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ではどうぞ。
霊夜の突然の豹変に呆然としていると、霊夜の手が伸びて私の胸ぐらを掴み、引き寄せた。鼻と鼻が擦れそうなぐらいに。
そこで我に返った私は、私を睨む赤い瞳を見て――今までに無い感情が湧いた。これは一体――?
「おい。聞いてんのか?後から、それも主犯が倒された後に気付いた奴が、手柄の9割横取りして、何もしてない妖怪を片っ端からボコボコにしておいて、『自分は公正だ』と宣う……なるほど、愉快な秩序の守護者だ」
「っ……!違……」
「どこがだ?寸分の狂いも無く、お前が言った事を返しただけだろう?何が違うんだよ」
「っ…………」
言い返せない。いや、
そこまで至った私の思考を、霊夜の低めだが綺麗な声が遮った。
「おい、霊夢」
「!!」
「お前は、先代の博麗の巫女を覚えているか?」
「そ、そりゃあまあ……大体は」
「ならその頭に叩き込んどけ、先代のやっていた事が公正、平等と言うんだ。お前がやっていた事は、ただの暴力だ」
「……ごめん、なさい」
「謝る相手なら俺以外にも居るだろ。それと、取り分なら最初に気付いた美鈴が2割、他の気付いた奴が1割。俺から求める事は以上だ」
「……あーもー、1度に沢山言わないでよ!分かんなくなってきた!」
がーっと喚いてからしまった、と思う。今の霊夜は怒っている、となれば機嫌を損ねてしまっては――
「ははは、悪い悪い」
「……え?」
いつもと何ら変わらない霊夜が、そこに居た。
「さて、と……また大量に怪我人出たなぁ……」
瞳も剣呑じゃない。あれだけ漂っていた威圧感も無い。
今度紫に、霊夜の産まれについて聞いてみよう。何か掴めるかは分からないが、無駄にはならない筈だ。
―*―*―*―*―*―*―*
「んぅ……」
「おはようございます、霊夜君。あの時の霊夜君、結構カッコ良かったですよ~」
「……それぇ、あんまし嬉しくないぃ……」
ええー!?と声を上げるこあだが、怒っている姿を褒められて嬉しい奴ってそう居ないと思う。
因みに今は、こあに抱かれて飛んでいる。理由は簡単、やっぱり酔い潰されたからだ。しかも魔理沙に。魔理沙より酒に弱いとは思わなかった。我ながら失笑である。
あ、そう言えば。
「なぁ、こあ」
「はいはい、何でしょう?」
「……今度、1日中こあだけの物になるよ。最近何も出来なかっただろ?」
「……!」
途端、こあの頭に付いている方の羽根が、ぴんと上を向いた。尻尾も揺れている事から、相当に嬉しいのだろう。
ふふっと1度笑って、俺はその日にされるであろう事を予想した。
やっと終わった萃夢想!さーて日常書いたら永夜抄だぁー!(謎テンション)
ではまた次回。