遠くないところで轟音がする。そして悲鳴にも似た声。
「赤城さん…………」
「飛龍、落ち着いて。まだ第一次攻撃隊から電信はきていません。慢心は禁物です」
「は、はい!」
「提督!第一次攻撃隊より、長門を経由して、電信!『トラ、トラ、トラ』我奇襲に成功す。です!」
周りでわあっと歓声が上がった。しかし、「赤城と繋がっているか」と多聞中将が語気を強めて言ったことによって、すぐに静まってしまった。そして数秒して、赤城の声が聞こえてきた。
「こちら、空母機動部隊です。提督、第一次攻撃に成功しました」
「戦果は」
「戦艦タ級フラグシップ撃沈、戦艦ル級エリートま2撃沈、重巡リ級2撃沈、軽巡ホ級2撃沈、駆逐ニ級3撃沈、戦艦タ級エリート大破、炎上中、重巡リ級エリート大破。以上確実。艦種不明1撃沈。飛行場、多大な損害を受けたものとみられます。味方機の被害は現在確認中です」
「作戦はそのまま遂行する。AL方面の南部に補給船が到着するから、着き次第荷物で補給を」
「了解しました。これより全速前進します」
補給のしかたには幾つかある。駆逐などを中心とする艦娘が、直接持って、戦闘中、及び戦闘直後の部隊に手渡すもの。荷物が詰まった船を、艦娘が護衛しながら戦闘海域に向かうもの。今回は、大量の飛行機の為に、船を持ち出した。燃料があるからだ。ある程度なら、空母の艦娘が持っているが、予備としてだ。使わないことの方が多い。そして、補給と言っても、食事を難しく言っただけであって、そんなに大掛かりなものではない。ただ、食事中を襲われると対応がおくれる、それだけのことである。だが、補給を甘く見てはいけない。どんな最強の部隊でも、補給が途切れたらたちまち無力化する。そう教えられた。食事は大事なのだ。
「第一次攻撃はうまくいったようね……。敵からの砲撃もない」
「加賀の第二艦攻隊は飛行場の担当だったわよね。何か情報は?」
「穴を開けるぶんには、簡単に開く。装甲はそんなに厚くないみたいね。他の隊と合わせると、相当穴が空いているはずよ」
「そう。でも慢心しては駄目ね。次も頑張らないと」
「大丈夫。慢心はしていません。次もやりましょう」
「長門さんも、そんなに遠くにはいないはずです。飛行機で最初に射程外から襲い、敵に打撃を与えた上で、第二次攻撃隊と共に、戦艦らが砲撃で敵を殲滅する。これがこれからの戦い方なのでしょう」
「大艦に巨砲だけの時代ではありませんからね。航空支援の下での砲撃。この戦いで私達がその有効性を示さなければいけません」
逆ガルの流星が戻ってくる。加賀の第三艦攻隊だ。編隊を組んでくるところを見ると、被害は大きくないらしい。流星のかわいさに目覚める艦娘はいるのだろうか。
小説情報を少しいじりました。一言欄?のようなところも少しいじったので、まあよければよろしくお願いします。あと、この物語につけるいいあらすじがあったら教えてください。あらすじって、難しい。