あれから数日後、私達は部室に集まっていた。
「さあ、行くわよ!」
リアスの言葉に全員頷く。
今日は三大勢力の会談の日で、学園全体と周囲には大規模な結界が張られている。
和平などと考えてるのは現段階ではトップ達ぐらいだろう。周囲で警戒している天使、堕天使、悪魔達はピリピリしており、一触即発と言っても過言ではない。
トップ陣は既に来ており新校舎の控室で待機している。
ガウリイは堕天使側でアザゼルの方にいる。
で、会談に向かうのはリアス、朱乃、祐斗、私。
ギャスパーと小猫とアーシアは部室で留守番。
「みなさん!頑張って下さい!!」
「大人しくしてるのよ〜。ゲームとお菓子用意しておいたから。小猫も頼むわね。」
「はい〜。」
「しっかり留守番しときます。」
返事をするギャスパーと小猫なんだけど・・・大丈夫かしら?ギャスパーはダンボールから上半身だけ出してるし小猫の視線はお菓子に向けられている。
まあ、何もなければそれでも問題無いんだけど。
そらそろ時間ね。さてさてどうなりますか。
コンコン
リアスが扉をノックして部屋に入る。
部屋には既に私達以外のメンバーが揃っていた。
天使側はミカエル、護衛だろうイリナとゼノヴィア。
堕天使側はアザゼルにガウリイとレイナーレ。
悪魔側はサーゼクスとグレイフィア、セラフォルーにコカビエルの事件の説明の為にソーナと椿姫、それと私達。
「私の妹とその眷属だ。」
サーゼクスが私達を紹介する。
「コカビエル襲撃の件で彼女達が活躍してくれた。」
「報告は受けてます。改めて感謝します。」
ミカエルが私達に礼を言ってくる。
「うちのコカビエルが迷惑をかけたな、すまんかったな。」
ゴン!
「いてぇ!」
ガウリイがアザゼルをどつく。
「もうちょっと申し訳なくしろ!」
ガウリイ、ナイス突っ込み!
「あ〜、も〜、わかったよ!すまなかった!俺の監督不行届だ。」
アザゼルが謝るがガウリイはまだ不満顔だ。
「とりあえずそこに座りなさい。」
壁側に並んだ椅子に座る様促される。
「全員揃ったようなので始めよう。まず、前提条件としてここにいるメンバーは最重要禁則事項である『神の不在』を認知している。」
イリナとソーナ達にも教えたのね。
「では、認知しているとして話しを進める。」
こうして会談が開始された。
・・・つまんないわね。
確認の意味も兼ねてだから仕方無いんでしょうけど。
知ってる事をめんどくさい言い方で言い会うってのはどこに行っても同じなのね〜。
あ、リアスが説明始めた。
さすが上手いわね〜。分かりやすくて要点抑えてあって・・・・・ガウリイ寝てるし。
頭良くなってもこういう所は変わらないのね。ちょっと安心するわね〜、こういうの。寝てるのはどうかって話しもあるけど。
リアスの説明が終わり
「リアス、ありがとう。それで今の報告受けて堕天使総督のアザゼルに話しを聞きたい。」
サーゼクスがアザゼルに説明を促す。
「先日の事件は我が堕天使中枢組織『
寝ているガウリイを見てアザゼルが何も言えなくなる。
スタスタスタスタ
スパーン!
私はガウリイの所まで行き懐に入れていたスリッパで叩く。
「いてぇぇぇ!」
「会談中に何寝てるのよ!」
「あ!いや〜、会話がめんどくさい内容だったからついな・・・。」
「まったく!生まれ変わっても変わんないわね。寝るんじゃないわよ!わかったわね!」
「はい!!」
そう言って私は席に戻る。
「失礼、アザゼル続けて。」
何事も無かったように言ってのける。
「里奈、おまえなぁ・・・。ま、まぁ、この二人とリアスの眷属が処分してくれた。本来ならそのまま軍法会議で『
アザゼルの報告に全員ザワついている。
「それはどういう事だい?」
サーゼクスがアザゼルに聞く。
「転生者については簡単にだが報告をしてあると思うがそっちで情報が入ってな、現状ではコカビエルを刑に処す訳にはいかなくなった。」
「アザゼル、ハッキリ言ってくれないか?」
ミカエルがアザゼルに聞くが当然だろう。天使側には転生者がいないのだから。
「まだ全て話せないがコカビエルが転生者でそれ関連で刑を保留している。」
「情報源は?」
「私よ。」
そう言って立ち上がる。
「里奈、いいのか?」
アザゼルが聞くが
「まあ、何も話さない訳にはいかないでしょ。ただ全部は話せないわね。」
そうして私は説明する。
私が転生者で、生前の世界から同じくこちらに来ている転生者を探していること。転生者は敵にも味方にもいること。この世界にも影響を及ぼすだろうこと。
「本当にそんなことが・・・。」
「ええ、そうね。この中にも数人います。ただそれを明かすのは少し待ってほしいわ。私の知らない転生者がここにいると面倒な事になりかねないので。」
私の想像通りだとすると彼女も・・・。
「そうですか。では後日に報告いただけますか?」
「ああ、後日に各勢力に報告書を出す。」
アザゼルがミカエルに答える。
「ところでアザゼル、別件なんだが君は何故
サーゼクスが話題を変える。これ以上聞かれるのを避ける為にわざと変えたのだろう。
「ああ、研究と保護の為だ。半分これは俺の趣味でもあるんだが
まあ、アザゼルならそう言うでしょうね。
「今更戦争になんか興味ないし、今の世界に満足している。部下にも人間世界の政治、宗教に介入するなと強く言ってある。悪魔の業界にも影響及ぼすつもりもねぇよ。ったく信用ねぇなぁ。」
「そうですね。」
「そうだな。」
「そうね☆」
「お前等なぁ。まあいい、めんどくせぇから和平結ぼうぜ、お前等もそのつもりで来たんだろ?」
!!!
全員が和平の言葉に反応する。
確かにアザゼルから一番に提案が出るとは思ってなかったのだろう。
「ええ、私もそのつもりでした。戦争の元である神と魔王はもういません。このままの状態を続けていれば我々は滅ぶでしょう。」
「ハッ!言うようになったじゃねぇか!堅物のミカエルが。それで?悪魔はどうなんだ?サーゼクス。」
「同意見ですよ。魔王はもういない。種の存続を考えるならば現状を打破し和平を結ぶのがいいでしょう。次に戦争すれば最悪我々は滅びるでしょう。」
「そうだな、戦争を起こせば俺達は滅びる。そうなれば人間界にも影響を及ぼし世界は滅びる────俺達はもう戦争は起こせない。」
多分アザゼルがこの中で最初に気付いたんじゃないかと何となく思った。でなければ次の言葉はでないだろう。
「神がいない世界は間違いか?衰退するか?残念ながらそうじゃなかった。俺達は今も元気に生きている。」
そこで一息つき
「────神はいなくても世界は回るのさ。」
アザゼルらしいわね。
その後それぞれの戦力の話しや勢力なんかの話になった。
「────と、こんなところだろうか。」
サーゼクスの言葉で全員息を吐いている。
終わったみたいね〜。
「さて、大まかな所は決まりましたし話は良い方向に進みましたから次は赤龍帝──里奈さんの話を聞きましょうか。」
ミカエルの言葉で全員注目する。
「そうねぇ、まずはアーシアの事かしら?システムの事を考えればやむ無しとは思うけどもうちょっとどうにか出来ないの?」
「アーシア・アルジェントには悪い事をしたと思っています。現状我々だけでは維持するので精一杯なのです。改善はしたいと思っていますがまだまだ時間がかかりそうなのが現状です。」
努力はしている、と。
「さて、あとは残りの世界に影響を及ぼしそうな奴にもどうしたいか聞いておきますか。二天龍の夫婦様にな!」
な!
「夫婦って・・・アザゼルあんたねぇ〜。」
「まあまあ、いいじゃねぇか。いずれはそうなるんだろうし。それで、ヴァーリはどうしたい?」
「俺か?」
今迄の話しに興味なさそうだったガウリイが答える。
「ん〜、そうだなぁ。平和に楽しく生活出来ればそれでいいぞ。まぁ、問題を解決してからにはなるだろうけどな。」
ガウリイらしい答えね〜。
「里奈はどうだ?」
「ま、折角転生出来たんだし、この世界を謳歌したいわね〜・・・と、言いたい所だけどガウリイの言う通り問題を解決しない事には、ね?」
「その問題とは───」
ミカエルが話している途中で
ガウリイ寝てるし。シリアスに耐えられない!!
次かその次からオリジナル要素が入ります。