さて今回は、…サブタイトルでほぼネタバレしている…だと…!?(笑)
はい、馬鹿な事やってないで本編行きます。今回もやりたい事リストの内の1つです。
「ふわ……眠い……」
今何をしているのかと言うと、霧の湖で釣りをしている。理由は簡単、暇だからだ。夕食を捕ってこいとは言われていないので、キャッチアンドリリースの精神で。
「ん~…意外に釣れないもんだなぁ…もうちょい居ると思ったんだが…」
釣りを始めて2時間経つが、成果はゼロ。まさかここまで釣れないとは。もう昼寝にしようかな。
「…お?引いてる引いてる…ってでかいな!?」
…だが何か変だ。浮かび上がってくるシルエットからは髪の毛が見えるし、何より手が生えて…って嘘だろ!?
「に、人魚?」
「た、食べないでぇ…」
「いや食べないから大丈夫。…髪に引っ掛かったのか」
「え、はい…取ってもらっても良いですか?」
「ああ、こう見えて器用なんだ」
失礼、と言いながら青髪の人魚の髪を掻き分け、釣り針を見付ける。やけに絶妙な具合で引っ掛かったそれは、取るには骨が折れそうだったが―まあいけるだろう。
「…あ、髪が絡み付いてるだけみたいだな。ちょっとじっとしてろよー」
「はい、分かりましたー」
岸辺にちょこんと座り、魚の下半身を湖に入れた状態でじっと動かなくなり―勿論生きている―、絡んでいる髪をほどく作業に没頭すること5分。
「…よし、外れたぞ」
「ありがとうございます!……えっと…」
「……ああ、まだ名乗ってなかったな…新月霊夜、
「わぁ、あそこにですか!?…目、痛くなりません?」
「慣れたらそうでも…」
「おーい姫ー…あれ、貴方誰?」
振り返ると、茶色の髪に赤い瞳の狼少女がこちらを見詰めていた。…動きづらそうな服だなぁ。
「あ、影狼ちゃん。実はさっきね…」
~少女説明中~
「…で、今に至るのね」
「うん、そういう事」
「ふうん…私は今泉影狼。よろしくね、霊夜君」
「ああ、よろしく影狼。…と……」
「…?あっ、私名前言ってなかった…わかさぎ姫です、よろしく~」
2人の話を聞く限り、2人は『草の根ネットワーク』なる力の弱い妖怪の集まりのメンバーなんだとか。しっかり者の影狼と天然なわかさぎ姫のコンビは、見ていて飽きない面白さがある。きっと草の根は、賑やかなグループなのだろう。
「この前なんか影狼ちゃん、間違えて私を食べちゃいそうだったんですよ~」
「あ、あれは酔ってたから…それを言ったら姫だって!」
「ははは…楽しそうだな、草の根」
「ええ、貴方も妖怪になったら入る?」
「おう、どれぐらい後かは分からないけど入らせてもらうよ」
「楽しみに待ってますね~」
「わ、もうこんな時間…またね、霊夜に姫ー」
「「またな(ね)ー」」
いつの間にか夕方になっている。昼食を食べてからすぐここに来たので、3時間近く話していたらしい。早いなー…
「じゃあ、またな姫」
「はい、また今度!」
柔らかに手を振ってくるわかさぎ姫に手を振り返して、相変わらず寝ている美鈴を横切って帰路につく。今日はなんだかんだで魚は釣れなかったが、話のタネと友達は出来た。こんな日が続けばなぁ…と思いながら、咲夜に起こされて泣き叫んでいる美鈴の声を聞くのだった。
という事で、今回は釣り&草の根ネットワークとの談話でした。こんな感じの話を募集してみたいな、と思ったので、詳しくは活動報告まで。
ではまた次回。
キャラクターメモ
種族:狼女
年齢(紅霧異変時):不明
能力:満月の夜に狼に変身する程度の能力
説明:迷いの竹林に住む狼女。草の根ネットワーク所属。
能力通り、満月の夜は狼の姿になる。本人は嫌がっているが。永夜抄本編時点では、ブローチを着けていない。
酔った拍子に、わかさぎ姫を食べそうになった過去を持つ。
わかさぎ
種族:人魚
年齢(紅霧異変時):不明
能力:水中だと力が増す程度の能力
説明:おっとりしていて、虫も殺せない性格の淡水の人魚。普段は歌を歌ったり石を拾ったりして過ごしている。
霊夜にいきなり釣られた。正確には髪が引っ掛かっただけだが。
冬の間は、湖の表面が凍ってしまうと出られなくなってしまう為、紅魔館の風呂に居着いている。