BLACK・DRAGON 僕と黒い喰種   作:ルディア

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東京喰種のオリキャラ多数で送るパロディ小説です。ちゃんとした連載小説としては初投稿となります。拙い文章ですが、何卒宜しくお願いします。プロローグなのでかなり短くなっています。次回からは一万字程度書くつもりです。


プロローグ

僕の名前は霧薙遊理。ある一つの特徴を除けば何処にでもいそうな唯の高校生だ。そう、僕が“喰種であるという事を除けば。喰種というのは要約すると「人を喰らう怪物」だ。人間の亜種だが、人間の食事は受け付けず人体を摂取しなければ死んでしまう......そんな生き物。確かに不便は多いが、一人暮らしの僕にとっては高校の昼食と友達と外食しに行った時以外はその事を忘れてしまう。後は人を食べる時。人を殺すのには未だに抵抗がある。逆に抵抗が無くなってしまったらどうなるのだろうと思うととても怖い。それでも「生きる為」と割り切れる様になってしまった自分に嫌悪すら覚える。だから僕はこれからも僕が殺してしまったという罪悪感を抱え生きる事にする。とまぁ、カッコいいことを言ったが実際に自覚して生きるなんて難しいだろう。現に今僕は今晩の食事の最中な訳で、こんな事を言える義理ではないのだ。

 

「ふぅ......ご馳走様でした。成仏して下さい。」

 

取り敢えず手を合わせてお辞儀をするとリュックの中からジップロックを取り出し死体を小分けにして詰め込んでいく。喰種は死体一つあれば一ヶ月は裕にもつ。だから無益な殺生を避ける為にこうしてストックしておくのだ。今日は偶々ストックが切れたので通りすがりのサラリーマンを路地裏に追い込んで殺して食ったのだ。味は...まぁ普通と言った所か。欲を言うならちょっと油っこかったような気がする。次は薄味を狙おうと密かに決心する。

 

死体を詰め終わると服の裾を払い立ち上がる。そしてふと、自分の服が血でかなり汚れている事に気がついた。溜息を付きながら予め用意していた服をリュックから取り出すと着替え始める。こんな路地裏だ。誰も来ないだろう。やがて着替え終わると、家を出た時はまだ夕陽が赤く染まっていたのにいつの間にか辺りは真っ暗だ。共喰いをする喰種は滅多に居ないが血の匂いに釣られて、はたまた食い場を荒されたとか何とかで他の喰種に襲われる危険性もある。早々に帰り支度を済ませると小走りで路地裏を駆け抜けて行く。

 

不意に頭の上に何かが落ちる様な感覚があった。それは次第に間隔を狭めやがて、どしゃ降りと表現するに相応しい大雨となった。ツいてないなと思いながら小走りからダッシュへシフトチェンジすると夜の街を駆ける。もう直ぐで路地裏を抜けられる、そう思った次の瞬間目の前に人影が落ちてきた。突然の事で驚き尻餅を着いてしまう。「イタタタタ...」と腰の辺りを擦りながら落ちてきた人影を見る。

 

黒い服に身を包んだその人物は僕を見るなり僕に

 

「お前......喰種か?」

 

と尋ねた。いきなり飛び出してきてそれは些かマナー違反では無いか。相手に名を尋ねる時は自分から名乗るのが礼儀じゃないか。そもそもそんな事答える訳無いだろう。言いたい事は色々あったが取り敢えず立ち上がると黒い人物に向けて口を開こうとした。その直後背中に今迄味わったことの無い強烈な衝撃と痛みが走った。訳も分からず再び地面に突っ伏した僕は薄れる意識の中で上を見上げる。そこには先程の失礼な黒い人物が無表情で僕を睨んでいるだけであった。




次話更新日は未定です。
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