俺たちの今は多くの犠牲の間に成り立っている
8桁という、とてつもない大きな犠牲、マリオが手を下さず、裏のことをして死んでいった数十匹のクリボー、
マリオのいつも食べている赤白キノコは猛毒だと、身を以て教えてくれた
さらにはキノコや花を食べると、基本的に巨大化するため、1マスの隙間が通れない、これを利用すると、通常状態のマリオしか通れない場所でクリボーを縦一列に配置して、11秒全力ダッシュしても間に合わないようにしてやればマリオを封殺できるんじゃなかろうか?
この作戦はクリボーの長さが全てを決める、長すぎると、その分、通路も長くしなければならないため、建設がめんどくさい、かといって短すぎると、突破されてしまう、その絶妙な長さが要求される、そして、マリオがスターを取ったときに進める距離が1秒間にだいたい4〜5ブロックなのだ、なら、最低でも55ブロックは欲しい、さらに一度入ったら、抜け出せないようにしたい、段差をつける必要がある。
そのように思考錯誤し、僕たちはやっと、一つのステージを作り出した、開幕、土管に入るように
ここまですれば、あいつも俺たちの前に跪かずにはいられない、後はこの先に桃姫を誘拐できれば完璧なのだが、それには危険が生じる、だから、ちょうど近くを通りかかったキノピオにしておく、さぁ、これで準備は完璧だ、後はマリオがくるのを待つだけだ
あいつが来たのは午後3時を回った頃だった
なぜかため息をつきながら、まじまじと土管をみると入って来た
後はこっちの思う壺だ、こちらの計算通りに動いてくれたら今度こそマリオを倒せるはずだ、そして、
マリオは最初の部屋をひとしきり見渡した後、透明ブロックを発見し、スターを発見した、後はそれをとって、こっちに突っ込んでくるのを待つだけだ
ー*ー*ー*ー*ー
どう見ても罠のような気がしてならない
1ブロックの隙間とスター、後うっすらと見えているクリボーの大群、わかることはスターを使って駆け抜けろってこと、だが、あまりにも静かすぎる、何かを企んでることは理解できる、あいつらは何か企む時は決まって静かだから
『罠とわかっているが、入らざるを得ないか・・・』
マリオはそう呟くと、意を決して、スターを取って、飛び込んだ
ー*ー*ー*ー*ー
マリオは突っ込んで来た
罠と分からなかったのだろうか
そうだったとしたら、なんであの人が捕まったのか想像もつかない
マリオがスターを取って走ってくる音が聞こえる
僕も死んでしまうかもしれないという恐怖が襲う
前で仲間が無残に散っていく、
11秒、それは自分たちにとっては、永遠のように感じた
その時間が経過すると同時に、マリオの無敵化が解除される
そして、あいつは無防備の状態で、最後の一体である僕に衝突する
すると、マリオは
『Oh No!!!!!』
といい、今までない跳躍力で上に飛び上がった後、地面を貫通して落ちていった
僕は、この現実をしばらく理解できないでいた
僕は?マリオを倒したの?今までの犠牲と努力は無駄じゃなかったの?
『や、や・・・』
僕はここで大きく、息を吸い込み
『やったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!』
と叫んだ、今これまでの恨みは果たされた
さぁ、後は生き返って、この場所に現れるマリオに
僕はこの事実を伝えにクッパ城へ帰った
真っ先に向かったのは、この作戦を立案した、初代対マリオ逆襲隊の班長である
死亡番号10000000番隊長で、僕の叔父に当たる人だ
静かに一人、墓の目の前に立つと
『叔父さん、やっと、あのマリオのやつを倒すことができました、これも今までみんながマリオのことを身を以て調べてくれたからです』
クリボーはそういうと、静かに目をつむり、祈った後、城の中で休んでいるみんなに報告しにいく
『おい!みんな!』
クリボーが城に入り、ノコノコやカロン、カメックなどの通称クッパ軍団の仲間を見つけるとそう仲間を呼ぶ
『どうした?クリボー』
『ついにあのマリオを倒したのか?』
『そうなんだよ!今さっき!やっとマリオを倒したんだよ!!』
『『『『『ま、まじで!?!?!?』』』』』
『まじだよ!!』
『『『『『ウォアァァァァァァァァァ!!!!』』』』』
クッパ城は大歓声に包まれた
その夜、クッパ城はどんちゃん騒ぎだった
みんな飲めや歌えや大騒ぎだった
だが、そのパーティにクッパは参加しなかった
理由はわかっている
突如消えてしまったクッパjrのことを心配しているのだろう
どうせ、犯人はマリオに決まっている
そして、マリオは倒した、なら、あしたマリオの家にでもとらわれているjr様を連れ戻しに行こう
ー*ー*ー*ー*ー
『おかえり〜・・・ってマリオどうしたの!?』
『あぁ
『あぁ、まだあいつらあんなことやってるの?にしてもお父さんも大変だね〜なんかやることあって僕のこと見れないからって』
『ま、まぁあいつはあいつで大変なんだろ、その間は俺が
『よろしくね〜マリオおじさんw』
『おじさん言うな!』
なぜか、マリオの家ではマリオとクッパjrの楽しそうな会話が広がっていた
どうしてこんな状況なのか分からない方のために、少し時間軸を過去に戻します・・・
そう、あれは一週間ほど前のこと・・・
ー*ー*ー*ー*ー
『は?jrを預かって欲しい?』
『ちょ!ちょっと静かに!jrに聞こえるだろが!』
『す、すまん、少し取り乱した・・・』
『まぁ、いい、理由なんだが、9日後にjrの誕生日なんだが、ちょうど今年であいつも12だからな、盛大に祝ってやりたんだが・・・この城のあいつの部屋の内装を総取っ替えしたんだが、そんなこと本人がいる目の前ではできないだろ?だから、適当に理由つけてお前の家にjrを預けたいんだ』
『なんだそんなとこか、俺は構わないぜ』
『そうか、んじゃ今日から頼むよ』
『随分急だな・・・まぁ、事情があるしそれは了承するよ』
『すまない、恩に着る』
と言う事情があったのだ
ー*ー*ー*ー*ー*ー*ー
『・・・オ、・・リオ・・・マリオ!!』
『な!?・・・なんだよびっくりした、んでなんだよ』
『もう夜だから、お腹すいた』
『ん?もうそんな時間か、今日はピーチとルイージと
『うん!』
マリオはそういうと台所に立ち、料理を作り始めた、こう見えてもマリオは長年一人暮らしだったので、家事全般はできる
しかも料理に関してはプロ並みの腕を持っている
なぜか聞いたところ、どこぞのゴリラを追いかけて、サバイバル生活していた頃に身についた
なんか適当な食材で美味いものを作る
っていうスキルが、ちゃんといい野菜などを使ったときにいい具合に発揮され、
なんかとりあえず作ったら美味いものができる
に進化したらしい
実戦で必要かと言われたら微妙だが、一人暮らしのマリオにとっては結構いいらしい
そんなことを考えながらボーッとテレビを見ていると、インターホンが鳴った
『あ、誰か来たな、jr〜出てくれ〜』
『はーい』
jrはそういうと、玄関へ歩いていく、
『どちら様ですか?』
『よっす・・・あれ?なんでjrがいるの?』
現れたのはルイージでした
『あぁ、よっすルイージ、jrは今クッパのやつが忙しいらしいから預かってる、ピーチとヨッシーは?』
『あの二人ならもうすぐ来るよ・・・ほら、噂をすればなんとやら・・・』
『どうも、こんばんは、今日は呼んでくれてありがとうねマリオ』
『
『わかったからそのでっていうやめようぜ?理解できるが理解できん』
『チェッ、面白かったのに』
ていうかなんでマリオはでっていうだけでヨッシーが言いたいことを理解できるのだろうか
僕は気になって本人に聞いてみた、すると
『・・・雰囲気?かな?こいつならこのタイミングならこういうこといいそうっていう予想、それが偶然当たってるだけ』
と言われた
そこからはもう楽しかった
みんなで楽しく会話しながら食事、食事が終わった後はみんなでボードゲームや、
もっとも、格闘ゲームはマリオ兄弟が強すぎて無双していたのだが・・・
最後のマリオ兄弟の1vs1はみてて楽しかった
どちらもCPUの最大レベルを完封できるレベルの実力者なのだから
本当に接戦だったが、最後はマリオの勝負で幕をおろした
僕的にはボードゲームがとっても楽しかった
人生ゲームという、人間の遊びを初めてしたけど、書かれている内容やマリオの不幸さなど面白い要素がたくさんあった
反対にピーチ姫はこのゲームで無双していた、最初から最後までほとんどお金を減らせれるマスに止まらなかったが、逆にマリオは終始お金を取られ続け、最後も一人、3分ぐらいゴールできずにいた
最後は王様ゲームというゲームをした
このゲームで僕はあ初めてヨッシーに乗ることができた
このゲーム内では王様の命令は絶対で、みんな羽目を外して楽しんでいた
ピーチ姫が猫耳をつけて「ニャーん・・・」と言ったときの可愛さはすごかった
どれくらいすごいかというと、マリオが鼻血を出して倒れるレベル
お父さんが昔躍起になってまでピーチ姫を奪おうとしてたのもなんでか頷ける、いまはそんなことしなくてもピーチ姫の方からマリオと一緒にクッパ城まで遊びに来るんだから
あの時のマリオの一言で僕たちの関係は大きく変わった
僕たちの立場、マリオの立場、そして・・・
「僕たちの役割」
当時の僕には難しかったけど今ならよくわかる、だからこそそれを理解していないクリボーたちが少し子供に見える
昔の僕もそうだったのかな・・・
そんなことを考えると急に眠気が襲って来た・・・今日はもう遅いしもう寝よう・・・
おやすみなさい・・・
『・・・jrは寝たか?』
『えぇ、もうぐっすりと眠ってるわ』
『なら、この話もできるな、ピーチ、
『えぇ、パーティまで後3日もあるから、後は組み立てて準備すればこっちで仕上げる分はもう終わってるはずよ』
『そうか、ありがとな』
『いえいえ、礼には及ばないわ、私とあなたの仲じゃない、後はクッパさんが用意する分を用意し終わったら完成かしら?』
『あぁ、後はあいつだけだ、用意できたら俺に連絡してくれるらしいからな、そういえばキノピオが一人行方不明だって言ってたけど見つかったか?』
『そこは問題ないわよ、なんでもクリボーに捕まったらしいけど、捕まえたクリボーが気付いたらクッパ城に帰っていったらしくて、普通に帰って来たわよ』
『そうか、なら良かった』
マリオはそういうとコップに残っていたお茶を飲み干した
そして、ピーチの方を向くと
『今日からパーティの日まで泊まっていかないか?』
『え?どうしたの?急に』
『いや、クッパから聞いたんだが、クリボーたちがほとんど城にいなくてjrを探しているらしい、クッパはあいつら口が軽いからjrにばらすことを考慮して伝えてなくてさ、多分俺が誘拐したと考えているはずなんだ、俺の家は最近こっちに引っ越したからここの場所は知らないはずなんだ、前の家しか知ってないはずなんだよ』
マリオはそこまで話すとお茶を組んできて、半分くらい飲んでからまた口を開いた
『そうなったら間違いなくあいつらならお前の城に行くはずなんだ』
『・・・なるほどね、事情はわかったわ、キノピオたちには私から伝えておくわ』
『よろしく頼む』
『えぇ、こちらこそ』
『・・・もう日付け変わるぜ?そろそろ寝よう』
『そうしましょうか、おやすみなさい』
『あぁ、おやすみ』
マリオはそういうと、静か眠りに入った
ー*ー*ー*ー*ー
次の日、クリボーたちは城の仲間とともにピーチ城に来ていた、マリオの家にいったのだが、誰もいないし空き家になってるしでいないと判断、マリオがいそうな場所ってことで、次に白羽の矢が立ったのがピーチ城だったからだ
『おい!マリオはいるか!いたなら素直に出てこい!』
『これが最後の警告だ!出てこい!
『・・・・・・』
『隊長、マリオのやつは留守では?』
『だとしたらあいつはどこにいるんだ!家にもここにもいないとなると他に考えられるとこは・・・ないな』
『どうしますか?』
『昨日の場所で待ち伏せとしよう、あいつならなんとかして我々を攻略しに来るだろうからな』
クリボーたちはそういうと、昨日初めてマリオを倒した場所に、全く同じ配置で集まった
マリオなら、必ず来るだろという、考えを胸に・・・
だが、マリオは来なかった
時間はどんどん過ぎていき、もう夕暮れだ、だがあいつは来ない
兵士の中にはもう寝始めた奴もいる
今日は来るだろうと思っていたのだがあいつは来なかった、いまは療養中だ、きっとそうだ
それに今晩に来る可能性もあるからと、その場で夜を明かす
次の日もあいつは来なかった
どうしたんだ?と考えても何も答えは出ない
クッパ様に連絡しようにも、あの人はjr様を失ったショックからか、jr様の部屋から出て来ない、たまにゴソゴソと物音が聞こえたり、何かに話しかけているような声も聞こえてくる、もう精神的にもやばい状況なのだ、今無駄な考え事や心配事は体に毒なので、報告できずにいた
『なぁ、隊長、本当にマリオのやつはくるのか?』
『多分あいつは我々に恐れているのだ!最強のアイテムであるスターをもってしても勝てなかったのだから!』
『だとしても幾ら何でもこなさ過ぎじゃないですか?』
『そうだな・・・明日の夜には一旦帰ろう、明日はjr様のお誕生日だから・・・本人を明日までに必ず探し出さなければ・・・』
この物語もいよいよクライマックスだ
はい、今回はここまでとなります
今までで一番長いんじゃないかな?初めて6000文字超えましたwいつもの話の2話分以上ですねw
私の友人から指摘があり、
「会話文の切れ目に改行が欲しい、見にくい」
とのことだったので、今回から一行開けることにします
これより前の話の修正はゆっくりやっていきます
そして、この小説は次回が最終回となります
元々、短編として3話程度にまとめるつもりだったのですが、書いてる私が楽しくなっちゃって2話延長ですw
まぁ、詳しいことは最終話のあとがきに書きますね
では、また次回、お会いしましょう〜