「ギャグ同然じゃねぇか!」と思われるのが一番恐い。
ホグワーツ決戦(ボトムズver)始まります。
ダンブルドアが己の死を決意したあの日、キリコは一つの奇策を思いついていた。
「……待て」
「どうかしたかの?」
「死ななくて済む方法がある」
キリコは自分の死に方を見付ける為に、様々な実験を繰り返してきた。
その内の一つが、自分に死の呪いを撃ち込むと言う方法。
これは失敗に終わったが、ある一つの成果を出した。
覚えているだろうか。
三大魔法学校対抗試合のクライマックス、墓場に誘き出された彼等が脱出する際、キリコが緑の閃光を浴び、倒れたことを。
しかし、ヴォルデモートが攻撃した瞬間起き上がったことを。
覚えているだろうか。
神秘部での戦いの時、ベラトリックスに緑の閃光を撃ち込まれ、シリウスが倒れたことを。
しかしキリコが蘇生呪文を使った途端、息を吹き返したことを。
そもそもベラトリックスが死の呪いを撃ち込む直前、キリコが何かを撃ち込んでいたことを。
「『
死の呪い「アバダケ
仮死の呪い「アバダケ
彼は自分の異能により生き残る現象を、一つの呪文として昇華させた。
心停止、体温低下、死後硬直。
見た目は死の呪いと同然だが、僅かギリギリの所で活かし続ける。
名前もまた死の呪文と瓜二つであり、注意して聞かねば、これが別の呪文だとは気付けない。
ヴォルデモートが気付けたのは、死の呪いの死体を、誰よりも多く見ていたから。
逆に言えば、ヴォルデモート程死の呪いを多用していなければ、気付かれない。
あの日キリコを、シリウスを救い、ダンブルドアをも救ったのは、まさにキリコ・キュービィーの十八番だったのである。
「ま、待って下さい、でもその仮死の呪いを使えるのはキリコだけなんですよね!?
けど呪いを先生に撃ったのは、スネイプだわ!」
衝撃どころではない圧倒的真実を前に、口を開け愕然とする彼等。
最初に機能が戻ったハーマイオニーが、当然の疑問を叫ぶ。
「いや、あの時儂に呪いを撃ったのは間違いなくキリコじゃよ、ほれ、思い当たる物はあるじゃろ?」
「……ポリジュース薬」
小さく呟くハリーに、ダンブルドアが正解じゃと答える。
「儂がハリーと学校に戻り、ドラコに殺されそうになるその時、ポリジュース薬でスネイプ先生に変身したキリコが、儂を殺すように計画していたのじゃ。
そして『姿くらまし』でホグワーツから逃げる瞬間、禁断の森に隠れていた本物と入れ替わる」
「キリコは『姿くらまし』ができないわ!」
「確かにできぬが、その場から瞬時に消え去る物は幾らでもある、
全員があんぐりしながらキリコに向かって、何とも言えない目をして振り向く。
当然だ、こんな人を騙す真似をして、喜ばれる訳がない。
あの日のイプシロンとの戦いで、俺は崖に落ちて負けた。
だがあれはわざと、誰にも気付かれずスネイプに変身し、ダンブルドアを殺しに行くのにうってつけのタイミングだったからだ。
「そして最後に、棺桶に入れられた儂は……時間式の移動鍵化していたフキの花によって、ここまで転移したというわけじゃ」
「先生は……その間、何をしていたんですか?」
「……世界は闇の陣営に大きく有利に傾いておる、儂は仲間を集める必要があった。
しかし学校を離れれば襲撃のリスクは避けられない、それはできぬ選択じゃった。
じゃがこれにより、儂は学校を離れることができた。
儂を殺した手柄によりセブルスはホグワーツの教師になり、生徒を守ることもできた。
儂はポリジュース薬によりアバーフォースへと姿を変え、世界中を巡っていたのじゃ」
結果だけ見れば正解である。
学校を離れたことにより、ボーバトンやダームストラングのみならず、世界中の学校、闇祓い、レジスタンスを集めることができた。
独力で核除染呪文を開発し、ヴォルデモートの作戦の妨害もできた。
もうお分かりだろう、何故キリコがダンブルドアの墓を木端微塵に消し飛ばしたのか。
あの棺桶は空っぽ、それをヴォルデモートが見たら全部パア。
故にキリコは、棺桶諸共消し炭にしたのである。
しかし、それで済む筈がない。
これだけ大勢の人々を悲しませておいて、実は作戦だったのじゃで済まされる筈がないのだ。
「……儂は皆に謝らねばならぬ。
如何なる理由があろうとも、皆を騙し、苦しめた罪は許されるものではない。
ハリー、お主達にも辛い思いをさせてしまった、済まぬ、それで清算などできぬが、言わせてくれ、済まぬと」
目を伏せ、ハリーに語るその姿に、大賢者としての威厳はない。
あるのは一人の、愚かで時代遅れな老人の後ろ姿。
「……俺も同罪だ」
「キリコ?」
「本当に……済まなかった」
歴戦の戦士の面影もない。
あるのは人を操り騙す神と同類だという、自己嫌悪。
「……けれど、帰って来てくれました。
頭を上げて下さい、キリコも」
顔を上げた二人はハリーの目を見つめ、気付く。
彼の目には憎しみを恨みも何もない、ただ『嬉しい』という純粋な気持ちだけが、そこにはあった。
「死んでなくて、生きてくれてた、それで僕は十分なんです。
それに、そのおかげで多くの仲間や、マグルが助かったのなら、先生を責める人は居ません」
「そうだよ、一体何を難しく考えてるのさ」
「……生きてれば、やり直す方法は一杯あるわ」
三人の言葉に、二人はただ黙っていた。
卑屈とでもいうべきか、若さ故の真っ直ぐさは、余りにも眩しい。
思わず目を背けたのは、眩しさか、惨めさ故か、それとも嬉しさか。
「……皆、ありがとう」
「貴様には勿体ない生徒達だ」
「全くじゃ」
「…………」
いずれにせよ、この罪はこれで終わった。
しかし罰は受けねばならない、ケジメをつけねばならない。
ダンブルドアは、本来ならスネイプに押し付けていた筈の、一つの役割を、自ら担う事とした。
「ハリー、お主に言わねばならぬことがある」
「…………?」
「帝王と、お主との関係についてじゃ」
ハリーは、彼の仲間は、キリコは知る。
彼に待ち受ける、残酷な運命を。
そして、決戦が始まる。
*
ホグワーツ城内は、誰がどう見ても口をそろえて『パニックだ』と言える様相を晒していた。
ハリー・ポッターが侵入したという知らせを受け、スネイプが大広間に全校生徒を集め、知っている者は居ないか尋問しだす。
その時当のハリーが現れ、彼に続き不死鳥の騎士団……のみならず各国の闇祓いにレジスタンス、協力者、総勢三百近くの大軍勢が登場。
しかも先頭に立つのは死んだ筈のダンブルドア、生徒どころか死喰い人のカロー兄弟まで大混乱。
トドメに、徐にスネイプに近づいたダンブルドアが、『よく生徒を守って来てくれた、辛い役目を押し付けてすまない』と発言。
全校生徒の前でスネイプの真相が暴かれ、唖然としたままカロー兄弟はお縄となった。
死喰い人はもうじき攻めてくる。
ダンブルドアの指示の元、大規模な防衛線が引かれた。
低学年は問答無用でホグワーツの外へ避難、戦う意志のない者も避難。
彼等を臆病者と罵倒する者には、ダンブルドア自ら叱咤する。
『彼等もまた勇気ある者なのじゃ』と。
教員達により知る限り、ある限りの結界を張り巡らせ、侵入を防ぐ。
城の石像を全て動かし、百体に迫る兵とする。
「まさしく万全の護りですね」
「いや、まだ足りぬじゃろう」
冗談でしょう、という顔をするマクゴナガルに、ダンブルドアは告げる。
「ヴォルデモートもまた世界中から闇の力を集めておる、総兵力は……二千近くに昇るようじゃ」
「二千!?」
そもそも魔法族は絶対数が少なく、その戦争も決闘形式が中心の小規模戦になりがちだ。
五百対二千。
かつてない程の大規模決戦である。
「加えてマグルの大軍勢も迫っている情報も入った、総兵力一万のな」
「い、一万……!? ですが、ホグワーツには護りの呪文が……」
「……この短い期間で、あちこちの結界が破られておるのは知っておるじゃろう?」
「ホグワーツも、そうなると……!?」
「なる、間違いなく」
ダンブルドアには確信があった、必ず結界は破れると。
キリコから聞いた、ゲラートがワイズマンを知っていたことを。
そしてその狙いを。
魔法族とマグルの全面戦争。
此処で介入しない訳がない。
「リーマス、避難状況はどうじゃ?」
「一年と二年生は避難し終えました、後は三年と、戦う意志のない者達だけです」
「急がせよ、今この瞬間戦争が始まってもおかしくないのじゃから」
足早に立ち去るルーピンは少し前にトンクスと結婚していた、だが此処に彼女は居ない。
死喰い人だけならまだしも、マグル軍まで雪崩れ込む大戦争に、自分達の子供を宿す彼女を連れてくることはできなかったのだ。
「……戦おうとしている生徒達は、どの程度おるのじゃ?」
「私の知る限りでは、殆どの生徒が残っています」
「そうか……」
ホグワーツを守るべく、立ち上がる生徒達。
素晴らしい光景だ。
などと、今のダンブルドアには到底思えなかった。
「儂は情けない、あのような今を、未来に向かって生きるべき童をも地獄へ送らねば、戦う事もできぬことが」
それはキリコを見て、生まれた感情。
地獄のような少年時代、少年兵として血を浴び続けた日々。
あれを見て以来、勇敢に立ち上がる子供達が、まるで自分の無能さを象徴しているように見えて仕方なかった。
「……私もです、校長。
私達は間違いなく人でなしです」
「なら、命など惜しんでは居られぬか」
命を惜しまないのは、儂だけではない。
セブルスも……恐らくそうじゃろう。
課していた全ての任は、あの瞬間終わった。
二重スパイとして役目も、儂の生存が明らかになった時点で続行はできぬ。
最後に、任務失敗の咎を受けかねないドラコを、安全な場所を避難させるように言っておいた。
それが終わった時、どう動くのか。
……分かり切ってはおる、あやつの守護霊が、女鹿だった時点で。
「せ、先生!」
「どうしたのじゃ、ジョーダンよ」
クィディッチの解説役である彼の役目は、敵の監視。
故に彼が焦る理由は一つしかない。
「死喰い人が現れました! 地平線を覆い尽くしています」
「……きおったか」
その時、ホグワーツに巨大な声が響き渡った。
『聞こえているだろう……愚かな生徒、教員諸君。
俺様の名はヴォルデモート、今からお前達を殺す者の名だ』
地獄の底から響く声に、あれだけ騒がしかった校内は、静寂の帳に包まれた。
『だが俺様は慈悲深い、今ここで投降するのなら……命は助けよう。
俺様は諸君らが、賢い選択をすると信じている』
『ならば逆に提案してもよいかの?』
『!!!?!?!?』
全く同じ呪文で語り返すダンブルドアに、ヴォルデモートは生きていて最大の混乱に襲われた。
『ダン……ブ……ル、ドア……!?』
『元気そうで何よりじゃ、トム』
『ッ! その名で呼ぶな!』
『儂等は今、おぬしらと闘う意志のない者を避難させている最中じゃ。
それが終わるまでは待ってほしい。
お互い魔法族の血が流れるのは望んではいないのじゃろう? 慈悲深いお主なら、きっとこの提案を飲んでくれる筈じゃ』
ヴォルデモートの目的はあくまで純血による支配社会、彼の提案はそう間違ったことでもない。
むしろここで提案を蹴れば、嘘を吐いたことになる。
それは自身の信用が、絶対が揺らぐことになるのだ。
『……ククク……ハハハ……いいだろう、いいだろう!
ならば一時間だけ待ってやろう!
ただし!
今すぐハリー・ポッターを此処へ連れてくることが条件だ!』
『それは難しいのう……学校へ戻って来た途端、あの子は何処かへ走って行ってしまったからの。
探すのに三十分はかかるじゃろうな』
正直な所あと十五分もあれば避難は終わる。
それを見越したやり取りが、二人の間で繰り広げられる。
しかし。
それは唐突に終わる。
一発の爆音によって。
『………な』
ホグワーツの天文台が、粉々に砕け散った。
それは即ち、結界が破れたことを意味する。
音も無く、誰にも気付かれず。
ほぼ反射的に何かが飛んで来た方向を見る。
ホグワーツ湖が黒く染まっていた。
ダームストラングの生徒達は、巨大な海賊船でホグワーツに来たことがある。
船を潜水艦にする呪文は存在する。
そして、脅し、恐怖、利益により、マグル側についた魔法使いも相応に居る。
だが、しかし、幾ら何だってこれはないだろう。
戦艦が、揚陸艦が、そしてイージス艦までもが。
一斉に浮上し、ホグワーツ湖を埋め尽くした。
「護りを張り直すのじゃ!!!」
ダンブルドアが叫んだと同時に、戦艦による砲弾が、イージス艦によるミサイルが空を覆い尽くす。
しかし多くの魔法族にとって、軍艦は未知の存在。
あっけにとられた僅かの遅れが、ミサイルや主砲の直撃を許す。
砲弾が直撃し、前線が一瞬で崩壊する。
プロテゴだろうとプロテゴ・マキシマだろうとまるで関係ない、圧倒的な質量とエネルギーの暴力は、瞬く間にホグワーツを蹂躙せしめた。
ミサイルに武装解除呪文を撃ち込もうと、錯乱呪文を撃ち込もうと、落下し爆発することは変わらない。
適当に落ちたミサイルが、避難中の三年生の四肢をもぎ取って行く。
「何をしている貴様ら! マグル風情にホグワーツを蹂躙させるつもりか!?」
考えうる上で最悪の展開に、ヴォルデモートが絶叫する。
アレに行かなくてはならないのか!?
当たり前だが全員戸惑う。
「我が主よ、マグルどもが蹂躙し、弱ったところを襲う方が効り───」
進言したシックスネスが、死の呪いで殺された。
「……俺様は、同じことを二度も言いたくはない」
聞き返せば死ぬ。
是か非か考えている余裕はない!
憐れ死喰い人はヴォルデモートに付いたばかりに、今宵死ぬことになった。
だがヴォルデモートの気持ちが間違っている訳ではない。
何であろうと初めて手に入れた自分の場所、それが何も知らぬマグルどもに、あの忌々しい神の好きにされて黙っては居られない!
崩壊した戦線に雪崩れ込む死喰い人達。
漁夫の利を狙うには無茶な光景が広がっていた。
揚陸艦から次々に上陸する兵士達。
石で作られた騎士は、悉く戦車砲の一撃で砕かれる。
呪文よりも遥かに射程の長い狙撃銃で、眉間を撃ち抜かれていく。
「殺せ! 殺せ! 殺せ!」
「悪魔の巣窟だ! ここに居るのは全員死体だ! 疫病を流行らせる腐った死体だ!」
「燃やせ! 燃やせ! 燃やせ!」
「疫病を駆逐し! 我等の世界を取り戻せ!」
……どうして、どうしてここまで狂ってしまったのか。
神の意図とはいえ、ここまで狂えるものなのか。
だが、考えてみても欲しい。
突然家族を奪われ、日常を奪われ。
誰が敵か味方かも分からない疑心暗鬼を抱え、廃墟で一年間を過ごしてみよ。
……貴方は正気でいられるか?
この狂気に飛び込む死喰い人も、血眼である。
戦車に悪霊の炎を放ち、爆散させ。
黒い煙となり、スナイパーに一気に接近し、呪いを浴びせ。
当たれば即死の死の呪いを、重装歩兵に浴びせて行く。
生徒達も全てを賭け、戦う。
失神呪文に武装解除、石化の呪い。
どれ程のハイテク装備であろうと一撃で無力化する武器が、軍隊と渡り合うことを可能にする。
しかし多勢に無勢。
数も物量も全てが上回る軍隊に押しつぶされる。
人殺しに躊躇のない死喰い人に、次々と殺されていく。
トロールの棍棒が、生徒達の頭をクラッカーみたいに砕く。
そのトロールの体が、機関砲の掃射で蜂の巣に変わる。
機関砲を撃っていた装甲車両が、腐食魔法で動けなくなる。
ホグワーツ湖からの砲撃とミサイルが、彼等を纏めて塵に帰した。
圧倒的、圧倒的なる暴力が降り注ぐ。
避難もままならず、戦う術も逃げる術も知らない下級生の死体が積みあがって行く。
教員達も奮闘する。
マクゴナガルとスラグホーンが、巨大なプロテゴ・マキシマにより生徒達を守る。
フリットウィックの一撃で、死喰い人が纏めて谷底へ落とされる。
ダンブルドアの張る結界が、砲撃やミサイルをそのまま反射していく。
直撃により炎上する戦艦、しかし巨大な鉄の城は、その程度で沈みはしない。
このままではどうしようもない!
ホグワーツを潰すまで押し寄せる軍隊に死喰い人。
全滅は時間の問題になりつつあった。
……しかし、誰か忘れていないだろうか。
この混沌に、
彼は言った、『用事がある』と。
武器商人に渡された鍵を握り、ダイアゴン横丁の店の、更に地下へ。
そこに、それはあった。
ロッチナが極秘裏に注文していたPR液は、この為にあったのだ。
神の目からのささやかな贈り物。
マッスルシリンダー、PS用PR液。
そして赤い耐圧服。
光が、イージス艦から放たれた。
船腹内部から、まるでSF映画に出てきそうなビームが、放たれた。
艦の爆発、船腹破損による浸水、衝撃による崩壊。
真っ二つに割れたイージス艦の甲板に、その影はあった。
「キリコ!」
誰かが叫んだ。
装甲起兵ではない。
本物の装甲騎兵
その手には、対艦用装備『ロックガン』が握られていた。
アストラギウスにおいて唯一の光学兵器である。
しかし、莫大なエネルギーを必要とする武装が、何故使用できたのか。
理由は、杖にある。
ダンブルドアを一旦殺したのは、スネイプに化けたキリコだ。
だがその前、ダンブルドアはマルフォイに杖を奪われていた。
そのマルフォイから、キリコは杖を奪っている。
ニワトコの杖の忠誠心は、勝利者へと与えられる。
つまりはそう、今のニワトコの主はキリコになっているのだ。
いや、これは必然。
ニワトコの杖の芯には、セストラルの尾が使用されている、故に死を受け入れる覚悟がある者だけが、この秘宝を完全に使いこなせる。
覚悟など、とっくの昔にできていた。
ダンブルドアから渡された杖を振るい、暴れまわるキリコ。
魔力を限界まで引き出し、不可能とされる呪文さえ可能にする秘宝。
その力が、光学兵器のエネルギーを生み出す。
ロックガンの光が、戦艦の群れを一斉に薙ぎ払い、更なる混迷を照らし出した。
(莫大なエネルギーの奔流が、全てを吹き飛ばしていく。
懐かしい、愛おしさすら感じるコックピットの中、俺は死の秘宝を握りしめる。
この棺桶、この赤い影、この炎。
俺は帰って来た、全てがあの時と同じ、地獄の中に)
秘密の神秘から聞こえた、支配者からの勧誘。
謎の香りに包まれた、絶対支配の甘い味。
そこには、奇跡を起こす全てがある。
神の存在が、あらゆる軌跡を遡る。
次回「継承者」。
神が望む者は誰か。
アバダケタブラ 仮死の呪い
キリコが自分を殺す実験の過程で発見した呪文。
見た目や魔力の光どころか名前までそっくりの為、見破るのは困難極まる。
キリコの十八番である死んだ振りの、完成形とも言える。
ちなみに名前まで同じにすると、死の呪いその物になる為要注意。
ロックガン
ボトムズに登場する唯一の光学兵器。
出番の少なさに定評がある。
というか第一話でしか使われていない。