東方染色記   作:折れない黒鉛筆

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どうも、約10時間の遅刻をしたうp主の折れない黒鉛筆です。
ほんとすいませんでした。まさか急に携帯が動かなくなるとは思っていなくて……しかもあの活動報告を書いたあとに再び動かなくなるし……買い替えたほうがいいかもですね。
さて、前書きでタラタラ話すのもあれなので、早速第十四話をどうぞ。
今回はサブタイトルを前回の予告と変えました。と言うのも、書いていてタイトル要素が少なかったので仕方なくタイトル変更しました。(仮)ってつけといて良かった()

前回のあらすじ
起きた
自身のもう一つの能力について考察した
宴会をすることになった

修正履歴
2017/12/24 台本形式を修正+ストーリーがズレない程度に文などを修正&追加


第十四話 宴会は色々と面倒だが楽しい

「……そんな相場いつから決まってたんだ?」

「さあ?いつからかしら?」

「お前も知らねえのかよ…」

霊夢に聞くも知らないらしく、ため息をつく。

「取り敢えず宴会するわよ。ついでに康介の歓迎会も。」

「……もし俺が宴会に出席するのを断ったら?」

「悪いが拒否権は無いぜ」

「さいですか…」

魔理沙にそうサクッと言われ、若干憂鬱な気持ちになる。厄介なことになってきた。別に歓迎会を開いてくれること自体はありがたいが、宴会という言葉がどうも引っかかる。嫌な予感しかしない……と言っても魔理沙曰く拒否権は無いらしいし…仕方ない。腹を括って宴会に出るしかないな。たかが宴会なんだ。別に大したことも起こらない筈だ。

「…で、肝心の開催日と場所だけど…場所はいつも通り博麗神社にしましょうか。開催日は……準備等合わせると、今日から二日後が丁度良いかしら?」

「肝心の食材費等はどうするんだ?」

魔理沙が顎に手をやりながら霊夢に聞く。

「そうね……元はと言えばこれは紅霧異変を解決したっていう祝い?のための宴会なのだから…レミリア?言いたい事は分かるわよね?」

霊夢がそう言いレミリアに視線を向ける。つまりレミリアら紅魔館組に食材費を出せ、と言うことだろう。

「…はあ。別にいいわよ。迷惑かけたのは事実だしね。」

レミリアがため息をつきながらも渋々承諾してくれる。

「そうと決まれば話が早いわ。康介、行くわよ。」

不意に霊夢に声をかけられ、一瞬反応が遅れる。…いや別に考え事とかしてたわけじゃなくて、単純にこの流れで声かけられるとは思ってなかっただけなのだが。

「…行くってどこに?」

「決まってるじゃない。宴会の準備よ。そういやあんた、料理そこそこ作れたわよね?」

「待て待て待て。俺これでも怪我人だからな?」

「問答無用。行くわよ康介。あ、魔理沙も手伝いなさい。」

「……へいへい。」

どうやら抵抗するだけ無駄っぽいので仕方なく俺は荷物を手に取り、レミリアさん達に挨拶をする。

「レミリアさん、色々とお世話になりました。またここにお客として来るかもしれませんがその時はよろしくお願いします。」

「あら、貴方も敬語使えたのね。」

「……敬語じゃないほうが良かったか?」

「まあそうね。そんなことより、来れるならいつでもいらっしゃい。私達皆で貴方を歓迎するわ。」

「おう、ありがとな。んじゃ俺はこれで。」

そう言うと俺達は部屋を出て、紅魔館を後にした。

 

 

 

 

 

 

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それから二日という日はあっという間に過ぎていった。そして、宴会当日…

俺は博麗神社のキッチンに立ち、今日宴会に出したい、と霊夢が書いた料理名のメモ書きを見ながら料理をひたすら作っていた。幸いにもほとんどが作り方が分かる料理だったので手は止まってはいない。ただ、

「量多すぎねーか?これ……うし、だし巻き卵出来た。」

そう、宴会に出す料理の量が多いのだ。既に外はガヤガヤ賑わっていて、霊夢からは「あんたが大方料理を作り終えたらあんたの事紹介する」と伝えられている。にしても本当に量多くねえか?一人じゃ到底間に合わんぞ…

とその時、視界の端に写った裏口に、見たことのあるメイド服が見えた。

「…咲夜さん?ここで一体何してるんですか?」

「お嬢様から「早く康介の事皆に紹介したいから康介がやってる仕事手伝ってきなさい。」と命を受け…」

「あー、なるほどね。んじゃそこのちゃぶ台に置いてる料理を宴会会場の方に持ってってくれない?悪いが手が離せなくてな…」

「かしこまりました。」

咲夜のその言葉を聞いた次の瞬間、ちゃぶ台に置かれていた大量の料理が一瞬にして消えていた。やっぱり時間操ってんのかなあ。

手は離せない状況だが口は動かせるので咲夜さんに聞いてみる。

「やっぱり今の料理を運んだのも能力を使ったのか?」

「よく分かりましたね。康介様。」

「あー、様付けしなくていいよ。あと敬語も別にしなくていい……ていうか敬語だと若干喋りにくいからさ」

「分かったわ。康介。その代わり貴方もさん付けしないようにね。」

「それくらいなら…そうだ咲夜、俺の推測からしてお前の能力は【時間を操る】系統の能力で合ってるか?」

「ご名答。私の能力は【時間を操る程度の能力】よ。読んで字の如く時間を止めて私だけ動いたり時間の流れを早めたり遅めたりすることも出来るわ。」

「うへえ…チートじゃねえかそれ。一応聞いとくけど、咲夜は人間だよな?」

「当たり前じゃない。私は人間よ。」

こんな人間離れした人間に出会えるとはな…幻想郷、ほんと今までの常識を覆される。だからこそここで生きてて楽しいんだけど。

「さてと、小話はこれくらいにしてさっさと残りを仕上げるわよ。」

「おう、あと少しだ。頑張らねえと…!」

聞きたかったことをようやく聞けたところで、気合いを入れ直し俺と咲夜は残りの料理を作り始めた。

 

 

 

 

 

 

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「これで最後か…?」

最後に作り終えた器に盛られている炊きたての白飯を見ながら、俺はそう呟く。最も、その白米も咲夜によってすぐ運ばれていったが。

「はあ〜、ようやく終わった〜!」

自分で達成感を得たからか、伸びをしながらそう言ってしまう。取り敢えず霊夢に言われたものは全部作り終えた。こんなに料理を作ったのは初めてだったが上手く行って良かった。ふと白米を炊いた釜を見ると、少しだが白米が残っている。それに海苔や少しだが具材も余っている…これを見て俺はアレを作らずにはいられなかった。

「この白米の余り具合だと…4つか?咲夜と俺に二個ずつで良いか。バレたら面倒臭そうだし。さてと、最後に一品作ってやりますか!」

そういえばラップが無いがまあどうにかなるだろう。そう思い、俺はおにぎり4つを作り始めた。

しばらくして咲夜が白米を運びきったのかこちらに戻って来た。

「お疲れさま。これで全部よ。」

「あー、それなんだけどさ、ちょっと待っててくんない?一分もあれば……って話してるうちに出来たわ。」

そう言って俺は小皿を2つ出し、その上におにぎりを二個ずつ乗せる。そして片方を咲夜に差し出す。

「手伝ってくれてありがとな。炊いた白米が少し余ってたからサクっとおにぎり作ったわ。こっちが塩むすびで、こっちがだし巻き卵ね。」

「あら、私はお嬢様に命令されてやっただけよ?」

咲夜が首を傾げながらそう言う。しかし、別にそんな事を言われたところで、だ。

「別に細かいことは良いじゃねえか。命令されててもされてなくても咲夜が手伝ってくれたっていう事実は変わんねえだろ?俺はそれに対してありがとなって感謝の気持ち込めてそのおにぎり作っただけだ。」

「……あらそう。じゃ、遠慮なくいただくわ。」

「おう。あと、俺もう行かないとだから食べ終わったあとの小皿はちゃぶ台の上にでも置いといてくれ。じゃ。」

割と急がないと霊夢に怒られそうな気がしたので自分のために作ったおにぎりを2個すぐに食べ、俺はキッチンを後にした。

 

 

 

 

 

 

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「ふーっ…って人多っ!」

今俺は霊夢を探すため取り敢えず博麗神社のキッチンを出て外に出たところだ。そして人が多い。思わず声に出たくらいだ。いや、最早全員が人なのかどうかすら分からんけど。一応雑談している程度でまだ乾杯はしてないようだ。

「さて霊夢は…と。お、いたいた。霊夢ー、終わったぞー。」

辺りを見回して霊夢を探すと、賽銭箱の近くの階段に腰掛けていた。その隣には魔理沙も。ぱっと見からしてやっぱり待たせてしまったようだ。

「わりーな霊夢に魔理沙、少し遅れちゃって…」

「別にいいわよ。大した程じゃないし。」

「そんなことより早く乾杯の音頭取ってくれよ〜!待ちきれないんだぜ!」

魔理沙がそう言う。乾杯の音頭ってあれか?「かんぱーい!」ってやるやつか?

「そうね…さっさとやっちゃいましょうか。皆ー、こっち見てー」

そう霊夢が声を上げると今までザワザワしていた境内が一瞬にして静まり返る。やべえ、緊張してきた……そう言えば何言うべきなのか全く考えてないわ。あっ、詰んだか?これ。

「乾杯の挨拶する前に…新たな幻想郷の住人を紹介するわよ。ほら、さっさと挨拶しちゃいなさいよ。」

俺が呆気にとられていると霊夢から小声が飛んでくる。頭は相変わらず真っ白だがもうどうにでもなれ。

「あ…えーっと、今から……うーん…大体二週間前くらいに外来人としてこの幻想郷に迷い込んだ天ケ原康介です。諸事情により帰れなくなってしまったのでこれからよろしくお願いします。」

「そんな堅苦しい挨拶してないで!さっさと乾杯する!」

「えっ…お、おう。それじゃ、乾杯!」

『乾杯!』

 

 

 

 

 

 

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乾杯の挨拶を無事(?)終えたところで霊夢に「あんた、折角なんだから色んな人の所行ってきなさいよ。」と言われたので、仕方なくまずは慧音さんの所に行ってみることにした。

「お、康介じゃないか。」

慧音さんに声をかける前に慧音さんがこちらに気づき声をかけてくれた。慧音さんが座っている隣には見たことがない少女が一人。

その少女は、白髪のロングヘアーに深紅の瞳をしていて、髪には白地に赤の入った大きなリボンが一つ。上は白のカッターシャツで、下は赤いもんぺのようなズボンをサスペンダーで吊っており、その各所には何か紙のようなものがが貼られている。そういやあの紙どっかで見たぞ…

「慧音さん、と…貴女は?」

「ああ、私か?私は藤原妹紅(ふじわらのもこう)だ。慧音の友達でただの健康マニアだ。」

「天ケ原康介です。よろしくお願いします。妹紅さん。」

「ああ、よろしくな。それとさん付けも敬語もいらないぞ。まあこっち来なって。」

妹紅s…妹紅に誘われ、俺は妹紅の隣に座る。ちなみに若干拳2つ分くらい距離をとっている。流石に近づきすぎるのもね。

「さてと…康介は何で幻想郷に来たんだ?」

まずは妹紅に聞かれる。と言っても、その問いに対する答えは正直ないのだが。

「何でって目的を聞かれてもな…普通にあっちの世界で過ごしてたら突如幻想郷に来たから特に目的は無いな。」

「じゃあ何でここに残ったんだ?普通帰るだろ?」

「残ったじゃなくて帰れなくなっちゃったんだよ。こっち来て何故か能力が発現してしまってな…」

「そう言えば康介、風の噂でもう一つ能力が発現したと聞いたが…そのもう一つの能力って何だ?」

話の流れで能力という単語が出てくると、今度は慧音がだし巻き卵を取りながら質問してくる。

「実は俺もまだよく分かってなくてな……簡単に言うととあるゲームの力を使えるんだ。これ以上話すと時間が惜しいからまた今度でいいか?他のやつとも話したいしな。」

「それなら仕方ないな。いつかちゃんと説明してくれよ?」

慧音の問いには詳しくは答えられない。自身の能力について話そうとすると時間が掛かるのは仕方ない事だ。それに一つの場所に居座るのも慧音や妹紅に迷惑がかかるだろうし。

「ああ、分かってる。んじゃ俺行くわ。じゃあな〜、慧音に妹紅。」

そう言って俺は立ち上がり、別の場所に向かうことにした。するとこっちに近づいてきた少女…いや魔理沙が。

「何か用か?魔理沙。特に用事もないのに近づいてきたとかじゃないよな?」

「お前に紹介したい奴がいるんだぜ!さあ行くぞ!」

「……大体返答に予測がつくが拒否権は?」

「そんなの無いに決まってるじゃないか!」

デスヨネー。抵抗するだけ無駄なので仕方なく俺は魔理沙の後ろに付いていった。

(そういえば妹紅…多分普通の人間なんだろうけど何か慧音さんと同じオーラ的なアレが少し違ってたな…もしかしたら普通の人間じゃないかもな。まあ別にどっちでもって感じだけども。)

 

 

 

 

 

 

─────

 

 

 

 

 

 

「アリスー!康介を連れてきたぜ〜!」

「あら、ありがとう魔理沙。それで……貴方が康介ね?」

「魔理沙ー?この人が紹介したいっていう人か?」

俺がそう聞くと、魔理沙はもう一人座っていた少女の隣に座り、

「ああ、こいつはアリス・マーガトロイド。正真正銘の魔法使いだぜ。」

と彼女を紹介してくれた。折角なので俺は魔理沙の横に座る。

アリス・マーガトロイドと呼ばれたその少女は金髪で、一見人形のような人(?)だった。青のワンピースのようなノースリーブにロングスカートを着ていて、その肩にはケープのようなものを羽織っていた。そして頭にはヘアバンドのように赤いリボンが巻かれていた。そして近くに浮いてる人形が。なんか「シャンハーイ」って言ってる。

「初めまして康介。魔理沙も言ってたけど私がアリス・マーガトロイドよ。そしてこの人形が上海。」

「あ、どうも。って何で俺の名前を?」

「私が話したんだぜ!」

魔理沙の自信満々な返事にあー、なるほどと納得する。道理で出会ってすぐ俺の名前が出て来たのか。それはそうと…

「俺に何の用?」

「ああ、少し貴方の能力の一つである【天気を操る程度の能力】について聞きたくて……それで、貴方はどうやって天気を操っているのかしら?」

どうやってと言われても、自分でも感覚だから仕方がない。取り敢えずありのままに説明しますか…

「えーっと、俺の場合だと……例えば空を飛ぶときには『空が飛べるくらいの風を自身の周りに』って考えて風を発生させてるな。多分具体的に考えてやらないと調整が効かなくなるかもしれないな。……訳のわからん説明だが許してくれ。正直俺も良く分かってないんだ。」

「別にいいわよ?まだこっちに来て日も浅いし、しっかり話せるようになったらまた説明してね。」

「ああ、分かった。んで用事はそれだけ?」

「ええ、それだけよ。もっと別の人や妖怪にも会いたいでしょうし私とはまた別の機会に話しましょう。」

「分かった。それじゃ俺行くわ。じゃあな、魔理沙にアリス。」

そう言って立ち上がり、別の場所に行こうとすると、どこからか「見つけたぞー!」という声が。声をした方を振り向くと、そこには水色の服を着たかなり低めの身長(霊夢とかに比べたらの話)をした少女と、その後ろには緑色の髪をした優しそうな少女がいた。

「ねえチルノちゃん、止めようよー。異変解決に協力した人に勝てるわけがないってー。」

「うるさい大ちゃん!こいつはガイライジンってやつなんだろ?だったらサイキョーのあたいならすぐ凍らせられるって!」

「えっと…誰?」

取り敢えず誰か聞くためにチルノと呼ばれた少女に聞いてみる。

「サイキョーのあたいを知らないとは呆れたね。あたいはチルノ!サイキョーの妖精よ!」

えっへんと威張るようにしてチルノと名乗る少女。その次に名乗ったのは、緑の髪をした少女だった。

「あ…こんにちは康介さん。私は大妖精って言います。よろしくお願いします。」

「おう、チルノに大妖精、よろしくな。俺は天ケ原康介だ。」

「よーし康介!あたいと勝負だー!」

何か面倒くさい奴に絡まれたなと思い、後ろにいる魔理沙とアリスに目線で助け舟を出してもらえないかと求めてみる。……っておい。二人共あからさまに目線逸してるじゃねえか。

宴会の席で勝負なんてしたくないので、ちょっと牽制程度にクイボを一発投げつける。これで帰ってくれるとありがたいが…

「いてっ!き…今日はこれくらいにしておいてやる!」

「あ!待ってよチルノちゃんー!」

チルノには何とか帰ってもらえた。牽制クイボに当たって帰るって……何ていうか…チルノはバカってやつなのか?クイボが直撃しても60ダメージだぞ?特に大したことは無いはずなんだがな…

「はあ……何か疲れた。」

そんな愚痴をこぼしつつ、今度こそ俺はアリス達の元を去った。

 

 

 

 

 

 

─────

 

 

 

 

 

 

「………暇だ。」

今俺は木の上の太い枝に腰掛け、ボーッとしている。辺りも暗くなってきた。なぜこんな所にいるかと言うと、少し前に遡るが……

 

「こうすけぇ〜!酒飲みなさいよ〜!」

「無理だ。あっちの世界では20歳未満は酒飲んじゃいけないからな。」

「あっちの世界とここは違うわよ〜?」

「……はあ。」

俺の目の前には酒を飲んだからか酔ってる霊夢が。周りのやつも酒飲んでるからかいつも見ない一面を見せていた。特に咲夜さんの変わりっぷりがやばかった。

「取り敢えず酒飲みなさいよ〜!」

「断固拒否だ。」

「そう言わずにさ〜、ほら。」

俺が飲まないって言ってるのに霊夢は俺に酒を飲ませようとしている。それにこのやり取りを始めてから10分くらい経ってるような気が……いい加減面倒臭くなってきたな。

(……あの技、試してみるか。この辺り一帯に霧を発生させて…)

俺がそう考えてやってみると、霧が発生した。ちなみにこのメカニズムだが、バレない程度に雪を発生させて辺りの温度を下げることにより大気を露点に到達させて大気に含まれている水蒸気を水滴に変え、それで霧を発生させてる。目を眩ませたところで…

俺は全力で空に逃げた。そして簡単に見つからない場所を探した結果……

 

神社の中にあった木の一本に紛れ込んだ、というわけだ。

宴会をしていた方向はまだ騒がしい。まあ戻る気も全くないが。戻ったところで酒を飲まされるのがオチだ。

(眠くなってきたな。どうせバレないし、少し寝るか。)

そう考えた俺はスマホを取り出し、現在時刻を確認。

(現在時刻は……19時か。20時くらいに起きるか。)

20時に鳴るように目覚ましをセット。そして俺は木の幹に寄り掛かり、すやすやと寝息を立てた。

 

 

 

 

 

 

─────

 

 

 

 

 

 

ピピピピピピピピピ……

(ん……ああ、もう20時か。)

目覚ましの音で俺は目を覚ます。すっかり辺りは暗くなってしまい、宴会をしていた方も静かになっていた。

「さてと……そろそろ顔を出しても大丈夫かな?」

そう一人で呟き、取り敢えず木から降りて宴会の方へと向かう。宴会をしていた博麗神社境内はほぼ誰もいなく、誰かいたとしてもただ寝てるだけだった。そしてゴミやらが散乱していた。

(これは宴会お開きになった感じっすね……片付けますか…)

今まで寝ていて何もしないのもアレだったので仕方なく俺は袋を取り、ゴミ拾いを始めた。

すると不意に後ろから声をかけられる。と言っても聞き覚えしかない声だけど。

「……ん、あれ?皆は?」

「多分帰ったぞ。霊夢。」

声のした方向を向くと、そこには今まで寝てたであろう霊夢の姿が。俺は話をしながらゴミ拾いを続ける。

「霊夢、今日はもう寝ていいぞ。後片付けは俺がやっとく。」

「えっ……じゃあ任せようかしら?」

そこで遠慮しない辺りが霊夢らしい。まあ会って日も浅いから霊夢らしいとか言えたものでは無いが。

「おう、やっとくわ。んじゃおやすみ、霊夢。」

霊夢がいた方向を向くと、境内に戻る霊夢の姿が見えた。

(さて、と。いっちょやりますか!)

 

 

ちなみに後片付けが終わったのは日が昇り始める頃だった。

仮眠をとっておいて良かった。いや全然良くないけど。




次回予告
あの宴会から数日が経った。特に変わったこともなく毎日を過ごしていた康介のもとに、とある来客が来た。何でも「ぜひ新聞の記事にしたいので取材させてください!」とのこと。断る理由もないので取材を受けるために彼は妖怪の山へと向かうのであった……
次回「第十五話 取材と妖怪の山と鴉天狗」(仮)

いかがでしたでしょうか。
急いで書ききったため最後が雑になってます。多分。許してください。
さて次回ですが、伝統の幻想ブン屋が登場します。多分。そして来週もとい今週はこの話を除き二話投稿しますので待っててください。
それではまた次回お会いしましょう。うp主の折れない黒鉛筆でした。
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