戦姫絶唱シンフォギアEX-AID 運命を変える戦士   作:狼牙竜

43 / 63
お待たせしました!今回は23話の裏で起きていた出来事になりますので、いつもより短めになります。

新ライダー、仮面ライダージオウが正式に発表されましたね。
過去作から永夢と飛彩の登場が確定でテンション上がりました!

ビルドとルパパトの映画は土曜日に観に行く予定です!


感想、評価が作者の力となります!


第23.5話 人喰いへのCOUNT DOWN

クリスが将也に想いを打ち明け、恋人同士になったのと同じ頃。チフォージュ・シャトーでは…

 

 

「ふん、所詮は口先だけの愚か者か」

玉座に座るキャロルの冷たい視線は、ガリィの使う氷の拘束によって後ろ手に縛られた俊明の姿があった。

 

「くっ!離せ!この氷を溶かせ!」

必死にもがく俊明だが、後ろに立っていたガリィが指を鳴らすと氷の拘束は俊明の両足まで封じた。

 

 

「うっさいのよ。大口叩いておきながらプロトガシャット4本も取られた挙句ダミーゲーマドライバーまでぶっ壊された馬鹿が、デカイ態度とってんじゃないわよ」

ガリィからの冷たい視線にたじろぐ俊明だが、キャロルはすっと立ち上がる。

 

 

 

 

「鴻野俊明。本来なら無意味に殺すような真似はしたくないが…貴様はこのシャトーの事を知りすぎた。だから…」

 

キャロルが指を鳴らすと、千翼が入ってきてネオアマゾンズドライバーを装着。

 

 

「ここで処分させてもらう」

冷徹なキャロルの言葉と同時に千翼はドライバーにインジェクターを挿入。

 

 

 

 

《ネ・オ》

「…アマゾン」

千翼の目が輝き、炎とともにアマゾンネオへと変身する。

 

 

「ひ、ひぃっ!?」

アマゾンネオの姿を前に俊明は下がろうとするが、両手両足が凍りついているために碌に動くことができず転ぶ。

 

 

「…悪いけど、君のやり方は好きになれなかったからね…」

《ブレード・ローディング》

右腕にアマゾンブレイドを作り出したアマゾンネオは、先端を向ける。

 

 

 

(まだだ…こんなところで、死んでたまるかよ!)

 

突然、俊明は縛られたまま転がりだした。

俊明の奇行に訝しげな目を向ける一同だが、彼のポケットから聞こえた音

でアマゾンネオは俊明が何をしようとしているのかを瞬時に理解した。

 

 

「っ!テレポートジェム!?」

アマゾンネオが気づいたとき、俊明のポケットからは赤い宝石のような道具…テレポートジェムが一個こぼれ落ちる。

 

実は以前、俊明はシャトーの内部を見て回った時に完成したばかりのテレポートジェムを一個くすねていたのだ。

 

「このまま死ぬくらいなら!」

テレポートジェムが地面に落下して砕けると、俊明の足元に魔法陣が出現。

俊明の姿が魔法陣に消えていき、千翼が追いかけようとするが…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「よせ、千翼!」

咄嗟にキャロルが叫ぶと、千翼の動きが止まる。

 

 

 

テレポートジェムは転移やアルカ・ノイズの召喚にも使える便利なアイテムだがその反面、転送先の座標をキチンと設定しないとエラーが起き、最悪の場合は次元の狭間を彷徨うことになる。

 

俊明はそれを覚悟でテレポートジェムを使い、シャトーから脱出したのだ。

 

 

 

「ガリィ、奴はどこへ行った?」

「ちょっと待っててくださいね、マスター……うっそ」

魔法陣が消えた場所に手を触れたガリィは、予想外の結果に思わず声が出る。

 

 

「装者達が住んでる辺りの町に…たどり着いたみたいです」

 

 

――――――――――

 

 

雨が降りしきる中、町から少し離れたガラクタ置き場に俊明は落ちた。

 

 

「くっそ…生きてるだけラッキーって奴か…」

左の下腹から血が流れており、俊明は手で傷を抑えながら歩く。

テレポートジェムは運良く俊明を日本、それもリディアンのある町に転送させた。

 

が、落ちた場所は町外れのガラクタ置き場でしかもさっきまではガラクタの一部が俊明の腹を貫いていた。

 

 

 

「痛ぇ…でも、この程度じゃ俺は死なねぇぞ…!」

これまで、俊明は絶体絶命のピンチを何度も乗り越えてきた。

 

 

 

 

 

 

 

 

クリスを抱いたあの夜、俊明は突如家に襲撃してきたノイズに怯えたが彼は逃げ延びることができた。

 

部屋に襲ってきたノイズに対し、俊明は隣で転がっていたミーナの死体を盾にすることでノイズから逃げ出したのだ。

ミーナの死体が分解されようがお構いなしで逃げた俊明は、屋敷から逃げようとした使用人達を盾にしながら屋敷から脱出し、鴻野一族の中で唯一生き残ることに成功。

 

 

その後、行き場を失った俊明は人間ではない怪物…ゲムデウスに拾われ、彼の部下になりながら力を得る機会を伺っていた。

 

 

 

 

 

 

(ここまで来たんだ…あいつら………絶対に潰してやる…!)

今の俊明にあるのはキャロル達だけでなくクリスを奪った将也に対しての復讐心。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「その怪我でまだ生きているとは、しぶといワケダ」

突然、目の前にメガネをかけてカエルのぬいぐるみを抱いた小柄な少女が現れる。

 

 

「なっ!?」

本能的に少女が危険な存在と察知した俊明は逃げようとするが…

 

 

 

 

 

 

 

 

「も~、いきなりあーし達から逃げるなんてイ・ケ・ズ♪」

いつの間にか後ろには浅黒い肌で露出の多い服装の女性が体をくねらせていた。

 

 

 

「お、お前ら…誰だよ!?」

痛みに顔をしかめながら俊明は2人を睨むが、メガネの少女の後ろから3人の人影が見える。

 

 

中央に立つのは銀髪の男装をした女性で、左右には臙脂色のどこか軍服にも似た服を着た2人の青年。

坊主頭が特徴的な青年と、紫色の銃を持った青年の2人は俊明を冷ややかな目で見ていた。

 

 

 

 

「貴方に話があってね。鴻野俊明君?」

銀髪の女はポケットから小さなカプセルを取り出し、俊明に投げる。

 

「…これは?」

「私達の組織で開発した、人間の限界を超越するための薬よ。ただし、試作品だけどね」

俊明は受け取ったカプセルをじっと見つめる。

 

 

 

「…お前たちが協力したところで、そっちに何の得がある?」

「得ならあるわよ。貴方はそのカプセルを使えば怪我もすぐに治せるし、なにより力が手に入る」

力が手に入る。それは今の俊明にとって何よりも魅力的な言葉だった。

 

 

 

 

「ここで躊躇っていてもいずれあの青い奴がお前を処分するために追ってくる。まあお前がここで野垂れ死のうが一矢報いようが私達にとってはどうでもいいワケダ」

 

メガネの少女の言葉に、俊明はしばし悩むが…

 

 

 

 

 

 

 

 

「だったら…やってやるよ」

どうせこのままでは自分は千翼に狩られて死ぬ。

だったら、自分の運に賭けてみるしかない。

 

 

俊明はカプセルを口に放り、飲み込んだ。

 

 

――――――――――

 

 

 

「ぐっ!?ウウウウウ!?」

 

 

体が熱い…!何かが、俺の体で…!?

 

あのカプセルを飲み、俺の体が凄まじく熱くなった。

 

なんだよこれ!?俺、どうなっちまうんだ…?

 

 

 

カプセルに入っていた何かが、俺の体に染み込んでいく。

 

 

 

まるで水のように俺と溶け合って、その度に体が熱くなって…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「俺………生きてる?生きてるのか!?」

 

 

どれほどの時ガ経ったノか、俺の体から熱が引イた。

 

それに、今マでと違って体中から力が沸いてくる…!

 

 

 

 

 

 

すると、俺の前に立っていた2人の男が俺を睨み、片方は紫の銃を俺に向けてきた。

 

 

「…どうやら、失敗ですね」

 

 

―――は?俺が、しっパい?

 

 

 

 

何言ッてンダ?おレはちゃんト生きてるのに?

 

 

 

どうシて、オれにジュウヲむけル?

 

 

 

 

アレ…なンでカナ?

 

 

 

あいつラ見テると、オナカヘッテキタ…

 

 

 

食ベタい…

 

 

 

タベタイタベタイタベタイタベタイタベタイタベタイ!

 

―――――――――――

 

 

 

「ア゛ア゛ア゛アアアアア!!」

 

全身から白い蒸気を吹き出し、顔に黒い血管のような模様が浮き出る俊明。

 

 

蒸気が収まると、彼の服を着ていながらも姿は異形の怪物…『オオカミアマゾン』へと変貌を遂げる。

 

 

 

 

「やっぱり普通の人間ではアマゾン細胞を制御できないみたいだな」

坊主頭の青年…『鷲尾雷』がオオカミアマゾンに対し格闘の構えを取る。

 

 

「ええ…ですが彼は多くの人間を犠牲にしすぎました…私達が言うのもなんですが、因果応報というものでしょう」

雷の兄である『鷲尾風』は持っていた紫色の拳銃を雷に手渡すと、2人はそれぞれ腕に装着していた『歯車のデザインされていたボトル状の装飾品』を外す。

 

 

そして、雷は白い歯車のついたアイテムを拳銃に装填。

 

 

《ギアエンジン!》

拳銃から待機音声が流れ、雷は真上で構えながら引き金を引く。

 

《ファンキー!》

黒い煙が雷を包み、すかさず雷は風に銃を渡すと風は青緑色の歯車がついたアイテムを装填。

 

 

《ギアリモコン!》

同じ待機音声が流れ、風は真正面に銃を構えて引き金を引く。

 

 

《ファンキー!》

黒い煙に体を包まれながら、2人は自らを変身させる言葉を口にする。

 

 

 

 

 

 

 

 

「「潤動!」」

エンジン音のような音と一昔前のゲームを思わせるピコピコとした音声が流れ、2人の体にはいくつかの歯車状のパーツが装着され…

 

 

 

 

《リモート・コントロール・ギア》

 

 

《エンジン・ランニング・ギア》

 

2人は、まるで鏡合わせのように酷似した戦士へと姿を変える。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「俺がエンジンブロスで…兄貴がリモコンブロス。どっちと戦いたい?」

右半身に灰色の歯車がついた戦士…雷が変身した『エンジンブロス』がオオカミアマゾンに聞くが、オオカミアマゾンは唸り声を上げるばかり。

 

 

「答えないのなら…2人がかりで行かせてもらう!」

左半身に青緑の歯車がついた戦士…風が変身した『リモコンブロス』が力強く宣言した。

 

 

――――――――――

 

 

ジャングレイダーで俊明を探す千翼。

 

「どこに行った…?」

転送先のガラクタ置き場に落ちていた血の匂いを追ってきた千翼だったが、雨の中で俊明を見失ってしまった。

 

 

すると、僅かながら俊明の血の匂いを感じ取った千翼は裏路地に進む。

 

 

 

 

 

 

「これは…何があった?」

 

裏路地は酷い有様だった。

近くのゴミ箱はひしゃげ、あちこちのアスファルトが砕けている。

まるでここで戦いでも起きたような惨状だった。

 

その中で千翼は、壁にくっついていた肉片が気になって手に取る。

 

 

 

 

(これは…いや、そんなはずは…!)

ありえない。そう思いながらも千翼は肉片に残った臭いを嗅いで…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それが自分のよく知っているものだと知るのに、時間はかからなかった。

 

 

 

「あいつ………溶源性細胞に…」

溶源性細胞。かつて千翼の体を構成していた危険なアマゾン細胞。

 

 

 

「誰が…どうやってあいつに感染させたんだ…?」

 

 

千翼の問いに、答えることのできる存在はその場にはいなかった…

 

 

To Be Next GAME…?

 




次回、シンフォギアエグゼイドは!
「いくらクリスちゃんでも、それはダメえええ!!」
装者達の間で、争い勃発!?

「アタシはいつだって、将也の事を信じてる!」
互いに手を取る将也とクリス。

「これが、俺とクリスの力だ!」
覚醒、第3のシンフォギアガシャット!

《ブラスト・イチイバル!》
「第特殊戦術…変身!」

第24話 絆が結んだNEW FORM!

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。