いやぁ、なんかね……永夜抄大好き。キャラだけなら影狼、椛、藍、橙、わかさぎ姫と獣っ子が多いんです(他には大妖精やこあ、パッチェさん等)けど、作品的には永夜抄っすね。
ではどうぞ。
深夜の早朝
「むにゃ……」
「霊夜、起きなさい」
「んぐっ!?」
どすっ、と脇腹に衝撃が走る。あまりの痛さに起き上がると、レミィが傍らに立っていた。
「いつつ……なんだよレミィ」
「月を見てみなさい」
「は?」
「月を見てみなさい」
「……分かったよ見るよ…」
寝間着のまま窓の方を向き、月を見上げる。なんだ、月がちょっと欠けてるだけ……
「……は!?なんで月が…」
「分からないわ。ただはっきりしてるのは……」
レミィの持つ膨大な魔力と妖力が漏れ、俺の背中が泡立つ。俺は妖獣ではないが、それでも生存本能はきちんと持っている。そしてその本能が、全力で警鐘を鳴らしている。
――逃げねば殺られる、と。
「…月を盗んだ不届き者が居る、という事よ」
「……!!」
そう言うと、レミィは魔力妖力を納めた。
「私は不届き者を成敗してくるわ。貴方はどうするつもり?」
「俺か?…うーん……」
現在、月が欠けている……もといすり替えられている為、妖力の供給は止まっている。だが俺にはそこそこの魔力があるので、一応大丈夫とは言えなくもない。だが、妖力も魔力も有限だ。しかも、妖力が俺と同じか下――草の根の皆はどうなる?減る量が同じなら、妖力上限が下―ミスティアや響子なんかはそこに入る―の彼女らは、生きていけなくなるのではないか?
「……レミィ、俺も行く―――って居ねえ!」
―*―*―*―*―*―*―*
「はぁ…ったく、質問しといて先に行かないでほしいな……あれ、美鈴?」
「ん?霊夜君も異変の解決に?」
珍しく起きていた美鈴―誇張ではなく本当だ―に首を傾げつつも、こくりと頷く。思っていた事が通じたのだろうか、美鈴はにこやかに笑いながら頬を掻いた。
「月が偽物になっていたから、私が自主的にやってるだけですよ。お嬢様なら、咲夜さんを連れて先程出て行かれました」
「そうか、分かった。…皆の事を頼んだ」
「はい、頼まれました。行ってらっしゃい、霊夜君」
手を振ってくれている美鈴に手を振り返して、偽りの夜空を駆け出した。
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最近は魔力のコントロールがパチェに褒められるぐらいになったので、服を燃やさない様にして炎の翼なんか生やしてみる。いやなんかかっこいいじゃん。機能は無いけど。
「さーてどこ行くかねぇ……霊夢と魔理沙はやんなさそうだからパス、紫……は怪しいんだけどなあ……どこ居んのか分かんねーんだよなぁ……」
そんな風にブツブツ考えていると、冥界の方に飛んでいた事に気付いた。
「…よし、冥界だな」
とりあえず、行き先は決まった。適当とか言うな。
永夜抄開始、だけどかなり原作と違います。
皆さん、風邪には気を付けてくださいね。いやほんとに。
ではまた次回。