FAIRY TAIL〜魔龍の滅竜魔導士   作:長之助

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大図書院にて

フィオーレ王国東、ガザニアの街。そこに魔導士ギルド剣咬の虎(セイバートゥース)は存在していた。そしてセイバーにあるセイバー大図書院……そこに一同はやってきていた。

 

「わぁー!すごぉーい!!」

 

「本が沢山…!」

 

大図書院の名に恥じない大量の本。一体どうやって取れば分からないほど高い位置に本があったが、逆に言えばそんな位置にまで存在するほどに本が多くあったのだ。

 

「凄いですねほんと…」

 

「東西南北……西はアラキタシア、北はギルティナまであらゆる本が揃ってんだ」

 

「我がギルドが誇る大図書館です、はい」

 

「因みにスティングはほとんど読んでいない」

 

「フローも」

 

「勿体ねぇよほんと、暇つぶしに読んどきゃいいのによ…こんなに沢山あるんだから」

 

「いやマスターだからって読む必要ねぇだろ」

 

ローグとクォーリが珍しくスティングに冷ややかな視線をぶつける中で、一同はセイバーの大図書院に未だに感動していた。かつて妖精の尻尾(フェアリーテイル)にあった図書館よりも遥かに多くの本があるように感じられたからだ。

 

「ギルティナの本まで……それは助かる…」

 

「しっかしこんだけあると探すのが一苦労だな」

 

「ご安心ください、ここにある魔水晶(ラクリマ)に探したい本を入力してくれれば見つけてくれます」

 

そう言って試しに操作をするユキノ。それを面白く感じたナツがハッピーと共に近寄り、遊び半分で操作し始める。

 

「どれどれ……」

 

「ナツ!お魚の本にしよーよ!」

 

ナツが何かを打ち込むと……一冊の本が飛んでくる。どうやら気になる本を見つけた場合は自動で飛んでくるようになって居るようだ。そしてナツが手に取った本は……ルーシィの本であった。

 

「ルーシィの本だ!読んでねぇけど!」

 

「あたしの本もあるのね……」

 

「お魚お魚!」

 

「うるさいわね……」

 

「そんな時はキーワード検索を行うと良い、こうやって…『お魚』と入力する。すると、だ……」

 

ミネルバが操作すると、かなりの数の本が光り輝いていた……が、飛んでくることは無かった。どうやら限った1冊だけを取る機能があるようで、大きな括りで調べた場合大量の本が飛んでくる…ということは起きないようである。

 

「わぁ!!お魚いっぱい!」

 

「本よ?」

 

「……とまぁ、この様に検索範囲が広すぎても探すのが大変だ。例えば…『お魚』の後に『美味』『料理方法』等キーワードを追加していくことをおすすめする」

 

「よーし!遊ぶぞー!!」

 

「図書館は遊ぶ所じゃないのよ!」

 

「………………『女性の扱い方』『雨女』『攻められる』」

 

「グレイさん何探してるんですか……?」

 

「多分雨女の人皆ジュビアさんみたいな感じじゃないと思いますよ」

 

「もぉ……うるさいゾ」

 

それぞれが大図書院の中で騒ぐ一同。しかし、そんな騒いでる一同を制する者がいた。その声にルーシィは聞き覚えがあり、いち早く視線を向ける…そこに居たのは見知った顔であった。

 

「ッ!!」

 

「図書館ではお静かに…だゾ」

 

「お姉様!」

 

「ソラノ!久しぶり!!」

 

ソラノ……元六魔将軍(オラシオンセイス)の1人であり、コードネームエンジェルの名を冠していた女性である。紆余曲折あり、戦争時にはジェラールと共に行動しており…その行動も相まって罪が許され、現在はセイバーに身を寄せていたのだ。

そして今、何故か水着姿で本を読んでいた。

 

「シーッ、図書館では図書館らしい振る舞いを…」

 

「じゃあその格好何とかしろよ」

 

「グレイもね」

 

「いつも思うんですけど脱ぐの早すぎなんですよね……でも確かに何で水着姿…?」

 

「…………あれ…?」

 

水着姿のソラノを見て呆れているグレイとマルク。グレイは既に脱いでるので、全く説得力が無いのであった。そして、そんな呆れているグレイとマルクを見て…ふとウェンディが何か違和感があったのだが、その正体が掴めずモヤモヤした気持ちだけが残っていた。

 

「セイバー大図書院を自由に使うのは許可してやるゾ」

 

「アンタの権限じゃねぇよ!!」

 

「それはマスターであるスティング君の権限です、ハイ」

 

「許可してやるが………おや?ジェラールを連れてくるという話では?」

 

「向かってるはずだ……まさかジェラールに用があるのはお前だったのか?」

 

「そういう事だゾ」

 

「…わざわざ私を通さなくてもお前はジェラールに連絡を通せるだろう?」

 

一時期共に行動してたのもあり、ソラノ…もとい元六魔将軍達は全員ジェラールに連絡を通す事が出来る。つまり、エルザを通す必要は全くないのだ。だが、敢えてエルザを通してジェラールを呼んだ。その行動にエルザは疑問を抱いたのだ。

 

「お前達妖精の尻尾にも関係のある話なんだゾ」

 

「ふむ……ここはお前達に任せる」

 

「うん!」

 

「五神竜の本…ありますかね」

 

「ウェンディ!口にしないの!」

 

エルザはソラノの口振りから何かを察し、情報収集を他のメンバーに任せる事にした。少し心配になり始めたスティングだったが、貸すことに決めた以上再度注意を入れていく。

 

「くれぐれも暴れて滅茶苦茶にしないでくれよ?特にナツさん」

 

「おい!オレをなんだと思ってやがる!!」

 

そういったナツは、既に色んな本を巻き込んで床にさえ落書きを広げていた。少し目を離した隙に遊んでいたのである。

 

「言ってる側からー!!?」

 

「はぁ…ここは俺達が見ていよう」

 

「フローも」

 

「暴れる輩は全て地下室にテレポートさせよう」

 

「既にナツが居ない!!」

 

こうして一同の情報収集が始まったのであった……ナツだけは除かれてしまっているが、如何せん自業自得なので誰も何も言えないままなのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「じゃあ頼むな」

 

「う、うん……まか、せて…!」

 

ジェラールが到着し、ギルティナから一時帰宅した時に別れたマホーグも合流する。ジェラールがその際迎えに来ていたのだが、結果として数時間離れただけの結果に落ち着いていた。

 

「とりあえず調べられる範囲調べるか…」

 

「本もいっぱい出したもんね…」

 

「片っ端ね…」

 

ウェンディとシャルル、マルクの3人はあれば五神竜…広めに検索してギルティナに残るドラゴンの本から情報を得ることにしていた。特に調べたいイグニアやビエルネスに関しては名が残っていない可能性も考慮して『炎』と『金』をワードに追加して調べる事となった。

 

「……わ、私は…錬金ッ…術……だね」

 

そして、マホーグは錬金術関連の本を漁ることになった。マルクに情報を渡す為なのと、マホーグには五神竜の情報をなるべく見せ無いようにするためであった。

 

「……うーん…」

 

「……マルク?」

 

「……ちょっと、個人的に気になった事あるから…探してみるよ」

 

だが、その最中ふとマルクは気になった事があった。検索機に向かい、検索キーワードに2つの単語を並べて打ち込む。『人間』『悪魔化』と。そうして飛んできたのは……一冊の本だった。

 

「…まぁまぁ広い範囲で調べたと思ったんだけどな」

 

昔、戦争時にて。アイリーンとの戦いの最中に言われた一言があった。付加(エンチャント)によって悪魔化した人間がいる、と。その人数は7人、最終的にはマルクの中にあった暴食の力…それを司っていた悪魔グラトニーが全てを食べたのだが……ふと思い出したのだ。そして思ったのだ『今なら調べられるのでは?』と。そして出てきたのは一冊の本であった。

 

「えーっと…何々……」

 

━━━悪魔とは、この世界において生物的な別種に近い存在である。しかし同時に、その精神性や生態構造は既存の生物から参照してもある程度乖離した存在でもあった。

そして、それを参照にして作られた悪魔もいた。あくまでも、生物的な悪魔と比べれば星霊に近い存在となっているがどちらも悪魔の扱いである。

 

「参照…ゼレフ書の悪魔とかか…」

 

━━━私はそれを踏まえて考えた。『接収(テイクオーバー)ではなくエンチャントで因子を与えることが出来るのでは?』と。もしそれが可能であり方法を突き詰めれば、テイクオーバーよりも安全に悪魔の力を行使することが出来ると踏んだ。

 

「まぁテイクオーバーは戦わないといけない時もあるって言うしな…リサーナさんとかエルフマンさんとかその辺で苦労してたって話だし……」

 

━━━しかし、ただ悪魔因子をエンチャントするだけでは足りない事も理解していた。ならば、悪魔因子を何かと結ぶことで強くなれるのでは?と閃いたのだ。そうして、調べた結果…呪法という呪いの力を付与することを思いついた。

 

「こいつろくな事しないタイプだな……多分作者死んでるだろうけど…というかこれ研究成果の日記だろ…どうやってここに持ってこれたんだ…」

 

━━━故に、呪法を介して私は人間の感情から生まれる7つの要素と悪魔因子を結びつけることが出来た。呪法を込めたラクリマから分離させ、エンチャントを使って自らに付与させる。戦いが終われば自らと分離させ再びラクリマに…その理論を元に私は研究を進めた。失う者がない犯罪者…特に死刑囚から分けてもらい、研究を捗らせた。

 

「倫理観終わってんなこいつ」

 

━━━そこで私は選んだ7つの要素の真髄を、個人的に実感出来ていた。あくまでも個人的な物だからこそ、その真髄を糧に研究できたと思っている。結果として成功しているのだから。

 

「芯はあるけどダメなタイプだ」

 

━━━曰く、傲慢は自らを傲慢と認識しないからこその傲慢である。正義であり、大人しくあり、他人を尊重する。()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()。故にその力は他を寄せつけず、自らを通す事に特化した。

曰く、憤怒は自分ですら制御出来ない物である。それは本能と結びついた感情であり、他の一部の感情の元となった存在でもある。他人を許せない傲慢さを発揮し怒り、自らが持ってない物を持つ者に嫉妬し怒る…と言った具合に。故にその力は際限なく簡単に肉体を強化する物となった。だが思考回路も焼き切れてしまう程の怒りの業火は、簡単に強くなるが故に使い手を選ぶ力となった。

 

「傲慢と、憤怒……」

 

━━━曰く、強欲は嫉妬に近いが同時に全く違う感情である。東の国には『隣の芝生は青い』という諺がある。簡単に言えば同じ物であるにも関わらず、他人の方が優れた物を保有していると勘違いする諺だ。しかしここから嫉妬と強欲の差が出てくる。嫉妬は保有している人間を、強欲は優れたように見えた物を欲しがる。そして嫉妬は人間を殺せば終わるが、強欲は人間の三大欲求に結びつきやすく、故に欲しがるという乾きは一生満たされる事無く飢え続けるのである。それ故にその力は他者の何かしらを欲しがる、自らがない物を手に入れるような力となった。それこそ、絶命しても…生存本能により命を得る程に。

曰く色欲は人の情欲の権化である。だが人間の体では際限なくは不可能であり、では獣ならどうか?と言われれば獣でも同じである。人間はずっと発情期という見方もできるようだが、これに関しては同意である。獣は発情期というサイクルを使うことで子孫繁栄を定期的に成して環境になるべく影響を与えないように動けるが、人間は意思がある故にその時期に理由付けをしてオンオフを切り替えているのだ。だが人間は多種多様、色欲という部分は一致しているにも関わらずその色欲の中に種類が出来上がっていた。故にその力は…全ての色欲に対応出来るための肉体変化と、五感操作の力となった。

 

「あの2つの力は強力だけどそこまでの力があるとは思えなかったけどな……」

 

━━━曰く、怠惰は自らを省みても治らない物である。肉体的な物から感情的なものまで。そして挙げ句の果てには本能でさえも放棄する。それだけの力である。だが、無感情もまた感情なのである。それ故にその力は他者に何も害せず、害されない力となった。一生動かないままに惰眠を永久に貪れる力であった。死んでくれた方がマシだった気もする。

曰く、嫉妬は殺意に結びついた物である。自らが持ちえない物を持っている人物に対して、殺意を抱きそれを行動に起こす物である。それは憤怒を元にしている感情とも言えるべきであり、事実憤怒に近い物である。だが、嫉妬ほど他者を害するものは無いだろう。それ故にその力は肉体的に害するか、相手を自ら以下にする弱体化の力となった。この力を得た個体は全員鬱陶しかった。

 

「何か私怨篭ってる所あるな……次で最後か」

 

━━━曰く、暴食は厄介である。色欲と同じく三大欲求と結びついているが、色欲と違いこれには思考も感情も関係ないのだ。そして関係ないからこそ他の感情が乗りやすい性質があった。害する者が居れば憤怒し、自分より食べてる物の質が悪かろうと自分の他に食らう人物に嫉妬し、食べてる物に強欲さを発揮し、『全て自分の物』と傲慢さを発揮し、食べる以外の全てをしない怠惰さを発揮し、情欲と結びつき色欲を発揮したが最後相手の一滴までをも貪る暴食となった。この力の個体が、難しかった。他の個体を食い散らかし、力を取り込んで暴走し、そして自滅した。故に……と、書く必要も無いだろう。その力は単純明快、ただ喰らい…自らの糧とする。それだけの力である。だが、1番強い力を発揮したのが暴食だった。

 

「……喰らい、糧とする…か……ん?まだページがあったか…ちょっとくっついてんな…お、綺麗に剥がせた…何々…?」

 

━━━個体は完成した為、イシュガルの地で好き勝手暴れさせる事にした。ドラゴンの討伐が出来れば御の字だろう。そして私はギルティナの地へと移動する事にした。無論、それを成功個体達に伝えた。

ドラゴンが全滅しやることがなくなれば、勝手にこちらへと来るだろう。来た時に私は殺されるかもしれないが、研究成果を見るチャンスでもある。死んだ場合はそれまでである。ギルティナに向かう理由はただ1つ、あの地の技術である錬金術が使えないか確認するためである。未だ構想段階だが、錬金術が上手く出来れば、分離エンチャント無しでも力の体内外への出し入れが出来ると踏まえたからだ。

 

「…錬金術で、力の出し入れを?」

 

━━━しかし、その為には魔力や呪法の力の源…呪力等の明確なイメージ図を思い浮かべなければならない。錬金術に必要なのは自他共にイメージとの事だ。イメージがピンと来なければ成功しない実験だろう……いずれ、その実験が成功する事を祈ってこの著書を残しておく。

 

「…著者の名前は……掠れて消えてやがる…」

 

マルクは本を閉じて、改めて冷静に考え始める。錬金術を覚え体を男に戻す。だが、もし本当に呪力や魔力の体外排出が可能ならば……戦闘の幅が広がる。マルクはそう考えていた。その事を強く頭に刻みながら、マルクは本を戻してウェンディ達の元へと戻る。

 

「ちょっと!やっと戻ってきた!!」

 

「ごめんごめん……ま、調べ物は解決したよ」

 

シャルルに文句を言われたが、マルクは頭の中で最後のページの文を考え続ける。錬金術を何度も身に受け、そして1度使用した。後は自分できちんと使えるようにするだけ。必要なのは明確なイメージ。自らが納得する程のイメージが必要なのだ。

 

「……ま、とりあえず探すとするか」

 

そうして、マルクは頭の片隅で考えながらウェンディとシャルルと共に五神竜の書物を探し始めるのであった。

そして、その頃━━━

 

 

 

 

 

 

 

 

 

.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おぉ!シグナリオ姉妹!今日もゴッド美しい!!」

 

「ありがとう、セレナちゃん」

 

「鬱陶しい…消えろ」

 

ギルティナ大陸、錬金術師ギルド黄金の梟(ゴールドオウル)のギルド内にて、ゴッドセレナがシグナリオ姉妹と呼ばれる女性二人を称えていた。片方…ルソー・シグナリオは受け入れるが、もう片方…エニー・シグナリオはゴッドセレナのことを鬱陶しそうにあしらっていた。

 

「何故錬金術師ギルドに魔導士なぞがいるのか、理解に苦しむ」

 

「━━━魔導と錬金は通ずる物があるのよ、エニー様」

 

そして、エニーの後ろから現れた人物。全身が白く、そして衣服を纏っていない。凡そ人間とは思えないその姿だが、立ち姿だけならば見間違える者もいるだろう。そして、声や喋り方から女性だろうと推測する事も出来る。

彼女は何者か?それは、今ナツ達が探し求めている物の…否、()()()()()()()1()()()()()

彼女の名は…『アテナ』。錬金術によって作られた生きた人形である。そして彼女にはある2つ名があった……それは『白魔導士』…そう、彼女はファリスの前の…真の白魔導士なのだ。白魔術教団リベリアス創始者である。

そう…アテナという存在は…兵器であり、白魔導士であり、生きてもいる…そういう『人物』なのだ。

 

「確かにアテナちゃんは魔導士であり、錬金術の産物でもあるのよね〜」

 

「その通りよルソー様」

 

「……それよりもマスター。ドグラコアの回収に失敗した奴ら…特にゴッドセレナを殺してもいいかしら」

 

「NO!ゴッドNO!!いや、それに関してはワールも同罪だろう!!」

 

「まぁ、そう言うな。ワールはドグラコアの代わりに情報を持ち帰り、ゴッドセレナも持ち帰ってきてくれた……コアの代わりは幾らでもある、情報はなんの代わりにもなりはしない……そう、アテナを完全体にする為に必要なのは、まだ他にもある」

 

「えぇ…マスター、楽しみだわ」

 

奥から現れる初老と思われる男性。アテナへと視線を向ける彼は、このギルドのマスターであった。その名は……デューク・バルバロア…この名が起こす一波乱が来る事を、ナツ達はまだ知らないのであった。

 

「…それに、ワールが持ってきた情報に興味深い人物があった」

 

「興味深い…?」

 

「ふふ、理論上では無限の魔力を持つ人間…空気中のエーテルナノを他の人間よりも取り込みやすい体質…そして、溜め込む器に果てしなく溜め込める…そんな滅竜魔導士がいるんだ」

 

紙の資料をシグナリオ姉妹に見せながら、デュークは楽しみと言わんばかりに笑みを浮かべていた。

それは、子供の純粋な笑顔の様で…中は真っ黒な野望で満たされたような…そんな笑みであった。

 

「そんな奴が…」

 

「体質ごとアテナにセットしてしまえば…他の五神竜など恐るるに足りない…天竜の回復力、火竜の熱、その人物…魔龍の器…どれも、欲しい…それらを組み込んだアテナが完全体になれば、全ての五神竜は我が下僕よ」

 

未だ全容が把握できない錬金術師、その最たるギルドである黄金の梟との戦いが…今幕を開けようとしているのであった。

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