紅魔館に拾われた少年はゆっくり暮らしたい   作:ユキノス

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こんにちは、豹牙です。
この小説のUAが遂に10000を越えました!こんな駄文をちょくちょく見てくださり、ありがとうございます!
結局、霊夜の戦闘シーンは書かない事にしました。戦闘の描写を書くのは得意じゃなかったり。
ではどうぞ。霊夜のその後になりますが、視点がコロコロ切り替わります。ご注意ください。


ブラックなヤブ医者

「もこ姉~、居るか~?」

「…霊夜?待ってろ、今行く」

霊夜が来たのは何度かあったが、今回は何と言うか…泣きそうな声で訪ねてきた。いやいや何があったんだ?

「どうし……うわっどうしたんだそれ!?」

「えー、まあ色々あって…」

「あーもう、後は永遠亭で聞く!」

霊夜の怪我の状態は、パッと見ただけでも分かる程に酷かった。まず左腕が変な方向に曲がっている。肘ではなく二の腕から。骨折が分かるのはそこだけだが、全身にある擦り傷や打撲が痛々しい。

「…慧音が見たら気絶するぞ?ほら、おぶってやるから」

「よっと…先生には内緒だから大丈夫。…それより重くない?」

「何を年頃の娘みたいな事言ってんだお前は。寧ろ軽すぎるわ」

「しっかり食べてるんだけどなぁ……」

思えば、こいつをおんぶするのはかなり久々な気もする。でかくなったなぁ霊夜……と言うか。

「…霊夜、息で擽ったい」

「そうは言っても…俺だってもこ姉の髪で擽ったいよ」

「お互い様、か。そんじゃ行くぞ」

「あいよー」

 

―*―*―*―*―*―*―*

 

「…もこ姉の背中、やっぱり暖かいな」

「そうか?まあよく炎とかは使うけど」

「……意味が違うよ。ただ懐かしいな」

「私もそう思う」

そこで会話は途切れ、竹が風に揺られる音だけが聞こえる。それは不思議と心地良く、いつしか俺は骨折の痛みも忘れて眠っていた。

「……すぅ」

「霊夜?霊夜?……寝ちゃったか」

 

―*―*―*―*―*―*―*

 

「永琳、ちょっと見てほしいんだけど」

「あら?不死人がどうしたの?」

「いや私じゃなくて、こいつだよこいつ」

「…狼、かしら?また凄い怪我ね」

「ん、んん~…ふあぁ…」

「…呑気な狼ね」

赤混じりの長い銀髪と顔立ちからは女性にしか見えないが、服装と声は男性という不思議な狼。……うわ、酷い怪我。

「…打撲、擦り傷、骨折、ね……相当な事やらなきゃこうはならないわよ?何したの?」

「えーと…一言で言うなら《鬼と闘った》としか」

「鬼と?またなんでそんな…」

「今人里と博麗神社で……」

 

少年説明中……

 

「……と言う訳なのです」

「…何と言うかお前、無茶するなぁ……」

「あはは…」

「左腕は薬無し矯正してから直すから、ちょっと我慢して」

「あっ、はーい……」

「…っ」

「い゛っ…!?」

あら、我慢出来た。ここまで折れてたら相当痛い筈だけど。

「っ……終わり?」

「後は薬。苦いわよ」

「苦いのか。まあ良薬は口に苦しとよく言うし……」

「それじゃ、さっさと調合してくるわ」

 

―*―*―*―*―*―*―*

 

「…あー、痛かった……」

「よしよし、お疲れさん」

もこ姉優しい。こあとはまた違った慰め方なのと久々なのが相まって、何となく恥ずかしい気もする。

それに気を取られていた為か、俺は()()には気付けなかった。

「…はぁー……」

 

―*―*―*―*―*―*―*

 

「…はぁー……」

何故だろうか、彼を―霊夜を見ていると、胸が苦しくて…でも不快じゃない。これって、―――

「…恋の病に効く薬は無いわよ?」

「ひあぁ!?」

我ながら変な声と共に振り返ると、呆れた顔の八意さんと、苦笑して頬を掻く鈴仙が居た。

「こ、こここ恋だなんて!そそそそんなの……」

「何だ何だ?どうした影狼」

「な、何でもない!何でもない、から……」

先程叫んだ事によって霊夜も来てしまい、もう何が何だか分からなくなってきた。

「影狼!?」

「あうぅ……」

「……はい、これは貴方の分の薬よ。傷が完治――とはいかないけど、日常生活に支障が無いぐらいにはなるわ」

「おお…ありがとう!」

「代わりに、副作用で女性になるわ」

「あのそれ嘘ですよね?」

「勿論。…で、影狼(こっちの狼)は…まあ、起きたら渡すわ」

「あはは……それじゃ、ありがとうございましたー」

妹紅さんと一緒に帰っていく霊夜を、私は見送るしか出来なかった。




…あ゛ー、永琳と妹紅と影狼視点めっさ疲れたー…なんでや!なんでこうならなアカンのや!
……はい、キ○オウさんにはお帰り戴いた所で次回は……萃夢想3人目or影狼のその後のどっちかですね。
ではまた次回。…これが今年最後かな?
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