FAIRY TAIL〜魔龍の滅竜魔導士   作:長之助

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温泉回
原作おまけの覗き未遂エレフセリアは入れようか悩んだけど空気感的に外しました。


裸の付き合い

『腹を割って話す』

要するに本音さえも言葉にし、お互いのわだかまりが残らないように話し合おうという事である。今回に関しては妖精の尻尾(フェアリーテイル)とディアボロスの面々が、話し合おうという事である。単に話し合うだけならばともかく、本音さえも吐き出すのであればそれ相応の場が当然存在する。そして今回それが……ディアボロスの所有する銭湯となった。

 

「男はあっち、女はこっちじゃ。先行っとくぞ」

 

「あれ?エルザさんどこ行ったんですか?」

 

「キャンサー貸してほしいって言ってて…ちょっと遅れるって」

 

女性陣は女性キリアが指さした方へと向かいながら話し始めている。そして、それと反対側の方に男性陣は向かっていく。当然男湯と女湯は別れている…という話である。

 

「疲れてるからお風呂入れるのは有難いですねぇ」

 

「だな……」

 

マルクは肩を回しながら男湯の方へと入っていく。悪魔龍のおかげで回復はするが、疲労等が治る訳でもないのでディアボロスの温泉に浸かれるのは非常に有難かったのだ。

そして、互いが暖簾を潜ろうとした時……ルーシィがふと声をあげる。

 

「マルクも入るの?」

 

「急になんですかルーシィさん」

 

「いや、だってあんた……」

 

「ルーシィ、マルクだけハブにするのは良くねーぞ」

 

「そうだよ」

 

マルクは当然と言った顔をしている。そしてナツとハッピーが、そんなルーシィを注意するが………今のマルクは女性である。最早マルクはそんな現実を見たくないと言わんばかりにルーシィに目線を合わせていないが。

 

「………入らせてくださいよ」

 

「いや他が気まずいでしょ…ラクサスとかずっと黙ってるじゃない」

 

「だからってそっち(女湯)に行く訳にも行かないでしょうよ」

 

「いや…それ以前にウェンディにそれ解除してもらいなさいよ…」

 

ウェンディの状態異常回復魔法。本人の意識さえ残っていれば、どんな状態にさせられても解除可能である。魔法に限らず、霊術による状態異常も難なく回復可能……なのだが。

 

「……治らないんですよ」

 

「えぇ…なんで……?」

 

「多分、錬金術では魔法や呪法や霊術みたいに状態を付け加えて異常を起こさせるんじゃなくて、元なるものその物を入れ替えるんじゃないですかね…」

 

「……あー、なんとなくわかるわ」

 

突如としてグレイが入り込む。彼も錬金術師のサイによって、錬金術の一端を味わっていたのだ。それにより、一時の間ジュビアと肉体が入れ替わっていたのである。

 

「俺もジュビアになってたからなぁ…」

 

「え、じゃあジュビアはグレイになってたの?」

 

「多分な……まぁそんときの感覚での話だが…そもそも魔法とかって魔力を使ってプラスを起こすもんで、錬金術ってのはあるもんとあるもんを入れ替えるプラマイゼロみたいなもんじゃねぇかな」

 

「「「なるほどー…」」」

 

「━━━そうなると、下手に魔法等で治そうとするのは良くなさそうだな」

 

「あ、エルザさん髪戻ったんですね」

 

後ろから現れるエルザ。ミサキとの戦闘で髪をちぎられたのだが、星霊キャンサーの力で伸ばすことに成功していたのだ。そして、マルクをどうするかについての話し合いに混ざり始める。

 

「あぁ、キャンサーのお陰だ……所でマルク、結局どうするんだ?今すぐに治せないのだろう?」

 

「まぁ…そうですね」

 

「…………よし、これを着るといい」

 

そう言いながらエルザは目を瞑り……何かの衣装を取り出す。マルクはそれを素直に受けとった後、怪訝な表情でエルザを見始める。

 

「……あの、これって…」

 

「飛翔の鎧の1部だ、上と下部分だけだな」

 

「………まぁ、これ着て入るなら誰も気にならないでしょうし良いでしょうね…」

 

納得はしていないが、仕方ない事でもある。流石に女湯に入るのははばかられるので、仕方ない事であるとマルクは歯痒い思いをしながら男湯に行こうとして……ルーシィが声をかける。

 

「……けどそれ、どうやって着るの?」

 

「……?普通に着替えるだけでは……」

 

「あんた自分が水着見ただけで狼狽えるレベルのウブって忘れてない?」

 

「………………じぶッ……自分の…体…ですよ……?まさか、まさかそんな……あはは……」

 

尚、初めて変えられた時に色々と困ってしまったのをきっちりと覚えている為…ルーシィに言われて今更青い顔をして焦っていた。意識していなかったのだ。

 

「わ、私…は……マルクと一緒、でも…いい…よ?」

 

「ナツとグレイとは小さい頃から一緒に入ってたんだ、私も気にしないぞ?それにこっちなら裸でも問題あるまい」

 

マホーグとエルザはこう言っていた。しかしマルクにもプライドがあるし、そもそも元男と知っているメンバーからしたらただの不審者も同然である。

 

「いいわけないでしょ!!」

 

「俺なら入るけどな」

 

「そもそもナツ元から女湯入る事あるじゃん 」

 

「ナツってその辺ホント気にしないわよねぇ……マルクの爪の垢を煎じて飲ませてもらえば…?」

 

「仕方ないな…私はここでマルクの着付けをしていくから、先に言っててくれみんな」

 

エルザのその声で、男女共に銭湯へと向かっていく。マルクはその間目を瞑り、顔を赤くしたり青くさせたりしながらエルザに着付けをしてもらうのであった。

 

「………お洒落した方がいいんじゃないか?」

 

「本気で言ってるなら一回怒りますよ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……で、何とか入れた訳だが…」

 

「くっくっくっ、まるで子供だな…自分で着付けもできないとは…」

 

「全くだ、あのガキ(ウェンディ)にもそうやってあやしてもらうのか?」

 

「男らしくない罪だな!あぁ、そういえば今は男では無かっ」

 

レーク、ダーツ、スァーヴァクの3人は悪魔龍を解放したマルクにぶん殴られて壁にめり込んでいた。そして直ぐに戻り湯に浸かるマルクは、今のことがまるでなかったかのように振舞っていた。

 

『ようやく来たわね』

 

「……セレーネ?体はもう大丈夫なのか?」

 

『何なら女湯に入ってるわよ、ドラゴンの治癒力を舐めないでちょうだい』

 

突如としてお湯から聞こえてくるセレーネの声。よく聞けば女性陣の各声も聞こえてきていた。つまり、お湯を通して男湯女湯を音だけ通すようにしたのである。

 

「……入っといて今更だがよ、わざわざ一緒に浸からなくてもいいんじゃねぇのか?」

 

「裸の付き合いって大事でしょ?こんな場所だからこそ、話し合いが進むのよ」

 

「たしかに……」

 

「てめぇは年中裸だろうがグレイ!!!」

 

『さて…先に言っておこうか。私は今までの行いを悔いておらぬし、詫びるつもりもない』

 

『…いきなりそう来たか』

 

ゲート向こう、女湯の方でエルザがセレーネにそう答える。全員がセレーネの一言で現実に戻されたような、引き締まった感覚を感じていた。

 

『これは当然…私が生きる為に必要だった事』

 

「……エレンティアを滅茶苦茶にしたのも、ディアボロスの前マスターを殺したのもか?」

 

「「「ッ!!」」」

 

男女問わず、全員がマルクの言葉に息を飲む。エレンティアでの事はディアボロス側は知らないが、逆にディアボロス前マスターの事はナツ達は知らないのだ。

 

『…ほう?誰かから聞いたのか?』

 

「単なる推測だ。エレンティアでお前とスザクと戦った時、明らかにギルドマスターとそのギルドメンバーって関係性じゃなかったろ」

 

「…然り、その後前マスター…ゲオルグ殿を殺し今の地位に収まっている」

 

「で、そもそもドラゴンイーターのギルドマスターを生きて放置するとも思えないし……それでだな」

 

『ふっ、なるほどな……確かに、どちらも生きるために必要だった事だ……私は今まで実に多くの世界を歪ませてきた。歪めれば歪める程に、世界の裏の顔が見えてくる』

 

『世界の裏の顔……ですか?』

 

『その世界に隠された力よ』

 

「……すーっ……ごぼっ…力ってなんだ」

 

「…………ナツさん?」

 

いきなりナツが顔を水面につける。水中でも喋れているのは恐らくゲートのおかげだろうが、いきなりそんな事をしたナツにマルクは驚いていた。そして、何を思ったのかそのままナツは体を沈めていく。だが、マルク以外気づいていなかった。

 

奴ら(五神竜)を倒すための兵器……私はずっとそれを探していた』

 

『ミミたちもそれに賛成してたの?』

 

『あやつらはエレンティアでの兵力に過ぎん、因みにゲートを使って脱獄させといたぞ』

 

「あれ?ナツ?どこぉ?」

 

「さっきナツさんこの辺で沈んでったけど……」

 

ハッピーと共に、マルクはナツが沈んだ場所を見る。よく見ると……どうにも床が見えないような気がしたのだ。疑問に思ったマルクは顔をつけてみようとするが……

 

『皮肉なことにその力はこの世界にあった』

 

『それがあの大迷宮に?』

 

『正確には、大迷宮に封じられた法竜の心臓がその場所を知っていた…だ』

 

「これやっぱ床無くない?」

 

「ちょっと素潜りしてみるか…」

 

顔をつけるマルク。そこにはまるで無限に広がるかのような状態となった温泉が広がっていた。水中だからというのもあるかもしれないが、妙に上下感覚が不明瞭になるような…そんな浮遊感も感じていた。

 

『でも心臓は燃やされてしまったんですよね?』

 

『結局…その力の場所は分からずじまい、ってことね』

 

『エレフセリアさんならその力の場所を知ってるってこと?』

 

「━━━残念ながら、ワシは知らん」

 

「ん……ぷは…なんだ、怪我はもういいのか?」

 

水面から顔を上げ、突如として入ってきた人物を見るマルク。そこにはエレフセリアが立っていた。心臓をイグニアに破壊されてはいたが、元々体内になかった部位なのもあり今は無事に風呂に入れるまでに回復していた。

 

「お陰様でピンピンしてるでガス」

 

「ちゃんと男湯に来る節操はあるんだね」

 

「そもそもこの空気で女湯に入りに行ける程肝座ってねーだろこのじーさん」

 

「………まさか、五神竜の一頭と話をする時が来ようとは」

 

『同感ね…私も貴方と話をする時が来ようとは』

 

風呂にあるゲート越しとはいえ、緊張感が全員の間を駆け抜ける。風呂という暖かい空間の中で、今だけは薄ら寒さを覚える程の緊張感であった。

 

「……忘れた訳ではあるまいな、貴様がどれだけ罪のない人間を殺してきたか」

 

『それはこっちも同じ…貴方達がどれだけ罪のないドラゴンを殺してきたのかしら?』

 

人間はドラゴンを殺し、ドラゴンは人間を殺す。どちらが先に始めたか…などというのは既に関係がなくなってしまった話。最早ここまで来れば、どちらが止まらねば終わらない争いなのである。

 

『…いや、ほんとすまん……』

 

『耳が痛いわね……』

 

『その件はもう良い』

 

どうやらディアボロス側はセレーネの言葉に耳が痛いようで、男湯でも目を背けていた。女湯でも同じなのかとマルクは納得していた。

 

「人間とドラゴンの争いは400年前に終わったんじゃねぇのか」

 

「それはイシュガルでの話……アクノロギアから逃げ延びたドラゴンは五神竜含めて複数いた……それが人間と争うようになった、って所でしょう…」

 

「……まぁ、400年も前だ。最早どっちが手を出したか…というのは関係ないだろうがなァ…」

 

『その通りだ……だからお互い様って事でしょ、エレフセリア』

 

「そんな言葉で納得できるか!!」

 

『だったらドラゴンだけが人間を殺していい理由は何なの!?』

 

エレフセリアが叫び、そしてセレーネが叫ぶ。頭では理解出来たとしても、心で納得をしていない。どちらかが今折れたとしても、恐らく禍根は残り続けるだろう。だがこのような問題の解決策はたった一つ…『最低限どちらかが折れること』である。つまり、最早当人同士の気持ちの問題。誰もが口を挟めずにいた中で━━━

 

『━━━ぷっ…あはははははは!!!』

 

『おい、笑うところかこのメスガキ…!』

 

突如として、ルーシィが笑い始めた。ルーシィはこんな状況で笑うことも、ましてや他人の感情の話を笑い話にするような人物では無い。故にあまりの事に全員が呆気にとられセレーネは怒っていたのだが……

 

『ち、違うの!ごめんなさい!あはははは!!誰かが足をくすぐってあははは……やめんかー!!』

 

ゲート越しに大きな水音が鳴る。誰かが足を擽っていたとの事だが、誰がそんな悪趣味を……と呆れていた。が、その答えはゲート越しに聞こえる声で男性陣にも判明した。

 

『━━━お、本当に繋がってた』

 

『ナツ〜!!』

 

「……ナツさぁん!?」

 

知らぬ間に姿を消していたナツ。どこに行ったのかと思えば、ゲートを通じて女湯の方に向かっていたのである。当然、女湯からは阿鼻叫喚の叫び声が聞こえてくる。

 

『まぁ落ち着いてくれ、ナツは私の仲間だ』

 

『そーゆー問題じゃねぇ!!』

 

『あ、貴方を殺し、て…私も死ぬ…!』

 

『ストップ!ストップ〜!!』

 

「阿鼻叫喚だ……」

 

『……ふふっ…男も女も、人間もドラゴンも…違いがあれど会話はできるでは無いか……私の話を聞いてくれ、エレフセリア。そなたの100年の思いの為にも』

 

突如として起こったナツの女湯乱入事件。それで少し気が抜けたのか、セレーネもエレフセリアも落ち着いていた。どうやらいいところに着地するのでは…とマルクは内心ほっとしているのであった。

 

「……いや、まずはワシの話からだ」

 

「エレフセリアの?」

 

「……そうだ、事の始まりは……約150年前━━━」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

,

 

 

 

 

 

 

 

 

 

━━━約150年前。ギルティナ大陸にて、世界初のギルド魔障の竜(マギア・ドラゴン)の発足。それにより、この時代以前に頻発していた魔導士の迫害は著しく低下…その代わりに仕事を受け報酬を貰うシステムが確立していった。

迫害されてきた者達がならず者としてではなく、社会の一部として機能し始めていたのだ。最初こそ多くは無かったものの、すぐさま魔法の力による社会貢献はギルドを大きくしていった。そうして社会の1部へと馴染んだ頃……事件が起き始める。ドラゴンの登場だ。

それまでは魔導士という存在がいなかったからこそゆっくりできていたドラゴン達だったが、魔導士という存在が台頭してきた事を見逃さなかった。何故ならば、400年前にイシュガルから去ったドラゴン達は知っているのだ……滅竜魔法を覚えた魔導士達の脅威を、そして滅竜魔法の行き着く先(魔竜アクノロギア)を。当然、その事を知らぬ魔導士達は自分の魔法だけで立ち向かっていく。しかし、ドラゴンの体には魔法は通じず、次々と命を落としていった。ドラゴン達は滅竜魔法を覚える可能性のある魔導士達を葬っていく………だがドラゴン達の所業が行われる中で、エレフセリアがたどり着いた境地……それが━━━

 

「━━━滅竜魔法を操りし者、滅竜魔導士(ドラゴンスレイヤー)。我々は何年もかけその魔法を編み出し、身につけていった」

 

『独学で滅竜魔法を?付加(エンチャント)も無しに?大したものだわ』

 

元々はアイリーンが開発した魔法であった。その代償としてアイリーンは竜となり苦しんだのだが……たとえ知っていても、滅竜魔法に手を出さざるを得ないだろう。そうでもしなければ、全滅させられるのはこちらなのだから。

 

「そして、やっとドラゴンと戦えるようになった頃……六神竜が現れた。そこにいる月神竜セレーネ、炎神竜イグニア、水神竜メルクフォビア、木神竜アルドロン、金神竜ビエルネス、土神竜ドグラマグ。何百、何千という魔導士達が散っていった……ワシは何とかドグラマグを倒すに至ったが、その代償として心臓を食われ……結果として奴は死んですらいなかった。戦う力を失ったワシは、残りの五神竜の討伐を未来に託した。

その依頼は10年達成出来ず10年クエストと呼ばれる事になり、20年クエスト…50年クエストと年月が経ち……100年クエストと呼ばれることになった」

 

『それが…100年クエストが生まれた理由なんだ……』

 

全員が話を聞く中で、エレフセリアは少し間を置いて天を仰ぎ…何かを考えながら再び視点を下げる。まるで見えていないセレーネと目を合わせているかのような、そんな感覚である。

 

「そして今、妖精の尻尾の魔導士によって3頭の神竜が封じられた。そして4頭目が目の前にいる」

 

『……安心して。私は少し経てば死ぬんだから』

 

「「「!?」」」

 

『え!?』

 

『何故だ!!』

 

『どういう事ですか!?』

 

『さっき、ドラゴンの治癒力で治った言うとったろうが!!』

 

「あん時急所は外れてたんじゃねぇのか!?」

 

突如として報告されるセレーネの言葉。イグニアの攻撃によってダメージを受けていたのは事実だが、急所自体は逸れていた。マルクをセレーネがゲートで連れだし、マルクがイグニアに反撃目的で攻撃していたからだ。

 

『ドラゴンがドラゴンに着けた傷は治らない……故に私達5人は皆戦いを避けた……戦って、例えどちらかが勝ったとしてもその時負った傷が治る事は無い。そうすれば次は別のドラゴンに簡単に殺されてしまう……見た目は綺麗にしたけど、あの時イグニアから受けた傷は…私の命をこれからも奪い続ける。あと何年後から分からないけど……少なくとも、他のドラゴンよりも早い寿命で、私は死ぬ』

 

全員が言葉を失っていた。当たり前だ、無事だと思っていた人物が全く無事では済んで居なかったのだから。そして既に命を奪うつもりが無くなった相手からの死の宣告は、彼らの心に深く響いていた。

 

『誤解してるみたいだけどね、私は人間が好きなのよ』

 

「なんじゃと…!?」

 

『大勢殺してきたけど、それは相手が人間だったからじゃない……私の命を狙ってきた敵だったからよ。それが猫でもドラゴンでもそうしていた…生きる為に』

 

人間でも、恐らく同じだろう。凶暴な野生動物、危険な虫や植物、不快感を催す相手……それがどの様な者であっても、排除するという行動があるのだ。

 

『人間は愚かな生き物だと思ってるわ。常に争い、常に人より上に立とうとする。憎しみあい、殺し合い……短い命を使いこなせていない。だけどここまで繁栄してきた…そのちっぽけな命の中には、生命力が溢れている。暖かでありながらも、人を愛し…喜びあい…未来を夢見る………ドラゴンと同じでは無いか。

だから私は決めたのよ、このドラゴンの時代が終わった世界で人間として生きていたいと』

 

エレフセリアは驚愕に染まる。今まで敵だと認識していたドラゴン、その中の神とまで呼ばれたドラゴンの中の1人が人間を愛していた…と。それは、エレフセリアの胸中を困惑で埋め尽くすのも仕方がない話なのである。

 

『………ただ、そんな世界を創るにはイグニアとビエルネスは邪魔なの。あの二人は人間を理解する気が全くない……だから五神竜を倒せる兵器が欲しかった……と言ったところよ』

 

「………そう、か…」

 

困惑したまま、空返事をするエレフセリア。腹を割って話し合った結果としては……ほんの少しだけ進歩したのかもしれない、とこの場の全員が察しているのであった。




今のマルク
性別変更の錬金術で女性化、本来ワールが居なくなった時点で解除されるはずが、錬金術の元となる部分をマルクの魔力を消費することで実行し続ける状態に
例えば操作する人が居なかったらスリープになるパソコンやスマホが女性化の錬金術。操作する人(ワール)が居なくなったのでスリープ(錬金術の解除)になるはずが外部ツール(術者変更の錬金術)を使った事でパソコンやスマホ(女性化の錬金術)が動き続けるという状態。
その外部ツールはバッテリー(マルクの魔力)を使用してるので本来であればなくなりますが、マルクの現在の体質上空気中のエーテルナノでの回復効率がえぐいので、充電器ぶっ刺しながら動いてるのと同じです。
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