Fate/Grand Order【The arms dealer】   作:放仮ごdz

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ウェルカム!ストレンジャー…令和直前、平成最後の投稿となります放仮ごです。とりあえずエルメロイコラボイベントは大体終えたのでさっさと書き終えました。公式で改変しまくってて、ちょっと書きたいなとか思ったり。でも誰も来ない…私は悲しい(ポロロン

今回は第5章「第五特異点:北米神話宿命大戦イ・プルーリバス・ウナム・ウロボロス」のアヴァンで本編は短く、ちょっとした振り返り回となります。簡単に言えば、設定のおさらいです。急いで書いたからだいぶ拙いですが、楽しんでいただけると幸いです。


第五特異点:北米神話宿命大戦イ・プルーリバス・ウナム・ウロボロス
俺達の情報だストレンジャー


 レオン・S・ケネディ。ディーラーとアシュリー、マイクからその名前は何度も聞いていたけど、名前だけ聞いてもピンとこなかった。でも、その顔を見てあの時の光景がフラッシュバックする。私と家族を助けてくれたお姉さんを、再び見かけた時に一緒にいてゾンビを蹴散らしていた男の人だ。上院議員や女子供を守りながら先を急いでいた横顔を覚えている。多分、あのバイオハザードを終わらせてくれたのはこの人なんだろうな、と。そう思った。

 

 

「俺のギャラは破格だ」

 

 

ちょっと頭おかしいのかな?と思ってしまったのは許してほしい。アメリカで一年過ごしててもアメリカンジョークは苦手なのだ。

 

 

 

 

 

 

 

「えっと…レオン?」

 

「なにを似合わない台詞言ってるんだストレンジャー?」

 

「うん?…アシュリー、それに武器商人…だと?」

 

 

召喚早々、場を凍りつかせる台詞を吐いてドヤ顔しているエージェントに呆れた顔で問いかけるアシュリーとディーラー。レオンはそれに気づくと心底驚いた顔を見せた。

 

 

「えっと…レオンさん?何かおかしいところでも?」

 

「いや、武器商人はともかく、アシュリーは俺の宝具としてしか召喚されない、と俺の持つ情報にある」

 

「あ、それなら多分、人理焼却の影響下で例外が沢山生まれたと考えられています」

 

「なるほど、つまり厄介ごとか。泣けるぜ」

 

 

マシュの返答に納得し、目元を隠すように帽子を押さえて溜め息を吐くレオン。アシュリーが正規の英霊ではないと知っていたが、レオンの宝具の一部とは思っていなかった立香が驚いていると、それに気づいたレオンが歩み寄って帽子を外して問いかけてきた。

 

 

「君が俺のマスターかい?」

 

「あ、はい。ディーラーとアシュリーのマスターもしています、藤丸立香です。えっと…ありがとうございます」

 

「うん?礼を言われる覚えはないんだが…?」

 

「ハーバードヴィル空港の、ウィルファーマ社のバイオハザードを解決したのはレオンさん…ですよね?私も巻き込まれて両親を失ったので…当時の私じゃ何もできなかったバイオハザードを解決してくれたレオンさんは私の恩人なんです」

 

「そうか、君はあの空港の生き残りか。いや待て、フジマル・リツカ?…もしかして、俺達が脱出した後の空港に突入した海兵隊に発見された生き残りの子供か?」

 

「知っているんですか?」

 

「ああ、後から報告書を見て知った。すまない、君を見つけられなくて」

 

「いやいや、私も貴方達を避けてたから…あ、あの赤髪のお姉さんは無事に脱出できましたか?」

 

「クレアのことか?ウィルファーマ社のバイオテロに巻き込まれて負傷したりしたけど無事だ。彼女ほど強い女を俺は知らない。安心していい、マスター」

 

 

共通の話題があるためか喜色に溢れた顔でレオンと会話する立香を見て安心したように微笑むオルガマリー。彼女とて、優秀な魔術師だ。立香の身に何かが起きたことはなんとなく確信していた。だから、年相応の様子に安心したのだ。すると、にこやかな笑顔を無言で浮かべる顔見知りの王妃と、そっぽを向いて待機している赤い外套の弓兵に気付いてビクッと震えた。ほったらかしたせいで殺されないかというヘタレ具合は健在である。

 

 

「…えっと、久しぶりね王妃様。第一特異点から長いことかかったけど、再会できて嬉しいわ」

 

「あら、マスター。遠慮しないで、あの時みたいにマリーと呼んでほしいわ。今の私はあの時のことは記録としてしか知らないけど…楽しかった記憶として私の心に残っているの。また、仲良くしてくれると嬉しいわ」

 

 

そう笑うマリーに、何で自分なんかに召喚されてくれたのかと溜め息を吐くオルガマリー。輝く笑顔が眩しかった。

 

 

「貴方はやっぱり私なんかにはもったいないサーヴァントね。なんで今更召喚できたのかしら…」

 

「おそらくだけど、貴方の中で何かが変わったのね。私はきっと、敵を憎んだり倒したりするんじゃなくて、人々を守る命として喚ばれたのよ。今度こそ、大切な人たちを守るために。大切な国を守るために。正しいことを正しく行う。貴方のお仕事、貴方の運命、お手伝いするわ、マスター」

 

「…ええ、ありがとうマリー。で…エミヤ、だったかしら。聞かない名前ね」

 

 

既知であるマリーと共に召喚された己のサーヴァントにいぶかしげな視線を向けるオルガマリー。エミヤ、などという英霊には聞き覚えはない。無銘の英霊なのかと、アルトリアの代わりとなるサーヴァントに来てほしかったオルガマリーは微妙な顔を浮かべ、エミヤは心外だとばかりに肩をすくめた。

 

 

「落胆させてしまったならすまない。だが優秀なマスターであろう君に召喚されたサーヴァントだ、そこらの英霊には負けないと自負している。何にしても信頼に足る采配を願いたいものだ」

 

「まあ、アーチャーを望んだの私だしね。でもステータスは三騎士にしては低いし、問題はランクが不明の宝具だけど…」

 

「いいや所長。そいつは強いぞ。俺が保証する」

 

「あら、ディーラー?」

 

 

するとレオンと立香が話していて肩身が狭くなったのか、避難してきたディーラーが一言物申してきた。

 

 

「彼を知っているの?もしかして生前の顧客かしら?」

 

「いいや。もし会ってたらお得意様になってただろうが生憎知り合いじゃない。所長は会ってないから知らないだろうが、こいつは冬木で俺達と戦ったあのアーチャーだ。武器の扱いが上手い奴だ、俺を追い詰めたぐらいだからな」

 

「それは、強いわね。ディーラーのお墨付きなら安心かしら。これからよろしく頼むわね、エミヤ」

 

「ご期待に沿えるよう尽力させてもらおう、マスター」

 

「ではご飯を所望します、シロウ」

 

 

するとそこにやってきたのは安静にしているはずの青い方のアルトリア。オルガマリーはいつの間に!?と驚くが、側にいるメディアがにやにや笑っているところを見ると彼女が連れて来たのは明白であり、エミヤは何とも言い難い表情を浮かべていた。

 

 

「…シロウ?」

 

「気にするなマスター。分かったセイバー、ご飯だな。キャスター、何か材料はあるか?」

 

「そこのディーラーに聞くといいわ坊や」

 

「坊やはやめてくれ、キャスター」

 

「あら、何か作るのだったら私はブリオッシュを頼めるかしら?」

 

「…了解した、王妃殿。マスターは何か食べたいものはあるか?」

 

「いや、私は紅茶辺りをもらえると嬉しいけど…貴方、アーチャーじゃなくてバトラーの間違い?」

 

「勘弁してくれマスター」

 

 

怒涛の女性陣に溜め息を吐くエミヤに、なんだかんだ上手くやって行けそうだなと笑みを浮かべるオルガマリーであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、第五特異点にて。

 

 

「しつけぇなあ、小僧。こっちはとっとと終わらせたいんだ」

 

「ハァ、ハァ、ハァ……おのれ…!」

 

「やはり貴様は最初に始末しておくべきだな、クリス。諦めろ、貴様には俺は止められん!」

 

「知っているだろ、諦めは悪いタチでな…ウェスカー!」

 

 

北米の大地を舞台に行われていた英雄と魔王の戦いは終結し、二人の英雄は、地に堕ちた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

・武器商人

 今作の主人公である商人(ディーラー)のサーヴァント。サブキャラに出番を喰われがちなタイプ。コンティニューする度に商品が充填されるため、現状ほとんどの物資を賄っており、カルデアの生命線となっている。何時の間に強化クエストを受けたのか、新たに武器作成スキルを会得した。ダ・ヴィンチやネロなど芸術家タイプと馬が合うらしく、よく会話している。セイバーオルタとはもはや相棒ともいえる信頼関係ができており連携が可能。

 また、正体不明だということから無辜の怪物スキルの様な特性を持っており、時々出てくるナイフを扱うのが非常に上手い個体は「ガナード化したレオン・S・ケネディが正体」という仮説が元になっており、「狙撃が得意」「自爆が得意」「マグナムを多用する」など個体それぞれで戦い方や選ぶ武器の特徴が変わる。

 本人は自覚していないが、立香とオルガマリーにとって精神的支柱となっており、今のカルデアは彼がいてこそなりたっている非常に危ない状態である。

 

 

 

・藤丸立香

 ディーラーに次ぐ第二の主人公ポジである人類最後のマスター。2015年末現在、16歳の日本人の少女。ラクーンシティ崩壊後の2000年生まれ。5歳の頃アメリカに家族旅行に赴いた際にハーバードヴィルにてバイオハザードに遭遇、両親を犠牲にして生き延び、天涯孤独の身となった。当時海兵隊だったジャック・ベイカーに助けられ、一年間をベイカー家でお世話になりアメリカで過ごした。その際に銃の取り扱いを習ったため本編開始時の時点でそれなりの腕前。ただし素手だと最弱で魔術の腕もからっきし。

 武装している以外は原作の女主人公と容姿はほぼ同じ。左胸にナイフホルダーを、脚にホルスターを付けている。一章までは魔術礼装・カルデアを、二章では魔術協会制服を、三章ではアトラス院制服を、四章ではアニバーサリー・ブロンドと、毎回着替えて使いこなしている。私服は思い出の品である白のパーカー。

 実はT-ウイルスの完全な抗体の持ち主で、助けられた時点で感染していたところをワクチンで11年間も抑え込まれていた状態であり、ロンドンで致命傷を負ったことで活性化し人並み外れた身体能力を得た。また、エヴリンの機転で特異菌に感染して尋常ではない自己再生能力も得たが、現状治す手段がないため感染が進んでいる。また監獄塔の一件で英霊ナイチンゲールの医療の知識や技術、記憶を得てしまった。

 

 思考に関しては魔術師以上にブッ飛んでおり、自分の身の安全や魔力量を度外視した奇策ばかり思いつく。人のためなら平気でバーサーカーに立ち向かえる無謀ともいえるメンタルの持ち主。バイオハザードが絡むとスイッチが入る。衛宮士郎の様な「自らより他を優先する正義の味方」ではなく「誰かを犠牲にして1人だけ生き残るのが嫌な、他人の死に凄惨なまでに臆病なエゴの塊」であり、その死生感は自分勝手で相手の名誉や矜持などは気にせずに生かそうとする他、自ら戦おうとする。これは幼少期に銃を握ってしまったことが原因。コンセプトは「バイオハザードに巻き込まれて歪んでしまった一般人」。

 

 四章攻略の時点で契約しているサーヴァントはディーラー、マシュ・キリエライト、クー・フーリン(キャスター)、メディア、セイバーオルタ、アシュリー・グラハム、マイク、アンリ・マユ、レオン・S・ケネディ。共通点としてはメディア以外は「正規じゃないサーヴァント」。メディアはオルガマリーを助けるためと言いながら魔術という武器を求めたため。

 また、召喚に応じてくれたサーヴァントには無条件に絶大な信頼を寄せているが、サーヴァントだけに戦ってもらうことをよしとしていないため、英霊に嫌われているのかというレベルで来ない。特に青い方のアルトリアとは相容れない。

 

 四章攻略直後の所有武器はハンドガン・マチルダ、マシンピストル、ナイフ、リボルバーマグナム。エイム力が強く、連射系や反動が強い武器を得意とする。ロケットランチャーでも百発百中という驚異の腕前。スナイパーライフルだけは苦手。また素手だと弱いが武器を使うと近接戦も結構強く、体格差があったとはいえナイフ一本でサーヴァントを圧倒できる。人並み外れた身体能力を得て、ナイチンゲールの知識を得たことでそれを助長している。

 

 

 

 

 

・オルガマリー・アニムスフィア

 ディーラー、立香に次ぐ三人目の主人公ポジ。原作においての「どんなサーヴァントにでも信頼される主人公」で、行く先々の特異点で野良サーヴァントと仮契約している他、ヴェルデューゴやレッドピラミッドシングなどクリーチャーからも信頼されている愛され系マスター。ヘタレであるため冬木以降はいつもの礼装の下にカルデア戦闘服を着込んでいて、三つのマスタースキルを使いこなす。

 便宜上「所長」と呼ばれているが消滅間際にカルデアの全権をロマンに譲渡しているため、ただのオルガマリー・アニムスフィアと言う名のマスターとして活動する。死んだことで魔術刻印を失ったことはだいぶ堪えており、自分は死んだものとしていて、特異点修正の旅が終われば引退を考えている。

 今の肉体を得る前に存命させるべく過剰に使用されたイエローハーブの影響で生前より体力耐久ともに上昇していて、軽く超人の域でサーヴァントのチェイサー二人から逃げ切った挙句、ネメシスを単騎で撃破してしまう程。敵の特徴から真名を当てるなど洞察力も高く、優秀な魔術師としての技能と知識もトップレベルで瞬時に合理的な作戦を編み出すことが可能。また、一度死んだ経験から「死」に対して予知に近い直感を有しており危機回避が得意。ただし紙メンタルであり、タイラントやヘラクレス、ソロモンなどの絶対的な「死」に直面したりなどの絶望的な状況に弱い。あまりに絶望すると吹っ切れて自棄になる。コンセプトは「バイオハザードの主人公である魔術師」

 

 四章攻略の時点で契約しているサーヴァントはディーラー、清姫、アルトリア・ペンドラゴン、ネロ・クラウディウス、エミヤ(アーチャー)、マリー・アントワネット。ディーラーとは立香と共有のマスターであり、令呪を行使することはできないが念話したり魔力を供給することが出来る。マリー以外の共通点としては「主人公の相棒」「マスターラブ勢」…なのだが、清姫以外のもう一つの共通点として「自分が死んでもマスターを先に進ませる」こと。ディーラーは言わずもがな。アルトリアはstaynightのUBWルート、ネロは原作五章、エミヤはstaynightセイバールート、マリーは原作一章。サーヴァントを犠牲にすることに対して怯えていたオルガマリーがロンドンの件で吹っ切れたため、それまで召喚されなかったマリーとエミヤが召喚された。

 所有武器はハンドガン・ブラックテイルとピストルクロスボウ。立香と比べると素人もいいところだが、集中すれば狙ったところに必ず当てる腕前を発揮する。切り札として令呪を魔力源にした高威力のガンドを有しており、対魔力がなければサーヴァントでも撃破できる。

 

 

 

 

 

・マシュ・キリエライト

 原作とほとんど変わらない。念のためにとマシンピストルをサブウェポンにしていたが合わなかったようでロンドンでマチルダの弾を切らせた立香に譲った。自らに宿った英霊の真名すら知らないまでも、ローマにて二人の騎士王の導きで宝具の片鱗を解放できるようになった。ここぞという時のメイン盾。立香の状態をたびたび心配している。エヴリンには苦手意識を持っている。B.O.W.を相手にするのも若干苦手で、だいぶ押され気味。

 原作との変更点として、一章でアマデウスから、四章でモードレッドから、それぞれ助言をもらえていない。

 

 

 

・フォウ

 原作よりも空気となっている謎の小動物。ちゃんとマシュの盾の内側に潜り込んで毎回ついてきている。あまり喋らない理由としては、立香とオルガマリーとマシュを観察しているため。ゾンビぐらいなら体当たりで退けることは可能。

 

 

 

・ロマニ・アーキマン

 オルガマリー不在の際に司令官を任せられているドクター。定期的にディーラーから物資の補給を行っている。立香とオルガマリーのカウンセリングもしているが、立香には効果が無かったことを悔やんでいる。バイオハザード関連で手遅れなことにならないようにデータベースを漁り寝不足で、ディーラーに指摘される程。ただその結果、誰も気付かなかった立香の秘密に勘づくなど成果は出ている模様。

 

 

 

・レオナルド・ダ・ヴィンチ

 ディーラーの手解きでプラーガ除去装置を数日で作り上げてしまった天才。「エイダ・レポート」では組織がかりで調べ上げたプラーガの仕組みまで理解し、特殊な対バイオハザード礼装のチョーカーを開発。礼装の強化も施し、ウイルスの脅威から立香たちを守るべく最大限サポートしている。また、毎月定期的に謎ルートから大量の聖晶石を仕入れており、大体立香に買い占められる。

 

 

 

・セイバーオルタ

 冬木で立香たちと敵対した記憶を記録として有している黒い騎士王。ディーラーとの約束を守るべく立香の召喚に応じた。立香のサーヴァントの中で最強に位置しており、立香がマシュとディーラーに次いで信頼するサーヴァント。ディーラーとは妙な信頼関係を持っていて相棒ともいえる連携を見せる。ネロの協力でクラスチェンジしてメイドオルタに変身可能。ぶっ飛んだ作戦ばかり立案する立香を気に入っている。

 ハンドガン・レッド9、ライオットガン、セミオートライフルなど数多の武器を初見で使いこなす。単純な破壊力を持ちエクスカリバーと同時に使えるレッド9がお気に入り。大雑把な味が好みで、ディーラーの作る三色ハーブを振りかけた焼き魚と、金の卵を使った卵かけごはんを気に入っている。

 今のところ全ての特異点皆勤賞だが、ロンドンでソロモンに敗北した影響で五章ではお休み。

 

 

・クー・フーリン(キャスター)

 冬木で立香たちを導いた記憶を有しているアルスターの戦士。立香を気に入り召喚に応じた。ディーラーにお手製の槍を特注で作ってもらい愛用している。ほぼ私怨ではあるがランサーを敵視しており、フランスではヴラド三世と激闘を繰り広げた他、似非ランサーであるサドラーが嫌い。オルレアン以降非戦闘員だったためカルデアでの厨房担当の一人を務め、大雑把な焼き料理メイン。

 今のところオルレアンのみ参戦だが、五章では数少ない動けるサーヴァントとして同行する。

 

 

 

・メディア

 オルガマリーを救いたいという立香の願いに応えて召喚されたキャスターのサーヴァント。コルキスの王女で、裏切りの魔女と知ってなお自分を信頼してくれている立香を気に入っていて、弟子として魔術のいろはを叩き込んでいる。…それが真の召喚された理由だったりするが立香本人は自覚してないしメディア本人も気付いていない。

 試しにとディーラーからマシンピストルを購入、魔術で弾丸の軌道を修正するという荒技を披露しアン・ボニーを圧倒した。また、立香のぶっとんだ作戦を実行できる貴重な人物でもある。カルデアでの厨房担当の一人で、何故か和食を作るのに長けている。

 陣地を作って引き籠もるタイプなため特異点の旅には向いておらず、今のところオケアノスのみ参戦。

 

 

 

・アシュリー・グラハム

 ディーラーの声をレオンと間違えて召喚されたライダーのサーヴァント。英雄でも反英雄でもない英霊もどき。本来はレオンの宝具として召喚される。立香をかつての自分と重ね、全身全霊で守ろうと奮闘する。ロンドンでは似たような宝具を持つチャールズ・バベッジと激闘を繰り広げた。守られることで本領を発揮するため、直接戦闘にはあまり向いていない。

 今のところローマとロンドンで参戦。ハンター、G生物など凶悪なB.O.W.達から無敵の防御力で立香のピンチを何度も救うも、アルテラの宝具にテスラのレールガンと、デタラメな力を前に最終局面に行く前にやられてしまうことを悔やんでいる。

 

 

 

・マイク/カーク・マシソン/ブラッド・ヴィッカーズ

 ローマ直前にてアシュリーと共に召喚されたライダーのサーヴァント。バイオハザードの犠牲となったヘリパイロットたちの無念の集合体であり、マイクがメイン人格として出ている。召喚されてから全ての特異点に参戦しており、偵察に援護、移動手段と手広く活躍しているが、スキル「墜落の宿業」の影響もありいずれにおいても序盤で散っている。人格の一つであるブラッドは立香と変なところで分かりあえた模様。

 

 

 

・レオン・S・ケネディ

 監獄塔を越えてアヴェンジャーを召喚しようと息巻いていた立香に召喚されたアーチャーのサーヴァント。ナイチンゲールの記憶に潰された際に「バイオハザードを根絶させてみせる」と決意したため、同じ決意を抱く者として喚ばれた。一日警官、大統領直属のエージェントという肩書を持ち、アシュリーの護衛係をしていた。ディーラーにとっては永遠のストレンジャー。

 数多のバイオハザードを乗り越えた実績を持った歴戦の英雄であり、ハーバードヴィル空港のバイオハザードを終わらせた張本人で、立香からは恩人として慕われて(?)いる。バイオハザードに巻き込まれるたびにめんどくさい女に振り回される女難持ち。今回は立香がそれだとレオンは直感している。

 一昔前のマフィアの様な恰好をしており、シカゴタイプライターと二丁拳銃をメインに使う他、ほとんどの銃器を使いこなしナイフの扱いにも長け、蹴りを主体とした体術も得意なオールラウンダー。ただし策を講じて翻弄するタイプであり、どこかのゴリラと違って力比べは苦手。生前のエピソードから、何らかの形で関わったしまった乗り物を最終的に使い物にならなくするという妙な特殊スキルを持っており、ライダークラスにとっては天敵。宝具は二種類で今のところ不明だが、アシュリーは本来宝具の一部らしい。

「俺の心の中にある幻影かもな…」

 

 

 

・清姫

 オルガマリーの初召喚に応じて召喚されたサーヴァント。オルガマリーを「安珍様」の生まれ変わりだと信じ込んでいて「旦那様(ますたぁ)」と呼ぶ。なによりも嘘が嫌いであり立香の事は「無自覚な大嘘つき」だと嫌っている。オケアノスで連れてってもらえなかったことからロンドン編冒頭でネロを燃やして重傷にし、オルガマリーを悩ませるきっかけを作ってしまった。終盤にてオルガマリーのためにそのことを謝罪し、ランサーにクラスチェンジしてリーチネメシス撃破に助力した。

 今のところローマとロンドンで参戦。

 

 

 

・アルトリア・ペンドラゴン(セイバー)

 ローマでのウェスカー戦にてオルガマリーの機転で召喚された最優と呼ばれるセイバーのサーヴァント。通称青い騎士王。オルタだった特異点Fの記憶はないが、とある世界線の第五次聖杯戦争と第四次聖杯戦争の記憶を記録として有している。同一人物であるオルタを「黒」と呼び「青いの」と呼ばれる。

 ローマで召喚されて以降今のところ皆勤賞。オルタよりも出力が高く、現状カルデアの切札ともいえるサーヴァントであり、タイラント級の相手と互角に渡り合える。宝具であるエクスカリバーはラスボス級のB.O.W.の大半を仕留めることが出来る。湖の妖精の加護で水面を歩けるためオケアノスでは水上戦を披露した。オルタと違って、清姫と同じでディーラーの武器は使用しない。

 

 

 

・ネロ・クラウディウス

 特異点ローマでの記憶を保有して恩に報いるため召喚されたセイバーのサーヴァント。アルトリアとは別の意味で切札ともいえるサーヴァントで、皇帝特権を行使し、味方ごとクラスチェンジしたりとディーラーでさえ度肝を抜かれる活躍を見せる他、特殊なスキルで三回まで力尽きても復活できる。ローマでの旅の道中で立香とマシュとオルガマリー他、自らの剣を褒めてくれた上に美的センスも近いディーラーを気に入った模様。

 ローマでは生前として戦いGカリギュラに引導を引き渡した他、今のところオケアノスでのみ参戦。ロンドンにも参戦する気満々だったが、清姫に強襲されて大火傷状態で寝込むことに。なお色仕掛けでやられたとのこと。

 

 

 

・マリー・アントワネット

 特異点オルレアンの記録を有して召喚されたライダーのサーヴァント。ライダーを欲していたオルガマリーの願いに応えて召喚された。基本的に非戦闘員だが歌声を武器にする他、蹴りを主体とした踊るような攻撃手法を取る。サドラー討伐の際にオルガマリーからブラックテイルを借り受けて狙い撃つなど、銃も扱える。見た目より内部が広いガラスの馬車を有しており多人数で長距離を移動できる。ただし防御力は皆無であり護衛が必要。

 

 

 

・エミヤ(アーチャー)

 特異点Fでディーラーが対峙したアーチャーと同一人物であるサーヴァント。アーチャーを欲していたオルガマリーの願いに応えて召喚された。本人曰く以前のマスターに似ているのも理由らしい。弓兵なのに白兵戦が得意。アルトリアやクー・フーリンにメディアと知り合いらしく苦い顔を浮かべる他、立香の動向を聞いてまるで自分の事の様に頭を抱えている苦労人。アルトリアの鶴の一声により満場一致で食堂を任された。

 

 

 

・エヴリン(???)

 アルターエゴのエヴリンが立香に残した特異菌が自我を持ったもの。血清を作るにはD型被験体の「腕」と「頭」が必要なため除去するのは現状不可能。立香に特異菌の力を付与しており、驚異的な再生能力を与えてソロモンが与えた深手を治した。幻覚として立香に助言するが、その動向はアヴェンジャーの方が近い。監獄塔で立香と会話したエヴリンとはほとんど別物である。

 

 

 

 

 

・この世界の前提

Fate/Grand orderの世界にバイハザード(ゲーム)の歴史が存在する世界線。ある意味異聞帯ともいえるが、滅びはしないためパラレルワールド扱い。そのため、過去に行われた聖杯戦争は2004年の冬木での一度のみ。ゾンビやB.O.W.の存在はある程度魔術世界にも浸透しているが、死徒のまがい物として侮られており危険視しているのは上層部のみで、BSAAやらに魔術師が入り込んでいる。また、カルデアは元々南極に存在した施設跡を利用して建てられたもの。人理焼却後も何者かの工作である程度ネットを廻覧できる上に、BSAAのデータまで見れる。原作においてちょうど2015年から2017年までバイオハザード7という空白期が存在する。

 

・令呪

 カルデアにおいては一日で一画復活するマスターの切札。原作と異なり、具体的な命令を実行させることが可能だが、ある程度の信頼関係が必要。オルガマリーはこれを魔力源にしたガンドを切札として有する。

 

・クラス:ディーラー

 商人のクラス。「商人魂」「商売の鉄則」をクラススキルに持ち、他者に商品を購入させることで本領発揮するエクストラクラス。セイントグラフに描かれているのはアラビア風の商人。シンボルは硬貨。

 金銭を払って購入させた商品は受肉(?)し、例え売った張本人が消滅しようと現世に残り続ける性質を持つ。商品のラインナップが時期で変わる他、いつの間にか商品が補充されてたりする。戦闘は得意ではないが、商品の効果は絶大。主な該当者はアルフレッド・ノーベル、坂本龍馬、バジル・ザハロフ、トーマス・グラバー、マルコ・ポーロ、クリストファー・コロンブス、シンドバッド、リカルド・アーヴィング(バイオハザード5)、グレン・アリアス(バイオハザードヴェンデッタ)など。

 

・クラス:チェイサー

 追跡者のクラス。「追跡開始」「追跡続行」をクラススキルに持ち、特定の相手を追跡することで本領発揮するエクストラクラス。セイントグラフに描かれているのは「シザーマン」。シンボルは鋏。

 条件さえ整えばほとんど不死身のサーヴァントが多いが、「追跡続行」の効果も永続のものではないためいずれ力尽きるが、それまではいくら倒しても復活ししつこく追ってくる。また、「追跡開始」のスキルを使うことで万全になるため素のステータスは低い。主な該当者は清姫、ブリュンヒルデ、シザーマン(クロックタワーシリーズ)、ハンマー男(クロックタワー3)、才堂不志人(クロックタワーゴーストヘッド)、ダニエラ(DEMENTO)、シザーウォーカー(nightcry)、ルヴィク(サイコブレイク)、ジェイソン・ホービーズ(13日の金曜日シリーズ)、リサ・トレヴァー(バイオハザードHDリマスター)、ウスタナク(バイオハザード6)、レイチェル・フォリー(バイオハザードリベレーションズ)など。

 

 

 




カルデアメンバーだけですが、基本的に原作との変更点をまとめました。オリジナル設定で何か気になるところがあれば遠慮なく聞いてください、追記します。


「俺のギャラは破格だ」はDVDのおまけのギャグシーン集のネタだからほとんどの人に分からなかったようで残念です。レオンは立香の恩人としての立ち位置となります。思ったより口調が難しい。ちょこっとレオクレ風味なのは許してほしい、好きなんだ。今回レオンを振り回す女は誰が隠そう、立香である。

エミヤシロウことアーチャー参入によりアルトリアさんご満悦。新たに決意を改めたオルガマリーだからこそ、彼とマリーを召喚できました(メタ的に言うとロンドン編執筆中に二人とも来てくれた)。士剣、士術風味なのは許してほしい、好きなんだ。立香に何か言いたげな様子ですが何時言えるのやら。

もはや何度目か分からないエリザベート・ウェスカー…じゃない、アルバート・ウェスカーさん。ついにカルデアと彼の最終決戦です。対峙するのは因縁のあの男。二人の英雄の敗北と共に物語は動き出します。

最後は世界観と、ディーラークラスとチェイサークラスの設定公開。何気にさらっと魔術師が卒倒しかねない重要な情報を出してますが、気にしないでください。ディーラークラスは史実の、チェイサークラスはフィクションの面子が大半の該当者になってます。好みが偏ってますが気にしない。某断り様はチェイサーなのか微妙である。

次回はカルデアINアメリカ。立香と彼女の再会です。次回もお楽しみに!よければ評価や感想、誤字報告などをいただけたら嬉しいです。感想をいただければいただけるほど執筆速度が上がります。むしろ感想くださいお願いします。

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