ここまで読んでくださった皆様、誠にありがとうございます
詳しいことは後書きにて、では本編どうぞ!
僕たちは待った、待ちに待った
だが、マリオは現れなかった
待ち人はいくら待っても来ない
そして、今僕たちの中に抱かれた感情、それは・・・
「寂しさ」
いつも、ずっと戦って、お互いに切磋琢磨してきた、悪くいえば敵、よく言えば・・・
今の僕たちは、何か、大切なものを失った感覚に襲われていた
僕たちはそれがなんなのかわからない
その大切なものがなんなのかわからない、いつもともにいた存在・・・jr様?クッパ様?
いや、その二人とは何かが違う、根本的な何かが、そんなことを考えていると、もう日が落ちてきた
夕明りに照らされた僕たちはなんの成果も得られずに、クッパ城に帰還した
だが、そこは異常な光景が広がっていた
『おーい!そっちのコーラとってくれ!』
『あいよ!ポテチ残しといてくれよ!』
『な!?そこで必殺はやばいって!!』
『フハハ、大乱闘では負けんよマリオ!』
『クッソ・・・まぁ、俺まだ残機二つ残ってるからな』
『クッ・・・俺もう残機残ってないからな・・・』
そこは謎のパーティ会場になっていた
いるはずがないマリオや、クッパ様に桃姫、ヨッシーが楽しそうにパーティを開いていた
そのクッパ様は、僕たちが城を出る前とは打って変わって楽しそうな、幸せな表情だった
一方のマリオもいつも見てるマリオとは全く違い、楽しそうに笑っていた
『マ、マリオ!お、お前!!』
『おん?なんだよ』
『お前!jr様をどこへやった!!』
『僕のことを呼んだ?』
『え?』
そこには昨日まではいなかったはずのクッパjrがコーラを片手に立っていた
『ジュ、jr様!ご、ご無事でしたか!』
『ん?どういうことだい?僕は何もされてないし何もしてないよ?』
『で!ですが!あなた様はマリオのやつに誘拐されたのでは!?』
『む?いくら君たちでもマリオのことを犯罪者扱いするのはいい気分じゃないよ?』
『え?』
そりゃそうだろう、倒す相手とばかり考えていたマリオがなぜか自分の主人に庇われている
それはありえない事実で、一番予想なんてつかないことであり、何をどうしたらマリオと仲良くなるなんていう考えに至るのだろうか、マリオは敵で、倒すべき相手
それ以上でも、それ以下でもない、そのはず・・・
『クッソ!あの状態から逆転とかあるのか!?』
『フハハ!我は言っただろ?まだ勝負は決まってないと!』
『クッソ!もう一回だクッパ!』
『おうよ!今度も負けないからな!』
マリオとクッパは
そう、楽しそうに
なぜ倒す相手、しかも自分をいつもポ◯セン送りにしているあのマリオとあそこまで楽しそうにしているのか、昨日の敵は今日の友とはいうがあれはその範疇を大きく超えている
『ク、クッパさま!!』
『おう?なんだ?マリオと対戦しながらでよければ答えるぞ』
『単刀直入に伺います、マリオとどんな関係ですか!?』
『・・・マリオ、少し中断して構わんか?』
『あぁ、これはいつか聞かれるかとは思ったけど今だとはな』
そういうと二人は大乱闘を中断し、クリボーの方を向き直る
その表情はいつになく真剣で、何処と無く迫力があった
『まず俺たちの関係だが、基本は何も変わっていない、表面上はな』
『表面上は?』
『お前たちはマリオのことをどう考えている?やはりまだ憎き敵としか捉えられないか?』
『えぇ!マリオは敵!倒さねばならない相手です!』
『そうか、ならなぜマリオのことを名前で呼ぶ?そこまでマリオのことを恨むならあんのジジイが!とかクソやろう!とか言いそうなものだが?』
『そ、それは・・・』
『心の底からマリオを恨みきれてないからだ、そうじゃなけりゃ納得がいかない』
『じゃ!じゃあ!クッパ様から見たマリオはなんなんですか!?』
『そりゃもちろん』
クッパはそういうと一呼吸置いた、そして・・・
『あいつは確かに
クリボーは唖然とした
どうやら、自分たちが考えていたマリオの印象とクッパが考えていた印象は根本がそもそも違うようだ
僕たちがマリオに抱いていたのは敵対感情だけ?それ以外は?
『だとしたらマリオはどう考えているんだ?』
『俺もクッパと同じだ、あいつはいいライバルだし張り合いがいもある』
『じゃあなんで!』
ここでクリボーは声を荒げた
マリオはそれを静かに見ていた
『じゃあなんでクッパ様を毎回毎回ボコボコにするんだ!なんで毎回ポ◯セン送りにするんだ!』
『あぁ、それについてはわしが答えよう』
クッパが口を挟んだ
マリオに向いていた視線は静かにクッパへと向いた
『あの回復施設を作るのに投資をしてくれたのはマリオだぞ?』
『・・・えぇぇぇぇぇぇぇ!?!?!?』
クリボーは驚いて、硬くなっていた表情が一瞬にして驚きの感情へと上書きされた
『じゃ、じゃあなんで!』
クリボーはまた声を荒げた
『なんでクッパ様が毎回傷つかないといけないんだ!なんでクッパ様だけ・・・お前はなんともなってないじゃないか!』
『お前は知らないんだったな、俺だってマリオメーカーのステージならずっと死にまくってるんだから』
『なんで・・・じゃあなんでjr様を誘拐した!そのせいでクッパ様の落ち込みようは半端じゃあなかったんだぞ!』
『だから俺は誘拐してないっての・・・』
『ふむ、そうだな、もうそろそろ頃合いだろ、暗転してくれ!』
クッパのその一言で、クッパ城は暗闇に包まれた
そして、ズルッ、ズルッという何かを引きずるような音が聞こえた
『では準備もできたことだし、灯りを戻してくれ!』
クッパの声とともに、クッパ城の灯りが灯った
そこは一点変わって何かを祝う形になり、ど真ん中にはクッパの背丈ほどもあるでかいケーキが運び込まれていた
『jr、真ん中へきてくれ』
『え?どういうこと?・・・これでいい?』
『うむ、よし、頼むぞ!』
その瞬間、ケーキの中から7つの影が飛び出した
『『『『『『『jr様!誕生日おめでとうございます!』』』』』』』
『え!?嘘!?覚えててくれたの!?』
『まぁ、大事な息子の誕生日ぐらい覚えてるさ』
『も、もしかしてお父さん忙しいって!?』
『まぁ、そうだな、この準備をしていたんだよ』
『ありがとう!』
そういってjrはクッパに抱きついた
クリボーはそんな親子を優しく見つめていた
そんなマリオの視線を見て、何かを察したクリボーはそれを確実へとするために、マリオに聞いてみることにした
『なぁ、マリオ・・・僕たちは・・・これからもこの関係を続けれるのかな?』
『多分な、俺たちは確かに主人公と悪役っていうポジションだ、だがそれであると同時に、仲の良い仲間であり親友なんだ、どちらが欠けても、この関係は成り立たない、それにな』
マリオはそういうとクッパ様、ルイージ、桃姫を見た後、クリボーの方を向いて
『いい主人公っていうのは最高の悪役がいるから成り立ってるんだ』
と、何かを悟りきった表情で語ってきた
それは今まで隠していた、心の、感情の殻をこじ開けるには十分すぎた
あの時一瞬抱いた、寂しいという感情、それの答え・・・
僕たちはマリオがいることで、マリオも僕たちといることで、自分のポジションを確立して、一人でじゃない、みんなで楽しんでいたんだ
ー*ー*ー*ー*ー
とある日、ピーチ城にて・・・
『フハハハハ!ピーチ姫はいただいた!』
『マリオ!助けて!!』
『フハハハハ!!お前が我々に追いつけるわけないだろ!』
『待ってろ!絶対追いついてやる!!』
そして、また物語は紡がれていく
みんな、楽しそうに、さらう側も、さらわれる側も、そしてそれを追いかける側も
形は何も変わっていない、やってることも、やられていることも、何も変わっていない、だが
クリボーも、ノコノコも踏まれて潰れても、甲羅にされて飛ばされても自分の役割を果たすため、何度でも立ち上がる
幾度となく倒されても、また会うたびに
最高のライバルとする会話から、笑顔と笑いが途絶えることはなかった
~The end~
はい、ここまでありがとうございました
ここからは物語を書くまでに至った経緯などについてお話しします
興味ないよって方は閉じてもらって結構です
単刀直入に言いますと、この小説でのマリオはwiiUまでです
その他のゲームは私がプレイしていないのでこの小説に書くことはできませんでした
大乱闘に至ってはwii版しかプレイできていないのでそこまで描写を描くことができませんでした・・・
4話からの急展開は、当初から考えていたことなんですが、1ないし2話を長くすればそこまで急展開にはならなかったかもしれませんね、そこは申し訳ありません
昔から、スーパーマリオのゲームはプレイしていて、よくクッパをボコして遊んでいたのですが、最近になって懐かしくなり、もう一度やって見たときに、マリオとクッパと関係を小説にしてみたいと思いこの小説を書くに至りました、当初はもう一つの小説のネタが尽きたときに書こうかなと思っていたのですが、最終的にはこっちを優先して考えてましたねw
この先もマリオとクッパは良きライバルとして楽しんでくれることを1playerとして楽しみにしています
では、ここまで読んでくださった皆様、誠にありがとうございました
また、他の作品も手掛けようと考えていますのでそちらの方も見てくだると嬉しいです
では、皆様本当にありがとうございました!!
次回、また会う機会があればお会いしましょう〜