戦姫絶唱シンフォギアEX-AID 運命を変える戦士 作:狼牙竜
ビルドのレジェンドライダーフォーム…すごく、エグゼイドです…
もはやあれ、カメンライドとかゴーカイチェンジの類ですよね?
急ぎで書いたので、展開が少し雑になったかもしれません…
活動報告のアンケートは二つとも募集中です!
感想、評価が作者の原動力になります。
10月31日、レベルの表記について指摘がありましたので追記しました。
パラドが変身した仮面ライダーパラドクスによってビルに閉じ込められていた人々が脱出可能となる。
「避難誘導は私がやる!後は任せるわよ!」
マリアは少しでも正体を隠すためにサングラスを付け、ビルから出てきた人たちの避難誘導を行う。
「はっ!いいカモって奴!」
ガリィは脱出した人々にアルカ・ノイズをけしかけるが…
「させるかよ、このやろう!」
クリスがアームドギアを4門の3連ガトリング砲に変形させ、アルカ・ノイズを貫く。
『BILLION MAIDEN』
「これ以上テメェらの好きにはさせねぇぞ!」
――――――――――
一方、レーザーとチャーリー、リボルの戦闘は…
「ヒャッハー!チャリンコイエーイ!」
ハイテンションなチャーリーだが、自転車を用いた機動力に翻弄されるレーザー。
「くっそ!」
《ス・パーン!》
ガシャコンスパローを鎌モードに変形させ、Bボタンを押す。
「はあっ!」
黄色と黒の斬撃がチャーリーの自転車の後輪をかすり、タイヤがパンクする。
「うわあっ!?」
体制を崩したチャーリー。その瞬間を見逃すレーザーではない。
「もらった!」
素早くギリギリチャンバラガシャットをガシャコンスパローに装填。
《ガッシャット!キメワザ!》
《ギリギリ!クリティカルフィニッシュ!》
『GIRIGIRI・CRITICAL・FINISH!』
一気に距離を0にしたレーザーは、すれ違いざまにチャーリーを切り裂く。
「ノオオオオオオ!?」
真っ二つにされたチャーリーは消滅。
《ゲーム・クリアー!》
ホッとすることなく周囲を見るが、リボルの姿が見えない。
「…マズイな。リボルに逃げられた…」
レーザーはすぐにリボルを探そうとするが、近くで倒れている子供を見つける。
「!大丈夫か!?」
レーザーはガシャットを引き抜いて変身を解除し、将也の姿に戻る。
倒れていたのは10歳くらいの少女だった。
「…お母さん、どこ…?」
起き上がった少女は、周囲を見るが彼女の母親らしき影は見えない。
「わかった。お母さん、一緒に探そう?」
将也は少女が足を怪我していたのを見ると、少女を背負う。
「僕は将也。君は?」
「…まどか」
「まどかちゃんだね?行こうか!」
将也は、まどかと名乗った少女を連れて歩き出す。
―――――――――――
「響、翼!受け取れ!」
パラドクスはエナジーアイテムをかき集め、その中から二つを選んで響と翼に飛ばす。
《マッスル化!鋼鉄化!》
響には攻撃力を上げるマッスル化と防御力を上げる鋼鉄化を。
《高速化!ジャンプ強化!》
翼には機動力を上げる高速化とジャンプ強化を付与させた。
「ありがとう、パラド君!」
「体が軽い…!これが、ライダーシステムの力の一部…」
本来はエナジーアイテムを使えるのはガシャットの力を使う仮面ライダー、そして同じ力を根源としているバグスターのみ。
しかし、パラドクスのパーフェクトパズルはゲームエリア内部の物質を操作する能力である。
その力を応用して、パラドは響達シンフォギア装者もエナジーアイテムが使えるように調整したのだ。
「デヤアアアア!!!」
アルカ・ノイズを殴り飛ばす響。
その威力は先ほどと比べても段違いである。
「セヤアァッ!」
目にも止まらぬスピードで無数のアルカ・ノイズを切り裂く翼。
高速化によってスピードアップしたため、視認することすら困難な速さに達している。
「こっちも負けてられないデス!」
「切ちゃん、行こう!」
(BGM Just loving X‐Edge)
切歌と調のデュエットによって、互いのギアが力を高め合う。
「デエエエエス!!」
イガリマの肩アーマーがジェット機のバーニアのように点火、ジェット噴射を行いなが
らアームドギアの鎌を自身の体を軸に高速回転してアルカ・ノイズを纏めて切り裂く。
『災輪・TぃN渦ぁBェル』
「これで…!」
調はヘッドギアの左右のホルダーから巨大な2枚の回転鋸を展開、ヘッドギアのアームに装着して自在に操る。
『y式・卍火車』
リーチが長く、広範囲の敵を倒すのに向いている2人。
デュエットによって互いのギアが共鳴し、エナジーアイテムの効果に負けないほどの力
を発揮していた。
しかし…
「ふふっ、ざんね~ん♪」
ガリィの声とともに、人質が囚われていた氷塊、そしてまだ人が残っているビルの真下に赤い魔法陣…テレポートジェムの光が出現する。
「!テレポートジェム!?」
「そうか!奴らの目的は!」
パラドクスはこの時点でガリィ達の目的を察した。
あくまでもアルカ・ノイズは囮。
確実に想い出を奪うために、ガリィは一斉にテレポートジェムを起動させて捕えた人間を転送することが目的だったのだ。
「今頃気づいても遅いわよ!」
「させるか!」
パラドクスは転移の光を破壊するため、ガシャットギアデュアルをホルダーから抜き、ダイヤルを元の位置に戻すとすぐさま右にもう一度回転させる。
《キメ・ワザ!》
ホルダーにギアデュアルを装填し、エナジーアイテムを2つ選択。
《デュアル・ガシャット!》
《パーフェクト!クリティカルコンボ!》
『PERFECT・CRITICAL・COMBO!!』
《高速化!分身!》
必殺技を発動させると同時に、パラドクスが5人に増える。
そのまま、高速化の力で猛スピードで加速して転移の光に攻撃しようとするが…
「グアアア!?」
突然、どこからか飛んできたビームがパラドクスに直撃、体勢を崩したことで必殺技が不発に終わった。
「パラド君!」
「おい、大丈夫か!?」
響とクリスがパラドクスに駆け寄る。
そんな中、ガリィは現れた援軍を見る。
「おっそいわよ、リボル」
姿を現したのは、数十分前に将也の前から姿を消したリボル。
「かたじけない、ガリィ様」
「まあいいわ。後はよろしく」
そのままガリィと氷塊はテレポートジェムによって消える。
「そんな…」
助けることができず、呆然とする響だが…
「響!まだ終わってないぞ!」
パラドクスの声にはっとする。
「そう…だよね…!」
あふれ出そうになる涙を慌てて拭った響。
「ふん。どうやらそれなりに楽しめそうな相手だな」
リボルが腕を振ると、軍服を着て銃器を携えたバグスターウイルスが出現。
なんと、バグスターウイルスはリボルによく似た姿に変身する。
「デェス!?」
「雑魚が…化けやがった!?」
リボル擬き達は一斉に装填達に向けて銃撃を開始。
咄嗟に避けるが、一撃でアスファルトが粉々に砕け、それが向こうの攻撃力の高さを物語っていた。
「パラド、あの強さに関して分かることは?」
翼の問いにパラドクスは体勢を立て直して説明する。
「リボルのあの能力は出身ゲームのバンバンシューティングの特徴でもある。あいつは時間経過と共に透明化し、雑魚キャラはリボルの分身と言えるレベルまで強くなるのが特徴なんだ」
「め、滅茶苦茶なルールじゃないデスか!?」
「…攻略法は?」
「本体であるリボルを撃破すれば、雑魚は勝手に消滅する。つまり…」
「ボスキャラを倒せば、クリア可能ってわけですね!」
響達は誰もがリボルの攻略法を理解する。
しかし…
《タイム・オーバー》
突然、ガシャットギアから低い電子音声が鳴る。
「!やっば!」
パラドクスのマスク内部で緊急事態を知らせるアラートが鳴りっぱなしになる。
以前将也が言っていた、ガシャットギアデュアルが未完成というのはこれが理由。
データが不足しているため、本来のパラドクスのレベルであるレベル50をフルスペックで運用できるのは600秒、つまり10分が限度。
それを過ぎると、ガシャットと変身者の負担を抑えるためにリミッターが作動し、レベルは20相当まで下がってしまうのだ。
「悪い、さっきまでの支援はあまり期待しないでくれ…」
パラドクスはガシャットを掴むと、左側にダイヤルを回転させる。
《KNOCK OUT FIGHTER!》
真後ろにボクサーのようなキャラクターが描かれた画面が開く。
《The・strongest・fist!Round 1・Rock&Fire!》
「大変身」
再びガシャットのボタンを押す。
《デュアルアップ!》
《Explosion Hit!KNOCK OUT FIGHTER!》
背中のダイヤルが回転し、マスクが180度回転。パーフェクトパズルの時の顔が後ろに回り、ハチマキを巻いたようなデザインのマスクへと変化。
さらにマテリアライズショルダーはパラドクスの両腕を覆う形となり、前後が反転された状態で拳に装着、『マテリアライズスマッシャー』へと変わる。
もう一つのゲームを起動したことで一度制限時間がある程度戻され、5分の猶予を得た。
格闘戦に優れたこの姿は、『仮面ライダーパラドクス・ファイターゲーマーレベル50』。
「どこまでやれるかわからないけど…」
パラドクスは両腕のスマッシャーをぶつける。
「全力で相手をしてやる!」
――――――――――
一方、パラドクス達の戦いから数十分前。
将也はまどかを背負った状態で近くの避難所へと向かっていた。
「お兄ちゃんって、仮面ライダー…なの?」
「…ううん。違うよ」
仮面ライダー。その存在はすでに都市伝説として知れ渡っている。
聖都町壊滅から情報の隠蔽が難しくなり、将也達が戦っている姿は小さくだがネットの記事になることもあった。その度にパラドが情報を削除していたのだが。
しかし、一度回った噂は人々の耳に残る。
まどかも、都市伝説として仮面ライダーの噂を聞いたことがあったのだ。
「…僕は、仮面ライダーなんて…」
今まで、幾度となく名乗ってきたが、将也は考えるようになった。
復讐心にいつ心を奪われるかもわからない、狂いかけた自分が果たして『仮面ライダー』という名前を使っていいのだろうか?
心の中で、将也はこの名前がある種の『称号』のようにも感じられたのだ。
「そうだねぇ。君には、その名前は荷が重い」
突然、周囲の景色が変化し、まどかと将也はどこかの廃工場のような場所に迷い込んだ。
「これは…?」
将也はゲーマドライバーを装着して警戒するが、後ろから足音が聞こえて振り返る。
歩いてきたのは、立派な白いスーツを着た、小太りの男。
「初めまして、偽りの仮面ライダー?」
白スーツの男は、胸ポケットから赤いバラを手に取る。
「お前は…バグスターか?」
一瞬だが男のカラダにノイズ状の乱れが発生したことから、将也は男がバグスターだと判断する。
「ええ。この姿の名前は…」
男は名刺を取り出して将也に投げる。
「天ヶ崎恋。座右の銘は『世界中に、I Love YOU』。そして!」
恋は、懐からある道具を取り出す。
それは…
「バグヴァイザー…だと!?」
将也とパラドも所持している、ガシャコンバグヴァイザーだった。
恋はバグヴァイザーを構えて…
「培養…!」
《INFECTION!》
バグヴァイザーのAボタンを押した瞬間、バグヴァイザーから音声が流れて恋の姿が変化していく。
《レッツゲーム!バッドゲーム!デッドゲーム!ワッチャネーム!?》
白とピンクのボディ、右肩には花束を模した装飾、目元のまつ毛が特徴的な姿。
《ザ・バグスター!》
貴族のような姿のバグスターに恋は変身する。
「僕はラヴリカ。君の所持している恋愛ゲームのガシャット『ときめきクライシス』のバグスターさ」
ラヴリカが変身すると同時に、まどかの様子がおかしくなる。
「う……あぁ……!」
頭を押さえ、体にノイズ状の異変が起きている。
「…!まさか…!」
急いでゲームスコープでまどかを確認する。
表示されたのは、ラヴリカのバグスターウイルス。
「ふっふっふ。気がつかなかったのかい?彼女は随分前から僕のウイルスに感染している」
ラヴリカは煽るように将也に説明する。
「完全体の僕のウイルスは、そこらのバグスターより強力だ。ましてや、ときめきクライシスは君でも扱いきれない『レベルX』。当然ながらそのガシャットから誕生した僕も同じくらいの力を持つ」
実際、発症して間もないのにすでに症状が深刻なレベルまで達している。
「だったら…!」
将也はプロトマイティアクションXを取り出した。
《マイティアクション!エーックス!》
「グレード2!変身!」
《ガッシャット!ガッチャーン!レベルアーップ!》
《マイティーアクショーン!エーックス!》
レベル1を経由せず、直接ゲンム・レベル2に変身。ガシャコンブレイカーのブレードモードで攻撃するが…
《Miss!》
「何だと!?」
攻撃は命中したはずなのに、ラヴリカには一切のダメージが無い。
「残念だけど、僕の攻略に暴力はマイナスでしかないよ?」
ラヴリカは手を叩く。
「出ておいで、ラヴリーガールズ!」
すると、メイド服を着た複数のバグスターウイルスが出現。
「君達皆に、I Love YOU!」
ラヴリーガールズに対しての言葉。それによって上昇した好感度がエネルギーとなる。
「君のように志をなくした男に、女の子は振り向かないよ?」
ラヴリカが放ったバラの蔓によってゲンムは縛られ、身動きがとれなくなる。
「くっ!」
「じゃあね?」
ラヴリカが投げつけた好感度のエネルギー弾が爆発し、ゲンムは吹き飛ばされる。
「グアアアア!!」
ゲンムのライダーゲージは大きく削られ、残り4割ほどまで減っていた。
「せいぜい、彼女の最期を見届けていればいい。See You!」
ラヴリカが転移して姿を消す。
それは即ち、まどかの治療手段が無くなったことに等しい。
「どこだ!どこにいるラヴリカアアァァァ!!!」
必死にラヴリカを探すゲンムだが、ゲームエリアが崩壊。ラヴリカを探す手段は完全に失われてしまった。
――――――――――
変身を解除した将也は、まどかを背負いながら歩き続ける。
すでにまどかの体は消滅しかけており、手に至ってはもはや輪郭を確認できるほどしかない。
「大丈夫…絶対、助けるから…」
将也は、彼女のストレスを少しでも軽減するために声をかけ続けていた。
大丈夫。絶対助かる。例え嘘だとしても、僅かでも彼女の負担を減らしたかった。
「お兄…ちゃん…」
「どうしたの?」
「……ありがとう…」
まどかの言葉に、将也の目からは涙が流れる。
「…僕は…何にもできない…」
力なく、だがはっきりとまどかは首を振る。
「お兄ちゃん…さっきは助けてくれた…」
ラヴリカと戦った時ではない。最初に、レーザーとして戦ったときのことだった。
「だから…お願いがあるの…」
まどかの願い。
それは、将也のもう一つの姿…仮面ライダーに変身して欲しいというものだった。
「……うん」
将也は、マイティアクションXを起動させる。
「…変身」
助けることができなかった少女の最期の願いは、自分を助けるために戦っていたヒーローの下で眠ることだった。
まどかを背負いながら歩く、エグゼイド・レベル1。
かっこいいというより、可愛いといったレベル1は少し頼りない姿かも知れない。
だけど、彼女の願いを叶えるために歩き続けるその背中にまどかは嬉しそうな笑みを浮かべる。
「ねえ…お兄ちゃん…」
「ありがとう………バイバイ」
その言葉を最期に、エグゼイドの背中から重さが無くなる。
「………ぅ………アァ……!」
「うああああああ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」
泣き崩れる将也。その背中に、さっきまで背負っていた命は無かった。
―――――――――――
「くらええ!!」
リボルが『全身から』重火器を放ち、あたり一面が爆発する。
「グアアア!!」
「パラド君!」
咄嗟にパンチで打ち消したパラドクスだが、完全に相殺できず吹き飛ばされる。
「おいおい、なんでまたあんなヤバそうな形になってんだよ!?」
クリスの言うとおり、リボルは今までとは違う姿へと変化している。
全身に砲塔が付いた、まるで戦艦にも見える外見。
透明能力と雑魚の強化はできなくなったが、それをはるかに補う火力で装填とパラドクスを圧倒していた。
それもそのはず、今のリボルのレベルはパラドクスと同じ50。
その上、近接戦闘が得意なノックアウトファイターはリボルと相性が悪かったため、苦戦を強いられていた。
「すでに予定通りの人間は回収できた。後は派手に散らせてやれ」
レイアはそう言い残し、テレポートする。
集めた人間は想い出を奪うための燃料として使われ、さらに何人かはバグスターの感染者として利用される。
そのため、すでに人質達の命は奪われたも同然だった。
それでも、今この場に残った人だけでも救う。その気持ちだけが響達の戦う原動力だった。
「見たか!これがプロトガシャットの力だ!」
リボルは、先程レイアから受け取ったプロトバンバンシューティングを体内に差し込み、その影響で進化を遂げた。
「だったら!」
パラドクスは近くのエナジーアイテムをとり、必殺技を発動。
《ノックアウト!クリティカルスマッシュ!》
《鋼鉄化!》
銀色に体が輝き、パラドクスは砲撃に耐えながら接近、炎の拳をぶつける。
「ハアアアア!!!」
パラドクスの拳をによって、砲塔の一つが破壊される。
「やった!」
ようやくダメージらしいダメージを与えられる。
しかし…
《タイム・オーバー!》
必殺技の発動とともに制限時間が来てしまい、パラドクスにリミッターがかけられてしまう。
「どうやら、ここまでのようだな!」
リボルは全身から無数のミサイルを放つ。
「させっかよぉ!」
すぐさまクリスもサイドアーマーからマイクロミサイルを発射。
『CUT IN CUT OUT』
何とかミサイル同士相殺は出来たが、圧倒的に不利な状況であるのには変わりない。
「どうすりゃいいんだよ…」
調は、シュルシャガナのコアを握り締める。
「こうなったらイチかバチかイグナイトで…!」
「逸るな月読!イグナイトモジュールを使うのはまだ危険だ!」
響達は以前イグナイトモジュールの起動に失敗したが、その理由は未だに掴めていない。
そのため、搭載していても使用できない状態だった。
「肝心な時に使うことができないなんて…!」
切り札として準備された力も使えず、最高戦力だったパラドクスも限界が近い。
もはやこれまでと思われたその時…
「待て!」
突如聞こえた第三者の声。
そこに立っていたのは、将也だった。
「宝条…」
「将也…さん?」
今までとは違い、『白衣』に袖を通した将也はゲーマドライバーを装着する。
「今更何をしに来た?感染者を救うこともできず、レーザーを喪った貴様に用はない!」
リボルの容赦ない言葉に響達が拳を握り締めるが…
「わかってますよ…」
酷く弱々しい声。
将也の目からは涙が溢れていた。
「どんなに足掻いても…僕だけじゃ全てを救うことなんて…できやしない…」
ハヤト、まどかの消滅。
いずれも救えなかった命。
何もできなかったという残酷な現実。
「だったら、我らに歯向かおうなどと「それでも戦う!」
リボルの言葉を遮る将也。
その目は、まだ諦めていなかった。
「例え全てを救えなくても…一つでも多くの笑顔を守るために!」
ハヤトと出会い、将也は笑顔を守ることの大切さを知った。
「一つでも多くの…命を救うために!」
それこそが、彼の原点。
バグスターに感染して命の危機に瀕している人間の、命を救いたい。
その思いこそ、将也がゲーマドライバーを手にした理由だった。
「き、貴様は一体何者だ!?」
気圧されたリボルの言葉に対し、将也はガシャットを取り出す。
「リボル!お前を攻略する」
《マイティアクション!エーックス!》
ゲームエリアが展開。
「皆の運命は……俺が変える!」
ガシャットを持った右手を左手前に突き出し、左手を添えた状態で右に持っていく。
「変身!」
左手でガシャットを持ち替え、ドライバーに装填。
《ガッシャット!》
《レッツゲーム!メッチャゲーム!ムッチャゲーム!ワッチャネーム!?》
リボルの問いと似たような音声が流れ、キャラクターパネルが展開。
将也は迷うことなくエグゼイドを選択した。
宝条将也は何者なのか?今なら、その名前を堂々と名乗れる。
そう。彼のもう一つの名前は…!
《アイム・ア・カメンライダー!!》
「大変身!」
すかさず、ドライバーのレバーを開く。
《ガッチャーン!レベルアーップ!》
《マイティジャンプマイティキック!マイティマイティアクション!エーックス!》
今ここに、真の意味で『仮面ライダーエグゼイド』が復活した!
「ノーコンティニューで、クリアしてやるぜ!」
エグゼイドは迷うことなく、金色のガシャット…初期型ライダーガシャットの最後の一つ『ドラゴナイトハンターZ』を起動させる。
《ドラゴナイト・ハンター!ゼーット!》
ゲーム起動と同時に、ドラゴンを模したメカ『ハンターゲーマ』が出現。
《ガッシャット!》
エグゼイドは右腕を回転させ、叫んだ。
「大・大・大・大・大変身!」
《ガッチャーン!レベルアーップ!》
エグゼイドの前に新たなゲートが出現してそれをくぐると、ハンターゲーマが変形、エグゼイドの鎧となる。
《マイティジャンプ!マイティキック!マイティマイティアクション!エーックス!》
《アガッチャ!》
《ド・ド・ドラゴ!ナ・ナ・ナ・ナ~イト!ドラ!ドラ!ドラゴナイトハンター!ゼーット!》
ドラゴン型の鎧に、右手には剣、左手にはビーム砲。
さらに、レベル3とは異なり両足にも装甲が追加されていた。
「ど、ドラゴンの鎧!?」
今のエグゼイドを一言で表すのなら…『竜戦士』。
『仮面ライダーエグゼイド・ハンターアクションゲーマー・レベル5』!
「ガアアアアアアアアア!!!!」
凄まじい雄叫びをあげ、エグゼイドはリボルに向かって走り出した。
To Be Next GAME…?
次回、シンフォギアエグゼイドは!
「グウウアアアア!!」
強大なる力、ドラゴナイトハンターZ!
「これは…将也君の心?」
攻略の鍵は…
「こんなところで終わるわけねぇだろ!」
「私達が揃えば、負けることなど無い!」
「1人じゃ届かないのなら、私達も力になるよ!」
装者達と繋がる『絆』!
「最強チームプレイで、クリアしてやるぜ!」
第8話 竜と戦姫のQuartet