紅魔館に拾われた少年はゆっくり暮らしたい   作:ユキノス

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こんにちは、前書きのネタが尽きそうで尽きないユキノスです。
最近、UNDERTALEのプレイ動画にハマっております。NOXYさんという方の動画ですが、GルートのUndyneがカッコ良すぎてやりたくなってきました。……でもなあ、怖いの苦手だからなぁ……(Gルート2週目のCharaで暗所恐怖症になりかけた人)まあ、頑張ります(何を)。

ではどうぞ。もう前書きに本編の話一切無いのは気にせんでやってください。


拝啓、ドッペルゲンガーさん

「ふん、ふんふーん♪」

「妙に嬉しそうだね、何かあったの?」

何故かひょっこりと俺の部屋に来て、椅子を占拠しているのは颯忌。部屋はある筈なんだが。

それはそうと、こいつ中々に冷めている。前回のは恐らく、精神的に余裕が無かったのでああなっていたのだろう。しかし今は、ハスキーボイスも含めてクールに振舞っている。勿論良い事なのだが、少しは可愛げのある所作が出来ないのかこいつは。

「もしもーし?おーかみくーん?」

「あのな颯忌、俺は狼君でもわんこでもないからな。俺には新月霊夜という立派な名前が――」

「で、何かあったの?それともあるの?骨なら今日のお昼分あるよ~」

「……言おうと思ったけど言うのやめた」

「ちぇっ、ケチ」

「骨は要らん骨は。そもそもそんな暴食はしない」

どっちもどっちな口論だが、俺は本当に暴飲暴食は好きではない。幸せそうに食べているのを見るのは嫌いではないが、幽々子のアレはアウト。いずれ食われそうで怖い。

「宴会だよ。今回は花見も兼ねての、な」

「ふーん……」

無表情を保っているが、口の端がピクっと震え、うずうずしているのは見逃さなかった。素直に行きたいと言えば良いのに。

「そんじゃ、俺らは行ってくるよ。颯忌、まあ適当に何か食っててくれ」

「えっ……」

「そんじゃなー」

後ろ手に手を振り、退室した後扉を閉め、足音を立てて遠ざかった後、飛んでドアの上に待機。すると――

「ちょっ……待ちなさいよ!……あれ?霊夜?霊夜!?……もう行っちゃったの?」

「な訳あるか」

「いにゃあっ!」

変な声を出し、物凄い勢いで後退って行く。……いじりがいがあって面白い。

「で?行くの行かないの、どっち?」

「……く」

「んー?」

「行ーく!だから置いてかないで!」

「はいはい、素直にそう言えば良いのに」

ぐぬぬ……と必死に睨み付けてくるが、正直全然怖くない。何せちっこいから。

「そんじゃ、玄関の辺りに集合だ。俺はちょいと図書館行ってくる」

「はいはい、調べ物?」

「ん?ああ、まあそんな感じ」

実はあの後、華扇に会ったのだが……その時、俺は今日会ったのはそれが最初の筈だ。なのに……

 

 

華扇は、「さっき振りですね。忘れ物ですか?」と口にした。これはつまり、()()()()()()()()()()と考えても良いだろう。……確か、そんな事をする妖怪が居た――と書いてあった本がある筈。具体的に言うと、Cの5段目に。

 

―*―*―*―*―*―*―*

 

「よっと。えー……と……」

《西洋怪物図鑑》という、幻想郷でも需要は無いに等しい本をペラペラと捲る。アルファベット順に並んでいるので、Dの項目に……

「……あった。《ドッペルゲンガー》」

ドッペルゲンガー。別名、鏡の中の自分。影の自分、とも。

他者の願いを吸い取り、勝手に叶えてしまう。他者から見れば本人と全く同じ外見なので、見分けはつかない。

「……これ以上は無理か。ページが擦り切れてる」

「何読んでるんですか?霊夜君」

「わぁっだっ!?げほっげほげほ……」

「けほっけほっ……大丈夫ですか?」

「な、なんどが……」

毎度毎度、構ってあげられないからって背後から驚かさないでほしい。あと足の上に本落とした、痛い。

「……《西洋怪物図鑑》?そんなに興味ありましたっけ?」

「う、んー……ちょっと、気になった()があって……」

「どれですか?」

図書館の司書として、譲れないものはあったのだろう。しかし、それにしてはニヤニヤしながら目を光らせているので、少しだけ警戒。ひと月前、この顔で近付いてきたこあが、息が出来なくなる程に擽ってきたのを忘れなんだ。

「んーん大丈夫、もう見付かったから。それより、今回も留守番?」

「はい、私の分も楽しんできてくださいね~」

……少し残念。こあが宴会に参加したのは、紅霧異変のただ一度だけなのだ。それ以外は全て留守番。それで良いのか聞いてみた所、「霊夜君のお陰で大丈夫ですよ~」と言われた。俺をいじって等価値になるのだろうか?なるんだろうなぁ……

「それじゃ、行ってくるよ。……土産話には、期待出来ないと思うけど」

「ふふ、行ってらっしゃい。霊夜君」

……全く、いつまで経っても敵う気がしない。




なんか伏線(それ)っぽい事言ってます。ええ、言ってます。
しかしですね、それが回収されるのがいつになるかは分からない訳あってで(殴)

ではまた次回。お察しの通り宴会です。
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