FAIRY TAIL〜魔龍の滅竜魔導士   作:長之助

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救世の後に

エレンティアでの戦いから一同は1日だけ休みを入れ…そこから宴が始まった。テンションの上がったナツが暴れて修復した建物を壊したり、グレイの脱ぎ癖でグレイが法で裁かれそうになったり、それらによって起きた乱闘をエルザが止めたり、酒を飲みそうになっていた女性陣をマルクが止めたりと…様々だった。

しかし、宴をずっとしている訳には行かない。この世界へ…もっと言うなれば、エドラスへと飛んだ時から事故のようなものだったのだ。故に元の世界へと戻らなければいけないこと、そして未だ倒しきれていないセレーネと…彼女と移動したスザクの行方。それらを加味して…ある程度宴を楽しんだ後で、ナツ達は帰ることとなった。

 

「っつー訳でそろそろ帰るわ」

 

「え〜?ずっとここにいてくれてもいいのに〜」

 

「くっつくな婆さん!!」

 

「そういう訳にもいきませんて……」

 

「あぁ…アースランドの皆の行方も気になるしな」

 

「ハッピー様〜…寂しくなります〜」

 

「でへへ…また会いに来るよ〜」

 

「どっちかと言うと会いに来るのトウカの方だけどな」

 

皆が団欒している中で、たった1人…ファリスだけが顔を俯かせていた。その表情は思い詰めているものであった。事情を知っているウェンディが声をかけようとしたが…それをマルクが制止する。あくまでも、ファリスの意思で声を出さねばならないと理解しているからだ。

 

「……私、皆様にどれほど迷惑をかけたか…」

 

「この世界を救う為だったんでしょ?」

 

「セレーネに唆されていたんだ、気にするな」

 

「じゃあ1発殴らせろ!それでチャラだ!」

 

「駄目よ!」

 

いい笑顔で拳を握るナツ。ルーシィがすかさずツッコミを入れるが、その拳に力が込められていないことくらいはマルクは理解していた。

 

「あんた加減知らないんだから本気で殴るつもりでしょ!女の子でも!」

 

「そうだけど」

 

「……………」

 

力を込められていないように感じていたが、今のやり取りで少しマルクは不安になっていた。『まさか本気で?』と疑いを持ち始めていた。

 

「お願いします!気が済むまで殴ってもらって構いません!!私…この罪をどうすれば償えるか分からないんです!!」

 

「よーし!じゃあ覚悟は決まったな!」

 

「ちょっと!!」

 

「ナ、ナツさんマジでやる気ですか…?」

 

腕をブンブンと回し、殴る体制を整えるナツ。笑顔でやっているために本気かどうかが本当に理解出来ないマルク。昨晩に調子のいいことを言ったのを後悔しかけていた。

 

「オイ…ナツ……」

 

「な、ナツさん!やめてください!」

 

ざわめく白滅の里の住人達。グレイとウェンディも流石に止めに入ろうとするが、エルザがそれを制止する。エルザが止める以上、静観している方がいいと2人は心配になりながらもそれを見ていた。その様子を見て、エルザもナツが本気で殴ることは無いと察しているとわかりマルクは内心ほっとしていた。

 

「歯ァ食いしばれや!!お前は俺の仲間を操って…仲間同士で戦わせた!」

 

「ハイ…ッ…!!」

 

震えながら、涙を流しながら来るかもしれないと考えている一撃に怯えるファリス。悪いと思いながらも、やはり怖いものは怖いのだろう。そんなファリスに、ナツは思いっきり拳を振りかざし━━━

 

「そいつはなァ……最高に燃えたぞ!」

 

「━━━━━え…?」

 

そして、軽くファリスの額を小突いていた。その事にファリスは虚をつかれ、他の者達は皆ほっと胸をなでおろしていた。

 

「いやー!久々に皆とマジで戦えて楽しかったなァ!!なんならもう一回やってくれよ!バトル・オブ・フェアリーテイル第3回だ!」

 

「ふふ、その為だけに皆操らせるのはファリスに酷ですよ」

 

「何なら操らなくてもいいぞ!」

 

「それもうただのギルド内乱闘なんですよね」

 

マルクとナツのやり取りを見ながら、ファリスは肩を震わせ…涙を流し始める。そんな2人のやり取りの間に、グレイが横から声をかける。

 

「本気で殴るんじゃねーのかよ?」

 

「殴っただろ?ガツンと!『ありがとう』って心にな!」

 

そう言ってファリスに拳を向けるナツ。その様子に、安堵したのか…それともまた別の何かなのか…少なくとも悲しさや恐怖による涙では無い何かの感情が、ファリスに涙を流させていた。

 

「何で感謝されてるの私……!意味がわからない、です…!」

 

「かかかか!!」

 

「これがナツなのよね」

 

「……な?言ったろ?ナツさんなら…皆なら大丈夫だって」

 

「はい…!」

 

泣いているファリスにマルクは笑みを向ける。それでより安心したのか、ファリスは泣きながらも笑みを浮かべる。その様子を見ながら…一同はやさしい気持ちに包まれながら、アースランドへと帰るのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここはアースランド、魔導士ギルドディアボロス。そのギルド内の一室に、ボロボロになったセレーネが拘束され捕らえられていた。その様子を、主力陣がマスターと共に見ていた。

 

「こいつが月神竜セレーネか……美しい…」

 

「本当に五神竜の一匹を倒してきたのか!?」

 

「さ…流石っちゃ!」

 

「惚れそうじゃスザク!」

 

「キリアの戯言は兎も角…良くもまぁこのような罪の塊である五神竜を……」

 

「強敵……これ程の者、相手にした事がなかった故…拙者の体もこの通り…それに、妖精の尻尾(フェアリーテイル)の一人とも戦っていた…実質、2対1で倒した様なもの…」

 

スザクはマルクを思い出しながらそう答える。その体は包帯まみれで、激戦だったことが他のメンバーからも伺えた。屈指の実力を持つスザクですらこうなる…それはセレーネが一筋縄ではいかないことを指し示していた。

 

「こいつを…こいつを喰らえば…!次元を超える力が俺のものに…!」

 

そうしてセレーネの顔に手を添え、ヨダレを垂らすマスターゲオルグ。だが、そんな状況の中で…セレーネが目を覚ましゆっくりと瞼を開けていた。

 

「生きてるっちゃ!!」

 

「目を覚ました!!」

 

「……待て」

 

慌て、そしてどよめくディアボロスメンバー。だが、ゲオルグは騒ぐ者達を制止し静かにさせた上で、改めてセレーネの方へと向き直る。

 

「どうだ?人間に捕らわれた気分は!ガハハハハハハハ!!」

 

「……クルヌギを討ったのはそなたか」

 

「あ?何だいそりゃ」

 

「マスター、スザクが食らったドラゴン…剣聖竜クルヌギです。マスターが倒したドラゴンの1頭でもあります」

 

「肯定…ゲオルグ殿がクルヌギを討ち、拙者がその血肉を食らった故……クルヌギはセレーネの息子だと言っておられたな」

 

レークがゲオルグに助言をし、セレーネにも伝えるようにスザクが話した。それにゲオルグは納得したような表情を浮かべており、そして更に大きく笑みを浮かべていた。

 

「ガハハハ!そりゃあいい!子供の次は親を喰らってやる!!」

 

「その姿じゃ食いづれぇ!早く化物の姿に戻れよォ!人間の怖さを思い知らせてやるぜぇ!!」

 

その言葉に対して、セレーネはゲオルグを睨みつける。そしてその姿は段々と竜の姿のものへと変貌していく。何人かは怯えていたが、しかし全員ではない。ゲオルグを含む残りのメンバーは、楽しそうにしていた。『これから竜を倒せるぞ』と言わんばかりに。

 

「マスター!!挑発はお止め下さい!」

 

「こんな所でセレーネに暴れられでもしたら!」

 

「心配はないだろう!マスターは我らよりも強い!」

 

「その通りじゃ!スザクに負けたヤツじゃ、ゲオルグ様に勝てるはずがなかろう!!」

 

「肯定、ゲオルグ殿の力は拙者を遥かに凌駕する。そなたに勝ち目は無い、セレーネ」

 

その言葉は聞き入れることなく、セレーネは完全にドラゴンとなる。そして、その大きな威圧感とオーラにゲオルグは胸を高鳴らせ、魔力を昂らせる。

 

「いいぞ!!俺も久々に暴れたかった所だァ!四獣竜の滅竜魔法見せてやるぜ!!!」

 

そうして一撃を放とうとした瞬間……大きな音と共に血飛沫が大量にその場に飛び散った。その音を鳴らしたのはセレーネ、血飛沫の主は……ゲオルグであった。

 

「………は…?」

 

「マス……」

 

「ま、マスター!!」

 

「一体何が起きて…!?」

 

誰1人、スザクですら認識できていなかった。ゲオルグが攻撃を仕掛けようとした瞬間に、当の本人はセレーネによって叩き潰されていた。部位によっては体から切り離されており、見るも無残な姿となり果てていた。

 

「━━━出来の悪い息子だったが、私が愛した者の1人であった。仇は討ったぞクルヌギ」

 

「疑念……まさか、ゲオルグ殿に会うためにわざと負けて…!?」

 

「道案内、ご苦労であったなスザク。」

 

━━━つまりは、今までが演技だったのだ。ドラゴンの姿を出さなかったのも、人型のままボロボロにされたのも、全てはクルヌギを討ったゲオルグを殺すための策だったのだ。

 

「そんな…!?」

 

「マスターが…死…!」

 

「安心せよ、お前の力は認めている。殺すには惜しい…それに、我が子の1部とも言えるしな」

 

「馬鹿な…!こんな、事…」

 

「まさか…本気で人間がドラゴンに勝てるとでも思っておったのか?あははははははは!!!!」

 

「ま、マスターが死ぬなんて…!」

 

「馬鹿な…!俺達よりも強い、マスターだぞ…!?」

 

「こんな、罪が許されるわけが…!」

 

高笑いするセレーネ。相対しているスザクは、歯軋りをし悔しさを滲ませていた。ゲオルグを殺されてしまったこと、自分のせいで今この場のメンバーを危機に晒してしまっていること…そして━━━

 

「━━━━ッ……不服、拙者との戦…本気ではなかったのか」

 

「いいや、ある程度は本気だったよ……『人間の姿』ではそなたには敵わぬ。それは認めよう…勿論、あの場にいたもう1人(マルク・スーリア)を除いても…だ」

 

「マスターの仇…!今、ここで…!」

 

腰を低く構え、抜刀の構えに入るスザク。だが、その様子を見てもセレーネはたじろぐ様子すら見せることは無かった。

 

「よせ…そなた程の者の力なら、この姿の私の力は見極められよう?それに先に申した様にそなたの力は認めている、殺すには惜しい……このギルドにはスザク程の者が他にもおるのか?」

 

スザクは攻めることは無かった。セレーネの言う通り、ドラゴンとしてのセレーネの力は圧倒的に上回っていたからだ。だからこそ構えをするだけで攻めることはなかった。

そして、そんな様子のスザクを放っておき…セレーネはマッドモールに尋ねていた。その質問の意図が分からないが、答えなければゲオルグと同じ目にあう…そう考えてマッドモールは怯えながらも答えていた。

 

「あ、あと3人程……」

 

「スザク程の者があと3人も?ドラゴンの血肉を食らった人間とは心底恐ろしいな………よし、決めた。このギルド…私が新たなマスターとなってやろう」

 

前代未聞もいいところである。ドラゴンを食らうギルドのマスターが、ドラゴン。その言葉に一同は驚愕するが、この場にいるスザクだけが怒りを露わにしていた。

 

「否定……我がギルドを愚弄するつもりか…!」

 

「ふー………跪け、人間共」

 

その瞬間、ドラゴンイーターの面々に与えられる『圧』。物理的なものとなり、全員が無理矢理にでも跪かされようとしている中で…2人だけが動こうとしていた。

 

「冗談じゃないぞセレーネ!!ワシ等のギルドはなぁ!!ドラゴン狩りに特化したギルドなんじゃあ!!」

 

「罪ある貴様に、このギルドの頭を張らせる訳にはいかないな!!マスターの仇と共に!その首斬り落としてくれる!!」

 

飛び出したのはキリアとスァーヴァク。2人はセレーネの圧に怯む事なく飛び上がり、今にもセレーネを殺さんとする勢いだけで突撃していた。だが、それはセレーネも予想していたのか……彼女の額から光が放たれる。それは一気に膨らみ大きくなりこの場を照らし始めていく。

 

「よせ!キリア!スァーヴァク!!」

 

「な、何だこれは!?」

 

「ギルド内に…月…っちゃ!?」

 

「ッ!!?」

 

「なっ!?」

 

そしてそれは飛び込んできた2人を飲み込み……そして光が消えると共に2人の姿も、まるで初めから居なかったかのように消えてしまう。

 

「キリアーッ!!」

 

「スァ、スァーヴァク殿も…消えたっちゃ……」

 

「貴様!!!」

 

スザクの魔力が一気に跳ね上がる。命落とそうとも、2人の仇も取ろうとしたためだ。だがそれに気圧されることなく、セレーネは人間の姿へと変貌する。

 

「━━━殺してはおらん、別次元に送っただけだ。私はあぁ言う跳ねっ返りも嫌いじゃない」

 

「2人を返せ!!」

 

「そなた等の返事次第だ……私をこのギルドのマスターとして認めよ。それに…悪い話ではないはずだ。そなた達の探すドラゴンの情報は持っている、その手助けをしてやろうと言うのだ」

 

「何だと!?」

 

「それではあんたの目的は何っちゃ!!」

 

スカリオンとマッドモールは、当然の疑問をぶつけていた。ドラゴンがドラゴン狩りの手伝いをする。神と言われているとはいえ、ドラゴン同士が人間を使い殺し合いをする…その意味がわからないのだ。力だけでいえばドラゴンの方が格上、セレーネはそのドラゴン達よりもさらに格上の存在なのだ。余計に、人間の手を借りる意味がわからないのだ。

 

「歪みだ」

 

「歪み…?」

 

「歪みこそが力を産む…竜を喰らう者と竜が手を組み、更なる竜を討つ。その歪みこそが世界の力となる……」

 

「……そなたの目的も、ドラゴンを倒すことなのか?」

 

スザクの放った疑問。それに答えるかのように、セレーネは全体を見回しながら笑顔で自らの目的を語り始めていく。

 

「……この世界には邪魔なドラゴンが4頭いる━━━」

 

木神竜アルドロン。先日の戦闘によりナツに敗北し死亡。亡骸は血肉とならず土木へと変換され、影も形も残らず。

水神竜メルクフォビア。白魔導士…もといファリスの影響により魔力を無くし暴走、その後戦闘したことで完全に力を失い人間と同レベルとなった。よって後回しである。

 

「━━━この2頭は既に死んでいるのと、死も同然の状態……だが問題は金神竜ビエルネス、炎神イグニア…この二頭を殺さぬ限り私の世界は完成しない」

 

「世界……っちゃ…?」

 

「ドラゴン無き世界だ……人間だけの世界」

 

その夢を、目標を…ドラゴンが語る。意味がわからないだろう、ドラゴンとしての力が薄い者、もしくはそもそも人間との共存を図りたいドラゴンがやるのであれば理解や納得はしやすいだろう。しかし、セレーネはどちらにも当てはまらない。力はあるし、人間との共存派というには…五神竜として恐れられている側のドラゴンである。

 

「お前に何の利点がある!?」

 

「私はこの世界で人間として生きる……最強の力を持つ人間として」

 

「人間に、なりたいのか…?」

 

「なりたい訳では無い、それがこの時代の摂理というだけ…竜の時代は400年前に終わっている。アクノロギアと五神竜が400年も終焉を遅らせた。今こそ真に竜の時代を終わらせる時なのだ。

400年……世界を歪ませながら我々5頭は牽制しあってきた…力が拮抗している故、互いにぶつかれば最悪共に滅ぶ。更には誰かが漁夫の利を狙うかもしれない…そんな状況だった」

 

アルドロンが先に暴れ始めてしまえば、同じくこの大陸で暴れていたイグニアとぶつかっていた時もあっただろう。そしてその決着次第ではメルクフォビアも動かざるを得なかったかもしれない。そういった、自身以外の五神竜の全滅を願いつつも…全員が動けない状況だった今この時。セレーネは指を1本たて、それをディアボロスのメンバーに向けていた。

 

「だが、私はようやく気づいた…この戦いに勝つための鍵に。それが人間だ。そなた等の力があれば、ビエルネスとイグニアに勝てる。奴らは人間の力を信じていない……だが私は違う、スザクの力を目の当たりにし確信した。私とそなた等が組めば、世界を変えられると」

 

「うぐ…」

 

「しかし……」

 

セレーネの説明も、一理ある。確かにディアボロスの内の1人の力、さらに言えばディアボロス全体の力を駆使しても、一切の損失なく五神竜に勝てるとは到底思えない。

だがそれに味方である五神竜のセレーネが参加したらどうか?恐らく、かなり有利に運ぶだろう。それこそ、セレーネを含めたディアボロスメンバー全員が一切の損失なく、戦いを終わらせられる。しかし、それに納得できるほどこの場の全員が割り切りのいい性格では無いのだ。

 

「……そなたはマスターの仇であるが故…」

 

「それを言うなら奴は息子の仇だ。私のただの前足に踏み潰された男に何の未練がある?そなた程の者を束ねる器ではなかったわ」

 

そうして、セレーネは満足したのか異空間に閉じ込めていたキリアとスァーヴァクを排出する。2人は地面に倒れてしまうが、その体に一切の傷は負っていなかった。

 

「キリア!スァーヴァク!!」

 

「無事みたいっちゃ!!」

 

「……ビエルネスとイグニアを倒した後、まだあの男の仇を取りたければ幾らでも相手しよう。それまでは私達は仲間だ……誇るがいい、後ろにドラゴンがいる優越感を」

 

「ッ…!はっ!!」

 

「わ、わかったっちゃ!!」

 

セレーネの前に跪く面々。倒れている2人を除き、唯一スザクだけがこの場でしゃがんでいなかった。その表情は、悔しさが滲み出ており…彼自身が自分の力のなさを思い知ってしまっていたのだ。

 

「今は…従うしかない…!」

 

「………………ッ…!承知…!」

 

スザクのその返事により、セレーネは満足気な表情を浮かべ…直ぐにディアボロス新マスターとしての初の行動を起こし始めていく。

 

「まずはそのスザクと同等の者を招集せよ」

 

「黒滅竜騎団を!?」

 

「手始めに、エレフセリアだ」

 

「エレフセリア…?」

 

「人間でありながら竜になった者…アクノロギアに近い存在だ。正直私一人でも殺せる者だが……少しばかり、必要なことがあってな。そなた等の力を見てみたい」

 

まだナツ達は知らなかった。これから起こる戦い、セレーネの行動の理由………そして、ディアボロスの『本気』を。そして、月の輝きが戦いを呼び集めていくのだと。

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