基本的な設定につきましては
舞台は極東
モンストアニメの野良モンスターが現実に現れるようになってからモンスターと人間が共存する世界になったとしたらというifストーリー。
ポ○モンみたいな世界観。
モンスターを自在に操るためには課程を修了しなければならない。
また、モンスターを操るためにはストライクリングが必要。
ストライクリングについて
モンスターを操るために必要な指輪。
属性は人それぞれ適正があるため、選ぶことが出来ない。
モンスターについて
元は異世界に住んでいたモンスター。
ゲートを通じてこの世界にやって来た。
人と契約をすることによってこの世界に存在し続けることが可能。
その契約の証がストライクリングである。
モンスターは沢山いて、個体ごとに特徴が違う(目の色、声など)
権限について
人それぞれ属性適正がある。
個人にもっとも適した属性が選ばれる。
ルール違反や人の在るべき姿から叛いた場合、執行者によって権限を剥奪される。
剥奪(ペナルティ)について
剥奪された場合、一般人に戻るか、違う属性を使うことが選択出来る。
剥奪の場合、ストライカーを続けることはできるが、最適正属性より力は格段に落ちる。
等々でございます。
劇中での設定説明もありますので詳しくはそちらで。
青年は走っていた。
「はぁッ…はぁッ…はぁッ…はぁッ………」
人気のない商店街の道を土砂降りの雨に濡れながら、街頭の下をひた走る。
「(夕方からこんなに降るだなんて聞いてないぞ)」
時刻は午後5時を少し過ぎたあたり。
いつもなら買い物客で賑わう筈の道を、青年は自宅を目指して走っていた。
天気予報では午後から雨が降るとは言っていたが雨粒が痛いと感じるほどの雨になるとは言っていなかった
商店街の路地の前を通りすぎる。
「あぁ、もう!」
青年がそう吐き捨てた丁度その時
「クシュっ」
誰かのくしゃみが聞こえた。
「……?」
青年はふと立ち止まる。
「……なんだ?」
くしゃみは路地裏からのようだった。
青年は少し引き返し、薄暗い建物と建物の間を進む。
路地裏には段ボール箱やビニール袋が乱雑に置かれている。
そこには。
建物の壁に背をあてて座り込む「人」がいた。
茶色いコートのようなものを着ていて、目深にフードをかぶっている。フードの下から表情は窺えない。
「なぁアンタ、そんなところにいたら風邪ひいちまうぞ?」
「放って、おいて、欲しい…私は、大丈夫、だから」
想像以上に可愛らしい声だった。が、どうも大丈夫そうではない。
「そうはいってもなぁ………」
青年は頬をポリポリとかく。
「お前さん、家は?」
「………」
「…聞こえてる?」
「………」
フードは黙りこんでいる。
「どうしたものか……」
「放っておいて欲しいって、言ってるんだけど」
ふてぶてしい声でフードがそう答える。息が荒い。
「なんだ聞こえてるんじゃないか」
「……」
再び押し黙るフードに青年が半分呆れながら
「とは言われてもなぁ……君のいう通りに放っておいてm…」
そこまで言った瞬間、
「放っておいてって言ってるにゃ!!」
そう、フードは叫んだ。
……語尾に「猫」要素をつけて。
「え」
「にゃ……!?し、しまったにゃ!」
「に……にゃ?」
盛大に慌てるフード。
「ぅうううるさいにゃあ!黙ってほしいにゃ!」
「ご、ごめん」
「うぅ、だから人前では喋りたくなかったのにゃ……」
状況を呑み込めない青年の口からでた言葉は
「かわいい」
などという、極めて趣味全開なものだった。
「にゃ?」
真顔で言ってのける青年の言葉に耳を疑うフード。
「かわいい」
「う、うぇ?かわいい?この語尾がにゃ?」
「うん」
「珍妙な趣味だにゃ」
「うっ」
「ま、まぁいいわ。とにかく、放っておいてちょうだい」
「それはできないかな」
照れ隠しなのかは定かではないが、言葉の刃で青年を容赦なく切りつけようとするフードに対して青年はお返しとばかりに現実を突きつける。
「む、なんでかな?」
「そんなに濡れて、寒くないわけないし」
「う」
「ガタガタ震えてるし」
「にゅ」
「それに」
丁度その時、フードのお腹から異音が
[きゅううぅぅぅぅるるる]
なった。それも盛大に。
「はぅっ!」
「フフッ」
「わ、わらうにゃあ!」
そう言ってフードの下からでもわかるように顔を赤面させる。
「それに、お腹もすいてるみたいだからね」
「うぅ……」
「さぁ、いこう。お風呂にはいってご飯にしよう」
青年はフードに向かって手を差し出す。
「放っておいて、ほしいっていったのに……」
フードは躊躇いつつも手をとった。
フードが立ち上がろうとしたその時
「にゃ」
「あ」
フードがバランスを崩して倒れこんだ。
「お、おい、大丈夫か!?」
「……」
返事がない。
「(ま、まさか頭でも打ったのか……?)」
心配になった青年がフードに駆け寄ったその時
「?」
フードに二つの膨らみがあることに気がついた
「なんだ…これ?」
フードに悪いと思いつつ、青年はフードを脱がした
すると、そこにあったのは所謂
「(………猫耳…しかも美少女)」
青年はその耳に手を伸ばす。
その時
「っ!?」
偶然おでこに当たった指が、彼女の異常を察知した。
「…すごい熱じゃないか」
このままではまずい
そう考えた青年は、猫耳の美少女を背負い、家への道を走っていった。