「ゼラス・ファランクス!」
私の放った十数発の光の玉が軌道を変えながらミルさんとメフィに向かって飛んでいく。
「そんなもので!!」
メフィが複数の魔法陣を展開し私の魔法を迎撃していく。
残った光の玉も
「かつての私の魔法を使うとはな!ゼラス・ファランクス!」
ミルさんも私と同じ魔法を使って迎撃する。
ドドドドドドドドドドドッ!!
私とミルさんとメフィの魔法がぶつかり合い爆炎と破壊を撒き散らす。
『Half Dimension!』
そんな中爆炎の一部を半減の能力で弱くさせてそこにガウリイが突っ込んで行く。
半減の能力を使っているとはいえ躊躇無く突っ込んで行くとは。煙の向う側では斬り結んでいるだろう剣戟の音が聞こえてくる。
暫くして煙が晴れて見えてきたのは斬り結ぶミルさんとガウリイ、それから魔法陣を数十展開しているメフィの姿だった。
ミルさんは幾つか斬り傷がついていてガウリイの攻撃が通っている。とはいえガウリイもさっきの爆炎に突っ込んだ影響か鎧が壊れている部分もあるし斬られた痕の様なものもある。
とはいえこちらとしてもメフィと対峙してる為援護している余裕はない。何せ今展開している魔法陣の一つ一つが洒落にならない位の緻密さで制御されているのだ。
そういう訳でこちらも対抗手段を考えているんだけど・・・ちょうどいい機会なので新呪文試してみるか!
ドライグ、いくわよ!
『まかせろ!』
『BoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoost!!』
「大地の力の源よ 重さを統べる 黒き力よ 我と汝が力もて あらゆるものを捕える 楔となれ」
詠唱が終ると同時にメフィも魔法を解き放つ
「龍王フルバースト!!」
メフィの魔法に両手を向け私も力ある言葉を発する
「
声と共に出現した魔法は伸ばした両手の先5㍍位の所にソフトボール位の大きさの真っ黒い玉。
出現すると同時にメフィの無数の魔法を音も無く全て吸い込み消滅する。
「へ?・・・何よその魔法!!」
一瞬呆然とするもすぐに私に抗議してくる。
まあ、あの数の魔法をたった一つの魔法で打ち消したのだから当然だろうけど。
本当は実際に重力を制御したくて開発している途中で偶然出来た魔法でぶっちゃけメフィの魔法の全部を相殺出来るとは思って無かったんだけど・・・効果に増幅掛けてたとはいえここまでの効果を発揮するとは思ってなかったりする。
「周囲の魔法を吸い込んで相殺する新魔法よ。」
「デタラメ過ぎでしょう!」
「大丈夫よ。仲間だから教えるけど制御が難しいのと魔力を結構使うから連発出来ないし効果は魔法の相殺のみだから。」
「それにしたって・・・。まぁいいわ、修行の締めの途中だったわね。時間も限られてる事だし今の魔法の話は終わってからにしましょう。」
そう言い魔力を高めるメフィ。修行の締めだしこっちも全開で残り時間やらせてもらうとしましょうか。
いくわよ、ドライグ!
『応!』
気合いを入れ直し私達は戦闘を再開するのだった。
「しんどい〜、もう動け無い!!」
「ああ、同感だ。」
私とガウリイはそう言って大の字にって地面に倒れ込む。
「無茶苦茶だな、お前等。」
私とガウリイの間にしゃがみ込み声を掛けてくるアザゼル。
「フィールドに幾つかヒビが入ってるわグレモリーの土地を再現した風景がほとんど更地になってるわよ〜。俺とサーゼクスでかなり苦労して作ったっていうのに。世界大戦後みたいな光景になってるじゃね〜か。」
「我等も本気でやらなければ危なかったからな、周りを気にしてる余裕すらなかったな。」
「デビュー前の悪魔の強さじゃないわね。」
なんて話していると私達から離れて修行していたイリナ達も戻って来た。
「よう、コカビエルおつかれ。」
「アザゼルか。俺等も大概だがこっちは更に酷いな。」
周りを見回しながらガーヴが言ってくる。
「元龍王と現役龍王に二天龍の本気の戦闘跡だからな。まあ、俺もここ迄なるとは思わなかったがな。それで?二人はどうなんだ?」
「ああ、ティアマットとの修行で基礎は出来てたからな、俺は応用と細かい力の使い方を教えた感じだな。まだまだこの二人は強くなるぜ?」
楽しそうに話すガーヴ。
「ここで話すのも落ち着かないしそろそろ他のメンバーも戻って来る頃だからシャワーと着替え済ませてリビングに集合して報告会するか。タンニーンとティアマットはどうする?」
「私は領地に戻るとしよう、留守にしすぎたからな。」
「私も依頼がありますのでここで戻らせてもらいますわ。」
ミルさんとメフィはそう言うと身なりを整えはじめる。
「ミルさんにメフィ、協力ありがとね。」
私は二人にお礼を言う。
「ああ、久々に暴れられてなかなか楽しい時間だったぞ。ではパーティーでまた会おう。」
「おじさまに同感ですわね。私はパーティーには参加しないけどまた再会する時を楽しみにしてるわ。」
そう言って二人は帰っていった。
その後私達も部屋に戻り少し休憩してからリビングに集合することにした。
再会したみんなは見てわかるくらい強くなっていた。纏う雰囲気が洗練されている。
「さて、積もる話もあるだろうが夜にはパーティーもあるからな、早速報告会を始めよう。まずはリアスからだな。」
アザゼルの言葉でそれぞれ修行で身につけた力と経験を報告していった。
みんなの報告が終わり目を閉じて聞いていたアザゼルが満足したように頷き目を開ける。
「まあ、里奈とヴァーリの成長速度も大概だがリアス達も予想を上回る成長速度だな。」
アザゼルが驚きとも呆れともとれるような顔をしながら感想をみんなに言う。
ぶっちゃけ私も同意見ではある。リアスは基礎トレーニングにレーティングゲームの戦術の勉強が出された課題だったはずだがそれをこなしつつ新たな技の開発に体術の会得までしていたらしい。前世の記憶と経験を活かしたかったと以前から考えていたらしく合間合間に感を取り戻すために修行したらしい。
流石に以前のようにはいかないが素の私と同じ位動けるようになったみたいね。ただ体力が追いつかないらしく基本的には今迄と変わらず後衛寄りで戦術を立てていく予定みたい。
それでもいざという時に少しでも前衛の代わりが出来るというのは戦術的にも幅が増えるので嬉しいかぎりではある。
朱乃はバラキエルさんと和解して雷光の強化と堕天使の血の活性化をメインに修行していた。その甲斐あってか雷光の威力アップに加えて堕天使の羽の枚数が4枚に増えて堕天使としての力も扱える様になってきたみたいだしそれと付随するように新しい技も開発できたみたい。魔法も前世で使っていたものもほぼ使えるようになったみたいなので更に頼もしい後衛になったと言える。
小猫も私の助言で仙術のバリエーションが増えたらしく大分使い方も分かってきたみたいで元々の体術に絡めた戦い方も出来るようになってるみたいね。
それに小猫も前世での魔法や戦い方も取り入れてるみたいで色々多彩な活躍が期待出来そう。
アーシアは基礎トレーニングと
ギャスパーは流石にこの短期間じゃ対人恐怖症の克服は無理よね〜・・・とはいえ前世の記憶が戻った影響もあるんだろうけど予想していたよりは良くなった感じはするかな?それに魔法とヴァンパイアの力もかなり使えるようになってきたみたいだしヴァンパイアの能力を考えれば色々トリッキーな戦術も組めるようにもなるでしょうし。
最後は裕斗なんだけど〜・・・一番成長してるんじゃないかしら?剣技は師匠がいたらしく一から鍛え直して更に洗練されてたってアザゼルが言っていたし魔法も魔力量が少ないから効率的に使えるように修行して前世と同じ様に魔法を絡めた戦闘も出来るみたいだし。
まあそれだけなら修行して頑張った!で済むと思うんだけど、裕斗は更に上を目指したみたいで聖剣の因子を取り込んで扱えるようにしたらしく
末恐ろしくもあり心強い仲間である。
などとみんなの成長に驚いているとアザゼルがとある提案をしてきた。
内容は────
「前から考えてたんだが、ヴァーリをリアスの眷属に入れたいと考えてるんだがどうだ?」
アザゼルの言葉に驚いた。
全体的に強化されました。パーティーあたりからオリジナル要素が絡んできます。2~3話先くらいになるかと思いますが。