夏のバカンスでリフレッシュをした後、各自がそれぞれの場所へ帰って行く
「神子様あまり何もなくてよかったです・・・」
俺の護衛がまた俺の所へ来て泣き言を言う
「やけに大人しかったよな?」
「そうですね、気を張っていたのに気が付いて手出しできなかったのではないですか?」
「それもあるが、おそらくは今年は俺の知り合いを増やすのが目的だったんじゃないかな?数年でゆっくり関係を気付いてその後じっくりって事かもな」
「毎年恒例化とかいってましたもんね」
「いい場所なんだから悪くはないんだよ・・ホント」
「ですわね」
「そういや機工人っぽいのを整備してた女の子いたよな?あれって俺に使ってくれってあからさまなアピールだったから無視したけど、何か言ってたか?」
「はい、後半まで使う機会があると考えていたようで特別に工房まで持ち込んでましたよ」
「なるほどな、あの程度のガラクタでは使う気も起きないし何よりもデザインが嫌いだっての、もし聞かれたらそう答えておいてくれ、それともう1つ俺も機工人の開発をやってるともな」
「え?本当なのですか??」
「まだ基礎部分をテストしてる段階で完成にはまだまだ時間が必要なんだけどな実はやってたりする、ロボットは男のロマンだからな」
「なら何故話もしなかったのですか?」
「う~~ん・・・なんとなくかな?俺の機工人もまだ全然完成してないのに、まだ早い気がしてね」
「では来年は必ず来るように伝えておかないといけませんね」
「俺が言ったとか言うなよ?」
「照屋さんなんですね神子様って」
「おこちゃまですから」
一方の俺に噂されていた女の子ワウアンリー・シュメは、動甲冑と機工人を前にため息をついていた
「結局1度も見られなかったなぁ~何しに来たんだろ私」
それを聞きながら近づいて来る女性もちろんフローラ殿下
「そんな落ち込んだりしてせっかくのバカンスなのに楽しくなかった?」
その声に過剰に反応するワウは直立挙動で
「す・すいません!そ・そういう意味じゃないんです、ごめんなさい」
「フフフフっいいのよ、貴女ナウアさんの所に要る子よね?」
「は・はい!去年から学園にも入ってるので結界工房に今年も行こうと思ってたんですが」
「こっちに呼ばれちゃったのかしら?」
「はい、ナウア様に言われて・・その」
「ファンネルのデーター取りに来たのよね?」
「そ・そうなんです・・」
「それは悪い事をしたわね、チャンスは今年だけじゃないのよ?来年も来てくれると嬉しいわ」
「たぶんそうなる気がするんですけどね・・・はぁ~・・」
「いいじゃない油まみれの切ない青春だけになってしまうのを危惧してくださったと思うわナウア様は」
「なにもデーター持って帰れなかった事怒られないかなって思うと」
「アレは見たって簡単にはデーター取れないわよ見えないんだもの~」
「フローラ様達の研究機関も方々もかなり肩を落としてましたもんね、やっぱりほとんど何も分かってないのですか?」
「私の専用機を代価に彼のレポートを見たけど、再現はとてもできる代物じゃなかったわ」
「あるんですか?!!!」
「ええ、ファンネルの概要を記したレポートは専用機1機でも安かったくらいなんだけど、それをおいそれ外部に渡すわけにはいかないのよゴメンネ」
「はい・・そうですよね」
残念ながら今回は何も得られず、帰ってからレポートを提出しても結界工房からは何も言ってこない事が逆に来年こそはと燃える彼女であった
そして数ヶ月後、神子様はワウを気にしており機工人についても気にかけていた事を知り新型機の開発により一層尽力するのであった
そして学園に戻るユキ姉、モルガン、キャイア達は帰りの船の中で
「充実した合宿でしたわね、これもユキネさんの御蔭ですわ」
「・・・私は・・なにも・・」
「噂以上の実力者に、もう変な性癖に目覚めてしまいそうですわオーホホホ」
「・・ううう」
「ユキネさんの事を悪く言うおつもりはありませんのよ、だってユキネさんは最強の聖機師様との結婚を出来る権利を得てるんですもの、ええ・・羨ましくは・・くっ・・ううう・・」
急に血の涙を見せるモルガンに周りも数名が涙する
「・・・けど・・姉弟・・」
「従妹なんだから問題ないでしょうに、世界一恵まれた女性なんですからしゃっきっとしなさいなユキネさん」
「そうですわね彼だけが持つと言われている世界を変えるとまで言われた最強武器を体感した唯一の聖機師様でもあるから学園でもいろいろ大変でしたものねユキネ様は」
そう言って来るのはモルガンの側近の女性だ
「・・・うん」
「それだとしても羨ましい事ですわ、これからもユキネさんとは、よき友達で居させてくださいな」
「・・・はい」
そして徐々にユキネにまで側近というか慕う女性が多くなっていくのだった
俺は戻った後も学校にはほとんど行かず、黙々と鍛錬と研究に勤しんでいる、学園に入れば自由気ままという訳にもいかないだろうと考えグラビディエンジンだけでも完成させるべく勤しむのだった
そして付き日は過ぎていき10歳になった次の春に俺はようやく教会の学園へ入学する事になった
なったのはいいが、いきなり新入生代表になってるもんだから色々めんどくさいのに、なぜか自動的に生徒会に入ってるわ、生徒会長がモルガンさんになったとの事でさらにめんどくさい、いきなり神子様とか言い出すから
「モルガン生徒会長、私はここでは只の一新入生です、過剰に優遇とかは辞めて頂きたく思います」
「何を仰るのですか!貴方様の実力そして名声ならば言ってくだされば生徒会長の椅子すら貴方様の物ですわよ他の者に文句は言わせませんわ」
もうやだこの人・・誰だよコイツを生徒会長にしたバカは・・・
「ふ・つ・う・に下級生で、しかも新入生の1人として扱ってください、そうでないのなら生徒会へは入りませんよ?それにユキ姉が生徒会に入って無かったら、とっくに断ってたし」
「フフフ・・本当に愛されてますのねユキネさんは」
「そうですけど何か?」
「まぁ~無理強いは致しませんわ、欲しくなったら何時でも言ってくださいね、それとまた手ほどきをして頂けないでしょうか?」
「剣術の授業があると聞きましたが?」
「あんなのは初心者に合わせて行う授業で私にはまったく物足りませんのよ!」
「そういう事言ってると怒られますよ?教諭とかに」
「私に勝てもしない教諭など論外ですわ」
「マヂ?ここの教諭ってモルガンさんより弱いの?」
「ええ、なので私とユキネさんは自習なので2人で訓練してますわ、お可哀そうにユキネさんも本当はもっと充実した剣術の授業をしたいでしょうに・・」
「その手に乗るかっての、何処の世界に新入生が教諭になって授業するってんだ!」
「ここでは全く問題ありませんわよ、既に話は通してありますから」
「もしかしてさ・・事後報告な訳?」
「オーーホホホホ!そうです良く分かりましたわね、シスイ様のクラスと私とユキネさんのクラスは剣術の授業は共同で行いますのよ、生徒会を甘く見過ぎでは無くて?」
「アホだ・・アホが居る、もうテメーーの事は生徒会長とは呼ばねえ!勝手に職権乱用しまくりやがって、そんなことしたらクラスでまた俺が浮くだろうが!」
「それでしたらサクっと飛び級してくださいな、問題ないでしょ?」
「飛び級は何があってもしない、これは絶対だ使命に関わる問題故な」
「・・・そう、残念ですわ」
俺の目の色の変化に気が付いた彼女はしょんぼりしながらも話を続ける
「もう疲れ果てて帰りたいんだけど・・」
「待ってください話はまだですわ、来月行われる歓迎会の催しで聖機人に新入生が初の騎乗するのですが」
「断る、俺は乗りはするがシールドモードでのみだアタックモードはおろかファンネルを期待してるなら無駄だからな」
「全校生徒が期待してるのですよ?それに来賓として今年は各国の方々がいらっしゃるのです、なのでどうしてもお願いしたいのです」
「ちっ・・面倒な企画を次から次へと、あんな物騒な兵器が1国家が開発したらどうなるかぐらいわかるだろうが!」
「やはり聖機人を1体で渡したと言われるレポートでは到底開発は無理だと言う話は本当だったのですね」
「当たり前だ、アレで開発できたのならもう発明だ、それなら致し方ないだろうけど俺が何度も使用してデーターを集めた上で開発した場合は違うぞ?これは俺がその国に技術提供したと同義だ、俺はどっかの国に肩入れはしない、確かに俺の住んでる故郷の場所はバヴォニアだけど俺自身は何処にも所属はしてない、もちろんユキ姉もな」
「・・・見せるのもダメなのですか?」
「モニター越しでなら許可する、相手も前回同様でユキ姉となる、守れるのか?」
「もちろんですわ!必ず成しえて見せますとも!!!」
「そこまでして見たいのか?」
「えええ!そりゃ勿論ですわ」
どうやら生徒会長として学園や教会その他諸々に散々言われていた様であり、モルガン自身も興味があり何があってもウンと言わせるつもりだったと、この後ユキ姉に聞いた、もし駄目ならユキ姉が生徒会長になって説得する話まで有ったらしい・・アホ過ぎるコミュ障気味のユキ姉に何をさせるつもりだ!!殺すぞ?
そして学園生活が始まると、俺のクラスには見知った人が・・・
「マリア姫ほんとうに特権を使ったんだな、さっきラシャラ姫も見かけたけど」
「ええ、もううんざりですのよ先日女王になったお母さまはもう・・思い出すだけでうんざりですわ」
そうなのだ入学する少し前にフローラ殿下はフローラー女王を戴冠し名実ともにやっかいな存在となったのだ
「ってことは今年の夏はフリーって事で行けるんだよな?流石に戴冠したばかりで忙しいだろうし、むしろ居ない状態でならのんびりできそうだから歓迎なんだけど」
「甘い!甘すぎますわよシスイ様、おおよその引継ぎは終わってますのよ?ますますパワーアップさせるべく拡張工事の手配をしておりますのよ?」
「なにそれ・・・怖い」
「フフフフ諦めてくださいな、私も夏だけと我慢する事にしましたの」
「とりあえずクラスメイトみたいだからよろしく頼むよ」
「そうですわね」
「やっぱ女王特権で同じクラスなのか?」
「そうよお母さまは第二夫人に私を指名したいらしくて気を引けって言われてますわ」
「そっか多分そうだと思ったよ、言っても良かったのか?」
「言ったほうがお互い気楽に生活できるのではなくて?」
「さすが恐ろしい5歳児再びだな」
「何を言ってるのです?私はもう8歳なのですよ失礼過ぎますわ、それにシスイ様にだって身長届いてますのよ」
あ~・・そうなんだ、俺は自分のポカに気が付いたのは入学検査の時だ、俺は成長が極端に遅いのだ、っていうか3年でほとんど変わらない時点で誰か気が付いてくれって話だ!!
原因は肉体強化の弊害、7歳の時に覚醒した折、その時に調子に乗って肉体強化をしたせいで寿命が延びたのに気が付いてなかったんだ
なのでスクスク成長していた7歳の時は学年でも一番大きかったのに、そっからパタっと止まってしまったっていうか緩やかな・・それはもう緩やかな成長期となった、おかげで未だに誰よりも幼い・・・教室に入ってさらに実感する羽目になった、学校サボり過ぎてたのが原因でもあるんだけどね
「そ・そんな落ち込まなくても、シスイ様?大丈夫ですか?」
「あ~軽い現実逃避してたわ・・・もう気分がすぐれないので早退する」
「何を言ってるんですの、今日初めての授業なのに」
「じゃ~寝てる終わったら起こしてくれ」
そう言って机に戻ってうつぶせになり、自分の愚かさについて悶々とするのだった
昼休みまで現実逃避していると、食事を用意したので来るように言われるので、渋々マリア姫についていく、別室に何を用意してるんだと言わんばかりの場所に用意されたフルコース金有り余ってんのか?と言いたい
俺は実家では補助金を一般の男性聖機師よりも貰ってるが、ほぼ全て研究費用に使ってるので、最近完成したグラビディエンジンの開発費が浮いた分で次は専用船を買う為に貯金してる所で質素な生活をしてたりする
「これまた凄いですね、久しぶりにまともな食事にありつけるとはジュルリ」
「そうですか?あまり良い暮らしぶりではないと聞いてましたが補助金も他の方よりも多いと聞いてたのに」
「あ~もう言ってもいいのかな?機工人の開発をしてるんですよ個人的にね、それに使ってるんで」
「まぁ~~本当なのですか?!そう言ってくだされば開発費を出すように言いますのに」
「個人的な代物で誰かに渡すとか嫌なんですよ、認められたい訳でもないし趣味に近いのかな?一応は使命に関わるというか何というか」
「使命に関わるのでしたら、それこそ申請するべきですわ、国を挙げて神子様の使命には協力したいと考えておりますもの」
「それは有難い話なんですけどね、場合によっては各国を敵に回す存在になりかねないんです、そういう危険な使命を帯びてるんです、なので過剰すぎる協力は避けておきたいんですよ、それに機工人の開発はかなりの所まで進んでますし、お金もそこまでキツクは無くなって行くので大丈夫です」
「お披露目くらいはして頂けますの?」
「そうですね完成したらマリア様にだけなら見せてもいいかな、けど技術者は遠慮してほしいってのが本心ですかね」
「ファンネルを搭載されるのですか?」
「ははは・やっぱそこですか気になるのは?」
「それはそうですわ、遠まわしなのは好きじゃないですもの」
「そうですねノーコメントという事で」
「そう、分かりましたわ、これ以上は追及しませんわ」
「そう言ってくれると助かるよ」
昼休みも終わり、席に戻ると俺の席を囲んで話しかけてくる女性達をかき分けて男達が割って入って来る
「失礼するよ、君は授業は寝てて起きないばかりか、昼食はマリア姫殿下とご一緒とは、とんでもない身分なようだが?」
「寝てたのは悪かった、メシ位いいだろ?俺と一緒に居たかったのか?俺はノーマルなんだ勘弁してくれ」
「何を言い出すんだ君は!僕とてノーマルだ!」
「あ~けど男友達は重要だな、仲良くしてくれよ」
「分かってくれればそれでいい、そういや君は何者なんだい?生徒代表でもあったよね?王族を差し置いて」
「あ~アレは2か国の姫殿下が同時に入学した事が影響してると思うぜ、どっちかに任せたら角が立つだろ?」
「あ~なるほどなラシャラ姫殿下も入学されたし、って事は割を食ったわけか?」
「そういう事だ、なぜ俺になったかは嫌がらせだと俺も受け取ってるしな」
「名誉な事じゃないか、男性が学生代表など中々ないらしいじゃないか」
「名誉が欲しいのなら君に今度から全部渡すよホント・・」
翌日その生徒は俺が神子だと知ると
「昨日は大変失礼な事を言った申し訳ございませんでした神子様とは知らず」
「あ~~誰だよ言った奴、マルキドそういうのはいいから俺もココでは神子じゃないんだし、同じ立場なんだ呼び捨てでいいぜ」
「そ・そうかシスイ君・・・」
「呼びにくそうに言うな、まぁ~誰が言ったかは知らんがシメてやる」
そう言ってマリアを睨むが首を振るので教室を見渡すが、全員が首を振る
「クラスメイトではないのか、そのうち分かる話だしいっか」
「そうですわよシスイ様、目くじら立てすぎですわ」
「ヘイヘイ」
そして伝えた奴が昼休み前に土下座しに来る知らない奴だった、なので
「いきなり友達候補に様付で言われたら気分悪くてカッっとなったが気にするな、もう気にしてないんだし」
「誠に申し訳ございませんでした」
「いいってことよ!」
そういって立ち去り、マリアに呼ばれてるのでまた一緒に食事をする事に、これって毎日やんの?って聞くと当然ですわと言いやがる
「どう言う金銭感覚してやがるんだ、国庫大丈夫なんだろうな?」
「こんな地味な生活にうんざりしてますのよ、食事位いいではありませんか」
「じゃー王宮に戻れよ、@2年は過ごせたくせに」
「そんな事を面と向かって言うのはシスイ様だけですわ、だからこそ楽しいんですけどね」クスクス・・
「あ~・・そうですか良かったですね」
「それよりも聞きましてよ、来月ようやく使うそうですわね」
「あ~アレか耳が早いな、ホント根回しのいい話だよな、どうにかこうにかして来るんだから嫌になるよ、当日すっぽかそうか」
「ダメに決まってますわよ!何を考えてますの」
「理由は亜法酔いが原因による風邪とかなんとかでって事にしといてくれ」
「無理ですわよ、私にそんな権限があるとでも?」
「っと言うのは冗談だから護衛とか監視はやめてくれよな?」
「それも無理ですわね、諦めてくださいまし」
「ちっ!」
「貴方の事情も分かります、けど知ってしまったのですよ?どうしてそれが諦められると言うのですか?」
「その興味が人を殺すと言うのにか?」
「それは使う人の問題ですわ、持ってるだけで脅威となる聖機人と同じですわよ」
「だからと言って渡す気はない」
「そう、それでいいのです我々は只で簡単に手に入れようなどとは考えてないんですから」
「だったらもうちょっと穏便に出来んのか、なんで起動式ごとき学園の一行事に各国の要人が来るんだっての」
「それも仕方のない事ですわよ、軍事開発は何処も停滞気味だったのにファンネルという革新的な物を披露する方に問題があるのでは?」
「ったくめんどくせーな、昼からの授業は休むから伝えておいてくれ」
「またですの?!いい加減にした方がいいですわよ」
「昨日は休んでないだろうが、寝てたけど」
「ダメですわよ私の旦那様になるかもしれない方なんですから、しっかりして頂かないと」
「余計やる気なくした・・・じゃっそういう事で」
その日の昼からプラプラ歩いていると、授業中という事もあってここぞとばかりに従者や作業員たちが忙しく働いているのが見える
「ご苦労様です、がんばってください」
「はい、ありがとうございます」
こう言った会話をすれ違う人全員に言いながら、てくてくと散歩する、声をかけながら歩き回るのが飽きた所で、シュリフォン王国の管轄地だったはず
「やっぱ管理がすごいな、シュリフォンの人に合って中に入ってみたいもんだ」
立ち入りは制限されており、俺でも中には入る事が出来ないウラヤマけしからん昼寝の場所に良さそうだなと考え、戻ろうとすると人が
「シュリフォンの方ですか?あまりに素敵な森で見とれてました」
相手の男はダークエルフ特有の肌に耳が長く、俺と同じ銀髪だ
「そうでござったか、失礼ですが学生の方ですかな?」
「先日入学したばかりの生徒なんですがね、平たく言うとさぼちゃった感じですかね、俺はシスイ・メアです」
「私はシュリフォン王国所属の王家護衛騎士団所属シェファード・ランドルフと申します」
「そういやシュリフォンの姫殿下もこの学園にいらっしゃるんでしたよね?その護衛任務なのですか?」
「それもありますがこの森の管理も行ておるのです」
「ご苦労様です、時に中に入るのにはどう言った許可が必要になるのですか?」
「事前に書面にて提出して頂ければ大丈夫かと思いますよ、間違っても無断ではご遠慮ください」
「了解ですシェファードさん」
その後別れた後、昼寝するいい場所を探しつつのんびり散歩をしていると今度は女性の方に学園長室まで来るように言われる
「あっちゃーーっ・・・学園長オコ?」
「それはどうか分かりませんが・・たぶんそうなるかと思いますよ」
仕方なく言いに来た人に付いて行き、学園長室へ行くと
「ようやく来ましたねシスイ君」
「お呼びとの事ですが何でしょうか学園長」
「入学初日から随分学業に集中出来てないと聞きまして、事情を聴こうと思ったのですよ」
「この学園は自由な学風が売りとの事でしたので、まずは自分の周りの状況を知る為にクラスを知り、そして今日は学園の見えない部分を視察しておりました」
「なるほどね、それでどうでしたか?」
「学友は優秀な方ばかり、環境も大変沢山の方々に支えられ、なにより生き生きとして働いておられました」
「なるほどね、それで授業には何時頃から真剣に参加されるおつもりなのかしら?」
「自分なりに成績が落ちない程度には、前向きに善処したいと考えております」
「よろしい集団生活を学ぶ場でもあるのです、今後はあまり目立った行動は慎むようにしてちょうだいね」
「申し訳ありませんでした、謹慎したほうがいいですか?」
「それはしないわ、あなたの場合それは逆効果だと思いますのでね」
「そ・そうですか」
その後も長い時間説教を食らい、その日は部屋に直ぐにもどって休むのだった
「チーッス皆の衆!」
「チーッスじゃありませんわ!何なのですかその挨拶は!」
姫を始めとしたクラスメイトに教室は居るなりそうやって挨拶したら側にいるマリア親衛隊の女学生が注意してくる
「すまねー田舎ものなもんで・・」
俺にムキになって言って来る女性とのすれ違いざまにお尻を撫でまわして席に座ると
「何てことするんですか!このエロ餓鬼!」
「余り近寄るなよキスしたくなるだろうが?」
俺の一言に周りは大騒ぎになり、黄色い悲鳴が飛び交う頃に他の生徒も入って来る、その中には男子学生の姿も
「オッス!マルキド」
「おはようございますシスイ君」
「あいかわらず固いな~ま・気楽にやっていこうぜ、それよりも昨日はサボっちゃったらさ学園長に呼び出されて散々だったわ」
「入学早々から飛ばし過ぎですって、かなり噂になってましたよ、上級生の一部にまで話は広がってましたよ大丈夫なんです?」
「なので今日から前向きに勉学に取り組もうと思ってるよ」
「そうしてくれると色々聞かれて気苦労する俺達も助かるんで頼みますよ」
そして授業が始まり、今度は普通に受ける至って真面目な生徒に変わり数日が過ぎると
「やっぱ無理だ・・もう耐えられん・・マルキド昼から帰るわ」
「相変わらずだな、来週は聖機人に乗る為の授業が午後からあるんだから不味いだろ」
「乗りたくない、超嫌なんだどうしたらいい?」
「シスイだけだぞそんな事言ってるのは、みんな楽しみにしてるのに、噂では各国の要人がスカウトの為に見に来る重要な行事になるって張り切ってるんだぞ」
「あ~そうなんだ・・」
余計に落ち込むシスイ、憂鬱で仕方がない俺は昼から逃亡を図ろうとするが、マリア姫の護衛にタイホーされてしまい昼からの授業も受ける事に
「シスイ君!重要な明日の為の授業なのに寝ててはいけません!起きなさい!事故が合ってらどうするのですか!!」
「むにゃ?あ~事故っすか起きないですかね?むしろ派手だと嬉しいのですが」
「教諭無駄ですわよ、シスイ様にとっては明日は悪夢の日なんですから」
そう言いだすのはマリア姫だ、事情を知ってるのは少人数だしね
「そーだ!授業態度が悪いので、俺は聖機人の搭乗は不参加という事で!そうだそうしましょう教諭!」
俺は立ち上がり教諭に駆け寄り目をキラキラされて提案する
「え?どういうことなのです?乗りたくは無いと言ってるのですか?」
「いや~こんな不真面目な生徒が乗れば事故を招きかねません、危険ですそうですよね?!」
「はい、そうですね私の方からそう伝えておきますわ」
「よし!」
「よし!じゃありませんわ、何を言ってるのですか全く、教諭にそんな権限はなくってよシスイ様」
「どう言う事なのですか?マリア姫」
「言ってもよろしくってシスイ様?」
「却下だ言ったらあの秘密を漏らす」
「っという事ですので、明日には分かると思いますわ教諭」
そして当日になり、俺だけ朝早くから叩き起こされて扉を開けると
「お迎えに上がりましてよシスイ様」
「あのさぁ~ここ男子寮なんだけど、姫殿下ともあろうお方がはしたなくないです?」
「問題ありませんわ、むしろ逃げ出す方が大問題となりましてよシスイ様」
「はいはい・・ったく着替えるから出てけよ」
俺がそういうのにメイド達が中に入って来て着替えを手伝おうとするので
「ここまでするのか?」
着替えながら俺がそう言うと、そうだと答えるマリア姫
義替えが終わり、食事を済ませ足取り重くてくてく歩くと教室に入り
「チーーッス、すがすがしくない朝だけど今日もがんばろーー」
生気か魂を抜かれた様な状態のシスイを他所にクラスは今日のイベントに向けて意気揚々としてる、先日尻をナデナデしてあげた女の子が一緒に登校していたマリア姫に
「おはようございますわマリア様、それとエロ餓鬼君」
「そうだ君、俺がセクハラをしたと伝えて来てくれないか?それで謹慎処分にしろと訴えるんだ!」
「ダメですわよ貴女もまともに受け取っては駄目よ、シスイ様が今回のメインディッシュなのですからねオホホホ」
「マリア姫がフローラ様に似てきた件について・・」
「なんですって!!!」
「なにかこのエロ餓鬼君にあるのですか?マリア様」
「面白い物が見れるわよねっエロ餓鬼君」
「俺まだ姫様には何かした覚えはないぞ?」
「未来の旦那様候補が他の女性の臀部を撫で回したなんて怒ってもよろしいのではなくて?」
「誰が未来の旦那様候補だ、ありえない事くらい自分で分かってるくせに、冗談でも質が悪すぎる、気分を害したので今日はこの辺で・・」
姫の護衛に華麗にブロックされる・・泣くぞ?
そして新入生による聖機人の起動式典が執り行われる事となった