ていとくが、いっぱい!   作:deckstick

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日常回だと思った?
残念、(未だに)設定回でしたー!

1時間目、総合。
ノリと勢いだけで書いた結果がこれだよ。どうすんだよこんな設定(ノープロット並感


教えて、香取先生!-1

「提督。提督ギルドの方が、外の部屋に来たみたいです」

 

「……ん? そんなに時間がたったか?」

 

 それほど長い時間は見てないと思うんだが……まあ、来たものは仕方ないか。

 ……知らせてくれるのはいいんだが、榛名が髭を触りながらってのはどうかと思うけど。他の連中(かんむす)も仕方ないなぁみたいな目で見てるし。

 

「いえ、さほど時間は過ぎていません。

 何か良い情報はありましたか?」

 

「少なくとも、最初の接触の役に立つ話は見付けられなかったな。

 提督ギルドとは仲良くしておいた方がよさそうではあったけど」

 

「そうですか。それでは、どちらで会いましょうか。

 外の部屋に簡単な応接セットが用意してありましたので、おそらくそちらを想定しているのだと思うのですけれど」

 

「そういえば、マンションに似てるって言っていたな。せっかく用意してあるなら、そっちが無難か……

 移動は、転移装置って言ってたのを使うんだよな?」

 

「はい。6つ円が書いてあるので、そちらに立っていただければ、あとは榛名が転送を行います」

 

「って事は、転移は榛名の承認が必要って事になるのか」

 

「実質的には、そうなります。

 もちろん、提督の意思が最優先なのですけれど」

 

「セキュリティって意味では、安心なのか。

 負担は大丈夫なのか? 頻繁に転送すると意識がそっちに引っ張られるとか」

 

「転移の監視は別の意識、並行処理(マルチタスク)のような感じで行っていますから、榛名は大丈夫です」

 

「なるほどなぁ……えーと、あっちには足柄と、無改装の榛名と羽黒がいるんだよな。

 ……護衛やらと言っても、これ以上行くといる場所が無さそうか……?」

 

「あまり広い部屋ではありませんし、戦力的にも提督と榛名だけで大丈夫です。

 来ているのは、練習巡洋艦香取だけだそうですし」

 

「……いきなり、他の提督の艦娘だけなのか。職員はどうしたんだろうな。

 なら、2人で行こうか。他のみんなは……待機、になるのか?

 とりあえず、宝珠の中をある程度把握しておいてくれると助かるかな」

 

「そう、分かったわ。

 適当に見とくから、さっさと行きなさいよ」

 

「おう。んじゃ、行ってくる」

 

 叢雲の言う通り、ちょいと待たせてるな。

 というわけで、転送装置を使って移動し、移動先のコンクリートで無機質な部屋にちょっとがっかりし、とりあえずソファーとテーブルを置いてみましたという程度の応接室で足柄と羽黒に挨拶した後、提督ギルド嘱託の腕章をしてる香取を通して。

 

「日本国提督ギルド舞鶴支部舞姫鎮守宝珠所属練習巡洋艦、舞姫・香取・ルナです。

 聞きなれない表現かと思いますが、艦娘はこの様な表現をする場合がありますので、ご理解ください」

 

 うん。この外見は間違いなく、香取だ。

 鞭みたいなのは持ってないし、艤装も付けてないけど、それ以外は艦これのあの絵とそっくりだ。

 おっぱい大きいのにロリ可愛いとことか。

 

「あ、はい、わかりました。

 えーと私は、鑑定名は上下(かみした)左右(そう)、らしいです。

 元の名前は使う事がありますか?」

 

「いいえ、この世界での名前は、鑑定で得られるものが正となります。

 元の世界の名も通称という形であれば使用しても大丈夫ですが、書類等では正式名が必要となります。無用な混乱を避けるために、普段から正式名を使われることをお勧めします」

 

 あー、やっぱりか。鑑定魔法があるなら、真偽確認なんかで使うよなー。

 

「そうですか、わかりました。

 では、艦娘の長い所属……ですか。その表現の意味はどうなっていますか?」

 

「日本国、提督ギルド舞鶴支部。これは所属する提督ギルドや海軍等の国籍と場所を示しています。

 舞姫鎮守宝珠というのは、鎮守宝珠に付けられた名ですね。提督が宝珠と契約しておらず、かつ宝珠の主との専属契約も行っていない場合は省略されます。

 その後が、個々の艦を示す名前となります。

 艦娘は提督の家族という扱いとなりますので、原則として提督と同じ姓を名乗る事となっております。ですから、私も提督の姓である舞姫を頂いております。

 同じ艦を複数お持ちでない場合はそのままである場合も多いようですが、区別が必要な場合や何らかの思い入れがある場合、艦名をミドルネームとして個別名を付ける場合があります。私の例ですとルナという名が個別名に当たります」

 

「なるほど……ということは、早いうちに私の宝珠にも名を付ける必要があるという事ですね」

 

「はい、そうなります。

 多くの場合は、提督の姓を付ける事が多いようです。なるべく重複しない事が望ましいとされていますが、世界的に一意とするのは現実的ではありませんので、ありふれた名でなく同じ支部の範囲で重複していなければ認可されます。

 上下提督の名はこの支部で他にありませんし、著名な提督や宝珠にも心当たりがありませんから、姓を利用するのであれば問題ないでしょう」

 

「わかりました。

 ところで、根本的な質問ですが……提督ギルドって、何をするところですか?」

 

「ようやくその話ができますね。

 提督ギルドは、国や地域と提督の橋渡し及び提督の支援を行い、これを以て人々の安全を守るための国際組織となります。情報収集や依頼の管理、物資の調達なども、その範疇に含みます。

 例えば今回の場合、事前に可能な限り安全な宝珠安置場所の確保、生活に必要な品々などの用意、といった事を行っていますし、私や職員による説明も業務の一環ですね。

 この後は、提督がお持ちの戦力の把握とそれに合わせた依頼の紹介、宝珠の管理に関するアドバイスなどを予定しています」

 

「国際組織、なのですか?」

 

 あれー? 海自とかが纏めてるもんだと思ったけど……いや、それならギルドなんて名乗らなくていいのか。

 

「艦娘を人間同士の戦争に使わせないため。

 深海棲艦に国境は関係せず、海運も複数の国が関係せざるを得ないため。

 何より、日本国に提督が集中している事に対する批判をかわし、ある程度の派遣などを円滑に行うためですね。

 もちろん、実際の事務や運用に各国の国防関係組織が関わっていますので、それらの意見を無視することはできないのですけれど」

 

「色々と厄介なんですね。

 ところで、ある意味で得体のしれない相手である私達の世話を焼くのは、やはり深海棲艦に対する戦力として期待しているからですか?」

 

「当然それも含みます。国や出資する人達が最も求めているものはそれでしょう。それ以外、例えば宝珠の能力や生み出す土地に価値を見出している者も多いはずです。

 それでも、正しく私達艦娘と縁を結ぶことができる人物であれば不幸なすれ違いで険悪な状態になってほしくない、という気持ちも本当なのですよ」

 

 実利と期待の両面を見据えての懐柔、って感じっぽいか?

 実際問題として、いきなり単独で生活が出来るわけもないだろうし……

 

「なるほど、そうですか。

 それでは、現在の状況……生活や国際的なものは、どうなっているのでしょう?

 少なくとも深海棲艦や魔物がいる、という話は聞きましたが」

 

「そうですね……それでは、先ずは生活に関するお話からにしましょう。

 生活面については残念ながら、異世界の提督の方々から見ればかなりレベルが低下しているものと思って下さい。

 まず、長距離の輸送を行っていた欧米の製品や、賃金などが安い地域で大量生産された低価格の品などは、入手が難しいと考えて頂いた方が無難でしょう。

 航路の安全面に問題がありますし、輸送も石油や鉄などの戦略的な物資や食料品が優先されていますから、それら以外の品々の確実な入手は難しいのが現状です」

 

「陸や空も危険という事ですか?」

 

「そうですね、陸や空も異界……危険な領域となっていますから。

 大陸奥地の荒野などは海とよりも多くの魔物がいますから、突破するにはかなり多くの戦闘を覚悟する必要があります。損失の多さを考えると、長距離トラックでの輸送は現実的ではありません。

 海岸線の人が多い地域であれば魔物は少ないのですが、とても遠回りをすることになりますし、深海棲艦や魔物の攻撃や異界化で道が途切れている箇所も少なくありません。こちらも現実的ではないのです。

 空は、となりますと……異界となっていない高高度を飛行中の輸送機がドラゴンと遭遇して攻撃された、という記録がいくつもあります。レシプロ機が飛べる程度の高度は異界となっていますから、自由に飛ぶことは不可能と言えるでしょう。

 消去法的に、艦娘による護衛を伴っての海運が最も損失が少ないと考えられています。こうして維持されている航路は異界化を防ぐ意味もありますから、その航路に沿っての空輸は細々と行われていますね」

 

「……思ったより、ひどい状況だな」

 

 陸運と空運がヤバいレベルとなると、長距離の輸送やらは艦娘頼みって事になるだろうし。そりゃあ提督が特別扱いされるわけだ。

 艦娘を護衛にって事は、それも提督の収入で、輸送コストの上昇要因、と。

 

「当面の生活に関しての話をしましょうか。

 食料に関しては、日本や各地の提督が東南アジアやオーストラリアへの航路を維持してくれていますから、飽食と呼ばれるような贅沢はできませんが、それなりの食事は可能でしょう。少なくとも飢えるほど劣悪にはなっていません。

 日用品は、不足している物も少なくありません。生産業への支援も行われていますからある程度の品は揃うと思いますが、100円ショップのような色々な安い品を売る店は無くなっています。

 なお、食料品や日用品に関しては提督ギルドとして支給するものがあります。こちらの調理場や食事室に置いてありますので、これは自由に使って下さい。準備が整ってからお渡しするものもありますし、食料品については1か月間、配給という形での支援もあります」

 

「そうですか、ありがとうございます。

 どのようなものがあるか、後ほど確認します」

 

「この1か月という期間はこの世界について学ぶ時間となりますが、依頼や収入の確保についての練習期間でもありますので、頑張ってくださいね。

 他に異世界の提督の方々が戸惑われる点としては、テレビや通信といった点でしょうか。

 現在、テレビやラジオを視聴する事ができる地域は限定されていますし、スマートフォンも速度がとても制限された状態となっています。

 これは、強い電波の発信源が深海棲艦の攻撃対象となりやすい事よる、停波が影響しています」

 

「あー……攻撃目標に見えるって事か……」

 

「異界から出てくる深海棲艦や魔物は、人工物に惹かれる特性がある事が判明しています。特に空母系の深海棲艦が電磁波に誘われやすいため、多少内陸であっても空襲による被害が多発しました。

 攻撃を受けた理由が判明した事により法が改定され、テレビやラジオ、一般的な携帯電話やスマートフォンの使用が禁止されることになっています。現在は出力を制限した移行期間になりますので、使用できる範囲がかなり制限された状態です」

 

「無線通信不可、って……まじかー」

 

「もちろんそれでは不便ですし、戦力を持つ船舶や緊急時の無線は規制対象ではありません。人の活動自体も誘因の要素となっていますので全面的な禁止は無意味だろうと考えられてもいます。

 ですから、代替手段としてケーブルテレビやPHSといった、有線のものや出力が小さいものへの置き換えを進めているところです。

 特に携帯電話に関しては、生産が全く追いついていないのですが」

 

「そりゃまあ、一気には変えられないか……」

 

 無理に変えようにもモノが無い、無暗に禁止しても反感を買う、放置すると被害が増える。

 範囲を狭くしてでも一応使えるって状態は、妥協の産物か。

 

「というか、都市の防衛はどうなっていますか?

 艦娘とか、隊息? という存在だけで、守り切れるものでしょうか?」

 

「完璧に守り切ることは不可能である、と言わざるを得ません。

 現在は王や領主といった称号を持つ方が現れていますので、その方々の能力で地域の住民から魔力を集め、それを利用した大規模な防衛結界を展開している地域もあります。

 もっとも、結界も万能ではありませんし、そもそも人数や能力などの限界がありますから、大都市や重要な拠点に限定されていますが」

 

「王や領主、ですか……」

 

「正式に言えば【能力/王】や【能力/領主】となります。

 領主は能力が及ぶ範囲にいる生物から魔力を集める能力、王は領主を束ねる能力、と言ってよいでしょう。魔力を扱う税務署と財務省のようなものだと理解してください。

 人を含む全生物が対象となりますが、魔力の徴収以外の能力は確認されていません。魔力を徴収された者は多少の倦怠感等があり、老衰や病気、大きなけが等で体力が落ちている方の生存率が下がる傾向が確認されています。

 それを許容してでも結界の中に住みたい、と考える方が多いようですね」

 

 奴隷やら使役やらって能力がないのは安心だし、寿命が縮むのがいいか、目に見える死亡のリスクがある方がいいか、って選択になるのか?

 そりゃあまあ、普通は明確なリスクが小さい方に行きたいよな。大きな都市なら、提督やらもそれなりにいるんだろうし。

 

「ここ舞鶴については領主の称号を持つ方がおりますので、結界で保護されています。

 また、舞鶴支部にいる提督の尽力もあり、大きな被害を出すことも無く日本海側の防衛の中枢を担っています」

 

「なるほど。領主の称号持ちは、結構多いのですか?」

 

「いえ、かなり少ないと言ってよいでしょう。

 現在の日本国で結界の保護を行っているのは、東京圏、仙台、札幌、浜松、福岡、そして舞鶴の6都市のみとなっています」

 

「それは……京都や大阪、名古屋なんかも対象じゃないのか……」

 

「結界は地上の出入りを制限しにくいため、魔物に対しての効果が薄いのです。ですから、東京圏も海側の地域が中心となっているように、海からの脅威が大きい地域や効果を見込める場所が優先されています。

 ここ舞鶴の結界は日本海側防衛の中枢という意味以外にも、京都や大阪の日本海側を守る意味も持っていますから」

 

「盾としての結界か……魔物に効果が少ないなら、内側の都市に用意しても意味は小さくなるな」

 

「加えて、舞鶴を担当する領主の称号を持つ方は、能力が及ぶ範囲があまり広くないそうです。

 ですから大きな都市を担当することができず、比較的小規模かつ効果が見込める地として舞鶴が選ばれたようです」

 

「それはまた……幸運なのか不幸なのか。

 ところで、王や領主は知事やら市長やらを兼任していたりしますか?」

 

「いえ、領主の称号を持つ方がその力を振るう事は国家公務員として国の管理下で行う必要がありますから、勤務時間内外を問わず政治的行為が禁止されます。そのため知事や市長となる事はできませんし、知事や市長のまま領主としての力を振るう事も禁止されます。

 王の称号に関しては、世界的に見ても皇室や王家といった方々にのみ確認されています。現在の日本国では天皇陛下のみですから、表立って問題とされたことはありません」

 

「おおう、なんというご都合主義……。

 それでも、文句を言う連中はいそうですが……天皇という制度自体に反対していた人とか」

 

「その頃には既に、世界が混乱していましたので。

 そうですね、この世界が歩んできた歴史について、少々お話ししましょうか」

 

「あ、お願いします」




サンマと任務とEOが不調な昨今。1-5で旗艦祥鳳が大破したりサンマ出なかったり、水上反撃のボスA敗北によりゲージが半分になったり、3-5で5連続道中大破撤退したりしています。
時間とお金……とまでは言わないので、ダイス神の加護は、どうやったらもらえますか?

……とか書きながら、勢い余って3-5準下ルート速吸改(Lv26)入りを試したら、数人小破でボスS勝利。こ、これは初回の接待的な何かなのか。サンマも海防艦も出なかったから、また来いよ(次は北に行って初戦大破な!)的な。
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