橙と弾幕ごっこ?さぁて何の事やら。無理に原作に合わせてたら霊夜の意味無くね?ってのが本音です。
さて、今回はアリス回。シャンハーイ!
ではどうぞ。因みにチルノは咲夜に撃ち落とされました。1面勢かなり不憫な気が…
マヨヒガを出た所で橙と別れ、今は魔法の森上空を飛んでいる。だが気のせいだろうか、今までより妖精の動きが活発になっている気がする。まあ雪だからはしゃいでいるだけかもしれないが、だからと言って弾幕を撒き散らしていい訳ではない。可哀想だが撃ち落としていると、球体に桜の花弁の様な物が入っていくのに気付いた。…なんだこれ。
「シャンハーイ!」
「ん?…人形?」
「シャンハイシャンハイシャンハーイ!」
「え、ええと…」
金髪碧眼の、笑顔がよく似合う女の子―の人形が、俺の目の前で身振り手振りで何かを伝えようとしている。見ていてほっこりとしてしまうが、その表情に必死さを―今思えば凄い精巧さだ―感じた俺は、何とか解読してみようかと努力してみる。
「シャンハイ、シャンハーイ」
「ええと…俺が持ってる、物が、欲しい?」
「シャンハイ!」
嬉しそうに頷く人形だが、生憎あげられる物は持っていない。
「あら上海、こんな所に居たのね」
「シャンハーイ!」
短めの金髪に青のワンピース、肩にはショールを羽織っている。一見すると、美麗な顔立ちを含めて人形の様な印象だ。
「…えと、どちら様?」
「そう言う貴方はどちら様?」
「新月霊夜。紅魔館に拾われた普通の人間さ」
「…目は痛くならない?アリス・マーガトロイド。魔法の森に住んでいるわ」
「慣れればそうでも。…魔法の森に?魔法使いか何かか?」
「ええ、魔法使いよ。人形遣いでもあるわ」
「あ、それでその子が…凄いクオリティだな」
「上海は半自動人形なの。完全自動人形を作るのが私の夢なの」
「お、おう…それって人間作るのと同じな気もするけど…」
「ふふ、そうよ?…さて、貴方の春をくれないかしら?」
「…春を?それって…この花弁か?」
「ええ、その花弁よ」
「…あげても良いが、目的を聞いても?」
「研究の為、としか言わないわ。初対面の相手にそう情報を漏らしてたらキリが無いもの」
「それもそうか。んじゃ…流石に全部は多い?」
「え?くれるなら貰うけど…量次第よ」
「ほいよ」
球体の中にある春を解放すると―実は加減が分からなかった―、辺り一帯が春に包まれ、花弁の嵐が吹き荒れている。その光景を見た2人と1体は、何と例えたら良いのか分からなかった。
「…綺麗……」
「だな、すげえ…」
「シャンハーイ…」
どれだけ、そうして眺めていただろうか。少しずつ桜吹雪が収まってきて、視界がはっきりしてきた時、目を閉じて先程の余韻に浸るアリスが映った。やがてゆっくりと目を開け、「良い物が見られたわ、ありがとう」と柔らかく笑った。「春は集められたか?」と笑いながら返すと、はっとした顔で「見とれて忘れてたわ…」と残念そうにしていた。でも、あれを見てしまえばそれも仕方無いだろう。
「あ、じゃあ一緒に来るか?毛玉やら妖精倒してたら大量になってたし」
「ほ、本当!?」
「わっ」
急にぐいぐい来られて少し戸惑うが、魔法使いというのは探究心を持っていないと毎日が退屈―パチェ談―らしいので、この反応は寧ろ正常なのだろう。
「…よし、じゃあ行こうか」
「ええ」
「あ、あの…」
「ん?あれ、キミは確か…春告精、だよな?」
「はい、えっと…私も、行きたいです…春が来ないのは、やっぱり変ですから…」
アリスと顔を見合わせ、同時にクスッと笑みを溢す。
「分かった、一緒に行こうぜ」
「よろしくね、春告精さん?」
「あ…ありがとうございます!あの、私リリーホワイトって言います…お2人は?」
「俺は新月霊夜。この人形が上海で、こっちのお姉さんがアリス・マーガロトイド」
「マーガトロイド、ね」
「すんません」
「シャンハーイ!」
3人と1体のかなり変則的な―しかも全員種族が違う―集団は、異変の解決(ついでに春集め)の為に動き出した。
レティ以外弾幕ごっこしてない(断言)。しかもあの面子、霊夜以外金髪でしたね。書いた後に気付きました。もうリリーが可愛すぎて死んでまう…
ではまた次回。