FAIRY TAIL〜魔龍の滅竜魔導士   作:長之助

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1人目の封印

炎神竜イグニアの炎を食べ、パワーアップを果たしたナツ。その炎はいつものナツの炎ではなく、どこか黒く……まるで先程までいた炎神竜の炎の権化と言っても過言では無い状態となっていた。

 

「燃えてきたぞォ!!!」

 

その声と共にメルクフォビアに向かって飛んでいくナツ。その勢いは凄まじく、元いた場所ではもはや爆風と言っても過言ではないほどの爆風が吹き荒れて、そして地面が盛り上がってしまっていた。

 

「うおおおおおおお!!」

 

「うわっ……!?い、今までとは比較にならないくらい…強い…!?あれが、さっきの炎のドラゴンの炎で得た力…!?」

 

ナツは凄まじい勢いで暴れていた。拳を振りかぶるだけで爆発が起き、メルクフォビアが殴り飛ばされる。先程までは多少怯むくらいはしていたが…今回は殴られた勢いそのままに地面に叩きつけられていた。

 

「まだだァ!!!ぐあっ!?」

 

「……さっきはそこの海を持ち上げてたけど、他のところから水を持ってくる…ってことはしてない…!って事は…!」

 

「さっきみたいに水を落としてくることは無いって事ね!!」

 

だが、メルクフォビアもやられているだけではなかった。即座に起き上がり、尻尾でナツを叩き落としたのだ。だが、先程までメルクフォビアは物理攻撃を仕掛けるということは無かった。海の水を落とし、爆撃を行っていたのだ。それが無いということは……マルクが海の水を消し飛ばしたのは、決して無駄では無かったということである。

 

「うおおおおおおおおおおおおおお!!!!」

 

「熱っ…!あの炎…どんだけ…!」

 

「明らかに今までのナツじゃねぇな…!」

 

ナツの一挙一動…その全てに生じる炎の熱が、離れているはずのグレイ達の体を焼かんとする勢いで襲っていた。その当の本人であるナツは、炎の勢いで空へと上がっていき…メルクフォビアの体を掴む。

 

「おおおおおおおらああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

「投げっ…!?」

 

「まじかよ!?」

 

「あのでかいドラゴンを投げたァ!?」

 

そのままの勢いで、ナツはメルクフォビアをぶん投げていた。そして、再び地面へと叩きつける。だが、その勢いは今までのナツのように思えなくて……マルクは魔力の異質さ、炎の異質さ、ナツの異様さに…ある既視感を覚えていた。

 

「……あの炎って、ナツさんの中の…?いや、まさか……」

 

END(エーテリアス・ナツ・ドラグニル)、ナツの中に…というよりもナツ・ドラグニルのもう一つの顔。炎の悪魔としての顔である。かつてのアルバレスとの戦闘の最中に、その悪魔の力に覚醒した事がナツにはあった。そして、グレイと本気で殺し合いを始め…マルクがそれを止めようと割り込んでいた。その際の、魔力の感触。

マルクは炎神竜によって、ナツの中の悪魔が出てきているのでは…と感じているのだ。

 

「凄いですナツさん!」

 

「もうどっちが化物か分からないわね…」

 

「これがあの炎の力……」

 

仲間達は気づいていない。魔力感知能力はマルクの方がこの中では1番高く、恐らくナツの異常性に気づいているのはマルクと……目の前で対峙しているメルクフォビアだけだろう。その異常性を感知したメルクフォビアは……明確にナツを敵と認識していた。それ故に━━━

 

「なんだ…!?あいつの身体が、膨れて…!」

 

「咆哮です…!本気の…!」

 

「凄い魔力量だ…!」

 

「ナツ!!」

 

「今のナツなら、きっと…!」

 

メルクフォビアは恐らく喉の当たりと思われる場所を、肥大化を起こしていた。そこに詰められた魔力は凄まじく、それだけでとてつもない威力だと言うのが理解出来る。だが、今のナツならば…対処は出来るだろうと皆考えていた。そしてそのブレスは…凄まじい勢いで吐き出されるが━━━

 

「━━━━━━炎竜王のォ…!!!煌炎ッッッッ!!!!!」

 

黒を纏った炎が、メルクフォビアのブレスを()()()()()()()()()()()()()。水であるはずのメルクフォビアのブレスは、一気に加熱され爆発しながら打ち消されていく。

 

「水を粉砕した!?」

 

「温度が高すぎて、すぐに蒸発してる…!」

 

そして……そのまま粉砕していきながら、ナツの魔法はメルクフォビアの顔を焼いた。強烈な爆発を起こし、グラりと揺れるメルクフォビア。

 

「やったか!?」

 

「まだだ!!」

 

メルクフォビアを見ながら、ナツが叫ぶ。ダメージは確かに入っていたが、それでもまだメルクフォビアは倒れていなかった。まだ、完全に倒しきれてはいないのだ。

 

「皆!続け!!俺一人じゃ倒せねぇ!!アクノロギアも皆が居たから倒せた!!この先もずっと…!みんなが居なきゃ戦えない!!あいつに勝てるようになるまでは…!皆!俺に力を貸してくれぇ!!」

 

炎神竜イグニアの言葉を思い出すナツ。一対一でやろうと言われたナツ。そうでもしなければ、仲間を1人ずつ殺していくと彼は明言していた。そんな彼に勝つまでは…ナツは皆の力を借りるのである。絆の力、それがギルドの力なのだから。

 

「折角の滅竜印だ!」

 

「あぁ…加勢する!!」

 

「足元を狙ってください!きっと体勢を崩します!」

 

「よし来た!!滅竜奥義!!魔光絶闇撃(まこうぜつあんげき)!!」

 

「オラァ!!」

 

「これでっ!!」

 

マルクの滅竜魔法、グレイの氷結、エルザの斬撃…1箇所に重点的に攻撃をされ、メルクフォビアは体勢を保てずさらにぐらつき始める。

 

「今だナツ!!」

 

「おう!!!!!炎竜王の━━━━!!!!!!」

 

ナツの腕に炎が籠る。その炎は全てを破壊し、全てを燃やし、神を名乗るドラゴンでさえも狩り尽くす炎の一撃。拳はメルクフォビアの顔を狙っていき……そして、その一撃をもってメルクフォビアにとどめを刺す。

 

「━━━━崩拳!!!!!」

 

鱗を砕き、意識を刈り取り、そしてその大きな体は瓦礫となった街中へ…大きな音を立てながら倒れ込む。これにより、メルクフォビアは倒れた。つまりはナツ達の勝利だが……

 

「…え!?マルク!?どうしたの!?」

 

「ナツさんの様子がおかしい!!止めないとまずい!!」

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()。そして、警戒心を高めてナツに警告を促していく。その警戒心は、マルクの中にある『悪魔』に強い影響を与える。マルクが気づかない間にも、目の前の驚異(ナツ)に対して段々と敵意だけを際立たせていく。

 

「っ…!!!ナツさんストップ!!」

 

「まだだ……!まだ形がある…!」

 

マルクの言葉が聞こえていないのか、ナツの腕に再び炎が宿る。その異常性を察知したマルクも魔力を腕に溜める。魔力が十全にありすぎる今の状態では、悪魔龍を使うことは出来ない。ならば、魔力を込めれるだけ込めて本気で魔法を使うしかない。

 

「止まらないならあんたを止めなきゃいけない!!」

 

「全てを燃やさねぇと…!灰に、なるまで…全てを…!」

 

「止まれ!!ナツ・ドラグニル!!!止まらないなら…!!」

 

「ナツ!!!マルク!!よせ!!!!」

 

マルクの言葉は耳に入らない。腕の炎は更に大きくなり、今にもメルクフォビアを完全に燃やし尽くそうとしていた。目に入っていない、耳に届いていない……そうなれば後は体に叩きつけるしかない。

 

「なら…!滅竜奥義━━━━!!」

 

「うおおおおおおおお!!!」

 

「ナツ!!どうしちゃったのー!?」

 

「マルク!!待って!!!」

 

2人がぶつかろうとしたその瞬間………ナツは、ルーシィに抱きつかれてその動きを止めていた。振りほどくことも無く、ただ抱きつかれてしまったがために…動きを止めて居た。

 

「う、ぐうぅ…!うぐっ…!ぐぅ…!も……もう、終わったよ…ナツ…!大丈夫…あたしが、ついてる…!」

 

「はぁっ…はぁ……!?終わっ、た……!?」

 

「……止まっ、た……?」

 

マルクは、溜め込んでいた魔力を霧散させていく。そして同時に、彼が抱いていた警戒心も敵意も炎が消化されていくかのように無くなっていく。

 

「……今、俺は…何を…!?」

 

そして、完全に冷静になった時…マルクは恐怖した。今、マルクは完全にナツを殺す気でいた。ENDとして暴走していた戦争の最中だって、全力を出してはいたが殺すつもりはなかった。だが、先程までは完全に敵として認識して殺す気になっていた。

 

「……まさか、全部吐き出したと思ったけど……」

 

ナツの異変、自分の異変。共通点があるとすればそれは炎神竜の炎だけである。二人共が、その炎を食べていた。それによりナツはメルクフォビアを完膚なきまでに潰そうとして、マルクはそんなナツを潰そうとした。そういう状況にまで陥れば、必然的に原因を考えるとしたら…炎神竜の炎である。今まで色々な魔法や魔力を食べていたマルクだったが、自らが変わるほどのものは食べた記憶が無い。ナツも同じである。

 

「……………俺は…」

 

炎神竜の炎、それはナツにもマルクにも影響を与えた。それが一時的なものなのか…そうでないのかは、未だ分からない。今わかることはただ1つ……今、ひとつの戦いが完全に終了した、という事である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………」

 

マルクは1人、エルミナの海辺で座り込んでいた。色々と思うところがあり、そして考えることもあった。何となく海を眺めているが、光景もさざ波も上手く入ってこない。

 

「━━━君達を呼ぼうと思っていたのだけど…何か、思うところでも有りそうだね」

 

「…メルクフォビア……さん」

 

「呼び捨てでも構わないよ、今はもうただの人間だからね」

 

包帯まみれのメルクフォビア。あれだけやってもドラゴンとしての力が尽きた程度で済んでおり、怪我に関しては全身包帯で松葉杖を使わないと歩けない程となっていた。

 

「…それで、どうしたんだい…?」

 

「………怖くなって、しまったんです。戦いの最中に現れた炎のドラゴン…それの炎を食った俺もナツさんもおかしくなって。ナツさんは今は大丈夫みたいだけど……俺だけ、また…再発するんじゃないかって」

 

「力を振るうことが怖いのかい?」

 

「……それは、怖くありません。仲間のために振るう力だって認識してるから。怖いのは……その力を、無意識に仲間に向けてしまわないか、って事です」

 

ナツに、現に向けていた力。その力をもしグレイやルーシィ、エルザやハッピー……それに、ウェンディやシャルルに向けてしまった場合のことを考えてしまう。

 

「そうか……だが、そう考えられるだけでも、君は強い…きっと、いい方向に改善するさ」

 

「……ありがとうございます…」

 

「さて、元々君も呼ぼうと思ってたんだ…行こうか…私の神殿へ、既に君の仲間も呼んであるよ」

 

「分かりました…今行きます」

 

根拠の無い励ましであることは、マルクも理解していた。だがそれを理由に力を振るわないのは、マルクにとっては論外な話であった。故に、根拠のない励ましの言葉であっても…それはマルクの支えになっていたのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…一応の話は聞いていたとはいえ…まさか、イグニアが来ていたとは…しかし、納得だ。街の焼け跡は君の魔法だと思ったんだがイグニアの魔法だったとは」

 

「なんでも俺のせいにするなよな!!」

 

「半分くらいあんたのせいじゃない」

 

メンバー全員が集まり、起こったことを改めて説明していた。そして、何よりメルクフォビアが驚いていたのは炎神竜イグニアがこの場に来ていたことだった。

 

「それにしても…信じられん……イグニアがここに来て皆無事だなんて」

 

「その件の炎のドラゴン…一体何者なんだ?」

 

エルザからの当然の質問に、メルクフォビアは渋い顔をする。恐らく事実を話す事に余り気が乗らないのだろう。しかし、ここで誤魔化すのは得策ではないとゆっくりと話し始める。

 

「五神竜の一頭…炎神竜イグニア。その昔、炎竜王と呼ばれたドラゴン、イグニール……その血を受け継ぐものがイグニアだ」

 

「なっ!?」

 

「それって…」

 

「イグニールの子孫ってこと!?」

 

「ど、通りでというか…あれだけ炎が強いわけだ…!」

 

「そっか…!だからナツを知ってたのね!!」

 

「…?それは、どういう……?」

 

ナツ以外のメンバーはイグニアのことをよく分かっていなかったが、メルクフォビアの説明により理解出来た。そして今度はルーシィの言葉に対して、メルクフォビアは首を傾げていた。

 

「えっと…ナツはイグニールに育てられたんです!」

 

「あぁ…俺はイグニールの子だ」

 

「そうか…だからイグニアは様子を見に来ただけだったのか」

 

「イグニールの子がこの大陸で悪さしてるってんなら…俺が懲らしめてやんないとな」

 

ナツの言葉に、メルクフォビアは再び口を閉じる。そして、少し考えた後に…真剣な表情でナツ達を見据え、言葉を紡いでいく。

 

「言いづらい事だけど、とてもじゃないけど君達の勝てる相手では無い」

 

「「「!!」」」

 

「イグニアだけじゃない……他の五神竜にも歯が立たないだろうね」

 

メルクフォビアから語られる言葉。恐らく真実なのだろう。事実、メルクフォビアが相手でも全くナツ達は歯が立たなかった。勝てたのは、イグニアの協力があったからである。

 

「それでもやると決めたからにはやる!!それが俺たちのギルドだ」

 

「なぁ…他の五神竜のこと教えてくんねぇか?俺達はその為にここまで来たんだ」

 

グレイの質問に、メルクフォビアは深く椅子に腰かけながら考える。先程は『勝てない』と言ったが、別段そこまでして庇うほどの関係性でもない。そして何より決めるのは、彼らなのだと考え……メルクフォビアは語り始める。

 

「………暫く交流は無かったからね、居場所までは分からない。君達には借りもあるし、情報だけは与えよう。イグニアのことはさっきも話した通り、炎の神竜…そしてとても好戦的な者だ。奴が破壊した国は数しれない、こうしてエルミナが残っているだけでも奇跡だよ」

 

炎神竜イグニア。ナツ達も相対したドラゴン。水を焼き、即座に街を焼き、破壊を尽くそうとするある意味ではアクノロギアよりもタチが悪い存在とも言える。

 

「次に木神竜アルドロン。奴は世界一大きな種のドラゴンだ、自然の力を使い人間の心を読むと言われている」

 

木神竜アルドロン。ナツ達も大きいと称したメルクフォビアをもってしても、大きいと言われるほどのドラゴン。ナツ達はその大きさがどれほどのものなのかは未だ理解できないでいた。

 

「月神竜セレーネ、星の力を使う強大なドラゴン」

 

星の力、それが意味することは理解できないナツ達。しかし、天体魔法を使うジェラールさえも凄まじい魔法の使い手だということを考えると、その実力は計り知れないものである。

 

「金神竜ビエルネス、こいつのことだけは知らないんだ…あったことも無い」

イグニアの言葉を信じるのであれば、400年前からの付き合いにも関わらず1度もあったことがないと言われてしまうドラゴン。もはやその正体すらも予測は難しいものである。

 

「同じ五神竜なのにですか?」

 

「私達は別に自ら五神竜と名乗っている訳では無いんだ」

 

「多分…その力を恐れたり敬ったりしている人間達からそう呼ばれてるから…都合が良くて使ってるとか、そんな感じですよね。崇めないと……自分達がその力の毒牙にかけられてしまうから」

 

「そんなところだね……そんなわけで、我々5頭は一堂に会した事は無い。だから互いのことはよく知らないんだよ」

 

「……だが、それでも参考になった。礼を言う」

 

エルザの言葉に、視線を合わせほんの少しだけ微笑むメルクフォビア。しかし、すぐに真剣な表情に戻って全員に改めて視線を向ける。

 

「他の四頭の場所は分からないと言ったけど……実はその内の一頭だけ心当たりがあるんだ」

 

「本当か!?」

 

「……さっきも言ったけど、叶う相手ではないよ。それでも行くのかい?」

 

「━━━━━当たり前だ」

 

ナツの言葉に、メルクフォビアは目を瞑る。一体何を考えているのかは、彼自身にしか分からない。だが、すぐに目を開き改めて口を開いていく。

 

「━━━ギルティナ大陸中央の、ドラシールの街へ向かうといい。そこはギルティナ最大の都市であり…そこに、木神竜アルドロンの情報がある」

 

「大きなドラゴン、だよね?」

 

「あぁ…やつは大きい。私の本体を見てくれたとは思うが…あれでも恐らく人間の赤子と成熟した馬ほどのサイズの差……いや、それ以上はあるだろうね」

 

ハッピーの疑問に、メルクフォビアは答える。だが、例えで出てきたサイズ比が、メルクフォビアとアルドロン間であると考えるとなかなかイメージしづらい状態となっていた。

 

「ひとまず地図を渡そう」

 

「俺が最初に見るぞ!!……うげっ…!」

 

そう言って、地図を用意していたカラミールからナツは地図を貰っていた。そして妙に嫌な顔をしているナツを見て、残り二人の滅竜魔導士であるウェンディとマルクも覗き込み……

 

「うわっ……」

 

「ひぃ…!」

 

嫌な顔をして、元の席に戻っていく。この光景は、他のメンバーはカラミールやメルクフォビアと細かい情報を聞いていたために見ていなかった。

 

「…今のうちに消せば…」

 

「…?ナツ?何してんの?」

 

「ハッピー…!いいから黙って見とけ…!」

 

そう言いながら、ナツは凄まじい勢いで地図のある部分を擦り始める。隠れて行い始めたせいか、ハッピー以外は気づく様子もない。

 

「━━━なるほど、色々と助かった…ナツ!地図を貰ってもいいか!?」

 

「アー!イイゼー!!」

 

「何であんたカタコト…?」

 

エルザから求められ、何食わぬ顔で地図を渡すナツ。その際にえらくカタコトであったが、エルザは全く気にしていなかった。そして、地図を見たあとに少し渋い顔をしてから…懐にしまっていた。

 

「では、我々は行くとしよう」

 

「君たちの無事を祈っておくとするよ」

 

「助かる」

 

そうエルザは微笑みながら…荷物をまとめて神殿を後にする。それに続いてほかの仲間たちも神殿を後にしていく。次の目的地はギルティナ大陸最大の街ドラシール。目的は木神竜アルドロンの情報……それを求め、ナツ達はエルミナを去ったのであった。

 

 

残りの五神竜━━━四頭

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