紅魔館に拾われた少年はゆっくり暮らしたい   作:ユキノス

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こんにちは、何だかんだで永夜抄先に書き始める事にした豹牙です。だからこの前書き書いてるのは1月3日になります。
いやぁ、なんかね……永夜抄大好き。キャラだけなら影狼、椛、藍、橙、わかさぎ姫と獣っ子が多いんです(他には大妖精やこあ、パッチェさん等)けど、作品的には永夜抄っすね。
ではどうぞ。


終わらぬ夜と欠けた月
深夜の早朝


「むにゃ……」

「霊夜、起きなさい」

「んぐっ!?」

どすっ、と脇腹に衝撃が走る。あまりの痛さに起き上がると、レミィが傍らに立っていた。

「いつつ……なんだよレミィ」

「月を見てみなさい」

「は?」

「月を見てみなさい」

「……分かったよ見るよ…」

寝間着のまま窓の方を向き、月を見上げる。なんだ、月がちょっと欠けてるだけ……

「……は!?なんで月が…」

「分からないわ。ただはっきりしてるのは……」

レミィの持つ膨大な魔力と妖力が漏れ、俺の背中が泡立つ。俺は妖獣ではないが、それでも生存本能はきちんと持っている。そしてその本能が、全力で警鐘を鳴らしている。

――逃げねば殺られる、と。

「…月を盗んだ不届き者が居る、という事よ」

「……!!」

そう言うと、レミィは魔力妖力を納めた。

「私は不届き者を成敗してくるわ。貴方はどうするつもり?」

「俺か?…うーん……」

現在、月が欠けている……もといすり替えられている為、妖力の供給は止まっている。だが俺にはそこそこの魔力があるので、一応大丈夫とは言えなくもない。だが、妖力も魔力も有限だ。しかも、妖力が俺と同じか下――草の根の皆はどうなる?減る量が同じなら、妖力上限が下―ミスティアや響子なんかはそこに入る―の彼女らは、生きていけなくなるのではないか?

「……レミィ、俺も行く―――って居ねえ!」

 

―*―*―*―*―*―*―*

 

「はぁ…ったく、質問しといて先に行かないでほしいな……あれ、美鈴?」

「ん?霊夜君も異変の解決に?」

珍しく起きていた美鈴―誇張ではなく本当だ―に首を傾げつつも、こくりと頷く。思っていた事が通じたのだろうか、美鈴はにこやかに笑いながら頬を掻いた。

「月が偽物になっていたから、私が自主的にやってるだけですよ。お嬢様なら、咲夜さんを連れて先程出て行かれました」

「そうか、分かった。…皆の事を頼んだ」

「はい、頼まれました。行ってらっしゃい、霊夜君」

手を振ってくれている美鈴に手を振り返して、偽りの夜空を駆け出した。

 

―*―*―*―*―*―*―*

 

最近は魔力のコントロールがパチェに褒められるぐらいになったので、服を燃やさない様にして炎の翼なんか生やしてみる。いやなんかかっこいいじゃん。機能は無いけど。

「さーてどこ行くかねぇ……霊夢と魔理沙はやんなさそうだからパス、紫……は怪しいんだけどなあ……どこ居んのか分かんねーんだよなぁ……」

そんな風にブツブツ考えていると、冥界の方に飛んでいた事に気付いた。

「…よし、冥界だな」

とりあえず、行き先は決まった。適当とか言うな。




永夜抄開始、だけどかなり原作と違います。
皆さん、風邪には気を付けてくださいね。いやほんとに。
ではまた次回。
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