・・・・・あっ(・Д・ )
※注
今回の特別編。今後の盛大なネタばれを含みますので、少なくとも「リリア:アルラウネ編」まではお読みになってからこちらを読んでいただくことをお勧めします。
「リオ君・・・私のこと・・・忘れ、ないで・・・」
「・・・ラー・・ニャ・・・?」
それはいつもと変わらない日であった。いつもどおりに早めに起きて朝食を準備して。
いつも通りにラーニャを起こし、自分の体温を使って彼女を温めた。
朝食後は相変わらず食休めだといってだらける彼女を横目に洗濯や掃除などの家事をして、我儘をいう彼女に乗せられて一緒にお昼寝をして。
このまま夜になって、ラーニャの尻尾に身をまかせながら次の日に備えて眠るはずだった。
それなのに、どうしてこんなことになってしまったのか。
リオには理解ができなかった。
「急にどうしたのラーニャ。」
だから素直に聞いてみることにした。自分の目の前で横たわり、完全に役に入りきってしまっているであろう元凶に。
「うぅ・・・もうちょっと心配してくれてもいいと思うんです・・・」
「まぁ、もう慣れたもんだよね。この間まで「J!J!J!」とか「0.5倍返しだ!!」とかいってたのに・・・今度は何のドラマ見たの?」
苦笑い。というよりも少し疲れた笑みを浮かべながらリオがラーニャの隣に腰を下ろし彼女の髪に指を通す。
ラーニャはそれにくすぐったそうに眼を細めると。すぐに我に返って不機嫌そうに頬を膨らませる
「そ、そんなことをしても騙されませんよ。リオ君は私を捨てて次の人の元へと行ってしまうのです。わかってるんですからね。」
「ラーニャ。いくら僕でも怒るよ?」
冗談のつもりで行ったのだろうか、いや、彼自身たとえラーニャの言葉が冗談でも許せるものではなかった。自分の気持ちを知らずに、勝手に「捨てられる」などと抜かすのだ。自分の気持ちを踏みにじられたような気分に、普段温厚なリオも表情を険しくする。
「あぅ・・・ごめんなさい・・・」
「うん、許す。で、今回は何に影響されたの?」
「う・・・影響というか・・・リオ君、今年は西暦何年ですか?」
「西暦?えっと、2013年だよ?」
「そうですね。では・・・干支は・・・?」
「干支?・・・・・ラーニャ。ひょっとして」
ラーニャの問いに首をかしげるリオだったが、少し考えるとその顔に苦笑いを浮かべてラーニャへと振り返る。
そう、彼女の問いの答え、今年は巳年。
その巳年ももう終わりの時期である。
「はぁ・・・何を考えているのかと思えば・・。」
「ちが!それだけなら別に私もここまで考え込んだりしませんよ!!」
「まだほかに何か?」
「・・・リオ君。来年は何年ですか?」
「来年?えっと。子・牛・虎・兎・辰・巳・午。午年だね。それがどうしたの?」
指を折りながら干支を数えるリオ。ちょうど七つ言い終わってラーニャに目を向けると。なぜか大号泣していた。
「そう!午です!!来年は【馬】なんですよ!!!」
「だからどうしたのさ・・・」
「リオ君は・・・今年が終わるとともに私のもとを離れ、カトレアさんのところに―――」
「待って。その発言をされると僕が困る。主に立ち位置的な意味で。」
「うぅ・・・取られるのならいっそ!この身に貴方との愛の結晶を育んでから――――」
「ちょ!何言ってるのさ!!やめ・・・尻尾を巻きつけないで!!」
「そうはさせるかーーー!!!!」
「「!!??」」
「あ、貴女は・・・!!!」
「ふははは!!リオ、迎えに来たぞ!さぁ、私たちの時代に行こうじゃないか!!」
「か、カトレアさん!!」
「あ、ヤバイ、頭痛くなってきた。」
「な、なんで貴女がここにいるんですか!?」
「ふ、知れたこと。我が愛しの伴侶を迎えに来たのさ。」
「まだ早いでしょう!?今年はまだ終わっていません!」
「私の愛の前ではそんなことは些細な問題でしかない!まだ私の思いに時代が追い付いていないだけさ。」
「わけがわかりません!!」
「わからなくていいさ。さぁ、リオ。私たちの時代へ行こうじゃないか。」
「ちょ、ちょっと待って!なんで僕なのさ。そっちの僕はどうしたの!」
「そっち?何を言っている。リオはお前だろう?」
「メタな発言をしたのにも関わらずこのリアクション。泣きそう。」
「せめて、せめてリオ君の愛の証を受け取ってから・・・」
「それを私が許すはずないだろう?」
「ちょっと待って。これ干支の話だよね。巳年が過ぎようと関係ないよ。僕はずっとここにいるんだから。カトレアには悪いけど、僕の居場所はここだから・・・」
「な!?リ、リオ・・・お前は干支を無視するというのか!?」
「なんでそんな衝撃を受けているのかわからないんだけど?」
「過ぎた干支だろうと関係ない・・・リオ君・・・さすがですぅ・・・」
「つまり一昨年過ぎたアタシだろうが愛してくれるってことだな?」
「「「!!!???」」」
「さ、サフィール!!?」
「よぉ、待ちきれなくて来ちまった。」
「ま、まさか伝説のドラゴンを見ることになるとは・・・」
「ど、どうして貴女がここに?」
「あ?リオが言ったんだぜ?過ぎた干支だろうが関係ないってな。」
「過ぎた・・・あっ。」
サフィール=ドラゴン=龍=辰
「な?」
「いやいや、『な?』じゃ、ないから。大問題だから。」
「まさか十の干支をすっ飛ばしてくるとは・・・さすがドラゴン。規格外だ。」
「カトレアって変なとこで冷静だよね。」
「ほぇ~、きれいな鱗ですねぇ。何か特別な手入れとかしてるんですか?」
「手入れ?特にはしてねぇな。めんどくさいし。」
「なんでラーニャもそんなに冷静なのかな?」
「ま、どうなろうと、もう間近に迫った来年は午年。つまり私の年だ。大人しくリオを渡して去るがいい。」
「そ、そんなことありません!リオ君は過ぎた干支でも関係ないと言ってくれました!それにこれは私の特別編です!!貴女こそ、さっさと自分の章に帰ってください!!」
「蛇の言うことも納得できねぇな。やれるもんならやってみろ。干支最強である辰の実力見せてやるよ。」
「「黙れ五位。」」
「なっ!!それを言ったらテメェら6位と7位だろうがぁ!!!」
「あぁ・・・どうしてこうなった・・・」
「お疲れのようですねリオ様。さ、こちらで横になってくださいませ。」
「あ、どうも・・・・え”?」
「こらぁ!そこの性悪植物!!リオから離れろぉ!!」
「性悪だなんて。わたくしはただリオ様を思って行動しているだけですわ。」
「その結果リオ君食べちゃってるじゃないですか!!」
「食べてません。未遂です。」
「そう変わりないじゃないか。未完結のくせに出しゃばるんじゃない。」
「言ってくれやがりますねこの雌馬。そのお顔ドロドロにして差し上げましょうか?」
「リ、リリア!!その顔はダメ!!黒すぎだから!!」
「あら、私としたことが。」
「本性丸見えじゃねぇか・・・・」
「で、結局こうなってしまうわけか。」
「見事に全員集合ですね。干支の話をしていたはずなのに。」
「あら?それは私へとあてつけですか?良いじゃありませんか、干支になくたって。リオ様はそのような些細なこと気になさいませんわ。」
「予想はしてたけどなぁ・・・こうして見るとリオ。お前誑しだよな。」
「思わぬところで爆弾落とさないでくれる?一応ifの世界ってことにしてるんだから。」
「しかし、こうなるとやるべきことはただ一つ。」
「そうですねぇ・・・」
「仕方ありませんか。」
「へへっ、アタシは最初からやる気だったぜ?」
「・・・・ん?」
「「「「勝ち残った者が来年リオ(様・君)と一緒になれる・・・!!!」」」」
「え?あの、なんでそんなに闘争心むき出しなの?カトレアその剣どこから出して・・・ってサフィール!火!火出てるから!リリア燃えちゃ――――リリアも出てる!?ドロドロしたのが出てる!!えっ!?なんでみんなこんな戦闘態勢!?」
「リオ君!」
「はいっ!?」
「・・・すぐ戻ります。だからご飯を用意して待ってて下さい。」
「・・・ラーニャ・・・うん。今日はラーニャの大好きな卵料理だからね!早く帰ってこないと、僕が全部食べちゃうから―――――――――ってダメ!!これフラグや!!」
「ふふ・・・行きますよぉぉぉぉぉぉ!!!」
「ラーニャァァァァァァァァァ!!!!」
「・・・・ハッ!!・・・・・・夢か。」
ふぅ・・・・なんとか形になったな・・・とりあえずこれで投稿を・・・
「なんでもかんでも夢落ちで読者の皆様をごまかせると思うなよ・・・」
ゲェ!!!
「テメェのせいでアタシ達が悪役っぽくなっちまったじゃねぇか。人気下がったらどうしてくれる。」
「私のお話もまだ途中ですよね?そちらを完結していただかないと、私を好いて下さる方もできませんよ。」
・・・・自意識過剰では?
「「「遊んでないで早く書けぇ!!!!」」」
あqすぇdrftgyふじこl;
「うぅ・・・せっかくの特別編だったのに・・・私のお話だったはずなのに・・・」
というわけで今年最後の悪ふざけです。
後悔はしていない!!(・ω・´)
一昨年の辰年から来年の午年までの流れを考えてみたらこれはやってみたいなぁと思いまして・・・・