人外娘との生活   作:ハヤテ_s.t

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まずは更新がこんなにも遅くなってしまって本当に申し訳ありませんでした!!

少しずつ落ち着いてきたのでここからまた更新ペースを早くしていけるようになったら良いなぁ・・と取らぬ狸の皮算用・・・的なダメ作者です。

さて、ひとまず山場を迎えたリリア編ですが、修羅場はとりあえず今回で終了予定。次回に少し補足、というかまとめのようなものを書き足して。その次からまた少し日常ほのぼの系を何話か入れていく予定ではありますが・・・アルラウネを活かしたイチャイチャが思いつかない・・・(^w^;)
なにかないかな・・・(・ω・`)


花には水をあげましょう。

深い森の中にたたずむ一輪の大きな花。大の大人でも一飲みにしてしまいそうなその花。その中で、一人の女性が膝を抱え自らを抱くように体を丸めていた。

 

「・・・・・」

 

何かをするわけでもない。何かを考えているわけでもない。

 

ただただ、体の震えを押さえつけるように自らを抱きかかえ瞼を閉じている。

 

彼女、アルラウネであるリリアは自らの犯してしまった事を後悔し。その罪悪感に自分を押しつぶされようとしていた。

 

昨日、目覚めたときはいつも通りだった。いつものようにリオが来て、彼と過ごすひと時に幸せを感じ。村へと帰る彼を見送って、夜は彼との話を思い出しながら眠りにつく、

 

そんな日になるはずだった。

 

でも、彼が見知らぬ女性と楽しそうに話しているのを見たとき、自分の中で何かが壊れたような気がして、いつも間にか・・・本当にいつの間にか、気が付いたら彼を自分の一部にしてしまうことしか考えられなくなってしまっていた。

 

彼を招き入れるための準備を整え、寄ってくる邪魔者どもを前菜だと言わんばかりに食べ散らかし、彼を待った。

 

彼が自身の中に入ってきたとき。彼自身の味を感じた時、リリアは言い表すことのできないような幸福感を感じたことを覚えている。

 

 

我に帰った時。自分の犯したしまったことを後悔した。彼と過ごす愛しい時間を、見るだけで幸せに包まれる彼の笑顔を

 

リリアは、あろうことか自分で捨ててしまった。一時の感情に身を任せ、ただ一時の幸福感のためだけに彼の一生をつぶしてしまうところだった。

 

そのあとのことを、リリア本人は曖昧にしか覚えていない。

 

自身の犯してしまったことの重大さに心押しつぶされそうになって、そのことを後悔しながら、泣いて謝りながらリオの体に絡みついた溶解液を拭き取って、自身の蔦でリオを優しく包み込んでから、そのまま必死で蔦を伸ばし、なんとか彼を村の入り口に送ることができた。

 

村人が彼を見つけて運んで行くのを確認した後は、もうそちらに視界を繋げることはなかった。

 

あとはずっと今のまま、体を丸めて閉じこもるようするだけ、そのまま夜を明かし現在に至る。

 

 

リオの事を思い浮かべては涙を流し、最後に見た彼の顔を思い出す。

 

溶解液に包まれてなお、いつもの優しい笑顔を浮かべ、目が見えているかどうかも怪しいその瞳を向けながら・・・

 

 

「・・・・?」

 

そんな中、ふとリリアの表情が動く。

 

最初はただピクリと反射的に何かを感じた様子であったが、徐々にその表情が変わっていく。

 

「・・・~~~~!?」

 

驚愕。そして恐れ、恐怖にも似た表情へと。

 

アルラウネであるがために、自身で移動するすべを持たない種族だからこそ秀でて進化したある器官。

 

あたりを動く物をいち早く察知するその耳に、聞き覚えのある。しかし今は一番聞きたくなかった音が届いた。

 

 

 

足音

 

 

 

普段森の中では特に珍しくもない何かが歩く足音。しかし、今リリアが聞いているのはただのそれではない。

 

獣特有の四足歩行では聞けないリズミカルな歩行音。大の大人のような重々しい音ではない。まるで子供のような軽い足の音。

 

 

 

 

 

 

 

何故?

 

 

 

 

 

 

 

どうしてここまで気付かなかったのだろうかと思えるほどに、すでに足音はリリアのいる場所のすぐ近くにまで迫っている。

 

 

 

 

 

 

 

どうして?

 

 

 

 

 

 

 

今すぐ逃げ出したいのに、自分にはそんな事が出来ない。今だけは自分のこのアルラウネという体が憎らしくてたまらなかった。

 

 

 

 

 

 

 

あんなことをしてしまったのに

 

 

 

 

 

 

 

 

どんなにリリアが願っても、その足音はすの歩幅を緩めることなく、着実にリリアへと近づいてきていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

私の事を恐れているのではないのですか?

 

 

 

 

 

 

 

 

近づくその足音に耐えきれなくなってその身を花の外へと投げ出すように立ち上がる。

でもそれは既に手遅れで・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

「こんにちわ。リリア」

 

 

 

 

 

 

何度も何度も断ち切ろうと、忘れようとしていた笑顔が、その目に映ってしまっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ・・・・う・・ぁ・・」

 

自分にはもう見せてくれないと思っていた。

 

いや、もう自分はあの人のあの笑顔を見てはいけないと思っていた。自分はあの人のそばにいてはいけない、あんな邪な思いを持ってしまった自分はもうあの人に会ってはいけない。

 

そのはずだった。そう決心したはずなのに・・・・

 

 

どうしてこうも私の心は高まっているのか、どうして私はあの笑顔を向けてくれたことに安心しているのか。

 

どうして私は彼が再びここに来たことを喜んでいるのか・・・

 

 

うまく言葉を出せないリリアをその瞳に収めながら、リオはゆっくりと歩を進める。いつもの、やさしい笑顔を浮かべながらゆっくりと。

 

やがて花の中心から身を乗り出したような格好で止まっているリリアの目の前まで来ると、固まったままのリリアの頬に自分の右手を添える。

 

 

 

 

リオの右手がリリアに触れた瞬間。リリアは自分の中の醜い感情に気付いた。

 

 

 

 

 

あんなことをしてしまったのに

 

彼の事を傷つけてしまったのに

 

許されることではなかったはずなのに

 

 

 

「わ・・たしは・・・リオ様と・・一緒に、いたい・・」

 

 

 

声に出して初めて自分が泣いていることに気付いた。

 

震える声で、涙で顔をグシャグシャにしながら、リリアはそう言葉にしていた。

 

 

「あんな・・・ことを・・してしまったのに・・・あなたを、裏切って・・しまった・・のに・・・許されることでは・・ないのに・・・」

 

 

流れ出す涙が、あふれだす感情が抑えられずに、泣きながら訴えかけるように口を開くリリアにリオは微笑みを崩さず答えた。

 

「僕も一緒。」

 

彼女の目から流れる涙を親指で拭いながら、しっかりと彼女の目を見据えて、今度はリオが口を開く。

 

「僕も、リリアと一緒にいたい・・・・・・。二人の気持ちが一緒なんだ。今はそれだけで十分でしょ?だからほら・・・我慢しないで。」

 

「うぁ・・・・・うわぁぁぁぁぁぁん!」

 

子供のように泣き崩れるリリアを、リオがそっと胸に抱きよせる。安心させようと頭を撫でる。

 

りリアには何故リオがここに戻ってきたのかなんてわからない。なぜこうして自分を抱きしめてくれているのかわからない。

 

でも、そんなこと考えることもできないくらい、リリアの心には言い表せない安心が広がっていた。




・・・・・・(゜Д゜;)


少し・・・どころかまったくもって無理やり感&超展開な内容になってしまった。

書き終わった後読み直してみても完全にやっちまった感が否めません。どうしてこうなった。


今回はリリアちゃんの心情をメインにおいて、彼女の不安、恐怖、後悔。

そこからの心情変化にライトが当たるように書いてみたつもりです。なので、あの事件以降のリオ君については、次回に持ち込んで行きたいと思います(・ω・;


そこでうまくまとめられたら・・・いいなぁ・・・(遠い目


それでは、ここまで読んで下さりありがとうございました。
次回はもっと早く更新できるように努力します!
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