さて今回は、妖々夢後日談です。ゆゆ様は(色々と)凄い。
ではどうぞ。
「…う~ん、ずっとこうしていたいわ~…妖夢~、駄目~?」
「わ、私に言われても分からないですよ…」
俺は今、訳あって白玉楼に来ている。で、撫でられている。何故かって?まあ聞いてくれや。そうさなぁ、今から30分程前………
―*―*―*―*―*―*―*
俺は白玉楼へ足を運んで―実際飛ぶしか無いので正確には足ではない―いた。理由としては、まあ宴会の場所選びだ。他の候補として、紅魔館や博麗神社が挙げられているが、異変の首謀者という事で
「しっかし、改めて見ると広いな…敷地だけなら紅魔館に並ぶんじゃないか?」
「…どちら様ですか?」
「おう、妖夢。俺だよ俺、霊夜だよ」
「…はいぃ!?」
ですよねー分からないよねー目の色以外別人だしねー。顔立ちやら背も5年程戻ったみたいに小さい。フランが嬉しそうにしてたからまあ良しとしよう。
「え、ええと…こほん。何のご用で?」
「ああ、実はだな…」
妖夢に宴会を開く旨を伝えると、何故か深く考え込んでしまった。何やらブツブツと呟いているので、少々申し訳無さを感じながらも中へ入らせてもらう。勿論靴は脱いだぞ?
「…なんか畳と襖が懐かしいな」
「ちょっ!勝手に入らないでくださいよ!」
「あ、悪い……」
妖夢にお説教されるとは思わなかった。ううむ、可愛らしい顔立ちのせいか威圧感が無い。なんて思いながらお説教を聞いていると、足音と共に中から柔らかい声が聞こえた。
「妖夢~、お腹すいた~」
「お昼まで我慢してください幽々子様!」
「……白玉楼といい幻想郷といい…どっか抜けてる人が多いな」
「…お見苦しい所をお見せして申し訳ありません、この方が西ぎ「西行寺幽々子よ~、よろしくね~」…です」
「俺は新月霊夜。元人間で、今は狼の妖怪だ」
「………撫でてもいいかしら?」
「へ?まあ…うん。耳とか尻尾をあまり弄らないなら」
「やった~、紫が『狼の妖怪撫でてみたらすっごく気持ちいい』って言ってたから撫でてみたかったの~」
「…なるほど」
恐らく、野原に寝かせた時にしたのだろう。―と言うか、この容姿になっている事すら紫のせいな気がする。
「じゃ、ここに来て」
「え?」
正座してぽんぽんと膝を叩くので、正直普通にびっくりする。ほぼ初対面の奴を、しかも出会って数分で膝に乗せるとは何とも豪胆なお嬢さん―いやお姫様か?―だ。
「え、ええと…わぶっ」
ちょっとずつ進んでいると、いきなり抱き寄せられた。冷たい、と言うかひんやりしている幽々子は、やはりと言うべきでは無いのだろうが柔らかい。…美鈴は鍛えてるからか。
美鈴で思い出したが、断続的に柔らかい感触が顔に訪れていてだな…
「~~!~~~~!」
「あらあら、赤くなっちゃって…可愛い♪」
流石にこのままでは俺が恥ずかしいので、なんとかして反対向きになりたい―が、体勢的に力が入れづらい…あ、直してくれた。
「はいっ、これで大丈夫?」
「あ、ああ…大丈夫」
「ふふ~…髪、柔らかいわね」
「…ありがとう」
幽々子もパッと見だが柔らかい髪をしている。だがまあ、自分と他人では違うだろう。隣の芝は青いのだ。
「…はむっ」
「ひゃう!?」
「はむはむ…」
「み、耳はやめ…てっ…」
「?」
「~~~!」
結構敏感になっている耳は、甘噛みなんてされたら本当にやばい。耳がやられてるのに、背中に電流が走っている様な感覚がする。
「こ…これ以上、はぁ…頭変に
「…あらら、呂律が回ってないわね……大丈夫ー?」
耳が解放され、本当に変になりかけていた思考が元に戻る。軽く頭を振ってから、「なんとか」と返すと笑顔になった。俺には人を笑顔にさせる力なんて無いんだけどなぁ。
「…う~ん、ずっとこうしていたいわ~…妖夢~、駄目~?」
「わ、私に言われても分からないですよ…」
台詞でお察しの通り、ここで冒頭に戻る―いや戻っちゃ駄目だ。進めないと。
「んー…流石にずっとは駄目だけど…と言うか、今日は2人にお願いがあって来たんだ」
「「お願いが?」」
「実はだな…」
~少年説明中~
「…宴会の開催場所を、ですか?」
「ええ、良いわよ。代わりに、食べ物沢山持ってくる様に伝えておいて?」
「ゆ、幽々子様…宴会用ですからね、全部食べないでくださいね?」
「大丈夫よ~、妖夢は心配性なんだから~」
「…………」
手を額に当て、はぁーっ…と溜め息をつく妖夢。俺は「え?幽々子ってそんなに食べるの?嘘だろ?」と思わずにはいられなかった。
はい、後日談でした。この後は、楽しい楽しい宴会タイムですよやったぜ。
書いてて思ったんですが、レティと幽々子ってなんか似てません?性格的に。
ではまた次回。