今回はタイトル通り耳掃除回。まあ……多少はね?
実は最近ヤンデレ系小説にハマっております。ヤンデレとは何かを知らなかった為、かなり勉強になっております。
ではどうぞ。
「んー……耳ん中がガサガサする」
「耳掃除しよっか?」
「……頼む」
まあいずれ来るだろうとは思っていた耳掃除の時期。小さくても、耳の奥なら妙に存在感のある耳垢が溜まるという事は、それを取り除かなければならない訳だ。……と言う訳で。
「はい、おいでー」
いつの間にか耳掻きを持ち、正座して膝をぽんと叩く影狼に、膝枕の体勢で寝転がる。狼男(正確にはそれに似た生物)の耳掃除は、人間の耳と狼の耳の両方しなければいけないので、時間は掛かる。が、それもまた良いと俺は思う。
「それじゃよろしく」
「うん、痛かったら言ってね」
「んっ……」
人間の耳の方に耳掻きが入れられ、擽ったくも気持ちいい感触がする。下手な人だと一気に奥まで突っ込んでしまうが(レミィやもこ姉なんかはこのタイプだ)、上手な人だとそっと奥まで入れる(咲夜やこあ、先生などがこれになる)。影狼は後者だった様で、耳の奥でカリカリと音がするが全く痛くない。
「あ、そこっ……」
「うん、分かった」
奥に落とさない様に、また耳の中を傷つけない様にそっと掻き出されているのが何となく分かる。背中に電流が流れている気がして、ピクピクと体が震えて、変な声が出そうになってしまうのを必死に抑えていると、影狼から息を吹きかけられた。
「ひゃあぅ!?」
「あ、ごめんね。擽ったかった?」
「うん……」
……今、物凄く『穴があったら入りたい』状態になっている。やれ女顔だの、やれ男女だの言われている俺だが、それでもこれは恥ずかしい。
「……ふふふ、可愛い♪」
「なぁーもー、言わないでくれよー!」
「ちょっ、霊夜落ち着いて……耳垢奥に入っちゃうから」
「ぶー……あっ、もうちょっと右……」
「クスクス……」
「うう~~……笑わないでくれ〜……」
―*―*―*―*―*―*―*
「はい、おしまい。結構取れたよー」
「う、うん……」
「まだ恥ずかしい?」
「うぅ〜、思い出すだけで恥ずかしい…………」
あれからずっと弄られっぱなしで、正直『殺すなら殺せ!』と言っているのに放置されてるみたいな……ああもう、訳分からん!
「……影狼」
「?」
小首を傾げる影狼に正面から飛びつき、そのまま彼女の唇を奪う。因みにこの時、頭の中がぐるぐるとして全く思考が纏まっていない状態だったので、影狼は勿論俺もパニックに陥っていたのだ。
思考が段々と纏まってくると同時に、ここまで密着してるんだし、どうせなら……と思い、耳を擽ったりしてみる事にする。これでイーブン……か?
―*―*―*―*―*―*―*
「……はぁ〜、ほーんとにアツいねぇ〜……見てるこっちが恥ずかしい」
「盗み見してる私達が言える事じゃないけど……あ、ヤバっ、気付かれた!」
「嘘ッ!?逃げるよ鈴仙!」
「当たり前よ!」
この日の文々。新聞の見出しは、《2匹の兎、撃沈》だったそうな。毎度思うんだがそのまんま過ぎる。
もう爆発しろお前ら(血涙)。
えーえーどうせこちとら春なぞ来ませんよ!
リリー「春ですよー!」
(執筆時点で)夏ですよー!(謎の張り合い)
ではまた次回。