紅魔館に拾われた少年はゆっくり暮らしたい   作:ユキノス

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はいどうもこんにちは、イベント特別編を遅れて書き始めることに定評が出来てしまったユキノスです。
いやまあ、最近部活で忙しかったのもあるんですけど。けど!にしたって11月1日の午前3時から書き始めるってどういうこっちゃねんって話なんすよね。……七夕は1週間遅れで書いてたんだった。
さて(おい)今回は、もうタイトル通り。うん。以上。
ではどうぞ。


特別編:Death or Treat ?

「Trick or Treat?」

この言葉を聞いて、まず思い浮かぶのがハロウィーンのお祭りだろう。紅魔館でやるにはおかしくないか、だってあれキリスト教のお祭りだろ、と思ったそこの貴方。実は当初、キリスト教は全く関係無かったんだ。元々はどっかの国の豊穣を願う祭りで、それにキリスト教が混じってしまったんだな。因みに、ジャック・オ・ランタンは最初はカボチャじゃなくてカブをくり抜いたものだったらしいぜ。知ってた?

 

……まあ、それは置いといて。こんな話をしてるんだから、そりゃあ紅魔館でもやってると思っただろう。だが意外にもやらなかった。レミィもフランも乗り気だったからぶーぶー言っていたが、パチェの「紅魔館(ウチ)の豊穣を願っても仕方無いでしょ」という意見によって一蹴された。

かと言って、スカーレット姉妹がそれで諦めるかと言われたらそうでも無い訳で。それでいて、パチェもそれを当然のように理解している訳で。

 

つまり何が言いたいかと言われたら、

レミィとフランが自分たちだけで行くと言う→パチェもそれを理解しているが、咲夜は手が離せない為行けない→かと言って俺も行ったら面倒になる→パチェが幻想郷を曇りにしようとするが、勝手にやったら異変じゃないかと疑われる→パチェが準備をしている間、俺が紫に事の顛末を話しに行く……ということ。

「以上、説明終わり、疲れた!」

「……まあ、そちらの事情は理解しました。むしろこれから雨が降るみたいだったし、曇り固定なら人里も嬉しいというもの。あの鴉天狗がハロウィンについて色々と吹き込んだお陰で、人里でも仮装している人間が多く居ますわ」

「そーかい。……俺が行ったら大変な騒ぎになるだろうけど」

そりゃあそうだ。《災禍の獣》なんて言われてる奴が、ハロウィンの仮装に紛れて─むしろ仮装だとしたら余計にタチが悪い─居たら、それこそ蜂の巣をつついたような騒ぎになるだろう。そして血糊が要らないレベルの血が流れるだろう。それだけはなんとしてでも避けたい。

「しかし、だからと言ってハイOKですとは言えないのですわ。なぜなら彼女らは、一度人里に──我々に害を為した者。彼女らだけでは、拭いきれない嫌悪の目がありますわ」

「……まあ、な。そんなムシの良い話は無いやな」

「ですが、たった1つの条件で許可しましょう」

「……は?」

いや待て、こいつがここまで気前を良くするという事は、何か企んでいるという事。恐らく、俺を弄って楽しむんだろう。春節異変の時みたいに。

「ええ、そうですわ。貴方にも1つ《仮装》をしてもらい、人里へ同行する事。ただし、それがバレたら……」

「ハイおしまい、って訳か。ただその場合、俺は『八雲紫に指示された』と言う。人間にはどう説明するんだ?え?」

「……姑息ですわね」

「誰よりもまず自分に言え。……まあ、そんだけ言うからには衣装もくれんだろうな?咲夜に作ってもらえって言ったって、あいつも人間だ。いつ寝てるのかすら分からない様な奴にホイホイ任せる気も起きない」

「え、ええ。用意しましょう。らーんー?」

「はいここに」

呼べば来るとかマジかよ。藍お前、宴会の時あんだけ愚痴ってたのに……オンオフはっきりしてるなぁ。

「用意してた()()、出してきてちょうだい」

「はっ」

「あ、ども。……魔女の格好? やけにピッタリだな、もしやこれ予想してたな?それでいてあえて泳がせたな?」

「さて、何の事やら。私にはさっぱり分かりませんわぁ」

後ろで藍が申し訳なさそうな顔で苦笑しているのを見て、無下にするのも悪い気がした。……目の下のクマからして、夜なべさせられたんだろう。式遣いの荒い管理者だなおい。労え。

「まあいいや、とりあえずはお前に(藍の苦労を無下にしたくないから)泳がされる事にするよ。とりあえず着てみる」

着替えの為岩陰に──と思ったが、普通に風が冷たい。何せもう11月も近いのだ、そりゃ寒いわ。

「うーさぶ……冬物出す時期かな。……しょっ、あれ?あ、これローブか」

袖から首出そうとしたら、そりゃあ引っ掛かるわな。あはは(棒)。

「よし、とりあえずこれで良いか?」

我ながら長い髪を全てローブから出し、途中で曲がった三角帽子を被ったらもう良い筈だ。杖?そんなもん要らん。箒……は邪魔になりそうだからパスで。

「ああ、おかしな所は無い。……済まないな、紫様がまた無茶を言って」

「んーにゃ、それに従える藍もすげーよ。俺なら逃げてるね。……結果がどうであれ、終わったら労いも込めて尻尾の手入れでもさせてくれ。流石に休まないとだろ?」

「ああ、休ませてもらう事にするよ。お前に言われるとは思っていなかったがな」

それはそれでどうなんだろうか。俺程休んでる奴なんて美鈴と小町ぐらいしか浮かばないんだが。いや美鈴は起きろ。小町は働け。てかそう思うと俺結構怠惰だな。

「それじゃ、行ってくる」

欠伸を噛み殺し、眠そうにしつつも笑顔で手振ってくる藍マジ健気。お前ほんと従者の鑑だよ。……さて、俺は俺でバレない様にしないとね。




はい、という訳でハロウィン編はこれにて終了となります。

な訳あるかー!全っ然始まってすらいないし!ただ八雲家と話しただけだし!これで終われるかぁぁぁ!


あー疲れた()。
ですが、実際ハロウィン編は次回に続きます。
魔女の仮装をして、人里に行く事になった霊夜。バレずに仮装祭は終わるんでしょうか?
ではまた次回。
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