「ねえ、神通、神通!」
「お姉さま?珍しい。こんな早い時間に起きて。(0830)」
「ねえ、神通って、その、だからさ、あれだよ!あれ。」
「あれではわかりません。」
「そのさ、恋って、したことある?」
「いえ、ございません。というかいたしません。」
「那珂ちゃんは〜アイドルだから〜スキャンダルは厳禁なの〜!文○砲で轟沈しちゃう!」
「あ、うん。そう……」
こういう時は、あの人に限る。経験豊富そうな、あの人に。
「まあ。それで私の所にきてくれたんですね!嬉しい〜」
その巨大な胸部装甲が振動する。思わず自分にそれを見てしまう。そして落胆。
「で、愛宕さん。どうすればいいんですか?」
「あのねえ、自分から積極的に行ってもいいけど、やっぱりさあ、ちょっとだけ思わせぶりな発言して、最後には告らせたらいいじゃない。」
「思わせぶり、私に出来るかなあ?」
「できるわよ。だって川内ちゃんかわいいもん。さあ、練習しましょ!」
夜。思った通り提督は現れた。
「お、今日もやっているのか。ちょっとやすんだらどうだ」
「あ、提督!」
「どうだ?今日は間宮さんがケーキを作っていたから貰ってきたんだが。」
「うん、あ、美味しい……」
「うん。流石は間宮さんだ。」
「でもね、美味しいのは間宮さんのお蔭だけじゃないよ」
「どういうことだ?」
「夜に、提督と一緒に食べるから、じゃないのかな?」
「そ、そうか、そ、それなら良かった。」
「あのね、提督」
「ああ。」
「私、夜の戦いは得意だよ」
「あ、そ、そうか。まあ、これだけ訓練していればな。」
「ねえ、今日はちょと疲れたなあ。ここで寝よっかなあー」
ああ、恥ずかしい。自分で言ってとても恥ずかしい。
「せ、川内……」
その時、「カシャ!」とシャッター音がした。
「ああ、いいの撮れたわー。昨日から張り込んどったかんがあったなー。」
「全く。この熱帯夜だと言うのに、これ以上気温を上げないでもらえるかしら」
「君達は……?」
「軽空母の龍驤や。独特なシルエットでしょ」
「正規空母、赤城です。空母機動部隊を編成するなら、おまかせください。」
「正規空母、加賀です。どうかよろしくお願いします。」
「正規空母、二航戦の飛龍です。よろしく!」
「はて、提督さん。この写真、張り出したわどうなるやろなあ」
「何のつもりだ。」
「そうやなあ、天山とか、彗星とか、零式艦上戦闘機五二型とかあれば、この写真のデータ、消えるかもしれんなあ」
「なんだ、そんなことか。ほら、格納庫の鍵だ。行ってこい」
「は?」
「どうした?」
「いや、今まで空母おらへんかったのに、なんで飛行機があるん?」
「縁を活用して仕入れただけだ。気にするな。」
「いや、今までの事、冗談で言うとうたんやけど、あんた、わからん人やねえ。」
「写真、うまく写ってなくて、誰がなにしているのかもわかりませんよ。」
「なん、だと……」
「冗談がわかるようにならんと、これからはやっていけへんで。じゃあなー」
夜の中に俺たち二人は取り残された。恥ずかしい。
これが空母組との初めての出会いだった。
さあ。空母組来ました。今後、活躍する構想をしてますよー。