でも書く(ここ重要)。
ではどうぞ。
「……よしっ、こんなもんかな」
「お、どれどれ?」
「おっと、見るより体験してみた方が早いんじゃないか?」
「ほーう?お前、1回私に負けたよなぁ?」
「あの時はな。だが、2度負ける気は毛頭無い」
紅霧異変の時は、ぶっちゃければ侮っていた。霊夢は兎も角、魔女の格好をした自信家に何が出来る、と。だが今は違う。魔理沙はれっきとした強者だと認識している今、油断はしない。
図書館を出て、廊下で対峙する俺と魔理沙を除く全員が、真剣な面持ちで見ている。……いや、これ異変じゃないって。スペカのお披露目だって。
「……ま、やるからには全力だろ?」
「あったりまえだろ、私を誰だと思ってる」
「そりゃ失礼。そんじゃいくぜ!」
同時に7枚のスペカを取り出し、距離を取って飛び立つ。魔理沙の方は分からないが、俺は前からあった内の2枚に新しく作った5枚を足したものだ。
「先生ー、審判頼みまーす」
「分かった、引き受けよう。――始め!」
合図と同時に、通常弾の撃ち合い――にしちゃ駄目だ。スペカ使わないと作った意味が無い。
「記憶『過去の鎖はいつまでも』」
「なんだその名前?暗いな」
鎖を模した楕円形の弾幕を張り巡らし、それはブレイクまで残り続ける上に増える。一番最初に作ったスペルで思い入れもあるが、製作過程は言わせるな。頼むから。
「おっと、あぶな……あ!?」
「流石に避けるか……改良の必要があるな」
「今さっき作ったのとは違……うよな?」
「ああ。あの時使えなかったもう1枚だ」
「なるほどな、お返しだ!――恋符『マスタースパーク』!」
「いよっ……と、おおおお!?」
「はっはっはぁ、私のパワーを嘗めるな!」
「いやパワー関係ねーだろ!追ってるだけだろ!」
壁を豪快に壊しながら――また咲夜がイライラしそうだ――ミニ八卦炉を向けてくる魔理沙はもう紅魔館ブレイカーと呼びたい。どんだけぶっ壊すんだよ畜生め。あとこっちのスペカブレイクされてるわ。
「あーあ……咲夜に怒られるぞこりゃ。咆哮『月夜の狼』」
影狼の案から派生して出来たこれは、月と星を模した球形弾幕を前に敷き詰め、その後ろで―画面で例えると、上に月と星、下に俺が居る―衝撃波の様に弾幕を放ち続ける。月に例えた弾幕は少しずつ欠けていき、その度に激しくなる訳だ。
「よっ……と、避ける範囲が狭まってる気がするぜ」
「楽に逃げられる物ばっか作ってたまるかっての」
「そりゃそーか」
散々愚痴りながらも、確実に避けていく辺りは流石と言うべきだろう。さっきも似た様な事を言ったが、弾幕ごっこにおける魔理沙の腕は認めている。そう遠くない内に、霊夢も越えられるんじゃないだろうか?
「いよっし、ブレイク!」
「あらマジか……少し自信あったんだがなぁ……さて次いくぜ!」
「おう、来い!」
「七曜『虹薔薇の棘』」
名前から察する人も居るだろうが、パチェ&フランと作った物だ。
茎をイメージしたレーザーに、七色の針型弾幕を縦に展開していく物だが、実はこれスピードが早い上に耐久スペルである。時間は3分。設定しといて言うのもアレだが、超長い。
「ちょ、待てこれ耐久!?くっそ私これ苦手なんだぞ!?」
「いや知るか!」
ぐぎぎ……と歯軋りをする魔理沙を、ブレイクまで観察。耐久スペルは、改良点をじっくりと見直せるのが強みだと俺は考えている。普通のスペルだと動いたりもするからな、じっくり見直す機会はそう無いんだ。
(んー……あっ、あそこちょっと濃くしようかな。ここは薄めにして誘えば……いけるんじゃないか?)
「うおっ……くっそー!彗星『ブレイジングスター』」
「へ?おわっ!」
それこそ彗星の様に飛び回る魔理沙を必死に目で追い、紅魔館の被害が出ていない事を確認。流石にこれ以上出たら咲夜に拷問までされかねないので、ほっと胸を撫で下ろす。
「おらおらおらおらぁぁ!」
「うう……眩しい……」
「はっはー、どうだ!耐え切ってやったぜ!」
「最後のはどう考えてもやけっぱちだろ……激狼『風切一閃』」
これはさっきやった妖夢の真似。やってる事はほとんど変わらないが、俺のは両手を使って出来る為下手したらオリジナルより強――いや、止めとこう。妖夢にだってプライドはある。
「ふっ!」
「おおっと、これ妖夢のより強いんじゃないか!?」
あ、言いやがった。こいつ言いやがった。妖夢落ち込んでるじゃないか。思っても口に出すなよこの野郎。
「んな訳あるか。スピードも残る時間も妖夢のが上だ」
事実である。当たり前だろ、ただ真似してるだけなんだから。
まあどっちにしろ、オリジナルを知っているらしい(春雪異変で妖夢を倒したのは魔理沙だと聞いた)魔理沙は、特に迷う事無く避けていく。あ、半霊の奴もちゃんとあるからな?
「いよっ、ほっ、と。似た様なの見たからか避けやすかったぜ」
「だろうな。火の鳥『鳳凰の羽ばたき』」
これは分かるな、一応言っとくともこ姉の案だ。こっちは最初から最後まで大量の弾幕を撒き散らす。たまにある大きめのは羽根だと思ってくれ。
「おわっととと!結構濃いな!?」
「これを入れたらあと3枚だ、避けられるもんなら避けてみろ!」
「むかっ!こうなったら……魔符『スターダストレヴァリエ』」
「うおっと!やられてたまるかっての!」
「こっちの台詞だそりゃ!」
互いに熱狂してきた所で同時にブレイク。分かっていた為、ノータイムで次のスペルへ。
「巻物『幻想の歴史』」
「うげ、勉強は嫌だぜ……」
誰の案ってのは分かり切ってるだろうから言わない。
これは大量のお札をばら撒き、やがて下の方から収束して並び、1枚の巻物の様に見せる代物だ。避ける所が下から狭まり、更に上から札をばら撒く為行動はかなり制限される。
「うっ、くそっ、……だーっ!しゃらくせえ!恋符『ノンディレクショナルレー――のわーっ!」
「あ、馬鹿……」
「そこまで!霊夜の勝ち!」
「ったく……おーい?大丈夫かー?」
「いちち……なんとかな。あー畜生、負けちまったぜ……」
やれやれ、と思いながら一歩踏み出した瞬間――
「良かったぞ霊夜!」
ばしーんと背中を叩かれた。痛みを堪えて振り向くと、もこ姉が笑いながらぐしゃぐしゃと髪を掻き乱してきた。
「わっちょっ」
「やったぁー!」
「ごふっ!?フラン来てたのか!?」
「魔理沙が落ちるちょっと前にね。『霊夜頑張れー!』って応援してたわよ」
「そっか、ありがとなフラン」
「えへへー……」
そこから数十分間も色んな奴に揉みくちゃにされたのは別の話。先生に至っては泣いてたし。
霊夜『で』遊ぶとは一体(何度目だ)。
そして皆さん、結構前の活動報告(評価バー云々)にも書きましたが、キャラの募集もしてます。霊夜のイラストもお待ちしてます(ミオでも可)。
次回、『深夜の早朝』デュエルスタンb(殴)
ではまた次回。タイトルは本当にこれですよ?