紅魔館に拾われた少年はゆっくり暮らしたい   作:ユキノス

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こんにちは、ユキノスです。
EXが決まらないけど宴会やります、宴会。
……さぁて、また裏方が死にかけそうだぞぉ……?
って感じ(にはならないかもしれない)の永夜異変宴会、どうぞ。


月夜の宴

「ふぁ……もう寝よ……」

夜の明けない異変が終わってしばらく経ち、上弦の月が浮かぶ夜。昼型の俺は夜眠るので、寝間着に着替えようとしたその時――

パリーン!

「はあっ!?」

窓を割り、矢文が飛んできた。それは鼻先を掠め、壁に突き立った。……こえー!

「待てよ、矢文って事は……!」

矢文。つまり、弓矢で撃たなければ意味が無い。となると、それを放つ者が居なければ―一応居なくても放てなくはないが、それでも大抵は居る―ならない。でも、そんな奴どこに――

「っ!待て!」

夜な上に木陰からだったらしく、特徴は分からなかったが、銀髪を三つ編みにしていた事だけは分かった。……つい最近見た様な?

「んな事言ってる場合じゃねえ、急がないと……!」

窓から身を躍らせ、謎の弓使いを追う。……前に、矢文の内容も忘れずに。

「えーと……」

――異変解決を祝って、永遠亭にて宴会を開きます。是非とも来てください 蓬莱山輝夜――

「……じゃああれ永琳じゃねーか畜生!」

「何を騒ぎ立て……て……」

「あ、咲夜か」

割れた窓硝子と俺を交互に見て、にっこりと笑っ――あ、これ説明しないと駄目な奴だ。

 

少年説明中……

 

俺の説明をかなり疑わしく聞いていた咲夜だったが、矢を見た所で信じてもらえた。

異変解決を祝っての宴会だから、咲夜とレミィも行くんだろうなぁ……よし、もこ姉と先生呼んでこよ。

「2人とも起きてりゃ良いんだけどな……ちょっと人里行ってくるー」

「ええ、行ってらっしゃい。私はお嬢様に報せて来るわ」

どうせ割られた事だし、窓から飛び出す。秋の夜風は気持ち良いので、たまに夜間飛行もする、のだが……

「窓は早めに直さないとな……これから夜は冷えるだろうし」

未だに冬服も用意出来ていない―紫もアレはアレで忙しいのだ―が、それでも風邪を引いてはいけないと早めに飛んだ。

 

 

「よっ、と……ちょっと先生に会わせてくれないか?」

「ひっ!?――ちょ、ちょっと待ってろ!」

「あ、ああ……構わないけど」

……やけに驚いてたな。何かあったのかな?

やる事が無くなってしまったので、ぽけーっと月を眺めて数分後に、門番が先生を伴って戻ってきた。

「ほ、ほら、用は済んだろ?じゃあな」

「? ……そ、それじゃ……」

何だか……恐れてる?気のせいか?まあ、今はいいか。

「どうした、霊夜?」

「ああいや、ちょっとだけ気になって……じゃなくて、異変解決を祝って、永遠亭で宴会があるんですよ。先生もどうですか?」

「そうだな……仕事も一段落した事だし、行こうかな」

「ほんとですか!?良かったー!」

後はもこ姉だ、と飛ぼうとしたその時、先生に手を握られた。

「……?」

「妹紅には悪いが、折角だし歩いて行こう。良いだろう?」

「はいっ!……なんか久し振りですね、先生」

「ああ、そうだな――まるで、11年前の様だ……」

「先生、異変の時にも似た様な事言ってませんでしたっけ?」

そうだったか?と笑い掛けてくる先生に、そうですよ、と答えていると、向こうでリグルとミスティアが話しながら竹林に入っていくのが見えた。もこ姉、は……

「ありゃ、もう行ったのかな?」

「……その様だな。仕方無い、妹紅とは永遠亭で落ち合うとしよう」

「そうですねー、にしても誰が来るんだろ……」

他愛もない話をしていると、てゐが大量に罠を仕掛けていた所に着いた。今は……うん、仕掛けられてない。まあ、あっても双方が困るんだけど。……誰も見てない、よな?よしっ……

「せーんせっ」

「……おっと、どうした?」

「えへへ……なんとなくです」

「ふふ、そうか。大きくなっても、霊夜は霊夜だな」

どうせ誰も見てないんだ、ちょっとぐらい甘えても……

ナアアリス、ツキノサケッテドンナアジナンダロウナ

ワカラナイワヨ、ノンデミタラ?

「!」

この声は……魔法使い組!見られたら絶対弄られ――待てよ?前にこんな感じの所見られてなかったか?

――じゃあ、まあいいや。

「……あら?霊夜じゃない」

「おや、アリス。この前ぶりだな」

「ええ、そうね」

アリスが苦笑している理由は、多分(と言うかほぼ確実に)俺だろう。いつも虎やってる奴が猫やってるんだ、当たり前と言えば当たり前だろう。

……それはそうと、歩きにくいだろうしおんぶの体勢にしよう。

「先生ー、あとどれぐらいでしたっけ?」

「えー……そうだな、あと5分かな」

「よし、そんじゃ行きましょう。魔理アリも宴会に来たんだろ?」

「省略すんな。宴会ではあるけどな」

「そっか……そんじゃ一緒に……」

「霊夜、着くまで寝てるか?眠そうだぞ?」

「そうします……」

ぽすっと体重を預け、5分弱のささやかな眠りについた――――と思っていたら、輝夜が迎えに来ていたらしく眠れなかった。畜生、昼型には辛い。




導入だけで2000字近くって地味に初めてな気が。毎回短めですからねぇ……と思ってたら、紅霧異変の宴会は全部2000字近くでした。
因みに霊夜が夜以外で寝ている時は、大体書いてる時に俺が眠いからそうなってます。考えがトレースされてるんでしょうか?
そして最後に、活動報告にも書きましたが、ちと更新が遅れます。申し訳ございません(´・ω・`)
ではまた次回。
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