニャは電流が走ったように体を逸らせながら体を震わせる。声を出さなかったのではなく出せなかったほどの衝撃に一瞬目の前が白く染まって見えた。
そしてそのまま倒れるようにベットへと体を横たえる。
「ふぅ。終わったよ―――――ってラーニャ!!?どうしたの!大丈夫!!?」
やっとラーニャの現状に気づいたリオ。自分がやったことが原因だとは考えもせず、すぐに加湿器の電源を切り窓を開けて空気を入れ替える。タンスから塗れていないタオルを取り出してラーニャの顔を拭いていくと、ゆっくりとラーニャが眼を開けた。
「ラーニャ!!良かった・・・大丈夫?」
「リ・・オ、君?」
まだ少し意識が朦朧としているのだろう。ボーっとした目でリオを見上げるラーニャ。
「ごめん、無理させちゃった・・・」
「本当ですよ・・・初めてだったのに・・・」
「その言い方はいらぬ誤解を生みそうだから止めて。」
「でも、ホントの事ですよ~。あんなに乱暴に・・・私キズ物にされちゃいました~・・・」
「ちょ!!何言ってるのさ!!」
ラーニャの言葉に一気に顔を赤らめるリオ。完全に先ほどの仕返しをしようとラーニャは目を細めて恨めしげにリオを睨んでいる。
「ラミア族にとって脱皮は本当に、ホント~~っに大事なことなんです。それを事もあろうか力任せに・・・私、信頼してたのに~・・・」
「う・・・ごめんなさい。」
「いいえ、許しません。ちゃんと責任とって下さい。」
「せ、責任って・・・」
「女の子をキズものにしたんですよ?わかりますよね~。」
悪戯っぽく笑うラーニャにリオは一瞬唖然としたが、言葉の意味を理解して顔をほころばせる。
「良いの?こんなタイミングで?もっとロマンチックなの想像してたのに。」
「構いません。私はずっと待ってたんですし・・・それにこれも私たちらしいでしょう?」
お互いに顔を見合せたまま笑顔をこぼす。
「ラーニャ。」
「はい~♪」
「これからずっと脱皮のお手伝いさせてください。」
「ぷっ!よりによってそんな言葉ですか!!」
「僕たちらしいでしょう?」
「納得できません!!―――――――っ!」
先ほどまでの雰囲気もどこへ行ってしまったのか、ラーニャは異議申し立てに手を振り上げる。
それを見計らったように・・・リオはラーニャを抱きしめてベットへと押し倒した。
「愛してるよ、ラーニャ♪」
「―――――――っ!!」
まるで悪戯が成功した子供のように笑いながら告白してくる目の前の女の子のような男の娘
「~~~~!!」
その笑顔が直視できなくて、ニヤけるのが止められない顔を彼に見せたくなくて。彼を胸に押しつけるように抱きしめて、脱皮したての尻尾を巻きつける。
「ふふっ、苦しいよラーニャ。」
「良いんです。我慢してください~。」
笑顔のままでいる彼をより一層強く抱きしめる。自分が今どんな顔しているのかなんてもう鏡を見なくても明らかだった。
「リオ君♪」
「ん~?」
「私も、リオ君を愛してますよ~♪」
きっと他人が見たら嫉妬するような、幸せそうな顔してるんだろうな・・・
今回は更新が遅れてしまい申し訳ありません。ただいま就職活動やらなんやらで忙しくなってしまっていて・・・という言い訳です。ホントに申し訳ない・・・(_ _;)
更新ペースが遅れてしまうことがあっても、そのまま放置して更新しない。ということはありませんので、もし執筆を止めるようなことがあれば読者の皆様に報告しますし・・
なので、更新が遅くなってしまっても、気長にお待ちいただければ幸いです。
さて、今回でラーニャちゃんへんは終了ですが、次回はどんなモンスター娘が!?
・・・といってもこのまま次話も投稿してしまう予定なのですぐに判明してしまいますが(^▽^;
では・・このまま次話にどうぞ!!