今回は冥界へレッツらゴー(死なないで)。…粗筋の説明が……終わった、だと……(笑)
あーどうしよう。えー、と……皆さん、洗濯機ことmaimaiやってますか?俺はやらされてます(←ここ大事)が、そこまで上手くないしあんましやる気が無いです。上手な人が羨ましい……
ではどうぞ(急)。
「はーっ…うう、寒……」
まだ秋とはいえ、夜は冷える。流石に夏と同じ服装は寒いかもしれない。と言うか寒い。しかも空なので、寒さは倍増だ。紫に冬服も頼んでみよう。
で、今はレティと初めて出会った辺りを飛んでいる。彼女の出番はもう少し先だが、月の出番は今だ。偽物の方の月は要らない。
「別に妖夢や幽々子がやるとは思えないけど……お?」
キーボードの音と共に、茶髪赤服の女の子が現れた。どうやって弾いているのか、手を使っていない。
「妖怪のお兄さん、私達の演奏聞いてかない?」
「え、いや……悪いんだが、月の異変を解決してからにしてもらえないか?偽物だから妖力の供給が無くて落ち着かないんだ……」
「まあまあ、私達がそんな気持ちも落ち着かせてあげるよ!」
「あの……」
「ルナ姉!メル姉!」
「いや演奏聞かないとは言わないからさ、どうせなら最初から落ち着いた状態で、大人数で聞きた…………って聞けや」
「? どうしました?」
「…増えてる……」
水色の髪に白服のトランペッターと、金髪黒服のヴァイオリニスト――恐らくこの2人がさっき言ってたルナ姉とメル姉だろう――がいつの間にか来ていた。…あの、行かせてくれないとか無いよな?
「あー、ちょっと良いか?」
「はいはーい、何ですかー?」
俺は彼女らに名乗り、異変の話をした。彼女らの話によると、3人とも姉妹の騒霊で、長女から金髪黒服のヴァイオリニストのルナサ・プリズムリバー、水色髪白服のトランペッターのメルラン・プリズムリバー、茶髪赤服のキーボーディストのリリカ・プリズムリバー。ルナサとメルランの能力が相反しているらしいのだが、リリカが上手く中和してバランスを取っているとか。いい姉妹だな。
「お兄さんは何て言うの?」
「俺は新月霊夜。狼男だ」
「へえ…霊夜さんは何をしているんですか?急いでいるみたいですが」
「実はだな」
3人に、軽くだが異変の内容を話し、演奏を聞くなら終わってから――つまり解決してからにしてもらえないか聞いてみた所、
「大丈夫ですよ」
とルナサ。
「今でも今度でも聞かせますよ~」
とメルラン。
「え~、今聞いて行きなよ」
とリリカ。
メルランが中途半端な答え方の為、どっちなんだか分からない。1.5対1.5と言う訳――ってあれ、聞いた意味無くね?…よし、こうなったら……
「えーと、後日で構わないという意見が2人だからまた今度、という事で。それじゃ、またなー!」
全力で逃げれば良い。足元と言うか足の先から風を起こし、また前に使った様に風のバリア的なのを張って空気抵抗を減らす。滅茶苦茶スピードが出るのでオススメ……えっ、飛べないし魔法も使えないって?………………おっ、冥界が見えてきた。
「よっ……とと!」
頭打ちかけた。あっぶねえ……
「……ん?妖夢が門に居ない?いやまあ、やる事とか色々あるんだろうけど…失礼しまわぶっ!?」
「……………」
何か…白くてちょっと冷たくて柔らかい物がみょんっと顔を塞いできた。ってこれ、妖夢の半霊じゃないか。居ない代わりか?
「えーと…妖夢か幽々子に会わせてくれないか?」
「…………」
「良いのか!?ありがとな!」
頷いた半霊に礼を言って――いや着いてきた。監視してるのか、凄い半霊だな。
―*―*―*―*―*―*―*
「――男は、そんな筈は無いと思いつつ、もう一度布団に入りました。すると、やっぱりギシ、ギシ、と誰かが歩いている音が聞こえてきたのです」
「う、うう……」
「男は跳ね起き、『誰だ!』と叫んで襖を開けると――あら?」
「ひぇっ……!?な、何ですか?」
「妖夢、何か聞こえない?床板が軋むみたいな……」
「ま、まさかそんな……聞こえる訳」
ギシ、ギシ、ギシ……
「きゃあああああ!?」
……えーとどうしよう、すっごい入りづらい。と言うか幽々子、中々良い性格してるな。
いやほんとにさあ……入ったら入ったで斬られそうじゃん?なんかやだなぁ……
「だ、誰ですか!?」
「…よ、よう。あの…怖がらせたなら謝るから斬るなって!」
冗談抜きで、本気の居合い斬りを放ってきた妖夢。待って怖い怖い!目がマジになってる!
「新月霊夜ぁぁぁっ!待てぇぇぇっ!」
「殺される未来しか見えないから嫌だぁぁ!」
命懸けの追走劇は、実に30分に及んだ。その間、髪や尻尾の毛が何本か斬られただけで済んだのは奇跡と言う他無いだろう。
因みに:リリカが実際にメル姉と呼ぶのかは分かりません。
それと霊夜、来るタイミングな。妖夢ガチギレしちゃってんじゃん。
ではまた次回。