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結局、霊夜の戦闘シーンは書かない事にしました。戦闘の描写を書くのは得意じゃなかったり。
ではどうぞ。霊夜のその後になりますが、視点がコロコロ切り替わります。ご注意ください。
「もこ姉~、居るか~?」
「…霊夜?待ってろ、今行く」
霊夜が来たのは何度かあったが、今回は何と言うか…泣きそうな声で訪ねてきた。いやいや何があったんだ?
「どうし……うわっどうしたんだそれ!?」
「えー、まあ色々あって…」
「あーもう、後は永遠亭で聞く!」
霊夜の怪我の状態は、パッと見ただけでも分かる程に酷かった。まず左腕が変な方向に曲がっている。肘ではなく二の腕から。骨折が分かるのはそこだけだが、全身にある擦り傷や打撲が痛々しい。
「…慧音が見たら気絶するぞ?ほら、おぶってやるから」
「よっと…先生には内緒だから大丈夫。…それより重くない?」
「何を年頃の娘みたいな事言ってんだお前は。寧ろ軽すぎるわ」
「しっかり食べてるんだけどなぁ……」
思えば、こいつをおんぶするのはかなり久々な気もする。でかくなったなぁ霊夜……と言うか。
「…霊夜、息で擽ったい」
「そうは言っても…俺だってもこ姉の髪で擽ったいよ」
「お互い様、か。そんじゃ行くぞ」
「あいよー」
―*―*―*―*―*―*―*
「…もこ姉の背中、やっぱり暖かいな」
「そうか?まあよく炎とかは使うけど」
「……意味が違うよ。ただ懐かしいな」
「私もそう思う」
そこで会話は途切れ、竹が風に揺られる音だけが聞こえる。それは不思議と心地良く、いつしか俺は骨折の痛みも忘れて眠っていた。
「……すぅ」
「霊夜?霊夜?……寝ちゃったか」
―*―*―*―*―*―*―*
「永琳、ちょっと見てほしいんだけど」
「あら?不死人がどうしたの?」
「いや私じゃなくて、こいつだよこいつ」
「…狼、かしら?また凄い怪我ね」
「ん、んん~…ふあぁ…」
「…呑気な狼ね」
赤混じりの長い銀髪と顔立ちからは女性にしか見えないが、服装と声は男性という不思議な狼。……うわ、酷い怪我。
「…打撲、擦り傷、骨折、ね……相当な事やらなきゃこうはならないわよ?何したの?」
「えーと…一言で言うなら《鬼と闘った》としか」
「鬼と?またなんでそんな…」
「今人里と博麗神社で……」
少年説明中……
「……と言う訳なのです」
「…何と言うかお前、無茶するなぁ……」
「あはは…」
「左腕は薬無し矯正してから直すから、ちょっと我慢して」
「あっ、はーい……」
「…っ」
「い゛っ…!?」
あら、我慢出来た。ここまで折れてたら相当痛い筈だけど。
「っ……終わり?」
「後は薬。苦いわよ」
「苦いのか。まあ良薬は口に苦しとよく言うし……」
「それじゃ、さっさと調合してくるわ」
―*―*―*―*―*―*―*
「…あー、痛かった……」
「よしよし、お疲れさん」
もこ姉優しい。こあとはまた違った慰め方なのと久々なのが相まって、何となく恥ずかしい気もする。
それに気を取られていた為か、俺は
「…はぁー……」
―*―*―*―*―*―*―*
「…はぁー……」
何故だろうか、彼を―霊夜を見ていると、胸が苦しくて…でも不快じゃない。これって、―――
「…恋の病に効く薬は無いわよ?」
「ひあぁ!?」
我ながら変な声と共に振り返ると、呆れた顔の八意さんと、苦笑して頬を掻く鈴仙が居た。
「こ、こここ恋だなんて!そそそそんなの……」
「何だ何だ?どうした影狼」
「な、何でもない!何でもない、から……」
先程叫んだ事によって霊夜も来てしまい、もう何が何だか分からなくなってきた。
「影狼!?」
「あうぅ……」
「……はい、これは貴方の分の薬よ。傷が完治――とはいかないけど、日常生活に支障が無いぐらいにはなるわ」
「おお…ありがとう!」
「代わりに、副作用で女性になるわ」
「あのそれ嘘ですよね?」
「勿論。…で、
「あはは……それじゃ、ありがとうございましたー」
妹紅さんと一緒に帰っていく霊夜を、私は見送るしか出来なかった。
…あ゛ー、永琳と妹紅と影狼視点めっさ疲れたー…なんでや!なんでこうならなアカンのや!
……はい、キ○オウさんにはお帰り戴いた所で次回は……萃夢想3人目or影狼のその後のどっちかですね。
ではまた次回。…これが今年最後かな?