まあ、ハルヒの車要素ありのラブコメと思って頂ければ…と思います。
高校3年になり、SOS団の後押しもあり、俺は運転免許を取得したのだが、親父の知り合いが要らない車、乗るならくれるんだそうで、俺は今引き取りに行っている。なんでも、土建仕事で使っていた高年式車らしく、相当ボロみたいだが、調子は良いらしい。
「じゃあ、これ鍵ね。キャブだから時々掛かりが悪くなるかもしれないけど、アクセルで燃料の調整してやれば掛かるから、まあそのへんの癖はおいおい掴んでいってよ。」
「はい、ありがとうございます!」
もらったのは、ホンダのアクティ バンのオートマだ。しかも、めちゃくちゃ古いやつ。
初心者マークを貼った車に乗り込んでエンジンをかける。
そして、俺はSOS団の団長、涼宮ハルヒに電話をした。
『もしもし、キョン?あんたから掛けてくるなんて珍しいわね、どうかしたの?』
「親父の知り合いが車をくれるって話はしたろ?今日が引き取りの日だったんだ。今引き取った所なんだが、四人乗りだからみんなを誘うわけにもいかんが、取り敢えず団長様くらいは誘わないとな。って事で今からドライブでも行かないか?」
『いいわね!じゃああんた、フルスロットルでいつもの駅前に来なさい!いいわね!遅れたら罰金だから!』
「ああ、わかったよ。」
ミラーの調整とシート位置合わせを軽く済ませ、ブレーキを踏みギアをドライブに入れる。
窓を開け、ブレーキをゆっくり離しクリープを感じながら、お礼の挨拶を改めてし、俺はアクセルを少し踏んだ。
ハンドル重てっ!!
さて、いつもの駅前についた。ハザードを焚き、車を止め、ハルヒに一度電話を掛ける。
「ハルヒ、駅前についたが今どこにいるんだ?」
『あ、もう着いたの?』
「学校で言ったろ?すぐ近くだって。」
『うーん…。じゃあ!やっぱりアタシの家に来なさい!』
「へいへい…。」
そんなこんなでハルヒの家についた。
ハザードを焚き、ハルヒに電話をする。
「もしもし、家の前に着いたぞ」
『あ、今行くわ!』
ハルヒが家から出てきた。すごいお洒落をしていた。
「へえー。古いアクティなんだぁ。」
「ん?車詳しいのか?」
「別に?親父がこれと一緒のやつに乗ってただけ、それよりキョン!ドライブ行きましょうよ!」
俺達は車に乗り込み、ゆっくりと車を動かし始めた。
向かうは六甲山の展覧台だ。
そこに行くまでには、やはり山道を走らなくてはならない。
リズミカルで楽しいワインディングロードを走っている時の出来事だ。
「キョン、あんたって免許取ってから運転してたの?」
「いや、なんでだ?」
「なんか、妙に手慣れてるわよね。」
「まあ…免許自体はミッションで取ってるからな、この車はオートマだからその分楽だってのはあるが…」
そうそう、俺は免許自体はミッション車で取っている。親父に[ミッションで取るなら金出してやる]って言われたんだ。
「それに、止まるときだって、曲がる時だって、気持ち悪くなんないし…。」
「団長様の有り難きお褒めの言葉、大変嬉しゅうございます。」
ハルヒに珍しく褒められた。
「そうだ!今日からあんたを、SOS団専属ドライバーとして任命するわ!」
「そうかい、ありがとよ。」
そこからは、お互い無言だった。夕日が無言にさせたんだ。
展覧台についた。キレイな夜景だ。
そこで、俺もやっと決心がついたね。
「ハルヒ、俺はお前の事が好きだ。いつからかはわからん。だが、お前と一緒に過ごした日々、笑ったり、喧嘩したり、怒鳴り合ったり、映画撮ったり、バンドやったり、色々やった。俺は今自分の気持ちに気付いた。お前の事が好きだ…。」
「………おっそいわよ!バカキョン!アタシがどれだけ待ったと思ってんのよ!罰として、あんたは一生着いてきなさい!」
「ああ、わかったよ。どこまでもついていくさわがまま団長の彼女様。」
…。
「ほほぉ、そんな事があったのですか。」
「ああ、まあな。」
俺は今、学校終わりに古泉の誘いで車を出しドライブに行っている。とはいっても、今年のクリパの下見だが…。
「で、古泉。何を話すつもりだ?」
「いやいや、今日は仕事も忘れて、貴方と雑談をしたかっただけですよ。」
「まあ…。別に良いが。」
「晩御飯でも行きませんか?奢りますよ。」
「ああ、そうだな。どこにいく?」
「そうですねえ、パーッと焼肉でも行きましょう。」
「お、太っ腹だな。」
「まあ、今年のクリスマスパーティの下見なんですがね…」
「ま、そうか。」
今年のクリスマスにレンタカーで色々なところに行ったのは言うまでもない。
キョンが車を運転しているところを想像すると、何だかタバコでも吸ってそうな感じがしません?
なので、古泉との会話パートは社会人になってからのキョンにしようとも思いましたが、それだとどうもアレなので高校生のままにしておきました。