紅魔館に拾われた少年はゆっくり暮らしたい   作:ユキノス

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こんにちは、ユキノスです。
時間掛けまくった割に超短いって何だ…。
弾幕ごっこ…結構書きにくい…(;ω; )
ではどうぞ。


新月と流星

 バァン!と勢い良く図書館の扉が開いた。そこにするりと白黒が中に入っていくのを見た俺は更に加速し――

 

「待てこの…!」

「しつこいなおま…わぁぁ!? っちゃっちゃっ、あっつ!」

 

 白黒の箒を掴んで、床に焦げた痕を残しながら強引に止まった。凄まじいスピードで飛んでいた白黒は、当然ながら前に吹っ飛び、背中から床に着地…もとい激突した。わー、痛そー(棒)。

 

「いって~…何するんだお前!」

「何するんだお前、はこっちの台詞だ馬鹿野郎。お前は、人の家には窓ガラスを割って入れと親に習っ――」

「そのお前ってのやめろ。私には霧雨魔理沙と言う立派な名前が」

「あーあー聞いてない。そんなに名前で呼んでほしければ帰れ。そしたら名前で呼んでやるよ、()()()()()

「な、ん、だ、とぉ……!? ふざけんな! 私は霊夢より早く、異変を解決するんだ!」

「そうか、そいつは良かった。でも俺には関係無いんだ、ほら帰れ」

 

 問答無用と心の中で呟いて、白黒改め魔理沙を引き摺って図書館を出る。 あまり暴れると、またパチェの発作が出てしまうから、が7割程。残りの3割は、目一杯暴れ回りたいから。

 

「お、おいどこまで連れて――うぎゃっ」

「さっさと飛べ、勝てばお前の好きにしろ。負けたら大人しく帰ってもらうがな」

「こん、のぉ……っ、馬鹿にしやがって!」

 

 そう言って、魔理沙は3枚、俺は2枚のスペルカードを取り出す。しかし、今の言葉のどこに馬鹿にする要素があったんだ?と思わずにはいられなかった。後々パチェに呆れられたが。

 

 ―*―*―*―*―*―*―*

 

 ――さて、あっちは霊夜に任せた。 でも、正直こっちの方が面倒なのは確か。……はぁ。

 

「白黒の泥棒猫の次は博麗の巫女、ね……」

「はぁ……魔理沙ったら何やってんのかしら……」

 

 博麗の巫女とは敵同士で、なおかつ初対面の筈なのに、お互いが自分の相方(?)に呆れていた。そして、それに同情もしていた。

 

「大丈夫よ、修理費はあの子に請求するわ」

「……そ、なら目一杯暴れても――」

「あら、窓ガラス以外は貴女に請求しようかしら?」

「ぐっ…流石にそれはごめんだわ! やっぱりアンタは退治する!」

「あらそう? それじゃ遠慮なく」

 

 博麗の巫女は御札を、私はナイフを投げ、それぞれが避ける。 そこから距離を縮めてきたのは、博麗の巫女(向こう)だった。

 

「なっ…!」

「博麗の巫女を…嘗めるな!」

「くっ…」

 

 勢い良く繰り出された回し蹴り。 そこから接近戦―と言うか肉弾戦になり、徐々に後退させられる。 私は筋力型ではないので、霊夜や美鈴の様にはいかないのだ。

 

「…っ!」

 

 巫女の拳が頬を掠めたと同時に、私は時間を止めて大きく後退した。数秒後、それが罠だと悟った。

 

「っ……動、け、ない……!?」

「足元見なさい、足元」

 

 下を向いた私の目に映ったのは、博麗の巫女が先程投げた御札だった。

 

(まさか…結界を…!)

「それじゃ、私は行かせてもらうわ」

 

 そう言ってスタスタと歩いていく博麗の巫女を、私はただ見ている事しか出来なかった。

 

 ―*―*―*―*―*―*―*

 

「くっ……そ…!」

 

 細く小さいが、その分かなり速い。 そんな弾幕に、私は防戦一方だった。 既に残りはあと1枚─マスタースパークだけだが、向こうは1枚も使っていない。 このままだと……霊夢(アイツ)に、負け──

 

「おいおい、そんな腕で異変解決か?」

「ンだとぉ……!?」

 

 挑発の言葉に、頭の芯がかあっと熱くなる。 …この男、一々私の癪に触る。

 

「そろそろ仕掛けさせてもらう。 ──月符『新月の舞踏会』」

 

 針型の弾幕が真ん中を向いて複数の円を作り、中央で交差して外側へ向かう。 そしてまた円を作り……なるほど、確かにこりゃあ踊ってるみたいだ。 だが、通常弾幕よりも避けやすい。

 

「おいおーい、こんなもんかぁ? 通常弾幕の方が手強かったぜー?」

「まあ、だろうな」

「は?」

「……さて、そろそろ()()()()()()()()

 

 そう言うと全ての弾幕が消えた。 曲が、変わる?それってつまり……

 

「おわぁ!?」

 

 先程の動きとは打って変わって、弾幕は激しく速く動き出す。 更に避けづらくなった弾幕が数回掠った所で、漸くスペル終了だ。

 

「くそっ……あっ、ぶな……」

「へえ……避け切ったか」

 

 ―*―*―*―*―*―*―*

 

 正直、内心驚いていた。 そこそこ密度のある弾幕だった筈だが、避けられたからである。

 

「っ、と!まず……」

 

 油断した、と思った時には、魔理沙のレーザーが直撃していた。

 

 ──慢心は失敗を産む、ってか。

 

 その言葉を最後に、俺は意識を手放した。




紅霧異変における霊夜の出番は一応終わりです。あとは美鈴や咲夜やらの手当てぐらいですかね……多分。
ではまた次回。
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