紅魔館に拾われた少年はゆっくり暮らしたい   作:ユキノス

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こんにちは、豹牙です。
なんと、この小説のUAが14000を越えました!皆さんありがとうございます!
ではどうぞ。


普段怒らないってのは怒ったら怖いってこった

霊夜の突然の豹変に呆然としていると、霊夜の手が伸びて私の胸ぐらを掴み、引き寄せた。鼻と鼻が擦れそうなぐらいに。

そこで我に返った私は、私を睨む赤い瞳を見て――今までに無い感情が湧いた。これは一体――?

「おい。聞いてんのか?後から、それも主犯が倒された後に気付いた奴が、手柄の9割横取りして、何もしてない妖怪を片っ端からボコボコにしておいて、『自分は公正だ』と宣う……なるほど、愉快な秩序の守護者だ」

「っ……!違……」

「どこがだ?寸分の狂いも無く、お前が言った事を返しただけだろう?何が違うんだよ」

「っ…………」

言い返せない。いや、()()()()()()()()()()()()()()。そこでようやく分かった。私は彼を――新月霊夜を恐れている。何故かは分からない。だが、元人間だからなのかは分からなくとも、霊夜は異質――言うなればイレギュラーだ。それこそ()()()()()()()()()()()()

そこまで至った私の思考を、霊夜の低めだが綺麗な声が遮った。

「おい、霊夢」

「!!」

「お前は、先代の博麗の巫女を覚えているか?」

「そ、そりゃあまあ……大体は」

「ならその頭に叩き込んどけ、先代のやっていた事が公正、平等と言うんだ。お前がやっていた事は、ただの暴力だ」

「……ごめん、なさい」

「謝る相手なら俺以外にも居るだろ。それと、取り分なら最初に気付いた美鈴が2割、他の気付いた奴が1割。俺から求める事は以上だ」

「……あーもー、1度に沢山言わないでよ!分かんなくなってきた!」

がーっと喚いてからしまった、と思う。今の霊夜は怒っている、となれば機嫌を損ねてしまっては――

「ははは、悪い悪い」

「……え?」

いつもと何ら変わらない霊夜が、そこに居た。

「さて、と……また大量に怪我人出たなぁ……」

瞳も剣呑じゃない。あれだけ漂っていた威圧感も無い。

今度紫に、霊夜の産まれについて聞いてみよう。何か掴めるかは分からないが、無駄にはならない筈だ。

 

―*―*―*―*―*―*―*

 

「んぅ……」

「おはようございます、霊夜君。あの時の霊夜君、結構カッコ良かったですよ~」

「……それぇ、あんまし嬉しくないぃ……」

ええー!?と声を上げるこあだが、怒っている姿を褒められて嬉しい奴ってそう居ないと思う。

因みに今は、こあに抱かれて飛んでいる。理由は簡単、やっぱり酔い潰されたからだ。しかも魔理沙に。魔理沙より酒に弱いとは思わなかった。我ながら失笑である。

あ、そう言えば。

「なぁ、こあ」

「はいはい、何でしょう?」

「……今度、1日中こあだけの物になるよ。最近何も出来なかっただろ?」

「……!」

途端、こあの頭に付いている方の羽根が、ぴんと上を向いた。尻尾も揺れている事から、相当に嬉しいのだろう。

ふふっと1度笑って、俺はその日にされるであろう事を予想した。




やっと終わった萃夢想!さーて日常書いたら永夜抄だぁー!(謎テンション)
ではまた次回。
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