しかし私は強気なお姉さんキャラ大好物なのであえてこのままでいきます!(・ω・´の)
リオ君少しネガティブすぎるかな・・・・?(^w^;;)
「ふぅ・・・」
朝食を終えたリオは逃げるように洗面所へ、夜に回していた洗濯機からカトレアと自分の洗濯ものを籠に移して外にでた。
本日は風も緩やかで天気もいい。絶好の洗濯もの日和だった。
「♪~♪~」
着替えの時のようにメロディを口ずさみながら洗濯ものを干していく。といってそれほど数があるわけではない。
洗濯ものはリオとカトレアの二人分だけだし、ケンタウロス族は上半身に着る上着しか身につけないので極端に洗濯ものは少ない。
そうこうしているうちに曲一曲も歌い終えることなく洗濯ものを干し終わってしまった。
{・・・・天気もいいし、シーツも干そうかな・・・?}
なんて考えていると
「リオ、洗濯は終わったか?」
後ろの窓からカトレアがこちらに向かって微笑んでいた。さっきまでの雰囲気は既にどこかに行ってしまったようだ。
{カトレアらしいな・・・}
まだ先ほどのことを引きずっていたリオだが、相手があれでは深く考えていた自分が馬鹿らしく思えてくる。
「終わったよ。でも天気もいいしシーツとか枕とかも洗っちゃうね。カトレアのも出してくれる?」
「断る。」
{あ、なんか企んでる顔だ・・・}
即答だった。腕を組んでいたずらっぽい笑顔を浮かべるカトレアにリオは溜息を吐いた。奴隷契約を交わして長い時間カトレアと一緒にいたのだ。これくらいわかるようになる。嫌でもなってしまう。
「リオ、洗濯が終わったのなら2人でどこかに出かけよう。」
「・・・・・・」
何を言い出すかと思えばそういうことか。リオはまた溜息を落とす。そして、なんとかその思いつきを打破しようと思考を巡らせた。
「洗いものも残って「私が洗っておいた。」・・・・掃除しな「一日くらいしなくても死にはしない」・・・・洗濯干したまま出かけるのは「予報では一日快晴だ。」・・・・」
まぶしいくらいの笑顔でこちらの言い訳を却下していくカトレアにリオの思考もついに止まった。
これ以上否定しようとしてもきっと無理やり押しとおしてくるに違いない・・・
{さっきのことを掘り起こすのは嫌なんだけど・・・}
そこまで考えてリオは最後の手段に出ることにした。
「カトレア、さっきの話は覚えてるよね?」
「あぁ、覚えているとも。しかしそれが私とリオのデートを邪魔できるかと言われれば答えは『NO』だ。」
{あぁ、もう駄目だ。}
とリオは思った、万策尽きたのだ。ここまで来たらもう腹をくくるしかない。
「わかった。出かけようか。」
「良し!!」
「でも、デートじゃないから。」
リオの最後の一言で若干カトレアの方が下がった気がする・・・リオの最後の悪あがきだった。
「ふふ~ん♪」
現在玄関にて上機嫌に鼻歌なんて歌いながらリオを待つカトレア。彼女の機嫌メーターは絶賛上昇中だった。
何といっても久々のデート(リオ否定)だ。テンションも上がるというもの。
リオからOKをもらってから髪に櫛を通し、お気に入りである細めの青いリボンで髪を結び、服装も普段はめったに着ない肩から袖まで切り取ったYシャツ。リオをイメージして作った青い宝石のネックレス。
もちろん体や尻尾もブラシをかけた。完璧だと自負している。
カトレアが思う精一杯のお洒落だった。
「お待たせ。」
「遅かったなリオ!さぁ、今日はどこまで行こう・・・か・・・」
しかしそれも待ち人が来て一気に冷めてしまった。
普通ならそれは逆なのだろうが、先ほどまでの意気揚々とした気分はどこかへ行ってしまった。
それはリオを見た瞬間だった。
朝にきていたカトレアが用意した服とは違う。薄汚れた鼠色の布を頭からかぶったような服、半そでのワンピースのようだといえば聞こえはいいが、端は破けてボロボロ。かわいらしさなど存在しない。
さらにいつものきれいな水色の髪はどこか影が差し元の面影も見えない。
とどめと言わんばかりに、普段リオがつけている奴隷の首輪から伸びた重々しい鎖だ。
リオは唖然とするカトレアに首をかしげながらもその鎖をこちらに渡してきたのだ。
ここでようやくカトレアも我にかえることができた。
「な・・・何をしているんだお前は!」
珍しく大声を上げるカトレアに、リオは予想通りだったといわんばかりに冷静に口を開いた。
「だって、出かけるんでしょ?」
「今回は街に行くわけじゃない!なんで・・・なんでその格好・・・」
「・・・はぁ、さっきも言ったよねカトレア。今この国にいる人間はみんな奴隷なんだ。」
「それがどうした!」
「奴隷が普段、あんな服を着てることは異常なんだよ。それに奴隷の外出時にはケンタウロス族の見張り役がこうして行動を制限するか・・・あるいは・・・」
そこから先はカトレアも知っている。リオを・・・奴隷を買ったときに奴隷商から説明を嫌というほど受けたのだ。
「・・・・『拘束用に電気ショック付きの首輪を装着させる』」
「そうだよ・・・。それが決まり・・・出かけるならそれらを守らないと。」
カトレアもそれはちゃんと理解している。しているつもりだった。それを目の当たりにしてみるとやはり考えていた以上だったわけだが。
「なら・・・家の周りを歩くだけにしよう。ここら辺は誰も来ないし、少し足をのばして森に入れば見つかる心配もない。それならリオもいつも通り・・・」
「それも確実なんて言えないよ。もし見つかったりすれば・・・カトレアが異端者にされちゃうかもしれないし・・・最悪裁判にかけられたりするかも。」
「リオとデートできるならそんなこと気にしない。」
「僕が気にしちゃうよ。」
ここで今までかたくなに否定してきた『デート』を否定しないのは彼なりに気を使ったつもりだろうか。
しかし今となってはそんな些細なことカトレアには関係なかった。
「いつもの格好では外に出るつもりはないのか?」
「うん。ないよ。」
即答だった。カトレアはなぜだかそれが悔しくて悔しくて、リオの顔も見れずこぶしを握ると、ゆっくりとリオの隣を通り過ぎて家の中へと戻って行った。
「わかった・・・今回は、やめておこう。デートはまた今度だ・・・」
「・・・うん。」
肩を落とし、いつもよりも小さく見えるカトレアの背中を見つめながら・・・・
普段聞いていて心地よく感じる彼女の蹄の音だが、今のリオには自分の罪悪感を煽ることになっている。
「・・・・・やっぱり、僕って最低だなぁ・・・」
自傷気味に笑ったリオは顔を伏せたまま自室へと向かった。
「カトレア、ご飯できたよ。」
結局あの後外出はせずに、カトレアが部屋から出てくることもなかった。それでもリオはいつも通り。家を掃除し、洗濯ものを取り込んでたたみ、空いた時間は紅茶を飲みながらカトレアの部屋から聞こえる物音に耳を澄ます。
・・・一番最後はいつも通りではないが・・・・
そうして、夕方になると今度は夕食の準備を開始、ちゃんとテーブルに並べてからこうしてカトレアを呼びに来た。
お昼ごはんは『すまないがお昼は一人で食べてくれ。少し眠いんだ。」と断られてしまった。
いかにケンタウロスといえど一日の食事を二食も食べずにいれば体を壊してしまう。故に今回リオは決して引くまいと強い決心の元こうしてカトレアの部屋の扉をたたいたわけだが・・・
「リオ。」
「んー?」
中から聞こえてくるのは彼女らしくない元気の抜けた声。それに気付かないふりをしながらリオは扉越しに会話を続けた。
「話がしたいんだ。入ってきてくれるか?」
「ご飯冷めちゃうよ?」
「温めなおせないい。」
「誰が温めると思ってるのさ。」
少し調子戻ったかな?と感じながら扉を開けて中に入る。
すると、電気もつけずに大きなベットで体を横に倒しているカトレアがぼんやりと見えた。
枕を抱きしめているため顔は見えないが・・・おそらくあの下にいつもの笑顔はないだろう。
「・・・・・・」
『どうしたの?』なんて聞かない。どう考えても彼女がこうしている原因はお昼の一件なのだから、彼女自身が口を開くまで待っていた。
「・・・・リオ。」
「ん、何?」
「お前は・・・幸せか?」
「・・・急にどうしたの?」
「こんな・・・不自由な国から帰りたいと思わないか・・・?」
彼女らしからぬ発言。それに自分の心が締め付けられるような錯覚を覚えながら、表情を崩さないようにリオは口を開いた。
「そんなにショックだった?」
「当たり前だ・・・・お前と一緒に外を自由に歩くこともできないなんて・・・私は自分と、この国のあり方が情けない。」
「・・・・・帰りたくない。と言えばウソになるかな・・・僕も自分の故郷に帰りたいと思うことがあるよ。」
嘘偽りなく答えた。彼女が苦しんでいたり、気づ付いているなんて関係ない。リオは彼女に気を使って嘘をつくことをしない。
彼女はいつでもまっすぐで、嘘とか卑怯なことを嫌う。だから自分もそんなことはしたくない。
「両親はずっと前に他界してしまったけど、友達だっていたし。」
「・・・・・・」
リオの言葉にカトレアは、その答えを予想していたとはいえ少なからずショックを受けていた。
「でもね、カトレアとの生活も好き。」
「・・・ん?」
「君との生活も好きだよ。卑怯だよね。君からの告白に返事すら返していないのにこんなことを言って。それはわかってるんだけどさ。」
照れくさそうに頬を掻くリオ。雰囲気が変わったことを察知したのか少しずつカトレアの顔が枕から出てきた。
「僕は奴隷で君は僕の主。この国の在り方が変わらない限りこの関係も変わらないけど。」
「・・・・・・」
「せめてこの家の中で・・・・二人でいるときくらいはその関係も少し変えていってもいいかな?なんて。」
「・・・・り・・・」
「うん?」
自分がこの類のことを素直に話した時の彼女の行動はある程度決まっている。機嫌の治し方としては卑怯だろうが、リオにとって今の言葉は嘘ではない。
「リオォォォォォォォォ!!」
「わっと!」
ベットから文字通り飛び起きると勢いそのままにリオまで近づきその小さな体を抱き上げる。
「た、高いよカトレア!うわちょ!頬ずりしないで!落ちる!落ちちゃう!!」
「うぅ~、今日のお昼のお前の目を見て嫌われているのかと・・・・しかし!そんなことはなかったのだな!?リオも私を愛しているだな!」
「は、話を聞いてよ!」
「・・・・相変わらず『愛している』とは言ってくれないんだな・・・」
リオを抱きしめたまま、少し恨めしげに睨んでいる。
「奴隷が主様にそのようなこと・・・」
「その言い訳が今通用すると思ったか!!」
「わわっ!!」
「ふん!いいさ。口には出さなくてもリオのことはわかっているからな!」
彼女なりの強がりだろうか、ふてくされたように、少し悔しそうにそっぽを向くカトレア。
また機嫌を損ねてしまった。しかしこういうときのリオはフォローの仕方を心得ている。
「ごめんね・・・・・ねぇカトレア?」
「ん?」
少し恥ずかしいけど、機嫌を直すため。と自分に言い訳してリオは6割本心で提案をした。
「今日は、仕方なかったとはいえカトレアにひどいことしちゃったよね?」
「ふむ。」
「だからさ、今日は・・・その、お昼一緒に入れなかった分、一緒に寝ても・・・いいかな・・・?」
「!!!???」
先ほど言ったようにリオはカトレアに嘘は言わない。黙秘することはあっても嘘を突くことは決してない。冗談も同じである。これはリオの本心だ。
こっそり言ってしまえば彼なりの罪滅ぼし、同時に彼の願望に近いかもしれない。
「ね?どうかな?」
「ふ・・ふふふふ・・・・」
「カトレア?」
「私がお前の誘いを断るはずないだろう!そうときまれば夕食にするぞ。お前から私を誘ったのだ。ちゃんと精の付く食事なんだろうな!?」
「そんなことするつもり毛頭ないからね?」
「何!?・・・・それなら一緒に風呂でも・・・」
「やっぱ今夜は一人で寝てね。」
「良しわかった!ブラッシングで手を打とう!」
「うん。それなら・・・心をこめてやらせてもらうよ。」
リオを抱き上げたままリビングに向かうカトレア。彼女の笑顔を間近に見ながら、リオは彼女に隠れて頬を染めながら笑った。
なんか詰め込みすぎましたかね・・・・^^;
しかし、まだまだ人外娘たちはたくさんいるわけで!カトレアさんに時間かけている場合では・・・・あ、ちょ、やめてください。ケンタウロスの後ろ足で蹴られたら死んでしまいm――――
こんなことを申しておりますがまだ終わりが見えていません。「こんな感じかな?」程度は考えておりますが・・・
こんな駄文で申し訳ありませんが、今後も読んでいただけたら。。。感想なんていただけたらうれしいのです!!