魔法先生ネギま!クロスオーバー嘘予告集   作:カゲシン

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魔法先生ネギま!×金色のガッシュ!!

「え?お袋、今、なんて……」

 

 天才中学生、高嶺清麿

 

 パートナーであるガッシュと日々死闘を繰り広げる彼が目を覚ましたのは、見知らぬ部屋のベッドの上

 

 わけが、分からなかった

 

 辺りにはガッシュも、本も無い

 

 窓から景色を覗くことが出来たが、決して自分の見知ったそれではなく

 

『あら、どうしたの清麿。寝起きで寝ぼけてるの?』

 

「そうじゃない!いいから、もう一回言ってくれ!」

 

 部屋に備え付けられた電話に望みを託し、掛けた先は自宅

 

 出たのは母親で、事の次第を話すがどうもかみ合わない

 

 その上、自分の話し口を奇妙に思っている節さえ見受けられた

 

 わけがわからず追求すると、信じられない言葉が受話器越しに飛んで来たのだ

 

『えー?だから……』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『貴方、父さんの紹介で転校して寮に移ったばかりじゃない。埼玉の、麻帆良学園に』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(日付は……2002年8月!?俺とガッシュが、出会う前の時代じゃないか!)

 

 次々と清麿に襲い掛かる、衝撃の事実

 

 

 

 

 

「め、愛衣!?あなた、認識阻害の結界を張り忘れたわね!?」

 

「そ、そんなお姉様!私、ちゃんと張りました!なのに、なんで魔法関係者でない人に……」

 

「……魔法?」

 

 

 

 

 

「えー、先日高嶺が来たばかりだが、新しい転校生を紹介する。君、入って」

 

「はい」

 

「なっ!?」

 

(クー)王利(ウォンレイ)です、みなさん、よろしくお願いします」

 

 

 

 

 

「……四天王?」

 

「ああ、女子中等部の超鈴音と葉加瀬聡美、隣のクラスのグラブ、でお前を加えて麻帆良天才四天王」

 

「また勝手な呼び名を……おい、最後の一人何て言った」

 

 

 

 かつての仲間、敵

 

 その誰もが清麿とは違い、かつての記憶を持たない

 

 

 

「何もかもがおかしい……俺がここにいるのもそうだが、本の持ち主が同じ魔物もいればそうでないものもいる。確実にこの麻帆良を中心に、何か俺達本の持ち主とパートナーに強大な力が働いているんだ!」

 

 

 

 

 

「……なら俺は、なんのためにここへ来た!」

 

 

 清麿は、己の無力を嘆き、叫ぶ

 

 彼もまた、因果を捻じ曲げられ、かつてのパートナーを奪われた一人

 

 

「どうして……俺の所へ来ない、ガッシュ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……わかったよ。答えが出ないのなら、それまで俺が出来ることをやってやる!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お、お前はピヨマロ!?」

 

「何しに、来たんだ……無関係のやつはとっとと逃げろ……」

 

「それがあながち、無関係じゃないんでな。敵の術の正体……俺はそいつを知っている」

 

「「!」」

 

「俺達の学校をめちゃめちゃにしやがったやつらだ、思いっきりぶちのめしてやれ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふむ、つまりこれからも、魔物とそのパートナーの麻帆良への襲来が考えられる、と?高畑君」

 

「はい学園長。この本には魔物とパートナーを、それこそ他の魔物達すら引き合わせる力を秘めています。現に今も……いや、だとしてもこの現状は異常すぎますが」

 

「そうじゃったな。魔物は全部で100体、にも拘らずこの麻帆良だけでも……その上君のクラスには全部で、何人いたかのう?」

 

「……三人、いや、私も入れれば四人ですか」

 

 魔物による麻帆良での異常事態、その中心は2-Aにあった!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あーーー!こら、私とココネのパ……うわっ、シャークティのまで!待って、それはマズい確実に私が怒られるーーー!」

 

 

 

 

 

「さあ、今日も稽古アルよ!次に襲ってきた魔物も、私直伝の拳法でぶっ飛ばすアル!」

 

 

 

 

 

「……お待ちしていましたよ、高嶺清麿君」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「貴方は、持ち主でないにも拘らず『王を決める魔物の戦い』について知りすぎている。先日もグラブ君に助太刀まで……これはあまりにも、私達からすれば異常です」

 

「そ、その格好は!それに、連れているのは……」

 

「やはり、ご存知なんですね。そう……」

 

 本と魔物を狙った、外部からの襲来

 

 それを『以前』の記憶で次々と切り抜けていった清麿へ、一人の少女が迫る

 

「……私の名前はナゾナゾ博士、何でも知ってる不思議な博士です」

 

「正確には二代目、だけどね」

 

「あ、こらキッド!」

 

 清麿がよく知る者の出で立ちで、よく知る魔物を連れて

 

「こほん、では改めまして……高嶺清麿君、貴方に会わせたい人がいます」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 魔物・魔本、そして気・魔法

 

「ゴウ・バウレン!」

魔法の射手(サギタ・マギカ)連弾(セリエス)氷の17矢(グラキアーリス)!」

 

 

 本来場所を同じく存在するなど有り得ないこれらが

 

 

「やあ清麿君、始めまして。もっとも、君にとって私は『始めまして』ではないかもしれないがね」

「ナゾナゾ博士、なんですか?」

「そう、私が初代ナゾナゾ博士だ」

 

 

 今、一つに介した!

 

 

「10歳の、魔法使いの先生!?」

「ああ、君を凌ぎかねないほどの天才少年だ。それがじき、麻帆良へとやって来る。そして彼もまた……私やサトミと同じ、魔物のパートナーなのだ」

 

 

 双方の歴史で起こる、避けられぬ『魔戦』

 

 

 

「待ってくれ!相手が従える魔物は数十体、戦力差が大きすぎる!だから俺も力に……」

「気持ちは嬉しいし、君が持つ魔物についての知識は確かに頼もしい。だがそれだけだ」

「なっ……」

「魔本を持たず、魔法も使えず、今の君には『力』がないのさ。僕は君の担任では無いが、麻帆良の一教師として……生徒の君を、危険な場所へ行かせることは出来ない」

「っ!」

 

 

 

 

 

「そこを通せ!お嬢様を……今すぐ返してもらおうか!」

「おー怖い怖い。お札さんお札さん、うちの子の援護を……頼みますえ」

「おい、そんなちゃちな手助けはいらん。こいつがそんなに邪魔なら、中級呪文の一つでもぶつけてとっとと黙らせるぞ」

「……言われてみれば確かに、魔物以外に撃ったらあかんいう道理もあらへんな。ほな、覚悟しぃや」

「っ!」

 

 

 

 

 

 そして双方の因果は新たに

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おいどうしたウォンレイ、急に休んで麻帆良から出掛けてるなんて……ウォンレイ?おい、まさか!」

『清麿すまない私は……私は、菲の命は見捨てられない』

(ついに、来てしまったか……前とは大分時期がずれたが、あの戦いが!)

 

 

 

 

「貴重な戦力提供、感謝するぞ天ヶ崎千草」

「いいえ、リオウはんの気持ちはうちかてよーわかっとりますから。以前似たようなのを失敗した身としては……これはなんとしても、成功させたい代物ですわ」

 

 

 

 

 

 巨大な因果を一つ、生んだ

 

 

 

 

 

 

「……さて、あんたらは前みたく勝手に逃げんといてな?この中での最高火力、復活のための肝なんやから」

「分かっている。両方同時は少々骨だけど折角だ、僕自身の魔法と彼の術をいっぺんに……ぶつけてみよう」

(しかしこの少年、一体何者だ?この世界の魔術師とは聞いてるが、底が見えん、そしてなにより……まさかパートナーにあやつを連れているとは!)

 

 

 

「ククク、なんならどっちの威力が上か……今からぶつけて比べてみるか?フェイト」

「不毛な勝負だ、やめておくよ。ゼオン・ベル」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……ガッシュ?ガッシュ、なのか?」

「…………」

「ガッシュ!」

「だめです清麿君!下がってください!」

 

 

「ザケル」

 

 

(ガッ……シュ……)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

魔法先生ネギま!×金色のガッシュ!!

逆行生徒キヨまロ!!

公開未定!




また書いてて後半息切れしてしまった。とにかく初期設定で悩んでしまった作品。
清麿の以前の記憶の有無、パートナーの有無、いた場合の相手etc・・・
ネギまキャラにパートナーを割り当てる以前に、10通り以上ある清麿の初期設定から一つを決められない(嘘予告では一応決めたけど)
あとエヴァみたいな強キャラのせいで、魔物や本の持ち主以外の手によって魔界へ送り返される魔物が出ちゃう問題の落としどころとか、考えなきゃいけないことが多数

ゆえに嘘予告

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