柾木家に喧嘩売るとか正気ですか?   作:ぐれむりん

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夏休み

 

暫くは平和な毎日が続いたのだが、半年も過ぎると嗅ぎ付けて来た教会やら各国から面会の要請が殺到した、どうやら国は俺の存在を隠しきることは出来ず・・・いやあの陛下のせいだろう、うん・・きっとそうだ

 

ってな訳で村長を通じて書面を眺める俺達

 

「全部断っておいてくれ、もうあの地獄は御免だ、使命の件もある」

 

「しかし・・各国はともかく教会までを敵に回すのはどうかと思うぞ、教会の学園にいくんじゃろ?それに国の機関では聖機人の強化は無理だと言うし」

 

「現状の聖機人で十分ですね、無駄に強化して変に敵を増やす事にでもなったらそれこそ大事になるでしょう、それにテスト以降は乗っても居ない置物の強化なんて金の無駄ですよ」

 

そうなのだ、ぶっちゃけ聖機神の設計図と聖機人の現物で新たな機体の製造にも着手し目途も立ってるのに、いまさら教会に頼んで強化とか無駄でしかない、知ってるのは俺だけだけどね

 

「分かったそう伝えておくとしよう」

 

「すいません村長にばかりやな思いをさせてしまって」

 

「もし何か言ってきたら主にフローラ殿下のせいだって事にしておいてください」

 

「なるほど、それは良いお考えです」

 

どうやら俺の言いたい事は察してくれたようで悪い笑みを浮かべる村長・・お主もわるよのぉ~~www

 

 

 

 

 

すべて突っぱねてもやっぱお忍びとか観光と言う名目で来る御仁も居る訳で・・

 

「今度はシトレイユ皇国っすか、よくもまぁ~金有り余ってんじゃねーの?」

 

「今回もこちらですべて対応しておいたので問題ないのじゃがのぉ」

 

「何かあったんです?」

 

「フローラ殿下の血縁者という事で神子様にお会いして無礼を詫びたいとの事で」

 

「ラシャラ姫殿下でしたっけ?」

 

「よくご存じで、それでどうしますかな?流石に幼い子供故いささか無下に断るのもと思ってのぉ~」

 

「なるほど皇国は結構考えたいい手を打って来るな、いいだろう偶然を装って会う手はずは可能ですか?正式な面談では各国が真似するやもしれませんし」

 

「分かりました、学校を視察中に偶然という事にしておきます」

 

 

 

 

 

数日後、久々の学校へ行き相変わらずのボッチ生活を堪能していると、金髪少女が体験入学と言う名目で俺のクラスに入って来る

 

「ラシャラっていいます、今日は体験入学に来ましたよろしくお願いします」

 

パチパチパチ

 

可愛らしい金髪美少女の登場にクラスは大盛り上がりを見せる、当然の様に俺の横の席に座り挨拶をしてくるので

 

「ラシャラちゃんよろしくね、ボクはシスイっていうんだ」

 

「シスイさんよろしくお願いしますわ」

 

「分からないことが有ったら遠慮して聞いてね」

 

「フフフそういう時は遠慮しないでってなるんじゃないの?」

 

「前にえげつない5歳児に痛い目を見せられた経験から警戒してるんだゴメンね、美少女を前にすると警戒する癖が抜けなくって」

 

「そうなんですか?それってマリアちゃんの事なんでしょ?」

 

「従妹でしたよね?ラシャラちゃんとは」

 

「はい」

 

簡単な会話の後授業が始まり、授業の間は私語もせず休憩時間はラシャラちゃんの周りにはクラスメイトが群がってくれて大助かり

 

無事に授業の全てが終わり下校する途中に人混みをかき分けてラシャラちゃんが駆け寄って来る

 

「はぁはぁ・・やっとぬけられたのじゃ」

 

「全ての授業を全部受けたんだし疲れたんじゃないかな?ゆっくり休むといいよ、それでは・・」

 

「またんか!まだ何も話をしておらぬ、学校の帰りに友達の家に遊びに行くのは普通であろう?」

 

「なら友達をかき分けて僕の所へ来た意味ってのは一目ぼれなのかい?気持ちは嬉しいんだけど、もう少し大きくなってからでもいい?」

 

「なななんでそうなるのじゃ!!」

 

顔を真っ赤にさせてむくれるラシャラちゃん6歳、うん・・めちゃくちゃ可愛いね小動物みたいでと言う意味で

 

そして彼女を無視して振り向き歩き始めると俺の前に来て

 

「シスイの家に遊びに行くのじゃ!」

 

「はぁ・・傍で見ているガードの方々引き取ってもらえませんか?」

 

俺が気が付かないとでも思ったか?数名のガードが影から視線を向けているのに、隠れている場所すべてに視線を向けると観念したのか大人しく出て来る

 

「申し訳ありません神子様、ラシャラ様帰りますわよ?」

 

「いーーーやーーーじゃーーーーーっ!!もっと遊ぶの!お話しするんじゃーーー!!」

 

ようやく6歳児らしい我儘をみせるラシャラちゃん、やっぱ6歳児はこうでなくってはと思い納得する俺

 

「2年後に教会の学園に入学するので今度はそこで会いましょうラシャラちゃん」

 

そう言って無事帰宅するのだった

 

 

 

当然次の日からもラシャラちゃんは学校に来るが俺は当たり前のごとく欠席を続けているので会う事は叶わず、結局滞在予定日数が過ぎてしまいラシャラちゃん達は帰って行く事になるのだった

 

 

 

 

その後はどの国も諦めたようで、平和な日常を過ごすのだが夏になると今度はフローラ姫とラシャラ姫がよりにもよって結託し、こともあろうにユキ姉をダシにバカンスに俺を呼び出したのだ

 

「どうなされるのですか?」

 

「ったくユキ姉をダシにするとはいい度胸だ、よろしいならば戦争だ!」

 

「短気はいかんと言っておるじゃろうが!神子様はユキネ様に関わる些細な事でそういう事を言い始める癖いい加減直してくだされ!」

 

「ええい!俺の弱みに付け込む奴は塵芥にしても世界が許す!大義名分は十分だろうが!出陣の用意を致せ!攻撃目標はバヴォニワ王国!」

 

「はいはい、それで結局どうするのじゃ?」

 

「討ち入りだと言っておるだろうが!」

 

「神子様も短気はアレほどいかんと言っておるじゃろうがまったく、旅行の手配はしておくから、ゆっくり静養なさって来るがよかろうて」

 

「ったく・・・ユキ姉もユキ姉だっての!」

 

 

 

プリプリしながらも結局バカンスの誘いを受ける事となり、数名の護衛を引き連れて向かう事になるのだった

 

移動の最中に護衛の方に

 

「本当に持って行かなくていいのですか?」

 

そうなのだ護衛の為に聖機人の持ち込みを限定ではあるが許可すると言う文面があり、当然皆は持って行ってもいいと解釈し搬入をしようとしたが、俺が無理やり止めたのだ、どうしてこう相手に乗るかな?見え見えの罠だろうがっての

 

「どうせよからぬことをしてくるから自分の命を大事にしろよ、俺はどうにでもなるんだから」

 

「はぁ・・やっぱりそういう事なのでしょうか?」

 

「機体のデーターがもっと欲しいんだろ?結局研究者も成果が無ければ只の無駄飯を食わせてるだけの存在だ、どうしたってファンネルのデーターは書面だけで伝わらんだろうしな、あのユキ姉との模擬試合の記録だけでは実用化なんて到底無理だろうし」

 

「やはり狙いはファンネルなのですね?」

 

「それが一番じゃないのかな?あれを実用化すれば各国のパワーバランスが大幅に変わる代物だしね、次の狙いが俺の子種じゃないかな皇国はそれを狙ってるはずだ、フローラ様が出した餌はおそらくソレだと思うし、精通すら終わってない俺の為に、どんな女性を用意してくるかは楽しみですね」

 

「はぁ~せっかくバカンスに行けると気楽に考えてたのになぁ」

 

「まぁ~・・・・・ドンマイ?」

 

 

ドン引きでしか出来ない様な歓迎を受けた後、ようやくユキ姉達とも合流して宿舎に入ると夜までの間各自一休みする事に

 

「姉さん久しぶりホント寂しかったよ@1年が待ち遠しくって」

 

「うん、私もよシスイごめんね本当は嫌だってさっき聞いたんだけど」

 

「姉さんに合えたからもう気にしてないよ、それよりもさ明日からは一緒に暫く居られるんでしょ?姉さんの水着姿結構期待してるんだ」

 

「うう・・姉弟なんだから余りそういう事言うのは変だよ」

 

「2人きりじゃなきゃ言わないよこんな事はさ、さっき見かけた方が噂のモルガさんなんですよね?」

 

「そうよ、こないだ1度だけなんだけど勝てたの」

 

「去年のフードキャンプの成果が出て何よりだよ、あれからも訓練してるの?」

 

「うん、まだ完全にとは言えないし時間を見つけてはやってるわ」

 

「そっか、やっぱ1度でも負かされた事が、この旅行の同行者になってるって意味なんです?」

 

「そうじゃないと思うよ、フローラ様が私があまり仲のいい友達が少ないから、モルガさんとは色々あって仲良くなったから気を聞かせてくれたんだと思うよ」

 

「正反対な2人だけに気が合うのかもしれないね姉さんとは」

 

「うん」

 

「となると姉さんのかたき討ちは意味ないな、この夏に時間作ってくれる?もうちょい強くしてあげるよ」

 

「うん!ぜひお願いしたいわ」

 

「それと専用機の調子はどお?」

 

「あまり起動できてないのが現状かな、早々機会なんてないから」

 

「そっか、専用機を持ってる事でいじめられたりしてない?」

 

「そりゃ~最初は何度も決闘を申し込まれたんだけど、最近はないわ」

 

「なら大丈夫だね、専用機は今回持ち込んでるの?」

 

「うん、フローラ様に言われたから持ち込んでるわ」

 

「やっぱか・・ったくそれ罠だから完全な罠だからね姉さん」

 

「え?どういうことなの??」

 

「ろくでもない企画を考えてるだろうから警戒はしててねって事だよ、あ~めんどくせーーな」

 

「・・・なんかごめんねシスイ」

 

「姉さんが悪いわけじゃないからいいよ、何をしてくるかはおおよそ分かってるし」

 

「またそういう顔して黒い事考えてるんでしょ?ダメだって言ったよね?」

 

「はい・・」

 

 

 

 

その後は夕食を食べて、案内されたのが宴会場・・

 

「宴会場に布団って・・・貞操概念とか教育によくないと思うのでお先に失礼しますね、ユキ姉今日は一緒に寝てもいい?」

 

「・・うん」

 

「じゃっ!そゆことで」

 

「じゃっ!じゃありません主賓が居なくなるなんていけませんわ、せっかく何週間も前から用意してましたのに」

 

「まさかこのくだらなさそうな企画の為に改装したんです?」

 

「何を言ってるの!古来より伝わる伝統儀式ですのよ、完全無礼講による枕投げこれをせずしてなにが旅行と言えるのですか!」

 

「どーーせ異世界人が冗談半分で伝えた歪んだ知識だろうが、精通もしてない子供がすることじゃねーーっての!」

 

「いいじゃない!もう直ぐのはずよひょっとすると今日記念すべき日になるかもしれないんですからけいけんしておかないとねぇーーーーっ!」

 

フローラ殿下の目がやばい件について・・・

 

「じゃ~そゆことで」

 

ユキ姉を引きづって部屋に入り結界を張ってベットに転がる俺とユキ姉

 

「久々に一緒に寝られるんだゆっくりさせろっての!」

 

「よかったのかなぁ?」

 

「あ・風呂入るの忘れた・・・まっ明日でいいや」

 

 

こうしてユキ姉を抱き枕にして安心して眠る・・一方のフローラ殿下達はというと

 

俺達の事をすっぱり忘れて枕投げで大暴れした後、俺達の様子を見に来て結界では入れないことが分かると、結界除去チームを呼び出して必死になって解除してるが一向に解除できず朝を迎える事となり

 

「ふぁ~~ああっ、やっぱろくでもない事やってたみたいだねフローラ様」

 

結界の外にはフローラ様を始めとする面々が転がっているのだ、結界を解除しとっとと風呂に入るが!

 

「おーーほっほっほほーーっ!お背中をお流ししますわ神子様---っ!」

 

「そんじゃー頼もうかな」

 

まさか乗って来るとは思わなかったのか目を見開いて驚き固まる横をスタスタ歩き

 

「そんなアカスリで磨くのは駄目だぞ?まだピチピチの柔肌なんだからな、自分の体を使って丁寧に隅々頼むぞ」

 

椅子に座り堂々を体を預け、フローラ殿下に洗って貰う事に、いまさらだろ?俺まだ9歳だぜ??立ちもせんわ!!

 

にもかかわらずフローラ殿下は艶めかしく体に泡を付けて丁寧に隅々まで洗ってくれる、う~~~んマンダム!

 

じっくり時間をかけて洗って貰った後

 

「全然おもしろくなーーい!」

 

「シランガナ」

 

そのまま風呂場を後にするフローラ殿下なのであった・・

 

 

 

その後用意されていた朝食を食べていると今日の予定を聞いてきたのでもちろんユキ姉と湖で遊ぶ予定だと伝えるが

 

「神子様との模擬戦をおねがいできませんか?」

 

そう言ってきたのは姉さんの友達であるモルガさんだ、いたいけな少年をいたぶりたいの?ってかわいく言ってみるが、全員からジト目される

 

「なんだよ!みんなしてひどくね?俺はユキ姉との大切な時間を満喫するために来てんだぞ?なにがいけない!」

 

「子供ならもっと子供らしくしなさいよこのシスコン!!」

 

そう言ってきたのはマリア姫だ、なんツーーことを言いやがる!

 

「失礼な俺は超シスコンだ!文句あるか?ユキ姉の為なら世界を敵に回す覚悟だってあるんだからな!」

 

「なーーーーに開き直ってますのよ!!ユキネさんからも言ってあげてください、どう考えたって不健全すぎますわよ!!」

 

「・・・あ・・あの・・その・・」

 

「あまり聞き分けないならユキネさんとの結婚は取り消しちゃうわよ?シスイちゃん」

 

「無理だね、アレは各国及び教会の連名で認めさせてるんだ、フローラ様が女王になったとしても無理だっての」

 

「おーーほほほほほーーっ!言うじゃない、今朝体の隅々まで洗って差し上げたのに」

 

「あーあれは気持ち良かった、うん間違いないな流石はフローラ様だ」

 

「「「えええええーーーっ!」」」

 

「ん?何か変な事あるか?」

 

「おかしいわよ何考えてるのよ!!」

 

「俺の年齢行ってみ?」

 

その一言で全員が顔を真っ赤にして俯く

 

「それよりもだ、モルガンさんは姉さんの友達だしいいぜ?そのかわり戦いの形式はこっちが決める、当然だよな?」

 

「もちろんですわ!」

 

 

 

模擬戦の形式は武器自由での生身での戦いとした、場所も用意されてる場所を使わせてもらう

 

「本気なのですか神子様?」

 

「問題ないよ姉さんに手こずるような相手ですし、多分かすりもしないでしょう」

 

当然相手にも聞こえており顔を真っ赤にして俺を指さし

 

「上等ですわ!!!ちょっと聖機師としての能力が高いってだけのお子様に負けるという事を教えて差し上げますわオーーホホホホーーーっ!」

 

「モルガンさんは聞いてないのですか?そこの変態に近接だけで圧倒してやったのを?機体の出力も劣る量でです、なのでバカに見えるから虚勢を張るのは相手を見てからにするといいですよ」

 

「なっなんですってーーーーっ!」

 

「あ・いちおう来年からモルガンさんは、俺の先輩になるんだし、煽りはこの辺りにしますが煽り耐性なさ過ぎるのもどうかと思いますよ?」

 

「あーーもうなんて子なの!開始まだなの?!!!」

 

 

そして開始の合図と共にモルガンさんは俺に向かって全力で攻撃を仕掛けて来る、目がなんか逝っちゃってる感じだけど、やはり大振り

 

「そんな大降りをするからこうなるんだよ」

 

武器を持つ手に向かってピンポイントで軽く攻撃を当ててやる、カウンター気味だった事で手に持ってる武器が地に落ちる

 

「こんなのが過去に上級生に喧嘩売れるほど強いってのは、いささか甘すぎますね学園てのは、本気で聖機師を目指してる奴らがこんなのとはユキ姉の方が遥かに強いですね、まぐれでもユキ姉に勝てたのは実力ではなくユキ姉の優しさに甘えてモルガンさんは勝たせてもらってるが正解だろうな」

 

「・・・なめんじゃないわよ!!!」

 

堕ちた武器を手に取り高速回転させながら俺に向かって来るが、大型の武器を振り回すのに意識を持って行きすぎで足が疎かに

 

「くだならないな、もうすこし考えて攻撃して来い」

 

素早く懐に潜り込み足払いをする事で体勢を崩した彼女に追撃とばかりにどてっぱらに蹴りを入れて吹き飛ばす

 

「もう終わりか?」

 

ジェスチャーでもっとかかってこいよとやると、ゆっくりと立ち上がり、鬼の形相で俺を睨む、俺はそれをニヤニヤしながら

 

「当然いままでのは準備運動なんだろ?そういう顔してるぜ」

 

がむしゃらに攻撃を繰り出してくるモルガンに対して最低限の動きだけでかわし、カウンターを入れられる場所はキッチリ入れていく、これはユキ姉に見せる為の戦いだ

 

「ほらほらしっかりしろ!」

 

足が止まると神経の多く通る場所を的確に狙って相手の激痛を狙う、そして罵倒するその繰り返しとなった、当然彼女はズタボロ、顔も泥と汗と涙でドロドロで髪も土をかぶりぐちゃぐちゃになってる

 

「なかなかいい顔になったな、やる気があるなら明日も付き合ってやるよ、根性だけは気に入ったからな」

 

そして俺はユキ姉を連れてバカンスに向かうのだった

 

 

 

 

残された者達は余りの圧倒的強さになかなか現実に戻ってくることは出来ずにいた

 

「あっ!大丈夫ですか???!!!」

 

メイドの何名かがモルガンさんに駆け寄って介抱をする

 

「彼女の洗礼は終わってるのか分かりますか?」

 

「い・いえまだのはずです」

 

その後急いで彼女を介抱しに行くメイドを横目に

 

「圧倒的とはこの事ですわね・・」

 

「ある程度は強いとは思っておったんじゃが・・アレほどとはのぉ~・・」

 

「さすがシスイちゃんよねぇ~ちゃんと手加減もしてたみたいだから明日には元気になるわよ、さーーて私もシスイちゃんの所へ行かなくっちゃーーっ!」

 

 

 

当然邪魔されるのは想定の範囲内なので結界を敷いてあるので入る事に出来ないフローラ殿下

 

それを他所にのんびり姉弟水入らずでゆっくりするのだった、そして夕方になり再び先ほどの模擬戦をした場所で今度はユキ姉と剣の訓練をした後に夕食を食べて平和に眠るのだった

 

翌朝本当に心の折れなかったモルガンは

 

「今日もよろしくお願いいたします」

 

深々と頭を下げてお願いしてくるモルガン、実は目を覚ました時に外で俺とユキ姉の訓練を見た彼女は、とてつもない危機感を覚え折れそうな心を必死に抑えて俺に頭を下げたのだ

 

よく見ると膝がプルプルしてることから相当我慢をしてるのが窺い知ることが出来る

 

「いいぜ、そこの赤髪の女そんなもの欲しそうに見るならついでだ来いよ?」

 

俺が指名したのはキャイアって女性で原作でもメインヒロインとして剣心の教育係?として登場してた子だ、昨日の模擬戦もユキ姉との訓練も陰から見ており、夜遅くまで必死に剣を振っていた子だ、ラシャラの見習い護衛として付いて来ており、我が国ともゆかりのある女性だ

 

「よ・よろしいのですか?」

 

「陰でこそこそされるのは好きじゃないんだ、必死なのも見て取れる君の何がそう必死にさせるのか興味があるんでな、モルガンさんとは違う覇気を感じるし素質はあると思うよ」

 

俺の一言で彼女は顔を一気に明るくして何度もお礼を言って来る

 

朝食を済ませて再び揃った面々、しっかしフローラ様が何もしてこないのは不気味だが、まぁ~大人しいのはいい事だ

 

「さてと全員でかかってこい、かすりでもさせられたら合格だ、当然反撃もするからそのつもりで、始め!」

 

モルガン、ユキ姉、キャイアの3人に対峙する俺は、さっそく囲まれる流石連携はそこそこ出来るらしく、お互いが邪魔にはなって無いが若干、感情のコントロールの難しいモルガンは時折周りを巻き込むのも厭わない様で、その攻撃の際にはちょっときつめのお仕置きをする

 

「メンタルコントロールも出来んのか?貴様はしばらく剣を使うな今のままでは仲間を殺すぞ!」

 

一気にモルガンの意識を吹き飛ばして退場してもらうと

 

「このバカに言っておけ滞在最終日まで剣を持つことは許さん、基礎トレーニングと観戦をして少しでも人の戦いを見て勉強するように」

 

「はっはい!」

 

メイドに引きづられて行くモルガンを他所に模擬戦は続く

 

「風通しが良くなって戦いやすくなったはずだ、無様な姿は許さんアレの様になりたくなければ気合を入れなおしてかかってこい!」

 

「赤髪てめーは剣に振り回されすぎだ、筋力に剣が合ってないんだ明日はもっと軽いのを用意しろ!」

 

「はい!」

 

「姉さんはまだ大きく避ける癖が抜けきらない、だが戦うのではなく守る戦いならば合格点だ、このまま守るための戦いだけをしていくのなら続きは必要ないだろう、どうするんだ?」

 

「・・・ううん・・・私は自分を変えたいの・・・だから」

 

「分かったよ姉さん遠慮しないからな?」

 

「・・・お願い」

 

「姉さんが覚える技だよ、よく見ててね」

 

「・・・・うん」

 

最短の動きで無駄が一切ない動きからの一閃は裏返る、そう俗にいう燕返しだ

 

「これが燕返しって言うんだ、姉さんに適した技だから覚えてね」

 

他の連中には只の一閃にしか見えなかったが、ユキ姉には薄っすらとだが見えていた様だ

 

「ねぇ~神子様・・あのぉ~私にもそういう技って教えて貰えないの?」

 

聞きづらそうに聞いて来るキャイアは、剣を構え俺に聞いて来るので

 

「武器の選び方も分かってないケツに殻付いてる奴に何を教えても大道芸程度にしかならんよ」

 

「うううう・・・」

 

そこから打ち合いをしばらく続け、きっちり2人をノックアウトさせると

 

「さーて今日も姉さんとまったりライフ~~♪」

 

倒れている姉さんを軽々抱き上げて浜辺に直行する俺達、そこでのんびりしていると姉さんが

 

「燕返しをもう少し分かりやすく教えて欲しいなぁ~なんて・・」

 

「姉さんが脳筋になったあああああああああいやあああああああ!!」

 

「あーーゴメンね、けどみんなきっと今も修行とかしてるのに私だけ・・なんか気まずくって」

 

「気にしない気にしない、こんないい天気なのにバカンスにして水遊びしないなんて罪だよ、心配しなくても燕返しは夏休みが終わる前までには一応の形にはしてあげるから信用できない?」

 

「うううん、そんなことないよ」

 

「じゃ~一緒に泳ぎに行こうよ姉さん」

 

 

 

こうして夏休みは最終日となりモルガンが朝早くから俺の所へ来て

 

「神子様、今日はよろしくお願いします」

 

「次は無いからな?」

 

「はい!」

 

 

 

そして3名を相手に模擬戦を行う事になった俺は、ゆっくりを剣を構える

 

3人は間合いを確かめながらじりじりと距離を詰めていく、そして合図もなく一斉に襲い掛かる3名を的確に対処していき隙を見つけて距離を取る

 

「モルガンさん合格ですね、いい攻撃でした次は学園でにしましょう」

 

「はい!ありがとうございました」

 

憑き物が取れたかのような笑顔で微笑み頭を深々と下げるモルガン、剣を収めさがると2人の相手をする

 

「さーて今度はこっちから行くぜ!」

 

一気に距離を詰めて攻撃を仕掛ける俺はユキ姉に向かって燕返しを入れると、ユキ姉も同じ技で対処してくる、良い剣筋だ完全では無いにしても形にはなってる、モルガンクラスなら必殺となるだろう

 

「姉さんも燕返し習得おめでとう、けどまだ速度とキレが足らないので鍛錬を怠らない様にすればさらに磨きがかかるはず、俺が教えた事だけではなく自分で考え試行錯誤して燕返しを自分の技へと昇華させてね」

 

「・・・うん、ありがとうシスイ」

 

 

最後にキャイアの相手をする、散々悩みに悩んだ末に選んだのはグレイブランスっていう刃の付いた薙刀みたいな槍だ、扱いやすく脳筋気味の彼女には合った武器となっている

 

彼女に合わせたスピードで次々に攻撃を捌いて行く、まだ完全には扱いきれずに居るが、まぁ~大剣よりはましだろう

 

「グレイブランスの使い方としてはいいんじゃないかな?まだ武器に振り回されてる感は有るけど大剣の時よりは大幅に良くなってる、剣にこだわると言うなら俺が教える事はもう無いから後は自分でやるといい、グレイブランスで行くと言うのなら若干のアドバイスはしてやれると思う、その辺りは自分で考えて結論を出せばいいんじゃないかな?」

 

「はい、ありがとうございました」

 

「さてリゾートに来たのに何故か強化合宿だった件については、ここで終わるね今日は俺一人でのんびりしたいから、姉さんは貸し出すよ」

 

そう言って俺は一人で砂浜へと向かう、今日は結界は無し

 

「ようやく結界を解いてくれたのね、うれし~~わぁ~~~っ!」

 

「だからって抱き着くな暑苦しい!」

 

「いいじゃな~~い!今日でまた暫く会えなくなるんですもの~~堪能しておかないと」

 

「なんで参加しなかったんだ?」

 

「それはヒ・ミ・ツ♥」

 

「ふ~ん面倒が減って助かったよ、次は呼ばないでくれよな?」

 

「あら~~嫌だったのぉ~~悲しいわぁ~~」

 

「毎年恒例にする気だったのかよ!!」

 

「当然じゃな~~い!」

 

「けどあの程度の事でならお勧めと言えばおすすめか?」

 

「分かってくれるのねーーーっ!うれしいわーーーっ!今夜はいっぱい楽しみましょうねーーーっ!」

 

 

 

こうして夏のリゾート・・・合宿?なるものから解放されるのだった

 

 

 

 

 

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