我が新生鎮守府日記   作:文若

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夏の旅行編、本編開始!


夏の旅行part1

「赤城さん、荷物多くないですか……?」

「そうかなあ。これでも絞ったんだけど……。」

「………………………」

 

 

「あー、諸君。この度は各々の南一号作戦への尽力に感謝する。持ち物などは各々に任せているが、必須なものは栞に書いてあった通りだ。スケジュールや行動予定、注意事項なども全て書いてあるので、もう読んだと思うが、再度、熟読しておいてくれ。」

「あの、司令官さん……」

「どうした電」

「たぶんこの栞を読み終わっている人はいないのです。」

「何故だ?こういう旅行の栞は読むだけでも楽しいものだぞ。」

「あのさあ、提督。暇だったのはわかるけど、いくらなんでも、ねえ。」

「分厚過ぎや!広辞苑ぐらいあるやないかい!」

「全て必要な事だ」

「それでもなあ……」

「でも、書いてある事、結構役に立ちましたよ。事前準備とか、しやすかったですし。」

「妙高、まさか……」

「はい。きちんと全て読破いたしました。」

「素晴らしい。皆なも妙高を見習うように。さあ、南西諸島沖へ、出発!」

「いや、ちょっと待ってくれ。」

「どうした、長門。」

「我々艦娘は自力で海を航海できるから良いが、提督はどうやって行くのだ?」

「俺はな、飛行機に乗って行くぞ」

「えっ、飛行機があったんかいな」

「司令部から、移動用に一式陸上攻撃機が支給されている。勿論、操縦も自分でするぞ。」

「提督、一式陸上攻撃機って、四人乗りですよ。」

「ああ、勿論そうだ。乗りたかったら乗ってもいいぞ」

一瞬、艦娘達の目がキランと光った気がした。俺は感じた。艦娘は兵器でない。その前に、欲望渦巻く人間だと。

「じゃんけんで決めましょうか」

あちこちでじゃんけんの輪ができる。喜ぶ者、悔しがる者。反応はそれぞれだ。

「やったー!」

最終的に、勝ったのは飛龍、加賀、そして川内の3人だった。

 

 

「わあ、飛行機って、こんなに楽しいんだ!」

「ええ、そうね。いつも発艦させてばかりだから。」

「ねえ、川内。あら?川内?」

「昨晩も夜戦訓練してたから……眠たいのでしょう。全く…」

「ねえ、加賀さんはどこで買い物してたの?」

「赤城さんと、提督の栞に書いてあった店で。」

「そうなんだ!なのに何ですれ違わなかったんだろう?」

「何回もすれ違いましたよ。全くもう。で、提督はあの問題の答え、わかっていましたか?」

「へっ?」

「近くできちんと聞かせていただきましたよ。私が代わりにここで大声で答えて差し上げましょうか?」

「ふ、ふみまへん。ひぁめへー(す、すみません。やめてー)」

「んー、どうしたんだ?プロペラが回って騒音がしてて、聞こえづらいのだが。」

「あ、提督。あのですねえ。」

「ひゃ、ひゃー。何でもございましぇん」

「そうか、ならいいんだが。」

 

飛行機の、中で繰り広げられる恋物語。




加賀さんの飛龍イジリがスゴイ。
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