スレイヤーズD×D   作:デンドロビウム

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残り3人の内2人?出ます。


修行前 転生者登場!

 

 

アザゼル達と話した次の日の朝、全員広間に集まっていた。

 

「全員集まったな。今日から修行を始める訳だが基本的なプランは昨日話した通りだ。なので詳細を書いた用紙を渡していく。」

 

そう言ってアザゼルは皆に用紙を渡していく。

 

「これは今お前等に足りない部分を補うと同時に現状でも強い部分も更に強化していくプランだ。なので直ぐ結果が出てくるものでもないので長期的にやらないといけない内容だ。ただ今回は夏休みなので集中的に行う事が出来るのでまずはこの期間で基盤を作るつもりでやってくれ。お前等全員才能もセンスも高い。このままいけば全員が最上級悪魔になる事も出来ると思っている。なので今回の修行はその第一段階と思って行ってくれ。」

 

「そろそろいいかな?」

 

声と共に部屋にサーゼクスが入ってきた。

 

「おお、今丁度話し終わった所だ。」

 

入ってきたサーゼクスにアザゼルが答える。

 

「そうか。私がここに来たのはまず新しい転生者を連れて来たのとそれから修行に加えて欲しい者達がいるのでその紹介だね。入ってきたまえ。」

 

サーゼクスが言い、新たに部屋に四人入ってきた。

 

「まずは知っていると思うが転生天使のイリナくんにゼノヴィアくんだ。それから残りの二人は変身魔法で姿を変えているが魔龍聖(ブレイズ・ミーティア・ドラゴン)タンニーンに天魔の業龍(カオスカルマドラゴン)ティアマットだ。」

 

「イリがナ転生天使!?」

 

「そうよ〜、あの会談の後でミカエル様か眷属にしてくれたの!」

 

「まあ、まだ人数は少ないが悪魔の駒(イービル·ピース)神器(セイクリッド·ギア)の技術を応用して作ったらしい。天界では御使い(ブレイブ·セイント)と言って主をキング、それで眷属が12人でそれぞれトランプのカードの数字を司るらしい。いずれは悪魔と天使でレーティング·ゲームの異種戦も考えているみたいだぜ?まあ早くて10年後とかにはなるだろうがな。」

 

なるほどね〜、天界も色々考えてるのね。まあ、それはそれとして

 

「異種戦は面白そうなんだけどここにイリナとゼノヴィアがいる理由は?」

 

「ああ、それは私から説明しようか。」

 

そう答えたのはサーゼクスだった。

 

「今回の君達の修行で龍王クラスが2体揃うという話を天界と堕天使側にもしたんだがその時にイリナくんとゼノヴィアくんのドラゴンの力の使い方をレクチャーしてくれと頼まれてね、こちらとあちらの世界だと勝手が違うらしく丁度良いという事で二人も参加する事になったんだよ。」

 

「なるほどね〜、それで本題なんだけど元龍王と現役龍王の正体って誰なの?」

 

「じゃあ私からいこうか。」

 

先に声をあげたのは初老の見た目に姿を変えた男性だった。

 

「まずこちらではタンニーンと呼ばれている。で、あちらの世界ではゴールド·ドラゴン長老ミルガズィアと呼ばれていた。」

 

「ああ〜、でっかいトカ「トカゲって言わないでくれるかな!」ごめんなさいごめんなさい!」

 

ガウリイ毎回やってるけどワザとなのかしら?ていうかガウリイにしては覚えてるなんて珍しい。まあ覚え方に問題があるのはこの際考慮しないことにしようかしら。

 

「じゃあ次は私ね。」

 

ということはこっちの美人な女の人が龍王ティアマットなんだろうけど・・・なんか見覚えあるのよね〜、身に着けている白い鎧とか・・・。

 

「こちらではティアマットって名前ね。あっちではメンフィス・ラインソードね。」

 

「偏食性悪女?!」

 

「里奈〜!」

 

「あはは、冗談よ冗談。メフィもこっちに来てたのね〜。ミルさんと一緒なんて相変わらずね。」

 

「ああ、久しいな。リナ・インバース、いやこちらでは兵藤里奈だったな。」

 

「ええ、あの時以来向こうでは会わなかったしね〜。それはそうとミルさんがドラゴンなのはわかるけどメフィはエルフじゃないのね。」

 

「そうなのよ!確かに龍王で以前より強くなったけど、この世界にもエルフいるのにドラゴンに転生なんてヒドイと思わない?」

 

メフィは激高しているが・・・多分キャラがいないとかオリ作るの面倒だな〜とかな気がする。

 

・・・何かしら?今の思考。まあ言わない方がメフィの為よね。

 

「ま、まあ取り敢えず今後の事なんだけど二人もこれからは協力してくれるってことでいいのよね?」

 

「ああ、そうだな。とはいえ私にも眷属や領地もあるしメフィにも他にもやる事があるので常に一緒に行動とはいかないがな。」

 

「大体の話は聞いてるしとりあえずは里奈の力を制御出来るようにしないとですわね。アノ(・・)力を制御というのも普通に考えられないけれども貴女ならなんとか出来そうな気もしますわね。」

 

「頼りにしてるわよ、二人共。よろしくお願いするわね。」

 

私の言葉に二人は頷いてくれる。

 

「話は一段落ついたみたいだからこれからは各々の修行に励め。色々話はあるだろうがそれは修行が終わってからだ。修行が終わってからのお前等の成長楽しみにしているからな。行ってこい!」

 

『はい!』

 

全員がアザゼルの言葉に返事をして各々修行場所に向かって行った。私も皆に負けないようにしなくちゃね。

 

 

 

赤龍帝の篭手(ブーステッド・ギア)!」

 

ブワッ

 

私の声と共に左腕にベースが赤で漆黒の紋様が画かれた篭手が出現する。

 

因みに今はアザゼルとサーゼクスが作ったかなり強固に作られた部屋に移動している。

 

「なるほどな。篭手だけでこれだけの力の放出ならば禁手化(バランス・ブレイク)した時に制御出来ないのもわかるし短時間しか運用出来ないのも頷けるな。」

 

ミルさんが今の状態を見て言ってくる。

 

「現状でも魔力の強さならおじ様や私と同等かそれ以上だと思うけど魔力駄々漏れじゃ直ぐにガス欠よね〜。」

 

メフィが痛いところをついてくる。

 

「この状態だと維持だけなら1時間、全力だと15〜20分が限界ね。禁手化(バランス・ブレイク)だと5〜10分でガス欠になるわ。禁手化(バランス・ブレイク)の発動自体もガウリイの半減が無いと暴走しかねないからはっきり言って前より使い勝手悪いのよね〜。」

 

「となると最初に条件付けた詠唱(カオス·ワーズ)の問題かもしれんな。簡単に話は聞いているが力自体は通常の魔法とは違い、何かの力を外から借りるのではなく里奈の力そのものを呼び出すといった形なのだろ?」

 

「そこなのよね〜。こんな魔法の構築なんて初めてだから色々やってはいるのだけどなかなかうまく発動しないのよ。」

 

ミルさんが言った事は間違いなくて私もそう考えて変えたりしているのだが、まともに発動しているのは現状の使い勝手の悪い詠唱(カオス·ワーズ)だけなのである。

 

「とりあえずどんな詠唱(カオス·ワーズ)か教えてもらえる?私とおじ様もこっちでの力の使い方に慣れるのに色々研究したから力になれると思うわよ?」

 

なるほど。元ドラゴンとエルフの知識があれば他の解決策が出るかもしれないわね。

 

ということでミルさんとメフィに詠唱(カオス·ワーズ)を教えることにした。

 

 

 

「────っ!」

 

聞き終えたミルさんとメフィが固まっている。

 

「さすがというかなんというか、里奈じゃないとここまで出来ないでしょう。」

 

「とはいえこの詠唱(カオス·ワーズ)だと制御出来ないのも分かるが下手にいじっても発動はしないだろうな。」

 

メフィとミルさんが立ち直り分析をしてくれる。

 

最近は力の制御の魔法の研究ばっかりしているしね〜。なかなか上手くいかないけど。

 

「そうなると詠唱(カオス·ワーズ)の変更と力の制御又は抑制をする所から始めようか。そこがきちんと出来ないことにはその先に進むこともままならないからな。」

 

ミルさんの言葉にみんなが頷きその日は術式の解析と暫く力を抑制する術式の開発で終わった。




ミルさんとメフィ登場!

メフィは正直どうしようか迷った結果ティアマットにしました。

エルフは名前だけ出てるけどもキャラとして出てないので・・・。

次回から修行開始になる予定です。

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